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あたしが見たいと思っていた、海外アーティストが今、手に届く距離で見えてる・・・それを見に来たのが当初の目的だった。

キャンパスライフの楽しみにしてたのに、道明寺つたいの熱はあたしの熱中する事を一緒に波を迎える事へ変えてしまっていた。

既定路線に乗せられ、気付いた時にはシーツの上で生まれた時の格好。
あたしは一体、何しに来たんだあ〜と全身から叫びそうになった。


道明寺が目の前で、あたしをがんじがらめにして膨らみに触れている指。
目前で見るのも嫌になっちゃう、恥ずかしくて。
ライヴどころか、あたしの中がライヴの真っ最中みたいで。


もう貴重な時間を返してよ、バカ男。


数日後。
キャンパスの館内で、ニマニマする滋さんと桜子に掴まる。
桜子「先輩、隅に置けませんね」
滋「フェスの会場で、ラブシーンなんて。司もつくしも隅に置けないんだから。ライヴより盛り上がって、会場も再生回数もうなぎ上り」

つくし「再生回数?」
桜子「YouTubeに上がってます」
あたしは桜子のタブレットから、YouTubeで行ったライヴ配信を見てひっくり返った。

アーティストの音楽に合わせて、映画仕立てに作られたあたし達のブースでの出来事。

熱に浮かされたあたしは、まさかのされるまま。
非難どころか、モノクロ映画みたいでぼかし入り。
ライヴが入って来るどころか、道明寺と一緒に居る事しか考えられなくなってるみたいで。
一組のカップルのラブストーリーを、フェスに絡めて撮影してるみたい。
滋「これはあきら君達に今から言い訳、考えときなよ」
桜子「キスマーク、隠して下さいよ。ファンデーション、濃い目にしても汗で無理でしょうけど」

あたしは急いで、更衣室に走って行く。
長めの服装に変えて、汗だくの1日。


あの後に美作さん達から、根掘り葉掘り弄られて大変だった。

最後には、
「どうせ司の事だから、仕込んだんだろうね」
と類の何気なしの爆弾発言に、頭が真っ白になった。


フェスの出来事も忘れたあたしが、フェスでまさかのプレゼントが妊娠じゃ洒落にならないよ。

本当に確定した時、邸では帰国した椿お姉さんにボゴられる司を横目に。
あたしは紅茶を飲みながら寛いでいた。


確信犯だけど、何かやっぱり憎めないんだよね。
何の取り柄も無いあたしを、こんなにも好きでいてくれるから。
フェスの記憶は、道明寺と過ごした以外が見事に無い。


穏やかな日々を過ごし、あたしの中ですくすく育つ新しい命。
お腹を擦りながら、隣の道明寺があたしに寄り掛かる。

今、一番幸せかもしれない。
ベビーグッズが溢れ返る邸で、妄想してみようかな。





あのフェスでの出来事を。 Fin





短めなグダグダ話でしたが、毎回すみません😣💦⤵️。
繁忙期で更新が遅れがちになってます。
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あたしが腕を繋がれてやって来たのは、真ん中で会場全体が見渡せる場所・・・。

フェスの規模は、20万近い観衆が居るんだって。
あたしの居る場所からは、そんなに居るとも思えないんだけど。

会場が何ブースかで、イベントをしてるみたいなんだ。
お目当てのアーティストや、イベント等で観客はそれぞれ楽しんでるからだろうね。

LINEでは滋さんも、彼氏さんと一緒に居るみたいなんだって。
でも滋さんは、イベント主催者のスポンサーで参加してるから会うのが難しいって。
『時間出来たら、会おうよ』って、楽しみも増えたと思ったのに。

会場全体からは、突き上げられる唸りが放射されてるからか熱気で暑い。

熱気は熱気でも、あたしは腕を伝ってショートしそうだ。
サングラス越しだから、道明寺の表情はハッキリしない。
でも鍛えられた腕から、違う意味の熱が伝わるの。

元々このイベント主催には、名前を連ねてない。
美作さんの会社が、連ねてた位。

と、言うかイベントでも企業経営やプロジェクト関連、国や関係機関のにも、滅多に出たがらない。
経営者として参加するが、個人的には本当に嫌がるもの。
写真を撮ったパパラッチに、暴力沙汰を起こしてあたしが警察の留置場へ迎えに行った事もある。

でも道明寺はどんな女性も虜にしちゃう、一度見たら忘れない位だもん。
「そうか、オレは良い男だからな」
「自分で言わないの。恥ずかしいなあ」
あたしを囲いながら、スキンシップをしてくる。

目の前のアーティスト達が、マイクスタンドを蹴り上げてステージから指を曲げて挑発してくる。
それに触発された道明寺は、殊更に密着させあたしの隙間を琴線づたいに感染して行く。
あたしの中で、蛹が蝶へ変貌する様をフェスという特殊な空間が紡いでいく。



短めですみません。
次回が最終回になります。


音楽を元に書くお話、改善だらけですが。
修行が足りないですねえ。
昔より今の方が、下手になる逆パターンで。


ひたすら修行です。










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「おい、それは反則だろうが」
顔を赤くしながら、目を反らす道明寺が可愛いく見える。

アルコールが入ってるのか、あたしはほんのり赤みで火照ってる。
恋人繋ぎする手から、あたし達の熱が双方に交差してる。

フェスの主催者や、来賓のアーティスト達が群れを成して道明寺に挨拶をする。
無表情で当たり前に受け流す姿、何か遠くの住人に感じつつも驚いちゃうんだ。
『やっぱり、道明寺は生まれながらのお坊ちゃんなんだ』
って。
リゾートスタイルみたいな服装に変身したあたし。

服装だけで、どうにも庶民感覚のままなんだ。
「中條、牧野連れて控室行っててくんねーか?」

スタイリストさんで、付いて来た中條さんを呼んであたしを控室に連れてく指示をした道明寺。
中條「かしこまりました。メイクのお直しですね?」
司「ケータリングの飯も、頼むわ。安堂も頼む」
安堂「お任せ下さい」

中條さんと安堂さんて言うんだあ。
モデルさんみたいに美人なのに、SPだから人って見掛けに寄らないんだなあ。

あたし良いのかなあ、何か至れり尽くせりって苦手なんだよねえ。

安堂「牧野様、中々慣れないと思います。でも司様は初めて女性の方を同行されるのは、貴重な事でございますよ」
中條「牧野様の様な方なら安心で」
つくし「いや、あたしそんな」

あたしはネイルアートに、睫毛を直したり唇にリップを落としてくれる。

ナチュラルな中に、情熱的なロゼ色のリップ。
「牧野様、準備出来ましたよお」

開演して未だ間もなくだけど、あたしも戦闘体制になれた。
音楽フェスは初めて見る、もう一人のあたしが開放される場所。
控室のドアに凭れる、極上な御曹司様。

ビジネスを済ませたらしき道明寺が、控室に佇むあたしを見るなり不敵な表情でニヤリとする。
「牧野、どんだけオレを挑発しやがんだ」
あたしの項に指を這わせ、小声ながらも腰砕けになる程のセクシーヴォイスで囁いた。
「可愛くて憎らしいな」

あたしの腕をしっかり繋ぐと、観客席でもリザーブブースらしき場所へ誘導される。
演目は盛り上がりを見せていて、他の席からはダイブした客を前に前に押し出す光景が繰り広げられている。
あたしはアーティストを見ようと、視線をさ迷わせていた。




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ガタンて衝撃に、あたしは頭をぶつけて顔をしかめた時に隣で青筋立てながら怒る道明寺。
「オレ様に頭突きとか、良い根性してんじゃねーか」
「むぐ・・・ンッ・・・はっ・・だって」
怒ったツケはディープキスとか、もうおかしくなりそ・・・と、フェスの気合い入れなキスにショートしそう。

スタッフのお姉さんが、メイクボックスをセッティングしてくれてたのに。
開口一番、首筋を指して笑ってるし。
「牧野様、愛されてますね。クスクス」
「へ?何処に・・・キャッ」
ボックスからも、微かに光る赤い痣にあたしは火を吹きそうになった。


「コンシーラーと、ファンデーションを塗っておきましょう」
腕にはバングルと、指にはリングが嵌められてる。
(そのうちの一つが、道明寺のGPS付きと知ったのは終了後)

道明寺と降り立つと、フェスの主催者とスポンサーみたいな方が挨拶にやって来た。

あたしを見るなり、驚きを隠せてないみたい。
『ようこそ、お出で下さいました』
道明寺は握手しながら、ポーカーフェイスで応対してる。

あたしは後ろで様子を見てると、あちこちから野次馬の視線に包まれてる。
道明寺はあたしが行くフェスに、いくばくかの協賛金を出資したみたい。

他にもブースを借りて、椿がプロデュースしたファッショングッズを展示していたり。
それなりに司もビジネスに絡めて、参加しているみたい。

和也君からLINEが来て、『楽しんで来て』とあった。
フェスも楽しみだけど、あたしは自分の変わり映えした姿に我ながらドキドキした。
「綺麗になったな」
あたしの視界を、大きな手で遮ってる道明寺。
会場早く行きたいのに、視界が見えないと怖くなっちゃうよ。
「もう、ブロック行きたいんだってば」
「大丈夫だ、オレが知ってっから」
そういう事じゃないんだよう、落ち着きたいんだってば。

道明寺はプラスチックカップに入った、ハイボールを飲んでいる。

飴色の液体に絡められたあたしは、カップを飲み干してそのまま道明寺の広い胸に顔を埋めてしまう。

『何か高みのフェスを見れそう』
あたしの中に高まったテンションと、フェスの開演を告げる爆音が会場中同時に響き始めていた。



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サービスエリアの中に有る、セレクトショップにはあいつがスタイリストさんに頼んでいたのが届いてた。
あたしは『ユ◯◯ロ』や『G◯P』で良いと、駄々こねたんだよ。
流石にそれは、許してくれなかった。
あたしはセレクトショップの隣に併設してある、フィッティングルームで急遽お誂えのヘアサロンと合わせてしてくれた。
フェスは水浴びやら、色々危ない目に合わされる事も有るのを見越してくれた。
ドッキングシャツワンピに、CE◯◯NEの編み込みバッグとP◯◯Aのローカットスニーカー。
J◯◯Sのサングラスに、カル◯◯エのパン◯◯ルシリーズのピンクゴールド。
「仕事してくれたな、秘書と姉ちゃんのスタイリストは最強だ」

そうだった。道明寺は多忙過ぎて、有る程度のを大まかに伝えてたのかな。

あたしも帰国したばかりの、道明寺に無理を言いたくなかったから。
あいつの肩には、従業員とその家族や手掛ける事業で恩恵に預かる人々の未来が掛かっている。
何も持ってないあたしに、道明寺は何で執着するのかな。

何時も思う、こんなあたしで満足するのかな。
と、考えていたら。
道明寺はキツい、デコピンをあたしの額に炸裂させた。

「痛ったぁーいってば」
「又、余計な事考えてんな。何度言っても、分かんねー女だな」
「分かりたくないっ」
近くでスタッフのお姉さんと、スタイリストさんがクスクス声を殺して笑ってる。
「牧野の良さはオレだけが分かってれば良いんだ」
道明寺はちょっと赤らめながら、明後日の方向を向いてる。
スタイリストのお姉さんが、水の入ったボトルをあたしの伸びた髪に噴射する。
「牧野様、此方に腰掛けて下さいね」
あたしを丸椅子に案内して、姿鏡に写す。


「すっげえ、可愛い」
あたしはいくぶん重ためだったボブから、アクティブなショートカットに変身してる。
「フェスに行くのが楽しみになって来たよ」

あたしって現金な女なんだろうか、だとしたら嫌な女だなあ。
「牧野様、それは昔から変わらないんですよ。女性は殿方に依って変わって行く。その形が人によりけりなんです」
「何も無いとおっしゃいますが。牧野様はそのままで良いのですから、司様はそれをよく分かってらっしゃいますから」
と言われても、あたしってそんな大した事してないよ。

「ウダウダ考える暇あんなら、移動するぞ。開演迫ってんだろ?」
あたしは店内のお洒落な壁時計を見たら、開演1時間前に迫っていた。
「あ、大変。チケット、引き取るんだった」
急いでバッグを持つと、あたしの手を恋人繋ぎした道明寺。
スタッフのお姉さん達が、先に送り出してくれた。

急ぎあたし達は、車をチェンジして乗り込む。
先程のスタッフのお姉さん達も一緒に、ミニバスみたいな車へ。
「「お待たせ致しました」」
お姉さん達はあたしの警備も、して下さる頼もしい方々。
スタッフの顔も持つ、SPさんだった。
驚かされっぱなしな、あたし。
道明寺の皆様、恐るべしだよ。


急いでフェスの会場に車は、発進して行った。



遅くなりましたが、続きになります。


















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