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飲み会では自分達の席以外からも、お祝いの言葉を掛けてくれたりと思い出の時間となった。
家族は貧乏だったけれど、何時も明るくて笑いの耐えない日々だった。
大概は父親の無茶苦茶ぷりに、つくしが苦労する事ばかりだった。
そんな中にあっても、学業を怠らず真面目な生徒として過ごした日々だった。
何よりも司との出会いは、つくしの人生を根底から変えてしまう位の出来事だった。
「つくしちゃん、聞いてる・・・」
隣に座る金井千鶴が、つくしの耳元で叫ぶ。
「ひゃっ・・」
余りの狼狽ぶりに、千鶴の方が驚いた。
「此方が心臓に悪いよ」
「ゴメンね。せっかくの席なのに」
席ではつくしがケーキのクリームを指で、拭い口に含んでいる。
「美味しい・・流石、もみの木だね」
「其れさあ、メープルに入ってるスイーツ店だよ」
つくしは『メープル』の一言に、大きな瞳が潤み始めてしまう。
「え?メープルのは、不味かった?」
自分達の感覚では、メープルと言えば憧れに近い感覚なのであるが。
つくしの反応には、驚きを隠せない。
「違うんです。皆さんの気持ちが、嬉しくて本当に有り難うございます」
涙を溢れそうになったのは、メープルのケーキでは断じて違う。
『メープル』は道明寺を連想してしまう。
と、なれば嫌が応でも司を思い出すのだ。
誕生日を一緒に過ごせる事が、少ないのは分かる。
プレゼントのみが届く事も、有るからだ。
立場を考えれば庶民と御曹司の違いでもあり、今更ながらその違いを嫌と言う程に。
着信で『帰る』の一言に期待してしまう、自分の気持ちに涙を流していた。
あたしは卑しい女なのだろうか。
プレゼントが欲しい訳でもないのに、寧ろ物は要らないのに。
『あんたが無事に帰ってくれたら、それだけでいいの』
とは言え、ケーキの反応には当の自分自身が驚いていた。
あたしって、どうかしてんのかな・・・。
「つくしちゃん・・オレと付き合ってよ」
仕事仲間の山下が、つくしに告白をした。
「いや、あのう・・・」
「オレさあ、ずっと初めて仕事した時からつくしちゃんを好きだ」
「ならオレも牧野さんに、興味持ってる。友達からで良いからさ」
別の仲間からもWで告白されて、つくしは誕生日の祝いの筈が嵐を呼びかねない事態に卒倒寸前であった。


司は間に合うのでせうか?
ホンマに大丈夫なんかしら。
早くガキ使、見るぞーwww。
ブロ友様、読者の皆様には今年一年お世話になりました。

休載が続いたりと、大変お騒がせ致しました。
グダグダ進歩の無いお話ばかりでありましたが、来年もご贔屓の程を宜しくお願い致します。


テロ(誹謗中傷)行為等に振り回されない様、来年はゆっくり更新をしたいと思います。
悠香拝




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〜司Side〜
やはりとは思ったが、あのババア(楓)は仕組んでやがった。
相手は山藤会長と・・・その親族らしき女。
パチンコやら、レジャー施設を傘下にして急成長を遂げて来たベンチャー企業であるが。
が、そのバックボーンは菱山倶楽部。
菱山とは、戦前から続く財閥だ。
財閥解体にはあったが、山藤はその中を上手く切り抜けてレジャー系統で力を伸ばして来た。
会長は日本有数の経営者で、ババアとも親交深い。
財閥関係や旧華族等の資産家系統共、繋がりを張り巡らしてるみたいだな。
そんな繋がりは今は厄介以外無いんだが。
「久しぶりだね、楓さんは息災かな」
「ご無沙汰しております、今日はお招き有り難うございます」
チッ・・この狸ジジィめ、あんの糞ババアも同類じゃねーか。
オレはこんな所なんざ、真っ平だ。
そもそもオレが何でこんな、罰ゲームみたいな会食に参加させようとするんだ。
(楓と話の都合上www)
有村は上を向いたまま、シカトを決め込んでやがるし。
SPは警備の仕事に、専念て奴だよな。
「専務、私は席を外しております」
有村はここぞとばかりに、席を外して職務に逃亡した。
「何かありましたら、隣室に○○を控えさせております」
オイ、オレはこんな連中と話す事はねーんだ。
「今日は孫娘を連れて来たのだよ・・司君に紹介したくてね」
化粧は盛り過ぎるわ、香水は瓶に顔突っ込んだ位に臭うわ気色悪い以外ねーよ。
「始めてお目に掛かります。孫娘の汐里です」
よりによって、愛しいつくしの誕生日に牝豚の紹介だあ。
オレは付録でもねーし、人身御供にされたかねーな。
あの牝狐、後で覚えとけや。
「せっかくでは有りますが、未だ職務に就いて未熟な若輩者。職務を全うする事が全てにございます」
空気読めねーのか、オレは気色悪い女なんざと一緒にいたくねーんだ。
そもそもつくしの方が、全然可愛い。
あの吸い込まれる大きな瞳、想像するだけで下半身が重くなるな。
早く帰って、つくしの首筋・・・・。
(不適切発言に付き以後省略)
大体この連中は、オレのバックボーンか容姿目当てだろうよ。
昔みたいな影武者で従兄弟使った時の、反応知りてーよなあ。

気色悪い女がここぞとばかりに、自分に迫ろうとしてくるが極力無表情で冷静に振る舞うオレ。
この女マジウゼェな。
「司様、今日の日を楽しみにしてましたのよ」
オレは地獄に突き落とされる、恨みあんのかよ。
この会社がどうなろうと、オレの知った事じゃねーな。
(後日、つくしから鉄拳制裁付きで怒られた)
そんな時に携帯のバイブが着信音を告げる。
着信音は秘書の有村だ。
『専務、緊急事態です。直ぐに社へお戻りを』
慌てふためく秘書の名演技で逃げ道を見出だすと、オレは急ぎ会長に社交辞令の笑いで頭を下げた。
「申し訳ないのですが、急遽社に戻る事となりました。会長、この埋め合わせは又機会有りましたら」
「え?司様?何故ですの?」
化粧オバケが迫ろうとするものの、秘書とSPが機転を利かして急ぎ車に飛び乗った。
「会長・・又改めて商談の機会を、設けさせて頂きます。が、今後は娘さん等の同行はご遠慮願います」
女を目会わせるならば、此方にも考えってのが有るからな。
穏便に済ませてやるだけ、有り難く思えってんだ。

「専務、申し訳ございません。急いで向かいます」
「お前の女優ぷりは、筋金入りだな」
三条と張れるな、コイツは。
流石元劇団○季出身だな。

会長はともかくも、あの女は真面目にゾッとした。
オレは一刻も早くつくしの顔を見たくて、車中で目を閉じた。


そんな愛しいつくしは飲み会で、仲間達からの祝福を受けていた。
「コンビニのじゃ○○ー最新作だよ。つくしちゃん、誕生日おめでとう」
コンビニで売られているお菓子やら、中には商業施設でアメニティグッズ等の凝ったプレゼントから、店からもバースデーソングを店員が歌ってくれたのだ。
ミニホールのケーキを、プレゼントしてくれた。
蝋燭に火を灯して、クラッカーを鳴らす。
「つくしちゃん、おめでとうございます」
つくしは心から喜びを現していた。
派手さは無いけれども、家族とお祝いをしたあの頃を思い出していた。


未だ終わらない・・・スランプの反動かいなwww。
2週間近く休んでしまい、申し訳ございませんでした。
文章書く事、本を読む事が大好きです。
何とか終わらせて、来年はジェネラルシリーズを再開したいです。
明日の予約投稿も終わりました。
叱咤のポチを宜しくお願い致します。



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「牧野さん・・・今日は、飲み会に行こうよ。お祝いだから、奢ってあげるよ」
同業者の一言から、始まった誕生日。


派遣の仕事を終えたつくしは、帰り支度をしながら一緒にその仲間達を振り返った。
その同じ時にピコンと・・・嫌な着信音に、思わずドキンとする。
ダークネイビーの『CO○CH』のトートバッグを、ゴソゴソしながら携帯を慌てて探すつくし。
何かあったのかな・・ヒヤヒヤしながら、画面を開いて見る。
『今日は絶対に帰る』
溜め息を付きながら、つくしは閉じて電源を落とした。
「どうした?おじさん達との飲み会は、つまんねーか」
「いえ、気を使わせてしまうな・・・」
「戸山さん、オレ未だ30の大台だから」
「三上からメールで、飲み屋で待ってるとさ」
あれよあれよと、つくしは仲間の一人が運転した車中に拉致されて行った。


昨日から会社は休みに入り、今日は派遣の仕事に久々で向かったのだ。
福袋のセット作りではあったが、此れを目当てに並ぶ人達を想像しては顔が知らないうちにほっこりしたりと。
仕事は大変ではあったが、現場の社員やパートの人が親切だった事に助けられた。
前に参加した現場で、一緒だった仲間の存在も有り難い。
久々に肩の凝らない生活感に、新鮮味を感じる。
つくしは英徳のセレブ達との付き合いが長かった事もあり、知らないうちに壁を作っていた事もあった。
其所で教わったのは、『天才(経営者)を支えるのは、何万何十万の普通の人(労働者・従業員)なんだ』
本来のつくしですらも、それを忘れてしまいがちになる彼らと過ごす時間。
その普通の人を支える派遣やパート・アルバイト従業員。
本業の傍らつくしは派遣の仕事で、必死に小遣いを稼ぐ。
『仕事したいなら、オレの秘書になれば』と言う彼氏様の発言に細やかな抵抗のつくしだった。



「有村。こんな会食予定あったか?」
車中でイラつき気味の司は、隣人の秘書を睨む。
西田が急遽所用で会社を休んだ為、司の秘書として同行してるのは有能な女性秘書。
分厚い文庫本を片手に、無表情ながら上司に反応する。
「それは社長(楓)からと聞いてます。私は西田さんから仰せ付かりましたので」
最低限の返答をすると、有村は文面に視線を戻す。
「又、歴史小説って奴か」
「私自身のライフワークです」
オレはつくしがライフワークだ。(何の?)
「○○公には、何時かあの世で、教えを乞いたいですから」
つくしの上を行く位に、美貌の上司には興味を示さない。
「オレでは駄目か?」
「私も命は惜しみます。牧野様には、私も何時かお会いしてみたいものであります」
『流石西田の秘蔵って奴だな』


朴念人の部下に苦笑いする司だった。


老舗の料亭では、女将が掃き清められた玄関前にて立ち尽くしている。
最敬礼のお辞儀にて、出迎えられるのも当たり前に受け流す。
枯山水の庭が見える廊下を通り、最奥の部屋へと案内されれば案の定。
余りの用意周到さに、司と女性秘書は心底楓を恨んだのは言う迄もない。



およ・・・続いてしもたやん。
尚且つ、間違うてました。
読者の皆様、大変失礼致しました。




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今日は愛しい女が産まれた生誕日。
愛してやまない・・どころか、毎日の様につくしを心の隅に考えては世界各地を駆けずり回る。

この日とクリスマスは、自分の誕生日以上に大切な日だ。
商談やビジネスは大事な事ではあるが、それは愛しい女の存在感を感じて居られるからだ。
オレがどんな事からも守ってやりたくなる、愛しい女は素直ではない。
がとにかく明るくて、何処ででも笑ってんだよな。
珠にその笑う顔が、他の男達に止まりオレはどれだけ気が気でなかったかは知るよしもない。
つくしは本当に可愛くて、ポケットに入れて歩きたくなる位に堪らないからな。
小さくて華奢な女、そんなつくしを産み育ててくれた両親と弟には感謝でしかないのだが。
『又、働かなくなるから放っておけ』の一言で終わった。

去年はギリギリに帰国して、一目見たらとんぼ返りで直ぐに次の仕事へ向かって行ったな。
つくしは笑って見送ってたな、オレは名残惜しくてどれだけ心中複雑だったか。
あんたの存在で、社員や家族が励みになってるんだよと言ってやがったな。
オレはつくしだけで、後は何も望まないな。
つくしと一緒に居られる場所が、オレの場所なんだ。
誰にでも隔てなく、普通に振る舞えるつくし。
その度々で嫉妬しては、つくしに怒られる事もあったな。
こればかりは、どうにもなんねーんだよな。
つくしを失ったら、生きて行けねー位に半身を削がれる様なもんだからな。
何でも買ってやると言えば『そんな物は要らない。買いたいなら、貢いで欲しい女性と付き合ったら』と簡単に振りやがる。
つくし以外の女はでくの棒か、マネキンが歩いてやがるんだな。
身に付けてんのは一流でも、中身は三流以下ばかりの意気がる人間らしき物体。


今日はどんな姿で現れるのかが楽しみだ。
世界一可愛くて愛しい女に、会える。
今日は早く仕事を終わらせて、つくしの誕生日を祝いたい・・・その一心で仕事に向かって行った。

かなり短い短編ですが、つくしの誕生日をアップします。
プロローグなんで、短めですがスミマセン。
昨日書いてたのに、仕事が終わったのは21時30分なので爆睡してました(TT)。
本編を本日に急いで、明日のUPを頑張ります。
(大晦日から地方行きなのに、大丈夫なんかな)

死にかけている輩ですが、ポチで叱咤してやって下さい。
リハビリがてらなんで、未だヘタレてますが。
宜しくお願い致します。





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「お前ら、何してやがんだ」
癖の有る髪に威嚇する目付きで、向かい合う男子生徒は冷や汗を掻きながら反応してる。

「道明寺さん。いや、生意気な公立の女を此処で締めようと」
あれ?でもこの人、どっかで見たような記憶有るなあ。
「こんなブスじゃなくても、幾らでも居るだろーよ」
何ですって?幾ら何でもブス呼ばわりは、無いでしょうよ。
「はぁ?随分な言い方してくれるわね。肥溜めみたいな男なんざこっちが願い下げだわ」
小さい体格の女が何抜かすんだ、と言いたげね。
あたしは優紀を守ろうと、しっかりガードする。
優紀はあたしの後ろで、凛としてる。
あのさこれじゃあたしが、守って欲しいと思いそうよ。
「あ?お前みたいなチビがか」
迫力ある顔に迫られて、あたしはギクッてしちゃう。
体格以上に、何かオーラが違うし。
その辺の男よりも、つうか肌が女性よりも綺麗過ぎ。
モデルか芸能人が歩いてるみたいな。
完璧過ぎるつうか、この人宇宙人じゃないの?
「何ジロジロ見てやがんだ。オレ様に惚れたか?」
「はあ?もしかして頭打ったんじゃないの?あたしはタイプじゃないから」
間違っても其れは無いわ。
どんだけ自意識過剰なんだか。
ちょっと顔が良いからって、何考えてんの。
「顔赤くしてる癖にな」
つうかウザイんですけど、あたしは顔が良くても性格が最悪なんは願い下げだわ。
宇宙人は理解不能てところね。
『お・・・おい。今のうちに、ずらかるぞ』
男子生徒達は、脱兎の如くに我先に逃亡しちゃったし。
「あ、ちょっと。待ちなさいよ~」
あたしは一発お見舞いしようとしたのに。
「用事は済んでねー」
あたしの絶対絶命は未だ続いていた。



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2017.12.26 X'mas for you
「やっと出来上がったよぉー、電気付けてみて」
邸の奥にあるガーデンテラス、もみの木で作ったトナカイとサンタクロースに電飾を施すとLEDの電源を挿し込む。
色が交互に変化をしては、サンタクロースやクリスマスツリーの電飾が邸の庭をきらびやかな雰囲気に包む。
「「つくしお姉様、素晴らしいわ」」
双子の芽夢と絵夢が同時に、祈りポーズのまま感激をしている。
つくしは双子から頼まれて、邸のガーデンをクリスマスデコレーションにアレンジをしていた。
DIYに嵌まっている事も有り、東急○ンズや○忠を車でハシゴしては本格的な電飾をガーデンに没頭して4日間。
最後には庭師や執事も動員して、クリスマスに間に合わせたのだ。


「クリスマスキャロルがぁ、流れる頃にはー」
やや音程を外しながらも、口ずさむつくし。
「あらあ、つくしちゃん。懐かしい歌よねえ」
母の夢子が、年甲斐もない格好でガーデンにやって来た。
「夢子ママさん。恥ずかしいですって」
まさか歌を聴かれていたのは、穴があれば入りたい位のつくしである。
「あきらくん、もうすぐ帰宅するみたいよ。メールが来てたから」
美作の家でクリスマスを迎えるのは、今年で3回目。
牧野つくしとしては、ラストになるのだ。
4日後には、美作の家に嫁ぐ事が決まっている。
つくしの誕生日に合わせて、入籍する事も決めたのだ。

クリスマスに入籍を果たしたのは、類となのかだった。
パリの音楽祭で、ピアニストとして参加したなのかと入籍したとメールと写真を添付していた。
つくしは日本で類となのかを、祝福してはいた。
が、心に穴が開いてしまった感覚。

傷心するつくしを慰めたのは、あきらだった。
あきらは桜子との長い恋に、終止符を打って。
つくしは司や類との恋愛に、終止符を打った。
司は去年、ドイツ人女性と結婚している。
つくしも今では親しい友人の一人として、夫妻と交流を持っている。
先週もパーティーで、交流を深めたばかりである。
紆余曲折を得て、つくしはあきらと穏やかな日々を選んだ。
双子の姉妹の家庭教師を得て、あきらと交際をスタートさせたつくし。

母の夢子も、つくしをとても気に入っている。
お菓子作りが趣味の夢子は、つくしの食べっぷりに感激して益々腕磨きに拍車が掛かっている。
クリスマスケーキも、夢子と双子の力作である。

『食わされる身になってくれ』とあきらは、頭を抱えているが。

「夢子ママのケーキ、美味しいよね」
「牧野はオレに地獄を味わわせたいのかよ」

あきらは上着を腕に掛けて、つくしの側へ向かった。
「牧野のせいでお袋が張りきるんだけどな」
小さい頃から夢子の餌食となったあきらは、甘い物が殆ど食べられない。
「美味しいのに、勿体ないよ」
テーブルには、キャンディーやらクッキーの甘い匂いに占拠されている。
「トラウマになっちまったぜよ」

二人は互いを笑いながらも、優しく見つめる。
「もうすぐ、牧野からつくしって呼べんだな」
「美作さんはそのまま呼んでしまうかもね」

「オイオイ、来週には美作つくしだからな。オレは穏やかに明るく暮らしたいからさ。
クリスマスプレゼントが牧野で、本当に良かった。来週からイギリス行きだからさ、牧野も付いて来てくれるよな」
慌ただしさを抱えながらも、あきらとつくしは手を取り合う。
大きな黒い瞳は不安そうに、あきらを見上げる。
「オレが不安を取り除いてやっからさ。付いて来て欲しいんだよ。」
「美作さん・・何か別人みたい・・だよね」
「司や類よりは、存在感薄いけどな」
「そんな事無いよ。毎年楽しみにするから、誕生日近いし」
「よし、お袋や芽夢達も待ってるからな」

あきらはつくしの額に小さくキスをした。
「merry・・X'mas」


唇・・・此処は、誕生日迄待っているからな。
太陽みたいな存在感になれなくても、明るく笑うつくしを何時も穏やかに包んでいたい。
そんなあきらの優しさに、つくしは大きな黒い瞳を潤ませながら心中であきらに贈っていた言葉。

『X'mas for you』

美作家に何よりの、X'masプレゼントだったのは想像に難くない話だったのは言うまでも無かった。


Fin

だんご様とのコラボ、此れだけは此方からのお約束でしたので。
普段書けない、CPのお話を書いてみました。
あはは・・・つかつくでも、なければ総優でもない。

ましてや、類でもない(笑)。
変わらずグダグダですが、つかつくばかりとは限らない見方をしても・・本業は全くアカンのでちと変えてみました。

読者様とだんご様には、ご迷惑おかけしています。
リハビリがてら、下書きに励んでおります。
つくしの誕生日には、お話をアップしたいと思いますが。
下書きが終わってくれるか、(*_*)です。

皆様からのポチが、何よりの励みとなります。
繁忙期の真っ只中なんで、以前の書き置きアップ等になりますが。
宜しくお願い致します。
マイナス志向が一番の問題なんですがね(笑)。


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「今度はさ、其所の詰め替えを並べておいてよ」
「はい、分かりました」

師走の慌ただしい月に向けて、牧野つくしは指定のエプロンを纏いながら品出しをしていた。
此方は都心かろ外れた、チェーン店のドラッグストアである。
夜の18時から21時迄、週6日のバイトをしている。
本業は事務員だが、事務の給料だけではやってはいけなくて。
秘書の仕事、かつては考えていた事もあった。
その頃に父が療養の果てに亡くなってしまった。
つくしは今迄の苦しみから開放されたのか、体調を長期間崩して通院生活になった。
仕事から離れていたが、最近復帰したのだ。
F4の面子とも会わないが、親友の優紀とだけは連絡を取っていた。
(若師匠?そこは、当たり前にしといてや)
その優紀も春に結婚して京都に行ってしまい、つくしは静かに働く女性で頑張るだけだった。
クリスマスイブと言っても、恋人と過ごすとかは無い。
勤労する事で、気持ちを紛らわすだけである。
「そんな事は家族連れだけで、いいんだっ」
とは言っても通りはカップルか、子連れの親ばかりが目立つ。
「恋人がサンタクロース、背の高いサンタクロースっかあ」
かつてのクリスマスsongを口ずさみながら、つくしは品出しに勤しむ。

「時間だよお、つくしちゃん。此れは在庫狂ったから、プレゼントね」
店長からまさかのクリスマスプレゼントに、ウルッとしたつくしだった。
品出し商品のシャンパンを貰うと、つくしは帰路に着いた。
歩いて10分のマンション、引っ越してからは誰とも交流をせず。
寝に帰るだけの場所だった。
「今日は何にしよっかなあ」
チキンは冷蔵庫にしまってあり、ケーキは明日食べると決めている。

時間は0時を過ぎて、つくしはマンション迄もう少しと近づいてきた。
「ん?」
建物近くに立つ背の高い人影に、つくしは不審人物に警戒して回り道をしようと走り出す。
その人影はつくしに追い付き、拘束していた。
クリスマスどころか、犯罪に巻き込まれるのは何処迄運が無いのだろう。
つくしはいよいよ観念して、腹を括る。
『パパ・・・ママ。進、何も遺してないあたしを許して下さい』
「駄々もれしてんじゃねーか」
「へ?」
「やっと捕まった」
懐かしいコロンの匂いが、つくしを戸惑わせる。
「今更、何しに?アタシに何の用なの?」
「口開けば可愛くねーけど、そんなの実物見たら吹っ飛んだ」
つくしを拘束したのは、かつての恋人だった?その男。
『道明寺司』と9年ぶりの再会だった。
つくしは堰を切ったように、涙が溢れて来る。
今迄泣く事はなかった。
それでも日々を思えば、何でか涙ばかりで。




シャンパンもクリスマスケーキも、ごく溢れた日常的な物。
プレゼントは何よりも、変えがたい物だった。
「誕生日は未だだけど」
「クリスマスを、やっと抑えられたんだわ」
「アンタその為に、帰って来たの?」
「オレ達には大事な日だろ?」
それぞれの誕生日の次に、大事な記念日。
つくしを大事そうに抱えると、司はマンションに軽い足取りで向かって行った。



何年かぶりの日々を大切に、二人で取り戻すように。
クリスマスイブから、始まる日々を幸せに過ごそうと決めていた。


精神不安定と繁忙期でなかったら、書き下ろしをしたかったんですが。
先週は全くアカンかったです。


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・・・・・あ、又しても消化不良。

全国のつかつくさん、ゴメンなさい。
「旨いなぁ。ボンビー食も珠には良いよなあ」
「そんな事言うなら、食べないでよ」
「冗談だって。今度、あの子も連れて来なよ」
西門さんは、優紀の事言ってるんだ。
ウチの男子学生人気、トップクラスだからかな。
「もう西門さんの毒牙に掛かったら、妊娠しちゃうよ」
「オレ上手いんけどなあ」
「ダメ。あの子はあれで、キツいんだよ」
「そうなんか?ホンマ興味出て来た」
「もうね、あたしの親友にそれはダメだからねっ」
「それは置いといて、美味しいよ。市販のは、不味くて食えねーし」
類はあたしと違って食が細いから、嬉しかった。
「作った甲斐があったよ、類は食べないから」
「ボンビー食、作ってくれよ。オレはつくしちゃんのなら大歓迎、何なら彼女・・・・」



「つくしちゃん・・・・大変だよお」
あたし達がカフェテリアで和やかに、サンドイッチを食べてる時だった。
同じ高校のクラスメート、和也君が血相を変えて走って来た。
「何だよ、オレらの場所邪魔・・・」
「それどころじゃない・・優紀ちゃんが、学生に囲まれて・・」
「何処よ?」
「美術室の裏」
あたしと和也君は、親友を一人にした事後悔した。
同じ高校に通っている優紀は、男子学生の人気がダントツだった。
大和撫子を地で行く雰囲気の、凛としている感。
其れが珠にキズとなって、界隈の学校からナンパ目当ての学生が後を立たなかったから。
「どうしよ・・・優紀に何かあったら」



優紀は案の定、男子学生に囲まれて今にも・・だった。
「優紀、西門さんが呼んでたよ」
男子学生がビクってした隙を付いて、あたしは優紀を連れて逃げようとする。
「口からデマかせ言うのか」
「あんた達最低じゃないの?複数で女の子囲むとかさ」
「公立のクセに、生意気なんだよ」
「そんなの知らないわ」
「コイツもヤッちまえ」
あたしと優紀は、絶対絶命だった。

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あたしは都立高校に入学した。
都内トップクラスの進学校で、小学校からの親友『松岡優紀』『青池和也君』と一緒。
クラスも一緒だから、楽しかった。
2年生の前期には和也君の友達だった、織部君から告白された。
(残念ながら付き合う事はなかったなあ)
それから間もなく、あたしは転校となり今に続いている。
廃校舎とは言えども、公立高校並みの校舎。
その場所で少なめな人数ではあったけど、教室を抜かせば他の施設は英徳と同じ場所が使える。
カフェテリアや体育館、移動教室等はもう嬉しかった。
あたし達には贅沢な施設、でも間借りには変わらないんだけどね。
あたしは類の教室へ行く事に、抵抗無かったし。
英徳の非常階段裏でよく寝ていた類の顔を、覗き込むうちに自分が気持ち良くて眠って風邪を引く事もあったし。
英徳の生徒と区別する為に、あたし達には何故?かセーラー服だった。
其れが何か虐めのターゲットとなり、男子学生に人気のあった優紀は格好の餌食となった。
あたしは最初こそやられたけど、腕っぷしに物を言わせて皆を黙らせた。
それが良かったのかは、正直分からない。


ある日、あたしは邸の給仕場で類の弁当を作ったの。
自分の弁当ついでに、類に渡す分も作ろうと。
と言うのも偏食がちな類に、あたしは昼だけでも
バランスの取れた食事をして欲しいと思ったから。
「花沢類~」
「牧野、又作ったのか?オレは毎回じゃなくても」
「朝食抜くとか、サプリしか飲まないとかじゃ体壊すよ」
「つくしちゃんのサンドイッチ、俺達も食べたいなあ」
類と一緒につるんでる、仲間の人があたしの側に寄って来た。
「オレは西門総二郎。宜しくな」
「あ、昨日。OL風のお姉さんとデートしてた人ね」
ニコニコしながら近づいて来たのは、界隈で女性とデートする姿を目撃されてるたらしの有名人。
確か・・・、西門流の次期家元だったかな。
「お前昨日は真由子と、多香子だったよな」
関心無い類でも知ってるから凄いなあ。
「コイツはしょうがないよな、オレはそんな事しねーし。後腐れ無いからな」
「うるせーよ、熟女か人妻もタチ悪いだろ」
「もしかして、美作さんてこの人?」
「もしかしてじゃなくても、オレだ」
西門さんより少し小柄の、パーマ掛かったロン毛の方は美作あきら。
どちらもあたしの身分では、お目に掛かれないセレブな皆様。
「カフェテリアが開いてるからさ、其処に行くか?コーヒー有るしな」
「良いのかな?持ち込み禁止じゃない?」
「つくしちゃんのサンドイッチなら、美味しいだろうし。オレも食べたいなあ」
「どうせ大量に作って来たんだろ」
類やあたし達は苦笑いしながら、カフェテリアへ移動する事にした。
「司は又女から告白されてんのかよ?いい加減、諦め付かねーのかよ」
「知るかよ。少なくとも、オレら以上にヤッてんじゃねーのか」
「そんなふしだらな人居るの?」
「オレらは可愛いもんだぜ・・・な?」
「「「そりゃそうだ」」」


此処には居なかった、あの男と会うのは未だ少し先。


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父はその後心労と過労で、体調を崩し間もなく亡くなった。
『人を騙す事に荷担した事は変わらない』と、死の間際迄父は自分を責めてた。
あたし達はそれからも方々を転々とし、母は住み込みで働きながらも必死にあたし達を育ててくれた。

その母も長い間の無理が祟って、亡くなった。
あたしと弟は、地元の仙台に一旦は帰ろうと決めた。
葬儀代にも事欠く有り様だったし、親族からすれば鼻つまみ物みたいだった。
そうだよね。
犯罪者のなりそこないには、世間から制裁を受ける事は仕方ないもの。
その葬式を仕切ってくれたのは、花沢家使用人(当時)の泉さんだった。
父の昔の職場仲間で、泉さんが言うには『つくしさんの父には大変お世話になったんだ』と。
未だロクに食べて行く事も出来なかった頃、父が若い頃の泉さんへ食事やら住まいを世話したそう。
正直詳しい経緯は余り知らないんだ。
泉さんはその後に父と別れ、花沢家に雇われて今では使用人頭に迄上がったそう。
その頃のあたし達は、仙台の児童施設へ送致される予定だった。
それを止めて花沢家に掛け合ってくれたんだ。
花沢家でも最初は鼻つまみ扱いを受けたけど。
使用人の皆さんが、親切な方々ばかりで。
あたし達を見るなり『世間体を見返す位に勉強するんだよ』と、励ましてくれたから。

今のあたし達はその縁もあって、此のマンションに住んでる。
住み込みの使用人専用だけど、別に生活には困らない暮らしだしね。
泉さんはあたし達の後見人代わり。
だからお家賃の代わりに、勉学は首席卒業する事が至上課題なんだって。


邸でお世話になる時、泉さんから紹介されたのが一人息子の類だった。
絵本の中から飛び出した様な、皇子様みたいに美しい人だった。
でも全然無愛想だし、何を考えてるか分からなかったなあってのが第一印象。
そんな類の後ろにくっついて、学校へ行く事になった。
同じ学校ではなかった。
でも敷地は一緒と言う奇妙な学生生活。


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つかつくになるのは、未だ先の話ですみません。
司も未だ出て来ないし←、下書きは14話に入ってようやく二人らしいシーンが少しずつ交えます。
寧ろ、総優の方が少し有るし←。
明日から、中断している『チーム・バチスタ』シリーズもアップします。
で、バチスタはブランク有るので。
1話から再掲載をして行きますんで、このお話用に書いた背徳シリーズも有ります。
結構ご新規様もいらっしゃるので、『過去懺悔』みたいな恥さらしになりそうですが。
宜しくお願い致します。