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「どうでもいいけど、終わりましたよ」
進のマイペースな解答で、話は振り出しに戻ってしまった。
「あたし・・どうなるんだろうなあ」
「つくしは一緒に通うんだっ」
「どうせ試験はあって無いもんだろうし」
悲喜(一人は対象外だが)こもごもな三人を見ていると、この学園は何か面白そうに感じる進である。
進「姉ちゃん、ダメでもさ。何とかなんじゃないの?」
つかさ「そうだっ、ばばあにいいつけてやるっ」
つくし「そんなのいやだっ」
つかさ「んでだよ。オレがキ・・」
つくし「つかさのバカぁ~」
るい「そこさあ、どうでも良いからいちゃつかないでよ」
進「ウチの姉ちゃん・・・何処が良いのかな?」
つくし「進っ、勉強出来っからって。うるさい」
つかさ「おとうと、つくしはかわいいんだっ」
進「はぁ?五月蝿いし、直ぐに寝ちゃうし。鈍いし呑気だし?」
るい「やっぱりそんな感じした・・・」
つくしは進から暴露される欠点で、ぐぅの根が出ない程息が詰まる。
つくし「どうせ、あたしは鈍くて何処でもねちゃうわよ」
つかさ「つくしはかわいいっ。最初、保健室で見た時からな」
つくしは保健室の一言で、あの事(裸にされて写真を撮られてた事件)を思い出して泣き始めてしまった。
つくし「やっぱり、みた・・・わぁ~ん。つかさみてた・・・いやだっ・・ヒッ・・・エ~ンエ~ン」
つかさ「見てねーよっ。チラとしか、見て・・」
つくし「つかさの・・・バカぁ~っ」
更に泣き出したつくしに、つかさは困り顔しか出来なくなる。
るい「つかさ、最低。そんなのつくしが、傷付くだけだよ」
つかさ「オレはつくし大好きだから良いんだよっ」(良くないだろ?つかさよ)

進は試験が終わって、既に教室からは立ち去っていた。



ガラガラとドアを開ければ、其処には泣く子も黙る『道明寺HD』の女帝でもある楓がヒールを鳴らして入って来た。
楓「試験の結果は如何でしたの?つくしさん」
つくし「おくれたから、失格です」
楓「はぁ?車は普通に間に合ったのではなくて?」
つくし「あたし、きょうしつに行けなくて・・・」
るい「つくしは迷子になってた、オレ寝てたところ起こされたから」
楓「花沢物産の坊っちゃんとも、あろう方が居眠り?」
るい「その前につくしが、道に迷ったのつかさが悪いんだよ」
つかさ「オレが朝起きてチューしたから」
つくし「いゃあ、言わないでよぉ~」
楓「つかさはNYに行って頂こうかしら」
つかさ「オレが行くなら、つくしも一緒だっ」
つくし「なんであたしが行かなきゃいけないの?」
つかさ「オレはつくしと一緒だっ」
余りに不毛なやり取りに、つくしは真っ白になっていた。
その隣でツボに入ったるいは、お腹を抱えてい
る。
つくしが試験を受けられるかは、道明寺親子の話次第であった。

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つくしは高畝の足元に歩み寄ると、頭を下げた。
つくし「はいっ、あたしがちこくをしちゃったから。しけんうけられないんだよね」
高畝「そうです、規則を曲げる訳には行かない・・」
と、言い終えようとした時である。
『それさあ、おかしくない?』と不服を述べ始めたのは、これから試験を受けようとしているるいであった。
るい「なんで?オレはだいじょぶで、つくしはダメなの?それ、さべつって言うでしょ」
高畝「花沢様は別でございます」
るい「それじゃあ、オレも辞める」
高畝「それは困ります」
つかさ「おいっ、なんでつくしはダメなんだっ。オレの大事なつくしをこまらせんなっ」
つかさは高畝に詰め寄るのだが、高畝は何故大企業の御曹司が此処に来て居るかが理解出来ない。
るいは海外生活を送っていた両親に連れられて、日本に帰国し英徳学園への編入試験を受けるのだが。
るいが試験を受けるのは『同学年の学力に値するか?』の査定でもある。
早くに言えば、大金持ちの息子であるので。
形ばかりの試験は受けなくても、入れるのだが、
つくしが試験を受けると聞いて、俄然興味が湧いたるいである。
るいはつかさの様な、疚しい気持ちは全く無い‼
只、出来の悪い妹の世話を焼く兄みたいなもんだ。
一人っ子で人見知りの強いるいは、海外生活を送る迄は幼なじみの『しずか』に猫可愛いがりをされた位だが。
お人形の様に美しいお姫様しか、知らなかった世界観。
此処の学園にも、しずかや幼なじみ達と久々に会うとは言っても。
いつもの代わり映えの無い世界な筈が、『小動物』を思わせる少女の出現。
インチキ同様な試験でも、受けようと必至なのだ。
つかさ「つくしが受けないなら、オレもやめるっ」
(何度も言うが元凶となったのは、つかさである)
つくし「もとはつかさが、あんなことっ・・・」
顔を真っ赤にしながら、小声でボソボソになってしまう。
つかさ「つくしかわいいっ」
つくし「つかさのせいで、あたしはしけん・・ウッウッ」
つくしはしゃがみ込んで、泣き出してしまう。
つかさ「つくし・・・オレがつくし受からせ・・・」
るい「つかさのせいで、オレもとばっちりは納得行かない」
つかさ「オレはつくしと一緒にいきたいんだっ」
現場の高畝は困り顔で、御曹司同士の言い争いを眺めるばかりである。

そんな中に置いて、マイペースな進は後半の試験に臨んでいる。
高畝に任せきりとして、もう一人の教官は進の試験を終わらせる事に集中していた。
『何でもいいんだけど、Shield eat insects matter of taste(楯食う虫も好き好き)だね』
進は相も変わらず、シャープペンを右手に乗せてクルクルと回転させている。

るいとつかさは、高畝を巻き込んで更なる言い争いに発展している。
るい「きそくはやぶるためにあるじゃん」
つかさ「つくしに受けさせないのは、だれが言い出したんだっ」
つくし「あたしはいいのに・・」
つかさ&るい「「つくしはうけろっ」」
高畝「私の一存では無理でございます!」

試験の立ち会い以外の、権限を持たないしがない主任の高畝。
彼は心労で、今すぐ立ち去りたい気分だった。
そんな中に置いても、進は驚異の集中力で試験を終えるのだった。

つくしとるいの試験はどうなるのか、それは仏陀の手のひらと同じ事であった。



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「貴子さん、何時もなら直ぐに出てくれるんだけどな」
吉松は何度かスマホをタップしては、貴子に連絡を試みたものの。
留守電のメッセが虚しく返る音に、不安を抱えていた。
暫く歩いていると、何処からか親父らしき下手くそな歌声と喝采が聞こえて来た。
漁師町の飲み屋街に入ったようで、薄汚れたビールサーバーやらケースが無造作に詰まれている。
一件の店から、音痴な野太い声が建物から響いて来るも。
客を見送ったばかりの女は、司を見るなり色目を使おうとするも毎度のシカトでスルーする。
「何だよお、ちょっと男前だからってさ」
酒が入ってるのか、怒鳴り散らすと勢いよく店の扉をバタンと女は閉めた。
暫く歩くも親父らしき下手くそな歌声と喝采が聞こえて来た。
裏通りの道に入ったようで、薄汚れたビールサーバーやらケースが詰まれている。

電飾の看板は、年代物かヒビが入っている。
「此処ですね」
吉松は扉をノックするも、応答が無い。
ドンドンドンドンドン。
「貴子さん・・・吉松です、開けて下さい」
応答は無い・・・後から司も扉を開けようと、意気込んだ。
が、扉は難なくガチャリと開いた。
「開いてるとは、無用心だな」
「っかしいですね・・・」
司は一足早く中に踏み込めば、かすかに酒の臭いが漂う。
「古き良きの前に、こんな店があるんだな」
『ホテル・メープル』に設置されている『クラシック・ラウンジバー』『立ち飲み屋』の小綺麗さは全く感じない。
隣の飲み屋から、音程の外れた『演歌のデュエット』が聞こえて来る。
「此処が牧野の働く場所なのか?」
司は薄汚れたカウンターを見渡す。
奥のカラオケボックスに、人の足が見えている。
司は青筋を浮かべながら、急いでその場へ向かう。


其処で見たのは、カラオケボックスの器材に凭れる様に意識を失ったまま俯せる女性の姿。
つくしの叔母でもある『貴子』であった。

書いてる最中に、爆睡してました。
申し訳ございません。
繁忙期辛いですぅ。


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高畝の非情通告を目前に、つくしの華奢な身体は
膝から崩れ落ちていた。
進「姉ちゃん、何処にいってたんだよ」
試験の前半が終了し、進は小休止をしようとしていた時である。
ガラガラと木製のドアからは、息を切らしたつくしと男から見ても綺麗な少年と顔見知りの子供。
つくし「トイレ行ったら、そのね・・くて・・・おうじさまが」
進「頼むから主語述語は、ハッキリしてよ」
つくし「王子様がいたんだよ・・・」
つくしが上目遣いで、チラと彼を見るものの。
高畝「此れは花沢様の、類様ではありませんか?」
類「オレも試験だよね。何なら、一緒に出来ないの?」
高畝「いや・・・それは、牧野様達とはクラスも違ってですね・・・」
つかさ「オレがチューし・・むぐぐっ」
つくしが慌てる様に、つかさの口を抑え込む。
類も一緒にそれに加勢している。
つかさ「んだよっ。ホントのことだろーよっ」
類「元はと言ったら、つかさでしょ」
つくし「つかさが朝から、そ・・・そんな事っ」
つかさ「イイじゃんか。減るもんじゃねえし、ファーストはオレがもらうんだっ」
つくし「ぜったいイヤだっ」
つかさ「オレがもらってやんだからなっ。うれしいだろ」
つくし「なんで?あたしは・・・るいの方がイイよ」
つかさ「ちょっとまて・・・オレはつくしにきめた・・」
るい「あのさあ・・話が本末転倒してる」
高畝に関しては、既にポカンと口を開いたままである。
高畝「とにかくですね、規則は破られてしまう為に存在してはいないんです」
高畝の言いたい事は、至極当然なのである。
スラックスのポケットから、ハンカチを取り出して『バーコード頭』から滲む汗を拭う。
つかさ「んなの、かんけいねーじゃんかっ」
元凶である筈の子供が、全く反省ゼロである。
自分のしでかした事で、つくしの人生が翻弄されてしまいかねない事態なのに・・・である。
るい「オレだって、遅刻してるじゃん」
高畝「クラスが違いますし、花沢様にその様な・・」
高畝は『何故こんな田舎の小娘が、大企業の御曹司達と入って来た事』の方に対する危機を感じていたのだ。
併しその高畝の考え方こそが、今迄の英徳学園を保って来られた事であり誇りでもあった。
『ましてや犯罪に絡んで、ウチが強請られたりしては堪らんのだ』
つくしは座り込んでいたが、意を決して高畝に歩み寄ろうとしていたのだった。



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雪を入口近くで叩いて落とす司の姿は、一枚の絵画に匹敵する美しさであった。
妻の郁美は頬を染めながらも、トレイにマグカップを乗せて二人が座るソファーに運んで来た。
慇懃にソファーへ付く事を勧められて、SPと共に司は席に着いた。
白い液体が満タンに、マグカップから湯気を漂わせる。
郁「お口に合いますか分かりませんが」
SPに毒味をさせてから、司も一口啜る事にした。
司「クラムチャウダーは、身体が温まるな。感謝する」
吉松「美食ではありませんが、平にご容赦ください」
司「昔ならそれで片付けてはいたが。牧野と出会ってからは、変わったようなものだ」
マグカップには、並々注がれた『クラムチャウダー』から湯気が溢れている。
吹雪が小康状態とは言え、途中の道のりは底冷えの寒さが厳しかったからだ。
郁美は洗い物を再会し、吉松は煙草に火を付ける。
司「牧野はずっと此処に来て居るのか?」
吉松「オレは結婚してから、この店を構えたんで。そうですね、牧野さんはその前から来てるんですよ。生まれはこの近くです」
吉松はアルバイトをしながら、アート製作に精を出していた。
二科展に入賞すると、アメリカやイギリスで認められパリに留学もしたのたが。
パリで個展を開いた時に、つくしと連れ立って来たのが郁美だった。
郁美は吉松の作品をきっかけに、付き合って結婚したのだ。
郁美「娘達が道明寺さんの、記事を読んでました」
司は苦笑いをするばかりである。
司「光栄と言っておくべきか」
吉松はポツリポツリと、つくしの近況を話し始める。
吉松「牧野さんが来てるのは、漁師町近くの古臭いスナックみたいな感じですね。貴子さんの店は、この辺りでは有名ですから」
司「貴子さん?とは、誰の事だ?」
吉松「牧野さんの叔母さんです。亡きお父さんの妹さんと、聞いてます」
貴子は結婚を機に、漁師町へ移り住んだという。
貴子の嫁ぎ先は、戦後直ぐに漁師町で漁業の傍らでスナックを経営していた。
バブル時代には、複数の店舗を経営しながらも、事業家としての一面も持っていたのだと言う。
吉松「貴子さんは不動産や株で成功した一面もあってか、春男さんの事件を知った時にはショックを受けてましたが。牧野さんを守る為に、並大抵以上のプレッシャーを抱えながら頑張ってたんです」
司「牧野はその叔母を、頼っている訳なんだな」
吉松「そうなりますね。牧野さんは事件で騒がれた時も、貴子さんが支えていたんです」
司「其処は何処に有るか、場所を教えて欲しい」
吉松「良いですよ、オレも様子伺いするとこでした」
吉松の話では、今日も営業する予定らしい。
吉松「海の男達や、地元民の憩いですからね。オレも世話になってます」

吉松は自家用車にチェーンを巻くと、司達と連れ立って行く事になった。
運転は念のためSPがハンドルを握っている。
吉松「貴子さんに連絡入れるかな」
吉松はスマホの通話画面を、起動させるも。
聞こえて来るのは女性ボイスによる断りメッセージ。
吉松は訝しそうに、唸るだけだった。
「っかしいな。留守かな?」
「どうした?」
司は努めて静かに吉松を、問い質した。

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つかさと鉢合わせするとは、まさかのつくしも想定外の出来事だった。
「るい、オレのつくしに何しやがるんだっ」
「オレのも何も、あたしはものじゃないよ」
「つくしはオレんだっ。朝だってチューした仲じゃねーかっ」
そうなのだ。
元はと言えば、つかさが額にキスをした事から始まったのだ。
そのまえ前には教員があろうことか、裸の写真を撮影してネットに上げられて落ち込んでいたつくし。
保健室のベッドで恐くて震えていた時に、助けに来てくれたのはつかさだった。
(西田も一緒にいたのだが、つかさ以外は覚えてない)
なのにである。
今度はそのつかさに額とは言え、キスをされてしまった事。
写真を撮っていた教員とは、違う意味でショックだった。
「あんた、しけんじゃないの?」
真っ白になったかと思えば、つくしは現実に引き戻され我に返ってパニックになる。
「どうしよう、道分かんないよお。パパはたらけなくなるよぅ・・・」
「つくし、オレが連れて行ってやるっ」
「どうせつかさはちこくなんだから、早くきょうしついけば?」
そもそも何故此処をつかさは知っていたのだろうか。
「うるせー、おまえがつくしにかまうから心配だっ」
つかさの猛獣並みの嗅覚は、つくしが関わると発揮されるようである。
「つかさのむちゃぷりのほうが、心配だろ?」
「あたしおぼえてないよお」
「つかさはほっといて、いくよ」
「オレはつくしの行くとこには、いくんだっ」
試験会場に向かう三人だが、既に話の問題が何処に有るのかはうやむやとなっていた 。

此方の試験会場では、つくしは試験放棄扱いで試験がスタートしていた。
進は斜め上を見ながら、姉の身の上を酷く心配していたものの。
開始時間になったのだから、仕方がない。
試験内容だが。
去年の入試項目を出題している。
「始めて下さい」
高畝の合図で、ストップウォッチが動き出している。
進は答案用紙を開くなり、目を開くも口元を緩めながらシャープペンを指先で動かし出した。
赤いボディで万年筆を兼ねたシャープペン。
クルクル回し始める進だが、答案用紙からは目を反らしていない。
そう、牧野進は問題解決の時にみせる手の癖なのだ。
一通り問題文を掲載している頁に、目を通したと思ったら。
カリカリとシャープペンで、項目を完璧に動かしていく。
記述問題の殆どは、四択か五択で殆ど解答がされている。
試験官ですら、内面では舌を巻いていた。
『この子はどんだけ凄いんだ?英徳は都内有数の進学率もずば抜けている筈だが・・・』
進は田舎の塾で、予習復習しか勉強はしていない。
大学院生から借りた、参考書で勉強をしていたレベルである。
『田舎の学力レベルなんざ、たかが知れて・・・』
高畝が息を付こうとした瞬間。
「終わったよ。次の科目は?」
進の言葉に、高畝は瞬きを繰り返すと同時に。


ガラガラと木戸の付いたドアが開き、つくしと類が息を切らしながら入って来た。
一歩遅れて、つかさも入って来た。
試験官の高畝は、つくしを目前にし非情通告を出していた。
「遅刻は失格である」
つくしは、両膝を付いてしまっていた。


20話を越えましたが、まだまだ続きそうです。
応援、宜しくお願い致します。


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エセエロに付き、駄目な方は飛ばして下さいませ。
こんなんでも大丈夫や、言う皆様。
お手柔らかにお願い致しますwww。


脚に残る傷は、司への想いを伝えたくてひたすら走った日々を物語る勲章。
「こんなに想われて、オレはすっげー幸せ」
頬ずりと長い舌で撫でられて、つくしの身体は背筋がゾクゾクとこみ上げる。
「あぁん・・・つ・・か・・さぁっ・・いゃ」
それが蜜壺を刺激して、クリトリスと花弁からは甘い蜜が更に溢れ出して来る。
細い足を肩に抱えながら、司は蜜壺からしたたり流れる蜜をピチャピチャと卑猥な音で味わう。
「あ・・・ふ・・・ぅん・・・あ・・あん」
既に理性を無くしたつくしは、盛りの付いた猫同様に鳴く獸になっていた。
蜜壺には指を2本加え込んで、つくしのイイ場所を更に甘くも激しく求められる。
業火はつくしを更に焼き尽くし、咆哮を上げると
一瞬だが飛んでしまう。
最初の頂点を迎え、つくしはイかされてしまった。

はあはあと息付く暇すらなく、 火が付き始めた身体を司は余すところなく攻めてくる。
足の付け根の敏感な場所から裏を、指や舌がさ迷い「怪我させた部分を労る」名目で攻められてつくしは司の頭を引き剥がそうともがく。
が、それは抱える形となり限界を訴えて来る。
「つか・・・さぁ」
つくしを後ろから抱えて、再度胸をまさぐろうとした司だったが。
「もうダメか?」
司はつくしをゆっくりと味わう気満々だったが、
つくしは限界であったのだ。
「欲し・・・い、司ぁ」
途切れ途切れの声で、つくしは司を上目遣いに覗き込んだ。
「やる・・・オレはお前だけのだからな。あますとこなく、やるから。つくしの全てはオレにくれ」
洸惣とするつくしは、司の首回りに腕を回しコクコクと頷くばかりだった。
「あたしは・・・あんた・・しか・・要ら・・な」
つくしからの告白は何倍もの、媚薬となり司の雄を刺激し存在感を露にする自身を震わせる。
「お前は何処迄、オレを喜ばせりゃ済むんだ」
耳を甘く噛み付きながら、つくしを自分と向かい合わせの状態のままいきり立つ自身を挿入した。
つくしは目を極限迄開いた瞬間、失神してしまっていたのだった。
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知らないうちに、非常階段の場所へ歩いて来てしまっていたつくし。
目の前で眠っている少年は、ドレスシャツにコーデュロイのパンツとカジュアルに近い。
が太陽の日差しが反射して、茶髪の髪がまるで金色の様に輝き放っている。
細い線で長い睫毛に、小顔のパーツ。
『絵本でみた王子様だね。目線は柔らかいのかなあ』
「あんた、耳元でうるさいよ。オレはさ、そんな気無いんだけど」
いつの間にか、目を開いた王子様は・・・口がかなりキツい言い方だった。
「え?ゴメンね。あたし・・いっつも」
真っ赤になって、顔を掌で覆ってしまう。
「あんた迷子?」
イラついた様だが、つくしの様子を察している王子様。
「ご・・・ゴメンね。あたし、道分かんなくなっちゃった・・・」
遅刻だよぉ~と、小言で消え入りそうな声のつくし。
「やれやれ、オレもだけど。道分かんねーなら、ついて来れば?」
「ちこくだよ?」
「んなのは、どうでもいーけど」
「よくないよっ。べんきょうして・・・」
「玉の輿?んなのしか、考えないじゃん女って」
冷めた言い方をする王子様に、幻覚が崩れたショックで強く言い放つつくし。
「みんながそうとは、かぎらないよっ。かわいそうな王子様」
「あのさ、さっきからさあ王子様って何見て言うんだよ。自分の都合で、勝手に決め付けんの止めてくんないかな?」
「それより、ちこくしちゃうっ。おねがいっ」
上目遣いに王子様を切実に見つめるつくし。
本気で困るつくしだが、大きな瞳の上目遣いに自分の対応がアホらしくなってくる。
クスクス笑い始めると、堪えきれずに笑い声が大きくなる王子様が目を開いた瞬間。
「うわぁ・・・ビー玉みたいで、きれい」
「あんた、面白い」
「なんで?」
「ハムスターが喋ってるみたいだから」
小動物がちょこまか動く仕種は、今のつくしにピッタリな表現だった。
「○○教室でやってるから」
王子様とつくしは連れ立って、移動しようとした矢先である。

「つくし、なにしてやがんだ。しけんじゃないのかっ」

遅刻で重役出勤をしてきた、つかさと鉢合わせになるとは・・・つくしの運命は、又もや嵐を呼びかねない状況であった。
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エセエロに付き駄目な方は、今直ぐページを閉じて立ち去って下さい。
擬きでも大丈夫な方は、楽しんで頂ければ幸いであります。




つくしの身体と向かい合わせにした司は、なだらかなつくしの白い肌に吸いよせられて形の薄い唇を深いキスで抉じ開けようとする。
こう言う事には慣れない妻には、業を煮やしつつも片手は形良い胸の蕾を愛しそうに撫で始める。
「あ・・・やぁ・・・っ」
その隙に深いつくしの意識を朦朧とさせる位に、深いキスで女の部分を覚醒させて行くつくし。
自分ですら知らない人格に、司は更に引き摺り出し蕾の辺りをこねくり回しつつも首筋に手を這わせ淫靡な音を立てながら深く口付ける。
「ふ・・・ぅん・・・つ・・か・・んっ」
項に解れる短めの髪を退け、柔らかく甘噛みをする。

リハビリで暑い・・と、司が気に入ってた長い髪をバサッと切ってしまったつくし。
少年の様に童顔な容貌は、最初は気に入らなかった司だが。
「せっかく気に入ってたのにな・・・」それを、逆手に取り、自分の所有物とばかりに項に印を付ける司。
「いじ・・・わぁ・・・んっ」
首筋を舌が這い、短髪が項に触れながら所有印が何度も揺らめいて司はそれだけで、噛み付きながらも形の良い胸にたどり着く。
「柔らけえな」
蕾は触れて欲しくて、先端が敏感に震わせる。
洗濯板だった胸はサイズがアップした。
片手は背中を這いながら蜜壺に抜き挿しを、指の一本をプクリと含ませる。
「あ・・・やぁ・・・つかさっ」
「違うだろ・・・良いんだろうが」
厚い胸元に顔を埋めながらも、よがり狂うつくし。
「ふぅ・・・んっ・・・あ・・もぅ」
蜜壺から溢れ出し、それは下半身に迄及び出し司はつくしを抱えながら仰向けに倒す。
細くも白い脚に目をやると、傷がうっすらとシミになっている。

この傷が自分とつくしを、再会させた運命の象徴であったのだ。
引っ込み思案で頑固なつくしが、恋する少女の様に積極的に走らせた。
傍目には只の傷が、司には愛しくて指先でたどたどしく触れ出した。
「何度夢に見たか・・愛しい傷だな」
理性を失っているつくしには、それすらも地獄に近い業火であった。
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つくしはつかさから、突然された額へのキスに頭がボーッとしている。
東京へ連れて来られてからは、ジェットコースター並みに生活環境が変わってしまい驚きの連続だ。
牧野一家は貧乏一家の筈だが、二人の子供達に未来が掛かっている。
出世次第では、天下の『道明寺HD』へのエリート街道が約束されている。
進に関しては、早くも『エリート育成』へのロードマップが何パターン用意されているか分からない。
小学生のうちから、『デカルト』の哲学に関心と聞いた楓。
道明寺HDのブレーン最強集団が、牧野進の編入試験の結果を心待ちにしている。
肝心の進は泰然自若としていて、試験前とは全く思えない。
地元に有る全寮制の男子校で、思う存分理数系とドイツ語の原書を読破したい進である。
仙台市内のキャンパスには、地元の英雄でもある伊○政宗の移築された庵も設置されている。
(あくまでも、お話のみの話であり実在しません)
地元民なら誰しもが憧れる場所である。
その進の細やかな楽しみの裏では、姉が魂を抜かれた様に真っ白になっている。
「姉ちゃん」
ブンブンと片手を翳し、姉の顔面で上下させる。
も、ボーッとしたまんまのつくし。
進は耳元で少々甲高い声を上げてみた。
「姉ちゃん、男に振られたのかあ~」
いきなりのぶっ飛んだ発言で、つくしは進の頭をムンズと掴みバシバシと殴りまくる。
「オレが馬鹿になったら、父さん達失業しちゃうだろ!」
「うるさいよ~。いつから進は、オマセになったの?」
「姉ちゃん試験内容大丈夫だよな?」
「どうかなあ~」
つくしが何時も以上に、鈍臭いのか心配な弟である。
「トイレ行ったら、何とかなるんじゃね?」
「そうだねえ。すましてからいくよ」
車が正門を通り抜け、校舎の入口に到着した。
二人は運転手に先導され、螺旋階段の前に待機する試験官らしき男性二名から恭しく挨拶を受ける。
「初等科の主任教員の高畝と教頭の宮川です。お二方の試験官として、立ち合わせて頂きます」
つくしは直ぐに、化粧室を案内して貰い洗面所で洗顔した。
水を派手に流しながら、つくしは顔を軽く濯ぎ叩いて気合いを入れる。
「つくしガンバだっ」

化粧室を出ると、広い廊下に出て進んで行くものの。
試験会場を聞いた筈が、つくしの歩く方向は最初に見たのとは全く違う風景が広がっている。
『どうしよう、迷っちゃったよおー』
試験開始の時間は、刻一刻と近づいている。
道を戻れば、先程の風景とは又違ってつくしは焦り出す。
小さな体で必死に探すが、つくしの見た風景は万華鏡の如く変わるばかりで焦り始める。
『もう、つかさがあんな事するからっ』
思い出して顔から火を吹き出した瞬間、つくしは何かにつまずき転倒してしまう。
『いたあいよぉ~』
ベソを掻きながらも、頭を上げるつくし。
階段の壁に寄り掛かりながら、眠る少年。
その容貌はまるで『絵本から飛び出て来た白馬の王子様』そのものだった。

『うわあ~、王子様っているんだねえ』
つくしは遅刻してる事すら忘れて、王子様に魅入ってしまっていたのだった。
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