つくしは上の空になりながら、暗記を覚えるようにブツブツと車中でも呟いている。
その為車の天井に、何度も頭をぶつけながら体を動かしている。
運転手はハンドルを握りながらも、笑いを堪えている。
「す・・・すみません。」
「いえいえ、そんな事より大丈夫ですか?」
「頑丈さが取り柄ですから」
正門を潜り抜けて車が静止すると、メイド達の出迎えも挨拶そこそこにつくしは、2階の踊り場で復習を始めた。
『つくし様は如何したのでしょう?』
『もうすぐ到着なされるのに・・・』

タマだけは、つくしのダンスを見つめてはボソッと呟いた。
「ダンスが出来るのは、明日迄なんだよ」

英徳学園の文化祭で、ダンスパフォーマンスを何気に見ていた時。
つくしの中に、何故だかほとばしる情熱が溢れ出していた。
以来公園のイベント等で、センターで踊りながらよさこいを覚えたのが最初だった。
大学時代は、よさこいを踊りながら全国の祭りを梯子した事もあった。
サークルを結成するや否や、『チームよさこい』で復興イベントや祭りを盛り上げたり。
ボランティア活動も熱心に参加した事もある。
下手の横好きだったが、彼らとの絆を深めたのは事実だった。
しかし、其処も今年で最後になってしまう。
つくしは来年結婚を控えている。
未来の伴侶はつくしが大衆の前で、踊る姿を見せたくはないからだ。
「ふざけんな・・・何で野郎達の目の前で見せびらかしやがんだ」
「アンタがそんな態度なら、あたしは別れる」と
始まり邸内では内戦が耐えなかった。


タマの説得で、何とか宥めたものの。
つくしは暫く口を聞かなかった位で。
「何でも力ずくで止める態度が気に入らない」
と実力行使で、滋のマンションに匿われたり。
喧嘩が絶えず、未来の伴侶様が根負けしつつも
夜の運動に付き合わされる事が条件で。
「先輩・・・コンシーラー、かなりキツめにしておきましょう」
翌朝のつくしは、隈が酷くて人前に出れない程だった。
「司ったら、後でギャフンと言わせてやるんだから」
「逆に攻められるのが、オチでしょうね。その手で道明寺さんに勝てるとは、思いませんけど」
桜子の一言に、つくしは奮起して自分に気合いを入れる。
「負けるな・・・頑張れあたし」


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前サイトのラスト近くに書いた、変わり種のお話になります。
今は書けないかもなあ、短編ですがお付き合い下さいまし。


『ハイ・・・ターンして、足を高く上げて・・其処で腕をめいっぱい広げる・・』
駒○公園の広場では、10人前後の女性が白のミニスカートに赤のシャツで、統一されたコスチュームを纏っている。
古めかしいラジカセから、大音量で流れる曲に合わせて踊りまくる。



パンパン・・と、手拍子を取る女性が音楽を止める。
「何か最後が揃わないんだなあ」
ソバージュの女性が、首を傾けながら何度も捻る。
何度も繰り返すが、どうにも揃わず疲労ばかりが蓄積する。
音楽を止めると、女性が再度パンパン叩く。
「じゃあ、10分休憩しよか」
後ろに見える白い複数のテントが、控室代わりにつくしと桜子は溜息を付いていた。


「あたし才能無いのかなあ」
ヘアゴムを解きながら、つくしは鏡を片手に手ぐしで調える。
「先輩は今更ですよ」
ポーチから、ジ○○シィのリップを取り出しながら桜子は唇に塗り直す。

英徳OBによる、ダンスチームに助っ人としてつくしは参加しているものの。
運動とセンスに自信の無いつくしは、悩みが尽きなかった。
事の始まりは、桜子の所属する『ダンス部』で怪我人が発生をしたのである。
駒○公園で開かれる、『ダンスフェスタ』は地域でも名前の知れたイベントである。
つくしは桜子の顔立てに、承諾したものの。
正直、つくしの運動センスは音痴に近かった。
其れでも毎日の様に練習を積み重ね、本番を明日に控えて場所を変えては練習にいそしんでいた。

「1-2フィニッシュ・・・うーん、やっぱり遅れちゃうなあ」
此処は公園から一番近い、桜子の邸である。
桜子とつくしは復習がてらに、音楽を掛けて踊るものの。
「やっぱり遅れちゃうな」
「そうだね・・1テンポ遅れるね」
映像でチェックしながら、遊びに来た滋も頷いている。
運動センスは良い滋に言われて、つくしはシュンとしなる。
「でも明日の本番が最後だもん」
「だよね・・・許さないだろうから」
桜子の邸に迎えの車が到着した知らせが、使用人から告げられつくしはしぶしぶ引き上げて行っ
た。

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何時も見に来て下さいまして、有り難うございます。
仕事が繁忙期中に付き、中々思った様なお話書けなくて申し訳ないです。
そんな中『半分、青い』(朝ドラ)の星野源の歌。
此れがまるで、牧野つくしを連想してまうんよなあ。
つかつくとかじゃなくて、つくしの歌みたいwww。
花のち・・よりも、ウチはこの歌が気になってます(←オイ)。
此れとマーガレットで、つくしの話を書きたくなってます。
(おかしいなあ、ウチ優紀ちゃんファンやのに←)
朝ドラは全く興味無いんけど、リアル花男てこの頃連載してたんですよね(笑)。
それにうなずいた皆様、同世代でしょうか?
真面目に見てみるかなあ・・・朝ドラwww。
と、毎回バタバタですが。
皆様からの応援ポチが、ウチのモチベーションを上げてくれてます。
はよ書け・・・の意味もろもろ含め、宜しくお願い致します。




暫く止まってましたが、総優になります。
つかつく以外、アウトな方は閉じてくださいね。


私と三奈先輩に更先輩は、都心では見られなくなった甘味処『源絹之屋庵』に来ている。
此処は本店が『京都』にあって、茶道の流派からの贔屓も多い有名なお店。
が、サラ先輩は此処でも顔馴染みとあって。
三奈先輩と私は、驚くばかりである。
季節の和菓子が、一つで500円以上はザラなのに。
店主が『サラちゃんには、御世話になってるからさ』の一言。
色とりどりな和菓子を、重箱に詰めて風呂敷包みしてくれてる。
「凄いわよねえ。此処って、千家筋や歌舞伎関係でも御贔屓って聞いてるわ」
三奈先輩は、店内のディスプレイに釘付けとなっている。
「だって、店主を紹介してくれたのはジローなのよ」
「でもなければ、此処は敷居が高過ぎるわよ」
私ですら気後れしてしまう。
「いらっしゃいまし、お待ちしておりました」
私達の後ろにやって来たのは、西陣織を普段着に着こなす貴婦人の様な女性だった。
「明日使いはるお菓子を、取りに来たんですの」
風呂敷包みを持参し、後ろに付き添って居るのは使用人なのかしら。
私達の住む街の奥は、『高級住宅街』で知られる『松涛』との境に近い。
「凄いよねえ。あれって、セレブ夫人でしょ?」
三奈先輩は珍しいのか、口元を抑えながら小声で話し掛けて来る。
「伯母様。お久しぶりです、サラです」
チラと見た貴婦人らしき女性が振り返ると、キツい目線を少し緩めていた。
「サラさん、ごきげんよう。こないな場所で、道草であらしゃりますか?」
「いえ、利休忌の打ち合わせで・・・」
「あら、そうですねえ。早いわねえ、もうそんな時期になりまして?」
「はい。ジロー・・じゃなかった、総二郎さんがお稽古頂くんです」
「あの子は昨日も、朝帰りでしたのよ」
「お付き合いも有るんですよね」
「どうだか。いい加減自覚をお持ちに・・・」
と、貴婦人が更に良い掛けた時。
『家元夫人・・お時間が』
と、初老の男性が声を掛けて来た。
「そうね。では、此方へ届けてくれるかしら」
「かしこまりました」
店主は恭しく、最敬礼に頭を下げている。
貴婦人は男性と共に、店内を後にした。


その貴婦人は、何故か私の方を一瞬チラリと見ていたのだけど。
私は先輩の後ろで重箱の和菓子に見とれて、全く気付かなかった。


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前回掲載した総優の、続編になります。
アップの準備が間に合わず、此方を公開させて頂きました。

『つかつく』ではありませんので、ダメな方は退散をお願い致します。


スクランブル交差点での、修羅場を見てしまってからは私は目を閉じていても蘇って来てしまう。
『三回ルール』とは、女性を取っ替え引っ替えしては品定めをするのだろうか。
とするならば、どんだけ嫌な物なんだろうか。
三奈「優紀ちゃん」
優紀「・・・・・」
三奈「優紀ちゃ~ん、起きて。しっかりしてっ」
先輩がパチンと、手を叩く音で我に返り反応する私。
部員の皆の視線が、私に集中している。
今は高校の部活動だったんだわ。
三奈「もぉ、利休忌の茶会。裏方の打ち合わせを兼ねた茶会をするから、参加して頂戴ね」
私は失念していた。
もうすぐ、利休忌を兼ねた茶道部の打ち合わせなんて。
すっかり忘れていたから。
お着物やら茶碗やら、支度しなきゃ大変だな。
三奈「優紀ちゃん、去年の着物で参加して頂戴ね」
優紀「あ・・探して準備しておきます」
とは言ってみたものの。
去年の未だあったかなあ、帰りにリサイクルショップで見ていこうかしら。
がらがらと襖の戸が開くと、茶道部部長の日向更先輩が汗だくになりながらピースサインで入って来た。
三奈「サラ?どうだった?」
副部長の田丸三奈先輩が、不安そうに覗き込んでる。
サラ「うん?ジローから、OK貰えたわ」
三奈「流石、持つべき者は友よねえ。稽古日は茶室も人だかりよね」
三奈先輩はジローつう人を、好きなのかしら?
優紀「ジローって人は、そんなに凄いの?」
部員1「あら、優紀ちゃんは知らない?」
部員2「今時の高校生にしては、珍しいわよ」
そうかしら?私はバイトと勉強で、とても異性に興味すら無い。
と言うよりも『ジロー』って、かなりの遊び人みたいな名前。
親友のつくしが『異性関係』に苦しみ、意地を張って毎回一人百面相する姿には笑えるけれど。
公立高校で普通に友達と、過ごせればそれで良いかなあって。
大学生活になれば、もっと余裕を持てるのかしら。
それにしても、三奈先輩は『ジロー』なる名前を聞いて赤くなっているなんて。
優紀「三奈先輩はジローさん、好きなんですか?」
三奈「いやだあ、優紀ちゃんてば。ジローさんは憧れどころか、あたしなんかは眼中にもないわよ」
どんな人か知らないけど、先輩を眼中にすら置かないジローって何様なんだろう。
優紀「ならば、チャレンジあるのみですよ。三奈先輩は綺麗なんですから」
三奈先輩は小顔で大人っぽく、茶道部の中では美人さが際立っている。
同性の私が見ても、美人の類いに入るって思う。
憧れている部員も、何人か居るみたい。
三奈先輩とサラ先輩は、私の通う高校で茶道部を創設した功労者であったりする。
特にサラ先輩は、色々な流派との繋がりを利用して『茶道に関心を持って貰いたい』とあちこちの流派に出稽古へ繰り出しては、交流を深めている。
サラ「小さい時から教室通いしているし、その時の腐れ縁も有るから部活の時にも役立ってるのよ」
とさらりと言うのだけれど。
私はジローと言う名前からして、何か胡散臭さしか感じる事が出来なかった。
今更ながら恋よりも、昨日の修羅場が壮絶過ぎだったから。
優紀「あの女性は他の男性と、浮き名を流してるのかしら?」
ボソッと言ったつもりだったのに。
「優紀ちゃんは、あちこちで流してそうよね」と
三奈先輩の爆弾発言に、私はあたふたしそうになってしまいそうだった。
理絵「先輩、意地悪過ぎますよ」
後輩の理絵ちゃんが、助け船を出してくれたものと安心したのも束の間。
理絵「幾ら松岡先輩が図星だからって」
サラ「理絵ちゃんてば、優紀ちゃんを虐めないでよ」
苦笑いするサラ先輩に、私はジローと言う名前に引っ掛かりを覚えていた。



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今日は終日ツイていなかった。
久々にホテルの食堂で、時間短縮も兼ねてやって来た。
食堂の定食は、人気メニューの『ビーフストロガノフ』でお腹が空き過ぎて楽しみも倍増だった。
が注文してみれば、自分の前で希望の定食セットが売り切れた。
「ゴメンねぇ。最近はさ、一般のお客さんも、ランチ目当てに来るんだよ」
「従業員の為のランチじゃないの?」
「昔とは変わったよねえ」
食堂の中年女性は、割烹着で苦笑いだった。
唯一の楽しみである定食も、食べられず。
定食を諦め仕方なくスープパスタを注文すれば、全く違う「激辛ペペロンチーノ」が出された。
嫌いではなかったが、口にしたら何時も以上に辛さが半端無しで。
「キャッ、辛あ~い」
口の中がヒリヒリしていた。
ヒリヒリで集中力に欠けている時に限って、午後の営業会議に突入するも。
進展が無いまま時間ばかりが過ぎて行く。
終わったのは終電間際の、23時過ぎ。
早く解放された方だよ、と他の部署の社員からはボヤキも聞かれたものの。
つくしは一刻も早く、マンションに戻る為最低限の身支度で戻って来たのだ。
マンションに何とか辿り着くも、シャワーを浴びる体力は残ってなかった。
化粧を落とす事も忘れるわで、冷蔵庫から飲みかけのミネラルウォーター入り紙パックを取り出した。
直に口を付ければ、口紅がパックにベットリだ。
「あ、不味い。口紅付いたまんま・・・」
近くに立て掛けてある、姿鏡に映る自分。
顔のメイクが知らぬうちに崩れ掛け、人前では見せられた物ではなかった。
「こんな顔で会議に出てるって、女捨ててるわあ」
テーブルに散乱する袋近くに放置されたコスメポーチ。
急いでポーチの中身を開き、メイク落としを探す。
『メイク落としシート』と印字された袋をめくり、一枚のペーパーを取り出す。
つくしは鏡の前で、シートを顔に当てて急ぎ軽く擦り落とした。
すっぴんの自分は、疲れきった顔全開だ。
「あ~あ。本社は充実していて、楽しかったなあ」
ペーパーシートを、ゴミ箱にポイと投げ込む。
テレビを付けながら、つくしは再度冷蔵庫を開く。
タッパーを取り出し、小皿に取り分ける。
色とりどりの野菜を、ドレッシングで敢えたマリネ。
ホテルの食堂で頂いたものだ。
スーパーへの買い物が中々行けない時は、試食の残りを厨房から分けて貰っている。
厨房に入る彼らの殆どは、料理に関してはプロである。
試食会議にはつくしも、珠に参加している。
そのツテで最近は、夕食変わりに頂いてたりもする。
貴重な食材になりつつあるのだ。
睡魔に襲われ、直ぐに頭が重くなりベッドに仰向ける。
「明日も会議・・ランチ・・むにゃむにゃ」
涎を垂らしたまま、爆睡に突入してしまったつくし。
テレビでは、『韓流時代劇』のクライマックスなのか華麗なる殺陣を役者達が披露している。
消音にしたまま、つくしはソファーに寝転がっている。

進が帰宅した事すらも、気付かない位。
次のお話、明日アップの予定がまさかの本日設定になっていたとは。
顔が顔面蒼白になりました←。
いやストックが無いもんで。
次のお話、書いては居るんけど。
暫くお待ち下さいまし。
早よ書かんかい、な訳でポチ頂きますとやる気満々になります←。
宜しくお願い致します。


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