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黒い砦の集団に囲まれる中、頭1つ飛び出した生ける神が高級車から下り立った瞬間。
女将の集団が恭しく、着物のファッションショーな挨拶する。
「ようこそ、おこしやす」(何で京都?)
「「「「おいでやす」」」」の合唱に、小さく舌打ちしながら入館した男。
世界中の女性が、固唾を飲んで見守る極上な存在。
『道明寺専務』の顔を見付けるなり、アイドルのコンサートの観客が騒ぎ出すみたいなものだ。
高級なオーダースーツに、モデル顔負けのビジュアル。
隣には鉄仮面の敏腕秘書に、その助手とSP数人が取り囲む 。
高級旅館でのスピーチなんぞは、動物園のパンダと変わらないのでは有るが。
「オイ、こんな田舎臭い旅館に牧野は居るのか?」
「牧野様は確か此方に、滞在になられてると聞いております」
舌打ちしても、どうにもならないのではある。
自分はモデルでも、芸能人でもない。
1企業の経営者であり、あくまでも一般人だ。
それが客寄せパンダみたいな印象なのか、あちこちから悲鳴が上がっている。
「専務が歩いてらっしゃるわ〜」
「眼福よ、生きてて良かったわ」
「専務のお眼鏡に叶う、女性はさぞかし天女やモデルさんみたいな方なのね」

どれだけ、女は暇なのだろうかと司は思いたくなる。
好きでこんな顔になったのではない。
偶々自分の生まれた家が、裕福だっただけなのだ。

「コイツらはキツツキか?」
能面の秘書は、女性連中をもろともせず静静と流れて行く。
「サクラとでも、思っておけば宜しいではありませんか?」


司の前には高級友禅を纏い、三つ指を付き座する女将からの挨拶だ。
「専務、長らくの視察お疲れはんどした。今日はごゆるりと当館にて」
「此処に牧野つくしと言う、女性が滞在してると聞いて来たのだが」
「はい、確かに牧野様は此方に逗留なさっております」
「其所へ案内してくれ」
「え?いや、流石にそ・・・れは」
流石の女将も、女性の場所へ案内する事に戸惑いを覚えていた。



読んで頂きまして、有難うございます。
本日は総優を、お昼に投稿出来る様頑張ります。


総二郎が出るんは何時とか、ツッコミ無しで(笑)。



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『あんた、血が滲んでる』
『え?あ・・・ドジだなあ。あたし』
『まさか、司が絡んでる・・・?』
あたしが最初に知り合ったのは、ビー玉の王子様。
おとぎ話や少女漫画に出て来るような、綺麗な人。
『花沢類』は、道明寺の親友で勿論『F4』の一人。
きっかけは非常階段で彼が寝ていた所に、あたしが教科書開いて読みながら座り込もうとしたんだった。
寝ていた類に躓いて、あたしの体を受け止めてくれたんだ。
『追試なら、他でやれば』
って、最初は最悪な出会いだった。
それでも非常階段で、あたしは毎日教科書を開いてたからかなあ。
『間違ってるし』
『あたし、数学苦手なんだもの』
勉強は首席なんだけど、どうしても数学が苦手で公式を間違って3点引かれたりね。
『教室に行くのも嫌だし、此処ならあたし勉強出来るし』
『あんた俺の安眠妨害するんだ』
『したくて、来たんじゃないの。何処にいても、居場所が無いから』
あたしは非常階段で、類の眠る隣で教科書と赤冊の問題集を睨みながら勉強していた。
そんな時に以前から『F4』に反発していた、生徒が次々に粛清され誰彼構わず退学させる生徒が続出していて。
それを指示していたのは、道明寺。
あたしと類が仲良くする事を、最初は気に入らず何度も妨害して来たな。
それ以上に女子生徒達が、類と仲良しなのが気に入らなくてあたしは毎日が戦いだった。
何も知らなかったあたしは、道明寺に蹴りを入れたりもしてたし。
あたしは非常階段のゆったりとした日々が、楽しみだっただけなのに。
その均衡を破ったのも道明寺だった。



「つくし?お酒回っちゃった?」
千晴の呑気な声に、横になっていたあたしは壁にゴンッと頭を打ち付けそうになっていた。
「何よ・・・もぅ、って何時?」
「未だ19時よ、やっぱり焼酎が濃いめはダメだ」
焼酎の熱さが気弛くて、あたしの中に残る余韻は
中々冷めそうになかった。
温泉に向かおうとした時に、女将らしき女性があたしを呼び止めた。
「お客様?此れから入浴場に参られますか?」
「あ、はい。温泉ちょっと興味が有りますので」
「ならば、とっておきの場所をお勧め致しますよ」
いやいや、あたしは客の一人では有るけど?


何故、あたし?と思ったけど。
女将さんのお話を受けないのは、失礼かなと思って。


宴会場は道明寺専務の挨拶で、女子社員達はヒートアップ寸前だったみたい。


あたしはそんな事よりも、温泉の方が楽しみだった。



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知らないうちに、爆睡していたあたしが達は秘境の雰囲気有る温泉街に到着していた。
やっぱり、お酒飲んで爆睡しちゃったなあ。
最後に見たのは、赤石さんが演歌をカラオケで歌ってたような?
知らず知らずに酔いつぶれちゃってたみたい。
もうあたし本当にお酒駄目だなあ、仕事柄接待や会食も有るのに。
婚活パーティーで、テーブルマナーとかパーティーマナーを勉強していても駄目。
皆も酔い潰れてるみたい。
「千晴、着いたみたいだよ」
「・・・ンンッ、早く着いたんだねえ。・・・あら、結構雰囲気の有る温泉街じゃない?」
欠伸しながら、あたし達はバスで辺りを見回す。
浴衣姿の観光客が、タオルを肩に掛けて桶に道具を入れて歩いてる。
あたし達は温泉の前に、会社での慰労会に出る為バスを下車した。
バスを下りて別の車でやって来た添乗員と、合流してあたし達は温泉の有るホテルに向かった。


と、思ってたら・・・・まさかの高級ホテルで有名な『ホテルメープル』の系列温泉。
外装は温泉街に合わせた、風情有る建物で。
御影石で『蜂谷温泉』と彫られてる。
女将さん達の集団が、三つ指付いて挨拶。
あたし達は唖然としながらも、赤石さんが代表して挨拶を返している。
女将さんは加賀友禅を優雅に着こなして、アップに結ってる。
細くて小顔で、綺麗な女性。
あたし達がガサツな女性に見えて恥ずかしいなあ。
「お食事は小さい宴会場で、20時からを予定していますよね」
確認を取る担当の女将さんも、化粧生えして綺麗な女性。
細くて物腰が柔らかそうな女性で、あたし達は着物美人に圧倒されていた。

本社の社員さんが到着すると、あたし達は大宴会場に着替えてお出迎えする事になった。
本社の社員は黒ずくめのスーツ姿、秘書の女性は着物姿で登場して来た。
あたし達は後ろの方で、小さくお辞儀をしていた。
コンパニオンを呼んでいたのか、着物やドレス姿の女性達が大挙して席にそれぞれ付く。
あたし達は後ろの席で、小さく乾杯した。


その時紺色のワンピース姿の女性が、興奮気味に近くの仲間らしき女性と話し出していた。

「ねえねえ、私今廊下でさあ道明寺専務を見たのよ」
「嘘でしょ、こんな温泉街に似つかわしくないでしょう」
「だって、SPの集団みたいなガタイの良い男性達が入口にやって来たのよ。大女将が迎えに行ってたのよ」
コンパニオンの女性が、凄い興奮気味に話してる。
仕事を忘れて話す女性に連られたのか、本社の女性社員やあたし以外の女性達もヒソヒソと話に花を咲かせ始めていた。



今日も読んで頂きまして、有り難うございます。


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