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爆睡してまして・・・申し訳ございませんwww。

翌日あたしは課長と一緒に、支社長に呼び出しを受けた。
支社長の執務室は、こんな埃まみれのビルではない。
歩いて15分、ピカピカのオフィスビル。
高層ビルで、10階迄は『複合商業施設』が入っている。
20階から上は『道明寺HD』日本支社の中枢が入っている。
「どう見ても、どっかのホテルだな」
課長はボヤいてるけど、あたしは何だか足取りが重い。
普段此方のビルにも寄らないし、ましてや女性遍歴ばかりが一人歩きしている御曹司のイメージ。
「頼むから、お前問題だけは起こしてくれんなよ」
バーコード頭の梅田課長は、煙草が吸いたいのか口元がムズムズしてる。
「課長、あそこでどうぞ。あたし、待ってますから」
あたしが指を指したのは、広めの喫煙ブース。
ガラス張りながら、そんじょそこらのブースとは違う。
「悪いなあ・・・」
ニヤリとしながら、いそいそとブースへの足取りを早める。
スーツのポケットから、煙草を取りだしライターで引火する課長に苦笑いする。
あたしは受付に取り次ぎを頼むと、『牧野様のみ○○階の方へお越し下さい』との事だった。
あたしだけ○○階って、そこは執務室へ直行だよね。
死刑の執行を受けに来た、犯罪人?
でもあたしは、何かしたのだろうか。
企画がポシャり気味?お茶出しの温度が駄目?
そもそも支社長とは、滅多に会う事すらない。
受付からガラス張りのエレベーターが、見えるからあたしも其処へ行こうとした。
隣のエレベーターが音を立てて、到着を知らせる。
一人の高級スーツ姿の男性が、下りるなりあたしを見て会釈をした。
「失礼ですが、牧野様ですか?」
インテリ風でちょっと細身の銀ブチ眼鏡の男性が、あたしを見てニコニコしてる。
30代前半位の、高身長なイケメンかしら。
でも癖有りそうだな。
「第3秘書の若林です。支社長から、私にお連れする様との事です」
「確かに私が牧野ですが。自分で行きますが」
「いえ、支社長もお待ちでございますので。ご案内致します」
「はあ、恐れ入ります」
おかしいなあ。
あたしは、道明寺HD本社に物見遊山で来た訳じゃないのに。
まあ、仕方ないか。怒られに行く様なもんだよね。
あたしは一人、腹を括った。

此方で気付いてれば、良かったのかもしれない。
あたしはこの時に限り、引き返すと言う単語を忘れていたのだ。

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もう1話をアップしてみました。

皇女様って、まさに天女様と浮き名を流すとかやはり違うと思う。
確かに一度だけ、間近で見た事は有る。
付き合った事は有るっちゃ有る。
但し家庭の事情で、向こうは海外に行ったし。
あたしも身体を壊して、一度はバイトで引きこもっていたから。
最近になって、契約社員でやっと仕事出来るようになったから。
あたしは仕事を頑張っていかなきゃ。
「まあ御曹司クラスともなれば、珍しくもない話だし」
「凄いよなあ、女性遍歴が逆立ちしてもないよ」
他愛ない話をして、何品か注文しながらも楽しい時間を過ごしていた。
「マズイ、こんな時間だ。終電無くならないか?」
「え?あ、本当だ。タクシーで帰ろうかな」
「じゃ近くだからさ」
「いいよ、悪いからさ」
あたしの手に、織部君の手が重なる。
「牧野の身に何かあったら不味いだろ」
「でも」
「オレ何か不安だからさ」
「織部君、」
あたしは送って貰う事になった。
会計を済ませて、あたしと織部君はタクシーを拾うと恋人繋ぎをしながら乗り込んだ。
どうしよう、ドキドキしちゃうなんて。
この間迄普通に会話をしてたのに、何でだろう。
「ありがと、あたしも嬉しい❤」
「牧野は可愛いから心配だよ。昔は飛び蹴りしたりとかやってたな」
「いやだな、未だ覚えてたんだ」
あたしと織部君は中学時代の話を、延々とタクシーで会話していた。
タクシーを降りる時に、織部君は頬に軽くキスをしてきた。
「お休み、週末楽しみにしてるから」
「うん、又・・・ね」
明日を無事に終わらせれば、翌日は映画館でデート。
待ち遠しいなあ・・・と思いながら、あたしは指折り数えていた。


あたし達が二人だけで会話に盛り上がってタクシーに乗り込む時、周りに気付いてなかったんだけど。
其処には1台の黒塗りの高級車が、停車していた。
中で黒豹が研ぎ澄ました表情で、あたし達を伺っていた事も全く知らなかった。


(ストーカーって、むっちゃ(>_<)イヤやなあ)

もう1つのお話は、只今下書きしとります。
更にエセエロになっておりますwww。
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宜しくお願い致します。




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優紀との楽しいお喋りも、あっという間に終わった。
スマホの呼び出しで、織部君から呼び出しを受けて近くの飲み屋さんに向かった。
ちびりちびりと熱燗を、煮込みでよろしくやってる織部君。
「牧野、こっちだよ」
「ゴメンね。待ったでしょ」
変わらないんだよね、中学の頃から。
スポーツ万能で、女子生徒も憧れていた織部君。
あたしは未だその頃、全然その手の話は興味も無かったから。
高校時代の織部君は彼女がいたし、あたしにも付き合っていた人がいた。
「ウーロン茶で良いよな?アルコールは止めとけよ、弱いから」
「うん、遅くなるとね」
ウーロン茶が運ばれて、小さく乾杯をした。
「あの広告代理店、大変じゃないのか?」
「確かにね。仕事だから、とは言えね」
「企画は女でもキツいんだからな」
「分かってるよ、心配症なんだから」
織部君は優しいんだよね、でも嬉しいよ。
「牧野はがむしゃらに頑張るの良いんだけど。身体は女なんだから、無理すんなよ」
「そこだけ女扱いって」
「あの会社は幾ら道明寺系列だからってな・・。上の評判が良くないからな」
そんなのどの会社にも、有る話じゃないのかな。
「あそこは今、道明寺の御曹司が有名だからな」
「いやあね。秘書課の女性に手を出しただとか、凄い都市伝説でしょ」
確かに一度だけお使いで、秘書課には行った事が有る。
非のうちが無い、天女様を眺める感じだった。
「ネットも毎日凄いよな」
御曹司の追っかけみたいなのが居るらしくて、昨日は女優で一昨日は資産家の女性。
その前は、どこかの国の皇女様だの。
国賓クラスの方が、御曹司を追いかけるとはどんだけ凄いのだろう。
女性遍歴はまさに桁外れだった。





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あたしの周りは何人かは独身も居るけど、全くのフリーではない。
誰かれパートナーが居る仲間が多い現状。
高校の後輩だった桜子は、あの『F4』メンバーの一人だった美作さんと先月結婚した。
既におめでたで、あたしがお祝いを送ったら『先輩無理なさらないで下さいね』と逆に気を使われた。
「桜子も来年はママだもんなあ」
ため息を付きながら、あたしも自分の現状を考えるも。
「そうよね。あたしも、未だ出てないから助かった」
「へ?優紀、去年産んだばかりじゃないの?」
優紀は双子の男の子を出産し、てんてこ舞いな子育てをしてると聞いてたんだけどな。
「まあ、生まれたけどね。お女中さんやシッターさんも居るし。家元夫人がね、見て下さるから」
授乳のミルクから、全部準備して家を出たそうで。
そのくせ、免状を書いたり、茶会に顔出したり。
休んでるのかも心配だわ。
「織部君は優しいでしょう」
「うん。料理好きだから、助かってるよ」
中学の幼なじみだった織部淳平君は、高校時代は付き合ってた彼女が居たらしいけど。
あたしもその当時は付き合っていた。
先日モス○ーガーで、偶然再会したの。
その時は連れが居たのだけど、FBでメッセをやり取りして。
今は週末デートを楽しんでいる。
今週末にも映画館へ行く約束をしてるし。
「織部君が別れてたのは、知らなかったわ」
「彼女の束縛がキツくて、駄目だったみたい」
「嫉妬深いのも困るよね」
優紀は他人行儀に言うけど、あんたも大概でしょとツッコミたくなったよ。
「ま、それよりはさ。会社の仕事もほどほどにするんだよ」
「どうして?小さいしがない会社だから」
「だと良いんだけどな・・・」
優紀には、分かっていたのかもしれない。
長年、色々な世界で付き合いがあったから。
「優紀ったら、心配症なんじゃない?」
既に魔の手は動いていたのかもしれない。
プルプルプル・・・スマホが、卓上で鳴り響いていた。



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道明寺HDの関連企業である、会社とは言ってもペーパーカンパニーみたいなもん。
本社の代理店がスポンサーからの手数料で、脱税を働いていた事が発覚したのは半年前。
文○砲のスクープ名物記者が、新聞広告に『大手企業をすっぱ抜き』なる記事だったかな。
有る関連企業元社員名義の告発で、当時一部ネットでも話題になっていたような。
その後は検察庁が動き出して、一斉捜査のメスが入ったとも聞いた。
当然幹部社員が複数逮捕されて、大々的に週刊誌やらでも騒がれた。
あたしの出身校で、元カレが支店長だった。
支店長は引責辞任、2年の減給と聞いている。
記憶が有るのは、道明寺支店長はとにかく女性との浮き名が桁外れだったって事。
「道明寺さんだったよね?家元も結構マスコミから追いかけられたのよ。だから覚えてるわ」
優紀はその頃京都に移り住んでたのだけど、そこかしこにマスコミから追われて大変だったみたいで。
「道明寺HDクラスも脱税するんだね」
「あたしはよく知らなかったけど、ビルの周りを報道陣が囲んでた記憶あるわ」
末端企業だから何も知らないし、正直あたしは自分の生活で今も手一杯な状況。
まさか天下の道明寺クラスの企業で、脱税とかあり得ないとは思ってたのにな。
「まあつくしを心配なんは、変わらないからね。良い人見つけたら、結婚も考えた方が良いよ」
「そうだよね。あたしも枯れないうちに結婚するかなあ」
「確か織部君と付き合ってるんだよね」
「そうなのよ。ジュンはモデルから俳優業に進出して、去年結婚したんだよね」
弟が人気俳優で、去年元タレントの女の子と結婚したんだっけな。


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