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車は真っ直ぐ、東京駅に向かって居る。
本当は『羽田空港』から、『関空』へ行く手段を考えていた。
『司の事だから、空港封鎖とかやりかねないかもっ。いや、海上封鎖もね・・・』
つくしの頭の中身は、自身を拘束されかねない手段にグルーヴするのだが。
「牧野・・・・」
「へ?な、何。」
「相変わらずなんだなあ、駄々漏れ」
「意地悪なんだから」
「司の事なら、暫く放っといて。何なら、トスカーナ産のヴィンテージワイン。メープルに売らなきゃ済むし」
トスカーナ産のヴィンテージワインは、年々人気がうなぎ登りに上昇。
現在は一本10万近い金額で取引されている。
メル◯リ等のオークションサイトでも、偽物が出回ったりで摘発される業者も後を絶たない。
花沢物産は独自ルートで、トスカーナ産ヴィンテージワインの市場をほぼ独占している。
「当たり前だろうよ。オレが中学のガキん時から、父さんが農場作りから始めたんだからさ」
「そうだね、類も何だかんだでパリに駐在してるもの」

このワインが品評会で、5年連続の金賞受賞で最優秀賞も受賞した。
現在は宮内庁や迎賓館等、名だたる場所でトスカーナ産ワインを契約している。
ホテルでは最上位のメープルも、このワインを毎回利用する。
老舗の料亭や名店は、ほぼトスカーナ産ワインを入手しなければ『名店は名前のみ』と言われる位の浸透度だ。
「あのワイン、何度か飲んだけど。飲みやすいよね」
「癖になるからな。で、祐子とは会えた?」
「うん、お義姉さんを任せてきちゃったけど。大丈夫かな?」
「看護士の仕事に誇り持ってるし。パリの病院じゃ、祐子が辞める時には院長が引き止めた位」
「パリで会ったの?」
「いや、トスカーナ。農場で病人の手当てに来て、そん時」
ワイナリーの現地法人で、食中毒が起きた時に看護士として患者を手厚く看護する姿だったとか。
「思い出の地なんだね。お嫁さんとヴィンテージワイン、トスカーナは類の聖地ね」
「『それが当たり前の仕事なのに、何を言ってるんだ』には、参ったけどね」
祐子は類より2歳年上だが、驚いたのはあの静の親友だった事だ。
弁護士の仕事で働き始めた静は、仕事を通じて知り合った代議士と結婚した。
祐子は代議士が入院した病院で、その代議士を担当したつてで静とも知り合ったという。
「プロポーズしたら、条件は披露宴拒否だもんな。あきらなんか爆笑してたし」
「良いんじゃないの?今風で」
「父さんは怒ってたけど、祐子が説得したらあっさり引いてたのは拍子抜けしてたよ」
「昔なら御披露目の意味合いもあったじゃない。あたしの時もそうだし、でも類は色々な意味でを先取りしてるのよ」
「そのきっかけになったのは、牧野だったじゃない。オレが変わったのは、其処からだし。あ、そろそろ着くな。」
「エ?類?」
「オレの役目は此処迄、祐子を一人にはしておけないから。司のお守り、高くつくよ」
「類・・・」
「あ、あんたのゴメンと有り難うはいらないよ。次いでにだけど」
「次いで?」
「涼のBGは、望を付けとくから。心配すんな、道明寺HDでも公安部敵に回したらテロ組織認定だよ」
つくしは唾を変に飲み込んで、激しく噎せる。
「類を敵に回すのは厄介だわ」
「オレより、あきらの方が倍だと思うよ。司は可愛い方じゃないかなあ」
この一族を敵に回す方が、道明寺よりも厄介だとつくしがつくづく思ったのは言う迄でもない。
類はつくしを見送りながら、途中迄付いて行く。
類「京都に行くなら、一番頼りになるよな」



滋「ヤッホー、つくし。久しぶりだねえ」
つくし「滋さん?・・・」
つくしを見るなり、闘牛並みに突進して来たのは一応令嬢の『大河原滋』。
つくしは余りの力強さで、腕をさ迷わせている。
類「牧野、・・・死ぬよ」
滋「ウソ?ゴメンね。つくしっ、大丈夫」
つくし「はぁ・・・だ、大丈夫。死ぬかと思った」

直ぐ側で、涼と望が苦笑いをする中。
優紀「おもろいどすなあ」



新幹線の乗車口で、『特別口』と書かれた入口に待機している息子。
側には類の縁戚でSP代わりの『青山望』と、その隣に佇む。
頭巾を被り袈裟を纏った細身の女性。
京都をよく知り、つくしを尤もよく知る彼女であった。


本日もお越し下さまして、有り難うございます。



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『式は密葬をご希望なさってるみたいですな』
つくしは頭を打たれたみたいに、固まっている。
タマとは少なめではあったが、何だかかんだで交流はして来たのに。
いざとなると、タマの事を全く知らなかった。
弁護士「何なら奥様ご自身の目で、確認して下さいませんかね。どうもお疑いの呈みたいなんでね」
急に弁護士の態度は、圧力を掛けて来る。
ましてや巨漢をユサユサしてるせいか、肉厚に圧倒されつくしに襲い掛かりそうだ。
つくし「そんな事は・・・」
つくしはのし掛かられると、目を潰り顔を背けた。


つくし「キャッ・・・って、あれ?弁護士さん・・・エッ?」
恐る恐る目を開けてみれば、泡を吹いて床に転がされている巨漢の体型。


背後で青筋を浮かべながら、この家の主人がドヤ顔でビール腹の上に長い足を乗せて踏みつけている。
司「てめえは隙だらけなんだ」
つくし「はぁ?あんたはそもそも、その態度は何?」
司「助けてやった旦那に、感謝のキス位してくれても良いんじゃねえのか?」
『あー、頭痛くなって来る・・・』
確かに弁護士にしては、上から目線で威圧的な態度は気に入らなかった。
にしても、暴力で解決は見た目の心証も悪くする。
つくし「あのね、あたしはタマさんの親族代理人の方と交渉しないと・・・」
司「それにかこつけて、つくしが狙われてんじゃな」
お義姉さんの看護もしないといけないのに、肝心の司が此れではつくしの頭痛の種が増える一方だ。
知らない間に男の体は、撤去されていたらしく。
SPの足取りの早さには舌を巻くつくしだ。

司「姉ちゃんなら、祐子に任せとけぱ良いだろうよ」
何時ものパターンでオレの相手、云々と始まった時。
類「牧野?又、司とじゃれてるんだ?」
柔らかいトーンのvoiceにして、図星な点を突いて来るこの声は一人しか居ない。
「「類?」」
天の助けなのか、悪魔のお誘いなのか。
花沢類が心底呆れ顔で、二人を代わる代わる見ながら
笑いを堪えている。
類「面白いな。シャンパーニュから、帰国したらラブシーンだもんな。相変わらずなんだなあ」
司「久々に見るなり、喧嘩売んのか」
司のトーンは逆に、凍り付く位に怒りがこもっている。
類「牧野、借りるよ。許可は取ってるし」
司「勝手な事言うな」
類「ヴィンテージワイン。メープルに卸すんだろ?オレが一声上げたら、不可能」
司「んだと?」
類「ついでに、涼と牧野はセットで借りるからさ。あ、祐子に八つ当たりしたら、EU圏のプロジェクトから道明寺系列参加の圏却下な。牧野?」
つくしは座り込んで、惚けている。
類「牧野、もたもたしないでよ。涼は望が迎えに行ったからさ」
余りの用意周到さに、つくしはいそいそと荷物を取りに向かおうとするも。
又もや転倒しそうになり、つくしは類に腕を支えられる。
つくしは小声で「司、ゴメンね。行って来る」と、目を背けつつ類と共に部屋を出た。


急ぎルイ◯◯トンのボストンに、化粧品と着替えに貴重品を詰め込む。
つくしを車に押し込めた類も、直ぐに乗り込んで発車したのと同時。

邸の中では司が血の気を発散する如く、室内の装飾品を破壊し始めたのは言う迄もない。


タマは草場の影から、笑っていたに違いないだろう。
因みに室内に飾られているのは、全て複製品である。
(本物は東京&京◯◯立博物館・英徳大学宝物館・ボストン・ル◯◯ル・メトロ◯◯タンにそれぞれ貸し出されている)



本日もお越し下さいまして、有り難うございます。
類つくなシーンも有りますが、『ヤ◯ーショック』で大変な思いをされた先輩に捧げる二人であります。
長い間、掲載お疲れ様でございました。

素敵なお話を、此方(FCブログ)で沢山読ませて頂ける事を願っております。

お話はつくしの試練が、始まりますね。
道明寺の名誉を守る為に、戦います。
雑草魂を体現する、母になり女主人になるつくしを書いて行ければと思います。
と、思っていたら予約設定で、下書きにしているアホでした←。


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タマの親族弁護士代理人は、太目の相撲取り体型を揺らしながら威圧感たっぷりにカウチのソファーへ着く。
つくしはSPの若松と、向かい合って着席した。
「貴女が道明寺側の主人筋に当たるんですか?」
「それが何か」
「こう言っては語弊ですけどね、庶民的な方ですね。もっと派手にチャラチャラした方と想像してましたので」
色の付いた鼈甲模様の眼鏡を、片手に持ちながらテーブルに関係資料らしきクリアファイルと遺言書のコピーらしき印の入った用紙を取り出した弁護士。
「タマさんには、ご親族の方がいらっしゃったんですか?」
「おや、此れは存じてないみたいだが?」
「タマさん、天涯孤独って言ってましたから」
「完全な天涯孤独ではなかったみたいですな。タマさんの本名は横山玉子さん。結婚した時は本川を名乗ってたみたいですが。本川さんは親族が存在しません。横山の方の妹さんの血筋と聞いてますね」

弁護士の話によると。
タマは生前から道明寺に仕え始めて、間もなく司の曽祖父(故人)の紹介で本川氏と結婚。
本川氏は道明寺家で、庭師をしていたそうである。
(当時を知る者が、鬼籍に入ったり等で詳細を知らない)
間もなく召集令状が、発令され本川氏は出征している。
残念ながら、本川氏は戦地で病の為亡くなった。
子供はおらず本川氏は、肉親も亡くなっていた為に家系は断絶した。

横山姓に戻したタマはずっと、道明寺の家で終生現役で働き終えたと言う事だった。
「そもそも、横山姓なんて事も知らなかった・・・妹さんが居たのも」
「といっても、妹さんは10年前にお亡くなりになってますんで。妹さんの孫夫婦の奥さんの方で」
血縁にすれば、かなり遠いのだ。

「大奥様はご存知だったみたいですがね。タマさんの方からは、伏せとく様にとの事だったみたいですよ」
楓に聞こうにも、経済推奨会議や王族関係者との懇談等で欧州を飛び回っている。
タマは道明寺家の大事な一員、とつくしは思っていた。
しかし肝心な事は、何一つ知らなかった。
血縁が存在する事等は、露程も聞かされていない。
「結構、多いみたいですね。遺産相続のトラブルの一因に繋がる事も有りますから。後は個人情報保護法、つうのも厄介ですよ」
「で、お式には参列させて頂けるんですか?」
「其れが、密葬をお望みとの事でしてね。ご親族様の方としては」

つくしは拒絶されたみたいに、動く事が出来なかった。




本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
中々話が進まなくて、申し訳ありません。
次回は少し動くと思いますが、もはや二次?な話なんかなあと←。

現実問題、結構有るんではないかなあとも思います。
(あくまでも、二次でフィクションに思ってね)



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『もしもし・・・お忙しい所を申し訳有りませんが、急ぎ此方へ来て下さいませんか?』
『若奥様、如何なさいました?』
『お義姉さんが、倒れたんです』
つくしは半泣きながら、受話器をタップして急ぎ『道明寺系列病院』に電話する。
『若奥様、落ち着いて下さいっ。至急、そちらに向かいますので。気を確かに持たれて下さいね』
受話器の向こう側から、逆につくしを諭して通話は切れた。
つくしは受話器を充電器の台に戻し、女性SPの若松とつくしとで椿の身体をベッドに横たえて貰った。
つくし「お義姉さん、痩せましたね・・・」
若松「はい。椿様はずっと、根詰めてらっしゃいました。お仕事といい、LAのご家庭共距離を置かれてるんですよ」
椿はホテル王のウォーレン氏と、学生結婚をしたとは昔本人から聞いてはいた。
しかし最近になって、離婚調停中と知って驚いたのだ。
元から政略結婚の一環であり、最初こそ理想の家庭を気付く為の努力はしていたようだ。
家族はウォーレン氏と、中学生の息子と小学生の娘。
若松「お嬢様は来たがってたんですが。日本語が喋れないのでございます」
つくし「日本語が分からないとは、辛いですよね」
若松「椿様はLAの豪邸に、住まわれていても、不自由なお暮らしみたいでした」
そんな事は全く聞かされていなかった。
何時も邸に到着するなり、『つくしちゃあ〜ん』と呼ばれてキツめの抱擁をしてくれる椿のイメージしかなかった。
つくし『ご無理をされてたんだ・・・。あたし、何も知らな過ぎる 』
つくしは目元を抑えながら、椿に心中で深く謝罪した。
若松「椿様は海外生活が長いですから、分からない事も多かったのではないでしょうか」
つくし「そうなのかしら。あたしもしっかりしなきゃ」
つくしは椿の手を握りながら、医者の到着を今か今かと待つ。

内線電話の着信が鳴り、つくしは急ぎ受話器を持つ。
着信はメイドからである。
メイド1『若奥様、お医師の吉川様と看護師さんが到着にございます』
つくし「直ぐにお通しして」
つくしは椿の幾分細くなった手を握ったまま、SP達に指図した。

コンコン。
つくし「どうぞ、お入り下さい」
黒いカバンを携帯している医師と白衣の女性が、後ろに立ちつくしに深くお辞儀した。


つくしは入室を促すと、二人は『失礼致します』と告げる。
医師は7年目の吉川と、5年目の松下祐子。
二人とは顔馴染みであり、彼らは手際良く準備を勧める。

吉川「鎮静剤を打っておきますので、先ずはゆっくりお休みになられるべきです」
つくし「あたしが、お義姉様を興奮させて・・・」
松下「若奥様がそんな事では、涼坊っちゃまに笑われちゃうわよ」
つくし「分かってるよ。涼はしっかりし過ぎてるから」
祐子はクスクス笑いながらも、直ぐに無表情を装う。
横たわる椿の右腕の、シルク地の袖を捲る。
慣れた手付きで、注射を打つ祐子。


椿は疲れが頂上に達していた事もあり、直ぐに眠り始めた。
吉川「暫くは起きないから大丈夫ですよ」
祐子「そうね。私達が見てますから」
つくし「有り難うございます」
若松「若奥様、そろそろ到着のお時間になります。直ぐにお支度を」
つくし「ゆっくり休んでる暇はないわね」

つくしは息付く暇もなく、若松からの呼び出しで部屋を後にした。




本日もお越し下さいまして、有り難うございます。
又もや爆睡してしまって、更新時間がずれてしまいました。
何とかアップ出来ましたので、楽しんで頂ければと思います。

因みに祐子さんは、類の妻で看護師をされてます。
(こ、此れが限界ですが。先輩良かったんでしょうか・・)

BD話、類誕は頑張ります←。


お話が少し長くなって来たのと、読者様からのご意見も考慮させて頂きまして。
後編の1なる、カウントから1話2話に変更致しました。
毎回見辛いパターンで、ご迷惑おかけします。






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つくしは取り敢えず、先ず涼を学校へ送り出す事にした。
涼「ママ、僕行かなきゃダメなの?」
つくし「涼は学校に行きなさい。ママの事は大丈夫よ」
涼「でも・・・」
聡い涼はつくしの事を、心配している。
つくしが躊躇しそうになった時だ。

西田「涼様のお役目は、学業第一です。道明寺の未来は、涼様がしっかりお勉強をなさる事にございます」
涼「そうだよね。パパみたいには、なりたくないから」
つくし「余計な事を言わないの。もう、誰に似たんだか」
西田は笑いを堪えながら、涼の後ろに付いて部屋を出る。
西田「将来が楽しみでございます」
大人の汚い世界を見せるには、未だ早い年頃でもある。
涼は不服であったが、学校に行く事は大事な役目でもある。


暫くしたら、タマの親族代理人の弁護士がやって来る。
二人が邸の正面玄関に、横付けされた車へ乗り込む。
運転手が扉を開ける時に、つくしは西田へ涼を頼んだ。
二人を乗せるなり黒塗りの車は、邸を後にした。


つくしは携帯を確認すると、桜子からのLINEを確認した。
桜子は明日、日本へ到着するとメッセにあった。
実家で祖母を乗せてから、会場で合流しようと。
斎場は府内の◯◯駅前、と書いてあり再度確認すると返信した。

メイドの一人を捕まえ、椿の様子を聞き出してみた。
メイド2「椿様は何も、お召し上がりにならないみたいです」
予想はしていたが、ため息しかないつくし。
シェフに頼んで、軽めで消化の良い物を作って貰った。

ワゴンには白湯の入ったポットと、ポトフ入りのボウルを乗せて。
つくしは椿の部屋をノックした。
「お姉さん、つくしです。ドアを開けて頂けませんか?」


椿はソファーに座り、放心状態で身体をダラリと投げ出している。
「お姉さん、何かお召し上がりにならないと・・・」
「つくしちゃん・・・有り難うね。でも食べたくないの」
「ではせめて、白湯だけでも」
椿は首を横に振ったままで。
椿の視線はテーブルの上に有る、フォトスタンド。
英徳学園のオートクチュール制服を、着用している高校時代の大人びた椿。
隣には椅子に座ったタマと、互いを見て笑う写真だ。
椿「入学式の日に取ったのよ。母はいて居ないもんだったわ・・・」
つくし「・・・・・・」
椿「皆、エスカレーターだったから。今更だけ・・・ど」
椿は俯いたまま、涙をポタポタと流しながらレースのハンカチを当てている。
このハンカチには曼陀羅模様の刺繍がちらほら見え隠れする。
その模様を入れたのは、タマだった。
この頃の椿は此れからの学生生活に、希望を持っていた事だろう。
スラリとしたモデルの体形は変わらないが、笑顔があどけない。
つくしはハーブティーを勧めてみる。
「タマさんが床でうつ伏せて倒れていたのは、ショックでした」
「私達がもう少し、配慮出来ていたら・・・と、思うとね」
椿は呻きながら、身体を震わしている。
「お姉さん、ご自分を責めないで下さい。体に毒です」
「タマは私達が死なせた様なものだわ」
椿はつくしが言えば言う程に、袋小路に入り自分を責めるばかりだ。
大声を出して立ち上がったと思うと、バランスを崩して
椿は卒倒してしまった。
『しまった・・・あたし、何て事を』
つくしは内線で、主治医と看護師を呼ぶ様に頼んだ。








本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
本来分は遅れましたが、アップなりました。


花粉症の到来で、鼻水が止まりません。
くしゃみも酷く大変でした。


いよいよ、話も少しずつ進み始めた次第です。


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