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道明寺奥の院・龍泉庵

花より男子のブログになります。一部のお話はブロ友様のみの公開です。一部記事にパス掛けてますので、ご了承下さい。

Entries

敵は本能にあり〜10〜

岩永達がつくしが化粧室へ消えてから、時間が経っている事に気付いたのは20分近く後だ。
ウーロンハイを飲んで、締めにドリアを注文をしたのだが。
注文した商品がテーブル席に運ばれた頃、制服姿の警察官が入店して来た事で物々しい雰囲気に包まれたのだ。
樹本「なあ、牧野が未だ戻って来てないんだけど」
岩永「おい、それと何か関係あんのかよ」
ヒソヒソとテーブルで、肩を狭めて彼らは話を初めたのと同時だった。
警察官「牧野さんの私物を、どなたか女性のお友達さんはいらっしゃいますか?」
樹本達は顔を見合せると、社員の宮田早苗に手を合わせた。
早苗は顔見知り程度だが、男性に私物を頼む訳には行かず。
警察官らしき男性と、その後ろには高級スーツにサングラスのガッチリ体型の男性がクイクイと指差しする。
それだけで早苗は萎縮しながら、トボトボと後ろに付く。
早苗はつくしの私物らしきコートを、小脇に抱えると自分のローヒールの靴に踵を合わせた。
つくしの行った女性化粧室は、現場検証らしき作業着の男性がカメラで写真を取ったり『アンゴラダスター刷毛』を片手に化粧室のドアを触れている。



トボトボと歩いて行くと、秘書らしき男性が最敬礼で頭を下げている。
早苗は慌てて会釈をする。
「牧野様の私物を、預かりに参りました」
「あ・・・あの、牧野さんは?」
「私共の主人が、牧野様と共に先にお帰りになられましたので」
「え?牧野さん・・・何かあったんで」
その背後では、スーツを着用した男性が手錠を掛けられている男を立たせ連行して行く。
早苗はつくしが事件に巻き込まれた?と、クエスチョンが浮かんでしまうも。
秘書は『牧野様からは、私の事は気にせずと伝えて下さいと』の一言が言われただけではあるが。
狐につままれた様で、合点が行かない。
「あの・・・牧野さんには、何かあった?」
「それは私の口から、申し上げる訳には参りません」
仕事が出来る男性らしき人間からは、それ以上の言葉を引き出せない早苗。
首を縦に振る以外のリラクションが、起こせない。
「いきなり会った方に言われても・・・」
「此処の会計は全て、主人の命によりお支払いは済ませてございます」
早苗は彼らから、圧力を感じたのだった。
『牧野さんの事は一切、勘繰るなと』

早苗が元の部屋に戻ると、岩永達は帰り支度を始めていた。
店が『臨時休業』で、早目に切り上げるとの事だった。
岩永は『牧野さんに言いたかったんだよなあ』と、未練タラタラだった様であるが。
早苗は『牧野さんは、私達では相手にならないわよ』とだけ、告げたのだった。
つくしの行き先を聞く事に、物々しい集団と遭遇した彼女は『関わりたくない』それだけであった。


つくしを乗せた車は、愛しの?所有者様が大切に抱えられて帰路に着いていた。

爆睡していた上に、途中迄書いたのがログインで消去する悪循環に泣きそうでした。


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敵は本能にあり〜9〜

チラチラと何か誰かに見られている感じで、つくしは急ぎコスメポーチに化粧道具を仕舞う。
岩永に告白されて受け入れてみるか、と一瞬思ったものの正直つくしには度胸が無い。
司の力に掛かれば、岩永は抹殺されて仕舞う。
殺害されて、何処かでバラされるか鮫や魚の餌に消えるか。
そう考えると、つくしは踏み出していいか躊躇してしまうのだ。
あたし・・・未だ司と付き合っても、良いのかなあ。
いや付き合わないと、不味いの間違いだろう。
岩永は財閥やら一流企業の、御曹司ではない。
ごく普通の企業に勤める、サラリーマンである。
彼を巻き込んでしまっては、後々の日々をつくしは後悔しかねない。
『何を迷うんだろ?何時もあたしは、出たとこ勝負で道を広げて来たんだからっ』
考え込むと結論を出せないのが、つくしの欠点でもある。
ちょっと考えてみて、つくしはナチュラルメイクに少し明るめなリップを塗ってみた。
牧野つくしが、少しだけ飛躍出来る様にティッシュへ塗り直した唇を噛む様に。
化粧室に飾られている絵画の、静物画が澱んで見えた。
『頑張れ、あたし。よしっ、行くぞ』
鏡の前で両手に握り拳を作りながら、気合い注入をするつくしだったが。

ガタンと入口のドアが、衝撃音を受ける。
つくしは女性客が、転倒した音かと急ぎドアを開いた。
「大丈夫ですか?どうか・・・しま・・・キャッ」
ドアの前に這う男が、ニヤニヤしながらつくしに這いつくばって近寄ってくる。
つくしは直ぐにドアを閉めようと抵抗するが、男の手が僅かな隙間に潜り込む。
力が出せないつくしの背後に、男がのし掛かる。
「いや・・・・キャッ・・・・むぐ・・」
首筋を舌が這い、つくしは全力で抵抗を試みるも。
男は臭い息と薬をヤッているのか、ラリながらつくしに触れようとする。
「嫌・・・助けて・・・きゃあ」
涙声で抵抗するも、恐怖感でパニックの余りに声が出ない。
男の体はつくしに馬乗りされ、涙で視界が見えなくなる。
『ゴメンね・・・助けて・・・道明寺ィ』
何時だったか司が、つくしの前で言ってた事。
『好きな女の前では手を出さない』
技を受けながら、されるままに受け身を取った事。
つくしの為に喧嘩相手から、ボコボコにヤラれた。


あたしが遠ざけた様なもんだよね?
つくしも報いを受けたのだろうか、レースのショーツに手が届いた瞬間につくしは万事休すと諦めた時。


大挙して、ドアが勢いよく開いたのだった。




久々のお話、続きを公開させて頂きました。
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Zeemeermin prinses weerspiegeld in de bodem van de rivier〜河底に写る人魚姫〜後編

水しぶきを上げ、ゆったりと水面に浮いてくる白く透き通った肌。
『はぁ~っ』と、小さく声を上げながら勢い良く陸に上がる人魚姫?に司は目が離せない。
人魚にしては小柄で、寸胴の体型。
お伽の国の話は、しょせん作り話だからか
が、理知的な大きな瞳に小さな唇をプックリさせる女。
水に濡れながら、雫を垂らし近くの木に纏めてあるタオルを取りに行こうと水面から体を引き上げようとした時だ。
人の気配に気付いた女は、ビクッとしながら恐る恐る振り向いた。
「誰?」
司は女を見るなり、強烈な欲望が沸き上がる事に驚いた。
女は気色悪い俗物で汚ないと思っていた。
司が普段から見る女は化粧盛り、香水を瓶から被った如くの匂い。
ドレスやブランドのスーツを纏い、宝飾品をこれでもかと飾る女の気色の悪さには反吐しか出て来ない。
その集団が自分に迫ろうとするのだから、滑稽を通り越して公害でしかない。
そんな女どもは、願い下げで近寄らせたくない。

「綺麗だ。本当に人魚っつうのは居るんだな」
陸に上がった女は白く細い足をバタつかせつつ、司の側から離れようとする。
華奢な女は極上の男を見るなり、危険を察知して川から離れようとした。
そう言っても、美しい猛禽類は獰猛さも兼ね備えている。
女は直ぐに捕まってしまい、大きな瞳は視界を閉じようとするも。
情熱的な視線と、類い稀な容姿やら存在感に女は戸惑いを隠せない。
「人魚なんて童話では美しくて、あたしには無理な話」
鱗も無い透き通った白くも、折れそうな体の虜となる。
「人魚姫は王子に恋するんだろ?」
「あなたは王子と言う柄ではなさそうよ」
「お前はこの辺りに住むのか?」
「そうだとしたら?」

司は一目で人魚姫の虜に堕ちていた。
運命に導かれる様な、深いキスはアンデルセンとはいささか違うが。
水神や大地の神が、今迄女性を毛嫌いしていた司への戒めなのか。

突然の出来事に、女は瞬きしかなかったものの。
あるがままに、受け入れている。
息が出来ず立って居られない程の、激しくも優しいキス。
犯罪やストーカー等と叫ばれるこの時世だが、二人には無粋な言葉だった。
女は崩れ落ちそうになった身体を、抱え込まれてキスの嵐を受けていた。
どんな女にも靡かなかった司が、河底に浮き上がった人魚姫に恋をし・・・・た。
比翼の鳥、連理の枝と言う言葉の通りに。
司の泊まっているラグジュアリーな部屋で、二人は何度も愛を交わしあった・・・筈で。



椿「司・・・気が付いた?」
ペチペチと、顔を何度も叩かれ赤く腫れている司。
タマ「坊っちゃん、ご心配致しましたよ」
司は自分がベッドに横たわっている事に、違和感を覚えている。
人魚と自分は愛を交わしている最中なんだ。
何で此処に日常が有るのだ。
人魚姫は何処に居るんだ?

「パパ、ごめんなさい」
小さい巻き髪の少女が、絵本らしき本を片手に泣きそうになりながら側へやって来た。
自分に少し似通った幼子。
大人になれば、絶世の美女に間違いない筈だ。




「芽以?どうした?」
司は幼子を見て、ようやく現実に引き戻されたのだった。

白衣を纏った若い男性医師が、『安定剤を入れておきます』と言うと司の右腕に針を刺して点滴を注入したのだった。

それはプロジェクトから帰国したばかりの司が、娘に絵本をせがまれて読んでる途中に立ち眩みを覚えた。
その絵本には『人魚姫』と書かれていたのだった。

妻は三人目を妊娠していて、実家に里帰りをしていたのを知ったのは帰国して間もなくの事。
娘は風邪気味だった為に、大事を取って留守番をしていたと言う。
司は妻の姿を求め、ずっと魘されていたのだとか。

妻のつくしは息子の涼を連れて、帰宅したのは間もなくだった。
臨月近くのつくしはゆったりと、涼の手を繋ぎながら司の側にやって来た。
「司・・・びっくりしたよ。あたしが行ってから、倒れたなんて」
「根詰め過ぎちまった。涼、何時まで繋いでんだ?」
涼は実の子であるのにも関わらず、性格が親友にそっくりなせいかヤキモチを焼いてしまうから大人気無い。
「もう此れだし。パパが煩いから、僕は宿題片付けるね」
つくしは謝りながら、司を叩こうとした時。
「キャッ、もう・・司・・ンッ」
ベッドに引き摺り込まれて、司の近くに寄せられる。
「感じた?」
「バカ・・・人が心配して・・・・」
「つくしが居なくなったと思った」
「んな訳ないでしょ」
司が求めるまま、顔中にキスの嵐を受けるつくし。

あれからつくしはシャワーを浴び終えて、司の側に付き添っている。
お腹をさすり、声を掛ける司に反応してポコッと動く。
「女かもな」
「もう・・司・・。でも有り難うね」
「何?」
「あたしを愛してくれて、結婚して母にしてくれたから」
「バーカ。それは、オレのセリフだ。サンキュ」
二人は月明かりを見ながら、何時までも互いを見つめ合っているのだった。

つくしは人魚姫?だったのか、それは推測の域の話。
陰から見えたのは、鱗の片鱗だったのか。




昨日はお話をアップ出来なくて、ゴメンなさい。
帰宅して夕食食べたら、今度は胃もたれで気持ち悪いですう(T-T)。
体調を崩しがちですが、皆様もお身体にはくれぐれも気を付けて下さいね。

今日もお話を読んで下さいまして、有り難うございます。

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ごめんなさい

昨日の続き、先程仕上がりました。
が、未だ肉付け等が残っていて本日はお休み致します。

大変申し訳ありません。
この後も仕事になりますので。
明日にはアップ致しますんで、読みにお越し頂きましたら幸いです。


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Zeemeermin prinses weerspiegeld in de bodem van de rivier〜河底に写る人魚姫〜前編

それは未だ司が、日本支社で初めて片田舎の河川のインフラ整備に向かった時の話だ。


道明寺HDでは、片田舎の有る場所を観光の目玉にしようと考えていた。
司はやる気も無いし、仕事と分かっていても気乗りがしなかった。
道明寺HDは世界的に実績はあるものの、司の事は『ボンクラ御曹司』の扱いだった。
と、言うのも学生時代は、とにもかくにも喧嘩に明け暮れ女関係もテキトーに遊んでいた。
素人ではなく、その手のプロで後腐れ無しの女。
金で済む相手で、身繕ってのヤルだけの。
道明寺HDつう、バケモノ企業の御曹司に生まれただけで本気にならず中途半端に生きるだけ。
息はしてるが、死んでる様な物だった。
規格外の金持ちで、美貌の持ち主なだけだが。
何も興味の無い、妥協で生きるだけの淋しい日々。
そんな折に、母の楓から命じられたのは田舎の観光資源の視察だった。

この近くに有る河川、夜になると『人魚姫』が出るとまことしやかな噂が流れていた。
人魚姫の話は知っているが、あれはあくまでも海外の話だ。
ベルマーク?だったか、海外視察の次いでに見た記憶は片隅にあった気がした。


暑苦しい夏の夜。
よなよなパソコンを打ち込むのは、苦しい以外の何でもなく。
集中力が散漫になり、首を回しながら腕組みをする。
SPを後ろに連れ、あちこちの景色を見ながら散策する事にした司である。
西田は心配していたが、彼の気力がモチベーションに影響しては株価に返って来る事を危惧する。
道明寺HDの株価に何かあれば、西田は詰め腹を切るだけでは済まされない。
何十万の従業員と!家族の生活に、株主達の利益を守る事。
司を乗せた車は景色を散策しながら、走らせていた。
段々と地底から響く様な、大きな水の流れる音が司の琴線に触れて来る。
近くに滝が有るのか、河口が有るのか近づいて見る事にした。
「こんな田舎に人魚なんざいたら、観光ビジネスらしきでもなるな」
そもそも海外の童話が、何で日本の片田舎に変換されるのかが司には全く分からない。

この辺りは過疎化の並みが押し寄せ、高齢者と外国人観光客しか居ないのだ。
ビジネスに邁進し、いずれは政略結婚で跡継ぎを産ませる女に会わされるのも煩わしい司だった。

キラキラと光る星屑が、河底を照らしまるで金色の河に見えなくもない。


その金色の光が注ぐ中、何かが光り河底に向かう姿を司の切れ長の二重目が捉えていた。
雷に打たれた様に、離せない視線の先を泳ぐ人魚。
夜の帳に消えようとする、彼女を捉えて目が離せない司だった。

横文字はオランダ語になります。

本日も読んで頂きまして、有り難うございます。
頭の中で『西郷どん』のテーマが、エンドレスに流れてお話が此れになってました。

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悠香

Author:悠香
花より男子の二次を書いています。
CPはつかつくか、総優の二刀流であります。
一部のお話には、パスワードを掛けてあります。
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