FC2ブログ
ちょっと、間が空いてますが少しずつ動かします。
多分、先月の話だよなあ。



つくしの学生時代の後輩にあたる、三条(旧姓・現美作)桜子は自宅の洋館を一部改装して『喫茶店』を経営している。

桜子は祖母が特養老人ホームに入所したのを機に、邸を手放すかを考えていた。
大学を卒業と同時に、かねてから交際していた『美作あきら』と籍を入れる予定の彼女だ。
桜子は先月、双子を出産した。
結婚前に子供を産んだ事から、美作の関係者からは『デキ婚の女は、宜しくない』と非難の嵐だ。
あきらとは別れる予定もないし、順番が逆になっただけの話。
世界に名だたる美作あきらが、デキ婚と言われ世間はバッシングばかりだが。
「言いたい輩は、暇人と変わらないですわ」
母親になってから、更に逞しさが増した様だ。

その前後も親友の優紀が出産したりと、つくしは『お祝いばかりで大変』と言った記憶が有る。
「邸は取り壊しても、良かったんですけれど。税金対策も結構面倒ですから」
簡単に壊すのをつくしや優紀が止めたり、英徳や都の関係者等からも署名迄集めて来たと言うのだ。

未来の伴侶になるあきらからも、『喫茶店とかで、使ったりとか出来るんじゃないか?』
と言われた桜子。

毎日ではないが、気紛れに営業しながら邸を維持している。

「先輩、そろそろ良いお話は聞けないですか?」
「あんたは、いきなり人を捕まえてそれ?」
「あたくしは、先輩が道明寺さんと結婚出来ないのが不思議でなりません」
アッサムの高級茶葉で入れた紅茶を、口腔に含むなり噎せるつくし。
口元をペーパーで、抑えながらコンコンと咳き込むつくし。
「あん・・・た。な、何で道明寺・・・ゲホッ」
「花沢さんも、職場結婚なさったんですよ」
類を強調する辺りは、何か含みを持った言い回しだ。

類とは付き合うどころか、自分からは連絡もしなかった。
「いやいや、それは知らなかったから。あたしも連絡取ろうとかなかったし」
桜子はカップの取っ手を、細い指で優雅に掴む。
カップは桜子がお気に入りの、ロイヤルミルトン。
「花沢さんは職場に検診でお見えになった、女医さんとご結婚なさったのです」
桜子が分厚い女性向けの結婚雑誌を、つくしの手元に置く。
「あたくしも、何度かお会い致しましたよ。定期検診の時に」
「あー、双子ちゃんね」
「そうなんですよ。お義母様が、凄く可愛いがられてます」
桜子も何故だか、双子の女児だったからなのか。
あきらとその父は、苦笑いをしてるらしい。

つくしが頁を捲ると、フランス郊外の古城を背景に。
タキシード姿の類と、ローブデコルデに、長めの花柄なベールに映える金髪の巻き髪姿の女性。
紙面の二人からは、笑みに包まれて自分も幸せになれそうな気持ちになる。

「桐原祐子さんて、人なんだ。職業は花沢物産の総務部で、健康相談室赴任・・・へぇ」
文章を棒読みしながら、頷き気味に目線を動かす。

つくしの半身と言われる位に、類には考える事が読まれていた過去話。

「時が流れるのは、早いねえ」
「後は先輩だけです。優紀さんは、跡継ぎお生まれになってからもう三人のママですから」
「いや、未だ滋さん・・・」
「滋さんの前に、先輩ですよっ。変な人から告白とかは、止めて下さいね」
つくづく口先の悪い後輩とはいえ、無下に出来ないのが人の良いつくしたる所以。
『そもそも、道明寺となんか会う事も無いのに』

それを人々は『灯台もと暗し』と言うが、つくしには全くの他人事にしか聞こえてなかった。


お久しぶりに、まったりアップです。
少し続き書けそうだッたので、掲載してみました。
が、辻褄合わずですみません😣💦⤵️。


此れも既に完結させなきゃと、頑張って書き起こしています。

今、書いてるのは西田目線かな。
司も出したり、未だ少し続きます。
然し、パンケーキの続きも並行してるので。
複数進行形で、読みにくいと思いますが。
少ない読者様の、楽しみになって下さいましたら幸いです。








人気ブログランキング






追伸、Fママ様と先輩。

続き中々、書けなくてゴメンなさい。
◯◯◯4さん、何時も有難うございます。





スポンサーサイト



西田がタブレットを再度開こうとした時、若干色褪せた女性の写真がヒラヒラとベッドの下に落ちてしまう。

手を動かし、ベッドから下りようとするも・・・。
同時に入口のドアが開き、女性が駆けよって弾みで声を掛けて来た。
「何してるの?無茶しないで、休まなきゃ」
先程迄つくしとカフェで、会話をしていた七海である。
「叔父さんは目を離すと、直ぐに仕事の虫になるんだから」
「そんな事はない、昔はもっと働いていたから」
「お母さんの事は気にしないで。私、大丈夫だし」
「七海はしっかりしている方だ。私はそんなに心配はしてない」
「道明寺財団で、英徳迄通わせて貰えたし。結婚式も挙げさせて貰えたの。叔父さんが優秀だからって、誇り高いの」
「そうなのか?」
「道明寺司の敏腕秘書。ダンナも階級2段階昇格したし」
「それは良かったな」
「税金が上がったって、嘆いてたけど」
此処に居るのは、普通の叔父と姪である。
年に一度帰国しているのは、未だ良い方なのだ。
七海の夫は『外務省の北米課』の第2部で、この休みが終わったら又出国する予定なのだ。
「ママの分迄、私生きてるし。此処にね」
七海はお腹を擦りながら、西田に微笑む。
「私。来年来る時には、この子を連れて来るから」
「良かった。無理は駄目だ」
「今回は体力使わないの。接客は先輩も居るから」
「先輩?」
七海は腕を組みながら、近くに落ちたライトパープルのショールを拾う。
「あ・・・」
西田は拾おうとする七海を、制止しようとしたが。
「大丈夫。そんな柔な子じゃない」
お腹に宿る子供へ囁く様に、七海は優しく話し掛けた。
「先輩って、どんな人なんだ?」
「ん?興味有るの。・・・もしかして、再婚したいとか」
西田は吹き出しそうになるも、辛うじて堪えた。
「どんな人かによるよ」
「働き者でパワフルだよ。皆に人気有る人で、何時も笑っているの」
「それはお会いしてみたいものだ」
「姉さ・・・いや。お母さんみたいな、人だったんだな」
「そうなのかもね。今、思い出すと」
西田は自分の若かりし頃を思い出しながら、天井に目をやった。


「先輩。此処の紅茶はあたくしが、セレクトした茶葉を使用してますの」
「うん、香りが良いよね。お店の雰囲気も、申し分無し」
つくしは自分を呼び付けた後輩に、拉致されて連れて来られたのは洋館を改装した紅茶専門店。
家主は三条桜子。
つくしを異常な位に慕い、美作あきらと婚約を間近に控える美人実業家だった。




本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
昨晩、又もや北海道で地震が起きてしまいました。
読者様や書き手様で在住の皆様には、お見舞い申し上げます。
1日も早く、心健やかにお過ごしなられる日を申し上げます。



ランキングに参加しています。
皆様からの、応援ポチを宜しくお願い致します。
更新の励みになります。




にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村





人気ブログランキング









「西田さん、お食事お持ちしましたよ」
看護師の草彅洋子が、トレイを乗せたワゴンを別荘近く迄寄せて来た。
薄いピンクのベストに、白衣のパンツとシャツ。
西田はタブレットを枕元に置いて、電源を落とした。
「又、お仕事ですか?重役さんは、大変なんですね」
草彅は看護師15年目のベテランで、遅番のリーダーでもある。
西田は目を抑えながら、眼球を指先で強目に押している。
「ずっと休むのは辛いでしょうね」
テーブルをセッティングし、トレイを乗せる草彅。
「そうですね。多忙が当たり前でしたので、急に休みと言うのは勝手が違いますね」
流動食迄は行かないが、味が薄目な食品なのは分かる。
肉の代わりに大豆を代用した、精進料理を薄くした感じの見た目生姜焼。
ほうれん草のおひたし、鮭が一切れ、フルーツポンチ、十穀米の御飯だ。
司が見たら、『道明寺ではこんな貧乏食出さない』と始まるだろう。
西田はプラスチックの箸を取り、手を合わせて食べ始めようとする。
「驚きました」
「は?私の顔に何か付いてますか?」
「美味しいとは言えない病院食を、道明寺にお勤めの方が食べる・・・のが」
「誤解なさらないで、頂きたいものです」
「西田さんは特別室に居らっしゃると、食べ物からしてステーキや拉麺を食べると思ったので」
「私は道明寺に勤めていますが、至って普通の会社員です。確かに副社長や、社長なら話は別ですが」
司の隣に居る敏腕秘書と世間は揶揄するが、西田は普通の一般的な常識は持ち合わせているほうだ。
「副社長は入院したら、煩いでしょうね。食事から何から何まで、大変そうですね」
草彅は世間話をしながら、西田の経過を観察している。


「誰が大変だ?」
特別室の周りから、女性達の視線と歓声がチラと聞こえて来る。
草彅は冷や汗を掻きながら、申し訳程度に頭を下げる。
「いえ、副社長。失礼を・・・」
と言ってはみたが、司は彼女を見てもいない。
「悪いが外して貰えるか・・・」
チラと草彅を見ながら、無表情で彼女を睨む司。
西田が申し訳なさそうに、会釈をする。
「で、では後程お下げ致しますね。後で検温にもう一度来ます」
急いで草彅は、ガラガラとドアを閉めて退出する。


西田は白磁で出来た湯飲み茶碗に、一杯の白湯を入れて右手に置くと丁寧な作法で飲み干した。
「西田、牧野の居場所を調べてくれ」
「やれやれ、病人をこき使われますか?」
「西田は、無類の仕事好きだから・・・な」
「血は争え・・・ません」
「ババァの事だから、トランジットとか何とかか」
握り拳で小さい口を隠し、声を殺す西田。

「牧野様については、複数の方が周りを固めてらっしゃるとの事です」
「あきらや類なら・・・だな。総二郎もか?」
「青池産業に、樹本殖産もですね。情報漏洩させない様、管理が徹底されてるみたいで」


司が不甲斐なかったばかりに、道明寺HDは不安定さを付け込まれ社内は混乱を招いた。

つくしとはそのまま、音信不通となり自然消滅となってしまった。
司は己の不甲斐なさ、悔し涙をビジネスに還元する事で地位を確立したのだ。
それがまさか、西田の体調をきたす迄。
失われた10年近い歳月は、つくしとの距離感も遠き道へと変貌していたのであった。


此方の連載も、進めなきゃと思いつつもスミマセン。
何だかんだで遅くなってヽ(´Д`;)ノ。
今日の夜行で、上洛して来ます。
天候が心配でありますが。
二次ネタを探して来ます←。


ランキングに参加しています。
応援、宜しくお願い致します。
更新の励みになります。






人気ブログランキング








ちょっと短めでは、有りますが。

つくしが反対車線側の歩行者側通路歩き遠ざかる姿を、見送ったまま司はドアの硝子を何度も叩く。

もう何年も過ぎた過去に、捕らわれたままの日々。
自分が不甲斐なかったばかりに、自然消滅の形で泡雪の様に消えてしまった恋であり愛だった。
自分を人間扱いした唯一の少女は、愛らしく温かそうな雰囲気の女性の印象だった。
内面から出る美しさと、苦労した日々がつくしを魅力ある女へと月日が彼女を磨いたに違いない。
「副社長、無茶をなさらないで下さい」
極力冷静に秘書の吉岡は、脂汗を滲ませながら司を諭す。
「オレとした事が・・・まさか、牧野が」
牧野の部分は敢えて小さく呟いた司である。
「は?」
名前の部分を聞き逃した吉岡は、何かを怪しむ様に司を見る。
「副社長。社内ミーティングの後に、比治山会長との会食をお忘れなきように」
「あの狸会長か、先日も孫娘をあてがおうとしたからな。今一気が乗らないんだが」
「そんな事は仰いませんように。社長からも、きつく小言を喰らいましたので」
「分かってる。中東のインフラ支援には、外せねえ相手だからな」
今回道明寺HDではIT普及を、海外事業部とITシステムエンジニア部が一丸となり、司が陣頭指揮を取っている。
良い加減に身を固めろと、役員連中からは催促も飛んでいる。
「吉岡、余計な事言ったんじゃねーのか?」
「滅相もないです」
「ババア、後で覚えとけや」
「社長よりも幹部や大口株主達から、出て来ています。どうか今はビジネスを優先下さいませ」
司は舌打ちしながら、車中で目を閉じる。
瞼の奥にはニコニコ笑う、最後に見た当時のつくしが花束を抱えて司の前で笑っているのだった。
『あたしが幸せに出来るのも、なれるのも道明寺だよ』



ふうわりと、懐かしいコロンのかすかな匂いが通り過ぎる。

「道明寺?・・・まさか・・・ね」
気のせいだろうと、つくしは振り返ってみるもそれらしき男性の姿は近くにない。
似たような体格の男性とすれ違いチラと見れば、外国人観光客やビジネスマンの類いだ。
つくしも司との恋に終止符を打ったが、未だ特定の彼氏を持つには至っていない。
友人は何人も居るが、恋をする事に臆病なのと仕事が楽しくなりつつあった。
とは言っても田舎の両親からは、『早く孫の顔を見せてくれ』とも言われている。
「どうするかな・・・」
つくしは猫背になりながら、早歩きで家路に急ぐ。

「先輩・・・牧野先輩」


遠くからつくしを大声で呼ぶ声が、近づいて来ていた。



本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
昨日のお話、大先輩とお友達さんからリクエストがありましたので。


ヘタレですが、エロ?もどきな話を掲載致します。
只、慣れてないので。
しょっぱいお話でしたら、申し訳ございません。
リンクサイト様の素敵なお話で、お口直しをお薦め致します←。


ランキングに参加しています。
応援クリックを、宜しくお願い致します。
更新の励みになります。





にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村




人気ブログランキング


突然の来訪者は、西田に緊張感を走らせる。
習癖というのは、恐ろしい。
『サブリミナル』効果的に迄、頭を下げるも司はそれを止めた。
「此処は執務室じゃない。普通にしてくれ」
と、司に言われたが長年一緒に居れば嫌が応でもだ。
「いやはや、それはともかく。社長と時間をずらされたのですね」
「・・・・。此処に来て迄、ババアの顔は見たくねーからな」
この親子は何処迄も、平行線な位に緊張感が抜けないらしい。
『あの方でしたら、違うのかもしれ・・・』
「何呆けてやがんだ。此処の不味い飯喰わされて、ネジが飛んじまったか?」
「これは、私としました事が。慣れない環境でどうにも、呆けてしまう所でございました」
考えてみれば、司に四六時中付き添い今ではお目付け役にもなっているのだ。
「そのままベッドに戻ってくれ。又、勤務中に倒れられたんでは、迫田が憤死しかねないからな」
西田は自分の代わりとなる秘書代わりに、迫田と有村を育てている。
有村はパーティーのパートナー代わりや、業務内容を修得だ。
「有村は賭けでしたが、吉と出たので安心しております」
西田は司の秘書として、女性を前面に出さない人間を信条としている。
「牧野様をお連れ出来なかった事は、今でも悔やみきれません」
「西田。それは今更言われても、あの当時ではどうにも出来なかったんだ」
つくしとの運命的な出会いは、司の心を縛り付けたまま10年近い日々が経過していた。
政略結婚も持ち込まれたが、全てを握り潰した。
先方からの断りもあったり、そんな事に時間を潰されるならばビジネス一辺倒で経営者としての地位を確立した。

つくしとの約束は、知らないうちに自然消滅した様な物だったのだ。
住んでいた筈のアパートも、いつの間にか取り壊され駐車場に変わっていた。
調べたところ、元の所有者が亡くなり次の世代は土地を維持する事が困難と言う事だった。
住人は数年前に立ち退かされ、つくしの所在も掴めずじまいだったからだ。
「牧野は運命の相手だ。今も変わらねーし、オレはあいつ以外はダチと有村しか知らねー」
「有村は武将一辺倒でありますから。牧野様の捜索は引き続き行っております」
つくしでなければ、司の苦しみや後悔に終わりはない。
とは言っても、つくしが見付かる当てはこの時点では考え付かなかった。

司は高級フルーツの入った籠を、ミニ棚の上に置いた。
メープルで急遽拵えたとは言え、千◯屋と張る位に高価なのは間違いない。


司はスマホの着信に気付くと、病室から離れ小声で話し始めた。
会話が終わると、司は西田に帰社する旨を伝えた。
「中東の案件で、直ぐに戻れと催促が来た」
司はミニ冷蔵庫に貯蔵してあった、ペットボトルを取り出した。
「申し訳ございません」
「いや、休んでてくれ。又、来る」
司はロータリーになっている、乗り場に車を待機させ急ぎ乗り込んだ。
夕方になっているせいか、道路が混み初め渋滞に巻き込まれる。
車中で決裁文書と、タブレットでメールをチェックしていた時。
対向車を挟んだ逆の歩道を、勝手知った大きな瞳で華奢な女性が通り抜けて行く。
司は一歩気付く事に遅れ、つくしの元へ向かおうと扉を開けようとする。
SPに力ずくで止められ、条件反射に車中で暴れそうになっていた。


本日もお越しくださいまして、有り難うございます。


ランキングに参加しています。
応援ポチ、宜しくお願い致します。
更新の励みになります。



PVアクセスランキング にほんブログ村



にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村







人気ブログランキング