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つくしが花に見入っていると、奥にビニールハウスらしきスペースが見えてきた。
つくしはつかさと話したくないので、奥のビニールで出来たドアを開いた。
其処には、人の体が横たわっている。
つくしは大きな瞳が飛び出す位に、驚いてドアを開きそうになる・・・も。
『キャッ・・あれ、もしかして?』
「もしかしても何も相変わらず、牧野うるさい」
薄汚れになりながらも、惰眠を貪るのはビー玉の王子様。
つくしは小さく舌を出しながら、『エヘ』とおどけて見せた。
『つかさが居なくて正解だな・・・、今の見たら犯罪者間違いない』
と、るいは内心思ったのだった。
「だって、はなざわるいが来てるなんてっ」
「オレは此処の庭師と知り合いなんだよ。此処の花が好きだし、ハイティーしてたから」
「ハイシー?」
「お前の頭は相変わらず食い気だな・・・」
類はソファーに毛布を掛けて、横たわっていた様である。
つくしのお腹は、それを知らせる様に腹が鳴っている。
赤くなるつくしに、類は一瞬顔をしかめるもゲラゲラ笑い出した。
「牧野・・・面白い・・笑える」
「だってなにも、食べれなかったんだよねえ」
「なんかあったの?」
「おんなのこがきた」
「へ?あいつは又か」
「またって?初めてじゃないの?」
「あいつはともかくも、おばさんが頼まれたんだろうな」
つかさが大金持ちの御曹司なのは、つくしも知ってはいる。
いや最近になって知った、が正しいだろう。
まだ幼いながらも、楓の後を継いでこの会社を継いで行くのは分かる。
となれば、狙うのは玉の輿なる『つかさの様な優良物件と結婚し、将来は金持ちの仲間入り』を目指そうというあざとく醜い欲まみれの人だかり。
しかし実態は、見た目は優良物件。
中身はつくしのストーカー?で、かなり日本語は怪しいおバカである。
「誕生日パーティーなんざ、動物園のパンダ扱いだしな」
「パンダのほうがかわいいよっ。見るだけなら」
「だろ?実態は狂暴なんだけどな。つかさもだけど」
「うん、おばちゃんの絵を蹴っ飛ばしてた」
「あの名画に蹴りって・・・」
るいは絵画に関しては、少々興味もあって飾ってあるのは分かる。
「はだかの女の人が、かいがらに乗ってた」
「あれ、国宝クラスだぜ」
「たしか、びじゅつのきょうかしょかなにか?」
「ボッティ・チェリだろ?」
つくしのお腹は、急かすように鳴り出していた。
「国宝クラス・・・な・・なんつー」
あたふたと、目が泳ぎ出すつくし。
「まぁ・・あいつには、名画もその辺のガラクタと一色単だな・・・」
見た目は王子様なるいも、言う事はかなりの猛毒に違い。
「な・・だって、国宝ならねっ。ケーキもチョコも、食べ放題なんだもん」
国宝の価値観が、そんじょそこらのスイーツレベルと一緒なのも困ったものである。
「いや、それは違うだろ」
「シェフさんのお料理は、世界一だもんっ」
るいの心中は『え?其処でもねーだろ』と、突っ込みたくなっている。
大抵の女の子や、女性達はつかさやるい等を見るとコロっと猫を被って・・・媚びるのだ。
が、つくしは存在そのもの、猫みたいなものだ。
るいが前にテレビで見た『島に住む人間より多い数の猫』で見た猫に近いと言うのか。
つくしはのんびりと言うのか、鈍ちんなのか。
るいの周りでは珍しい女の子だ。
『自分がしっかりしてないと、危なっかしいもんなこの妹は』
るいは一人っ子であるが、兄の様な感情が芽生えたのはこの時からかもしれない。
その時ビニールで出来たドアに、突っ込んで来たのは色々な意味で飢えた?野獣だった。




ありゃ、お誕生日だったからまさかの『類つく?』www。





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前回掲載した総優の、続編になります。
アップの準備が間に合わず、此方を公開させて頂きました。

『つかつく』ではありませんので、ダメな方は退散をお願い致します。


スクランブル交差点での、修羅場を見てしまってからは私は目を閉じていても蘇って来てしまう。
『三回ルール』とは、女性を取っ替え引っ替えしては品定めをするのだろうか。
とするならば、どんだけ嫌な物なんだろうか。
三奈「優紀ちゃん」
優紀「・・・・・」
三奈「優紀ちゃ~ん、起きて。しっかりしてっ」
先輩がパチンと、手を叩く音で我に返り反応する私。
部員の皆の視線が、私に集中している。
今は高校の部活動だったんだわ。
三奈「もぉ、利休忌の茶会。裏方の打ち合わせを兼ねた茶会をするから、参加して頂戴ね」
私は失念していた。
もうすぐ、利休忌を兼ねた茶道部の打ち合わせなんて。
すっかり忘れていたから。
お着物やら茶碗やら、支度しなきゃ大変だな。
三奈「優紀ちゃん、去年の着物で参加して頂戴ね」
優紀「あ・・探して準備しておきます」
とは言ってみたものの。
去年の未だあったかなあ、帰りにリサイクルショップで見ていこうかしら。
がらがらと襖の戸が開くと、茶道部部長の日向更先輩が汗だくになりながらピースサインで入って来た。
三奈「サラ?どうだった?」
副部長の田丸三奈先輩が、不安そうに覗き込んでる。
サラ「うん?ジローから、OK貰えたわ」
三奈「流石、持つべき者は友よねえ。稽古日は茶室も人だかりよね」
三奈先輩はジローつう人を、好きなのかしら?
優紀「ジローって人は、そんなに凄いの?」
部員1「あら、優紀ちゃんは知らない?」
部員2「今時の高校生にしては、珍しいわよ」
そうかしら?私はバイトと勉強で、とても異性に興味すら無い。
と言うよりも『ジロー』って、かなりの遊び人みたいな名前。
親友のつくしが『異性関係』に苦しみ、意地を張って毎回一人百面相する姿には笑えるけれど。
公立高校で普通に友達と、過ごせればそれで良いかなあって。
大学生活になれば、もっと余裕を持てるのかしら。
それにしても、三奈先輩は『ジロー』なる名前を聞いて赤くなっているなんて。
優紀「三奈先輩はジローさん、好きなんですか?」
三奈「いやだあ、優紀ちゃんてば。ジローさんは憧れどころか、あたしなんかは眼中にもないわよ」
どんな人か知らないけど、先輩を眼中にすら置かないジローって何様なんだろう。
優紀「ならば、チャレンジあるのみですよ。三奈先輩は綺麗なんですから」
三奈先輩は小顔で大人っぽく、茶道部の中では美人さが際立っている。
同性の私が見ても、美人の類いに入るって思う。
憧れている部員も、何人か居るみたい。
三奈先輩とサラ先輩は、私の通う高校で茶道部を創設した功労者であったりする。
特にサラ先輩は、色々な流派との繋がりを利用して『茶道に関心を持って貰いたい』とあちこちの流派に出稽古へ繰り出しては、交流を深めている。
サラ「小さい時から教室通いしているし、その時の腐れ縁も有るから部活の時にも役立ってるのよ」
とさらりと言うのだけれど。
私はジローと言う名前からして、何か胡散臭さしか感じる事が出来なかった。
今更ながら恋よりも、昨日の修羅場が壮絶過ぎだったから。
優紀「あの女性は他の男性と、浮き名を流してるのかしら?」
ボソッと言ったつもりだったのに。
「優紀ちゃんは、あちこちで流してそうよね」と
三奈先輩の爆弾発言に、私はあたふたしそうになってしまいそうだった。
理絵「先輩、意地悪過ぎますよ」
後輩の理絵ちゃんが、助け船を出してくれたものと安心したのも束の間。
理絵「幾ら松岡先輩が図星だからって」
サラ「理絵ちゃんてば、優紀ちゃんを虐めないでよ」
苦笑いするサラ先輩に、私はジローと言う名前に引っ掛かりを覚えていた。



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納戸の場所から小さい身体を全速力で疾走して来たつくしは、広大な邸の近くに有る温室に避難した。

庭師の梶田が勢い余ったつくしに、衝突したのだが。
つくしが泣いている事に、驚いてしまったの梶田。
「つくし様?私が何かしましたか?」
つくしは慌てて、頭を振る。
「あ・・違・・ちがうよっ。おじさんじゃないよっ、ご・・・ゴメンね」
庭師の梶田はつくしの涙を見るなり、温室の場所に連れて来たのであった。
「鍵は開けておきますから、泣きたくなった時は此処が慰めてくれますよ」
四季とりどりの花が咲き乱れるこの場所、今はチューリップが、占拠する様に赤や黄色の花が開いている。
「きれいだねえ~春がちかいんだよねえ」
さっき迄の勢いは何処へやら、つくしはほっこりしながら座り込んで寛いでいる。

海がやって来た時、つかさは拒否をしていたらしいが。
自分に興味を持つよりも、海の方が断然美人だしスタイルも良かった。
小顔だし茶髪に近く、綺麗にセットされていて睫毛も長くて。
椿よりは全然劣るが、海は将来美人になるだろう。
積極的で社交性も有る女子になれば、つかさの隣に立っても別に変とは・・一部以外は思わないだろう。

『あたし・・何にも無いんだよぉ。勉強しか出来ないし、女の子らしい事も出来ないし』
裁縫や料理は出来ても、普通の女の子の範囲内しか無い。
洒落た事や物らしきは、全く出来ないし分からない。
両親は働きづくめだし、何時も近くに居たのは弟のみ。
が弟は・・、余りに人間離れした考え?なせいか話が合わないのだ。
それでも天性の要領の良さで、自分の道を既に決めて来た。

花はつくしの優しい気持ちや、普段は出せないつかさへの想いを分かってくれる気がした。


つかさは海に絡まれて、散々な思いをした。
使用人を無理矢理呼び出して、即座に摘まみ出した。
急いでつくしを追いかけて、探し回った。
其処で見たのは、つくしと庭師の密会現場?だった。

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従業員専用入口で、近くの化粧室に走り込む。
警備員の顔はひきつり気味になっているが、それは毎度の事である。
メイク前の女性は、見てはならないお化けを見る感覚だからだ。
つくし達の『企業営業部プランニング課』は、主に宿泊部署でのプランを出し合い営業部とのパイプを担ったりする部署だ。
オプションを企画したり、部署によってはツアー客向けのプランを企画する事等多岐に渡る。
旅行代理店との橋渡し的役割もあり、かなりハードな部署でもある。

化粧室へ走り、急いで支度をする二人。
奈穂子はメイクボックスを開くと、つくしを屈ませる。
首周りにタオルを巻き、ほつれた髪をブラシで解かしてお団子に纏め上げる。
「流石、奈穂子。手慣れてるよねえ」
「分かったから、動かないでよ」
スプレーを振り掛けて、バレッタで止めると完成する。
直ぐに頬っぺたへ、ファンデーションとチークを滑らせる。
眉を調えて、睫毛をカールして眉墨を軽く書いて完成させ。
最後はグロスを塗り終えて、タオルを叩くとメイクは終了した。
簡単なナチュラルメイクだが、公式の場所に出るには最低限で整った。
「ありがとう、助かりましたあ」
「じゃあ、キリマンジャロのホットを後でお願いね」
奈穂子にはコーヒーを奢る条件で、髪のセットをほぼ毎回お願いしてるつくし。
大抵は後ろでお団子にするだけでも、それすらも億劫になっている日々。
急いで化粧室を脱け出すと、早歩きで二人は正面玄関を目指す。
「つくしも大変だよね。毎日日付変更線越えでしょう」
「仕方ないよねえ。今はメープルもかなり、苦戦してるもの。プラン採用されたら、少しは楽になるかなあ」
「ホテルでメープルに泊まるって言ったら、ステイタスだったのよねえ」
「それは何時の話よ」
「まあねえ。それにしても、社長が来社とか聞いてないよ」
「楓社長じゃなくて、副社長の方みたいだよ・・」
つくしの目の前は、暗黒に包まれそうになっている。

思い出すのは、遥か昔の高校時代。
ほんの一時英徳学園なる、ブルジョア御用達の高校へ通っていたつくし。
些細なトラブルへ巻き込まれた上に、数ヶ月の『学費滞納』が響いて中退へ追い込まれそうになった事があった。
中退を『転校』と言う形で、穏便に済ませられたのはトラブルのきっかけを作った御曹司だった。
つくしは都立の進学校を経て、推薦で女子短大の最高学府に入学した。
その後は海外を渡り歩き、翌年には『ホテル・メープル東京・台場本店』に入社から5年。
あれから10年以上の月日が経過している。
「つくし。何があったかは聞かない。でも、昔は思い出のままで良いのよ。今は違うんだから」
奈穂子の心強い言葉に、つくしは今の生活に奮闘する事を心中で誓っていたのだった。






前の話と次の下書きを、削除忘れてました←。
春の暖かさでボケてまして、申し訳ございません。


叱咤激励のポチを宜しくお願い致します。
執筆のモチベーションが、上がります。
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「今日もお疲れ様でしたあ〜」
美子のありきたりながら、乾杯音頭に仲間達もジョッキやグラスを上げては思い思いに、交わしあう。
場所は先日のお詫びもかねて、同じ居酒屋に決めた。
つくしと章太は座敷の奥で、美子も交えてミーティングを始める。
他の仲間達は煙草を吹かしたり、スマホの対戦ゲームに興じたりとまったりだ。
章太「伯母さん、大丈夫だったか?」
つくし「未だ会ってないけどね。面会謝絶だし」
司が居るから会いにくい、とは言えないのが本音である。
美子「何はともあれ、音信不通はダメよ。つくしは仕事終わると、携帯オフとかしょっちゅうだから」
つくし「今度は大丈夫よっ。勝さんから連絡も有るだろうから」
章太「けどな牧野の友人て、迫力有るなあ。オレさ、睨まれたもんな」
美子「そんなに怖かったの?」
章太「牧野をビンタするわ、怒鳴るわ。男でも顔負けだし、オレは京都の女性つうのあれは苦手だな」
つくし「優紀はそんな子じゃないんだよ。只、あたしがダメ過ぎるからね」
美子「うん。確かに、つくしなら分かるわ」
美子が頷くと、他の仲間や果てはカウンターの凪子迄『そだねー』と口々に伝染して行く。
つくし「なんで?あたし、そんなにダメ過ぎるの?」
章太「だから、オレが守ってやるって」
凪子「章太君なら、優しいし。悪くはないんじゃない?」
美子「どうかなあ。つくしは鈍いからねえ」
痛いところを、美子に突かれるつくし。
章太「オレはお買い得だぜい。変に気を使わないだろ」
軽くつくしにウインクする章太の存在。
美子達はヒューヒューと、囃し立てる。
美子「いやあ、お二人さんに当てられっぱなし。ウーロンハイ、柚子割りでね」
凪子も目を反らしながら、頷く。
つくしもグラスを傾けながら、取り皿に盛られた辛子蓮根を一つ摘まむ。
つくし「きゃあ~辛いっ」
凪子「此れでも何時もよりは、少なめだから」
つくしは半泣きになっている。
章太のさりげない告白は、つくしも分からなくはない。
牧野つくしの名前を捨てなければ、ならない就職したてだった頃。
括りを関係なく接してくれたのは、貴子等の身内や馴染みの友人以外では章太のみだった。
初めて赤の他人で、普通に話をした章太。
一番最初に章太と出会い、付き合っていたなら。
間違いなく章太と結婚を、意識した付き合いに違いなかっただろう。
英徳に通わないで、普通の高校生活を送っていたならば。


つくしの胸中で燻り続ける、存在感と想い。
『あんたの事を忘れられたらね・・・』
それは永遠に叶わぬ、つくしの願い。
優紀や仲間達は、つくしを影から見守って来たからこそ。
つくしには、幸せを掴んで欲しかった。
それこそが、苦しんで悩む者達を解放する事になるのだから。


「すまないが、外の空気を吸いに行って来る」
優紀が真名板の上で、林檎の皮を剥き始めていた時。
貴子は空気を吸いに、車椅子で院内を散策していた。
SPが二人付き、看護士と対話をしながらである。
司は肩を鳴らしながら、優紀の側で言った。
「はい、外は冷えてきはりましたから。お気をつけ下さいね」
「あぁ、迫田を待たせてるからな。何かあれば、頼む」
優紀は頭巾を、後ろに下げると慣れた手付きで再開した。


司は特別室を離れると、西田が恭しく会釈をした。
其れまで穏やだった司の表情は、一変して冷酷な表情を浮かべていた。
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「おば様、今日こそつかさ君に会わせて貰えるんですよねっ」
少々カン高い声で、ツインテールの少女がバタバタと楓の後ろに付いて来た。
「海ちゃん、会わせるのは簡単よ。但しつかさは、凄く難しい子なの」
久々に帰国をする事になり、英徳の編入試験も終わった。
今度こそつくしの首を縦に振らせようと、ビジネスの達人は躍起になっていた。
世界経済の中心人物であり、『鉄の女&経済界の女帝』とも目される楓は一人の少女をどうしたら『英徳学園』に送り込むか。
あらゆる無理難題なビジネスよりも、一人の小さな少女を学園に入学させようと。
只でさえ我が家のダメ息子が、唯一更正させられる希望の星なのだ。
使用人のタマが里帰りの時、ダメ息子を連れて行ったのは偶然の必然で。
天使ならぬ保健室のベッドで、全裸を隠す様に座り込むつくしの姿。
そんなつくしの可愛いらしさ?に雷を打たれ、何万ボルトの電流に感電するクラスの衝撃を受けたダメ息子。
『オレはつくしが大好きなんだっ』
以来寝ても覚めても、つくし以外の事は全く聞いちゃあいない状態。
学業は出来なくはないが、毎回社長出勤で寄付金等で黙らせては居るものの。
『道明寺のダメ息子』で、知られるのは幾ら何でも宜しくはないものである。
そのつかさが、幼稚舎で話をした少女・海がいた。
単なる暇潰しにとんちんかんな話をしただけで、『あそびに行きたい』と、始まってしまった。
海なんかはどうでも良いのだが、取引先の重鎮から捩じ込まれ仕方なく連れて来たのだ。
「つかさ君は何処に居るの?」
「お待ちなさい、今納戸に居ますから」
「何で物置?あたしと会う場所は物置なの?」
あんた自身は物置に放置で十分よ、と言い出しそうになった楓だった。


楓の命を受けた使用人が海とつくしを連れ、納戸の扉にある南京錠に鍵を差し込む。
納戸の鍵が開き、つかさが睨み付ける。
海「つかさくんっ、海ねえ会いに来たよ」
つかさ「誰だおまえは?」
海「いやあねえ。幼稚舎で一緒にお話をした海よ」
と、言われてもつかさには誰かすら分からない。
「つかさ君あたしと付き合って欲しいって言ってたから、海もねえ我慢出来なくておじさまに頼んだの」
つかさ「お前と付き合いたいだあ?ネオンは寝て言えっつうんだっ、このブスブスドブス」
つくし「ネオンじゃなくて、ねごと?」
海「海は美人なんだからね。だから、つかさ君と付き合ってあげるんだよっ」
この勘違いは何処からやって来るのだろう。
何かおかしな物でも食べたのだろうか?
「おたんじょうびは、あたしと踊ってくれるんだもの」
つくし「おどるって?」
海「あら、知らないんだあ。つかさ君の誕生日パーティーは、プロムって時間があるの。そこでパートナーをつとめた女の子は、将来のフィアンセになれるのよ」
つかさの誕生日パーティーには、毎回『プロム』なる時間があるらしい。

が、此処最近はプロムなる時間。
只のダンスタイムとなっている。
つかさはその時間になると、会場から消えてしまうからだった。

つくしは踵を返し、納戸から離れて行こうとする。
つかさは後ろから、小さいつくしの体を抱きしめる。
「つくしっ、オレはつくしとならプロムに行くっ」
「あたしには、かんけいないもんっ」
つくしはつかさの手をほどいて、納戸から走り去ってしまった。

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アイツはいきり立ちながら、あたしの口に含ませた。
あたしは首を振り、呻くものの頭を抑えられて呻くしか出来ない。
「お前の形の良い口に含ませて、仕上げのデザートを与えてやってんだからな。噛んだりするなよ」
更にあたしの蜜を味わい尽くそうとするアイツ。
あたしは呻きながら、舌と唇を使いデザート?を味わう。
クチュクチュと、舐めて吸い上げる。

「クッ・・牧野・・・あの野郎にして・・たのか」
理性を失ってるあたしはそれを口に含んでたら、アイツはあたしの顔に吐き出していた。
あたしは噎せて、自分の手でそれを拭おうとした。
射○でベトベトなあたしを、アイツは抱えてシャワー室に連れて行く。
ボディーソープを手に取ると、其れをあたしの身体に塗り洗い流す。
只、洗うだけではない。
あたしの口を洗浄してから、アイツはディープなキスをずっと何度も繰り返す。
胸や背中を洗い流すと、あたしを壁に立たせて抱え上げる。
ボディーソープを再度塗り、それを潤滑油代わりにあたしの身体は素直に欲望を求める。
強烈な脳天を付き上げる快感に、あたしは其れだけで彼方に飛びそうになった。
「あ・・・逝く・・っちゃう・・あ・・つ・・か・・さぁ・・」
グラインドして、開脚して更に奥へと誘うあたしの身体。
「おめーは、逃げられねーよ」
遂には犬の様に腰を自分から突き出して、喘ぎ叫ぶあたし。
グラインドしては腰を振り、正面に戻すなり突き上げる。
「あう・・・あん・・・あっ・・」
そのまま意識を失ってしまったあたし。
あたしの身体に頬擦りするアイツ。
その後も未だ、あたしを蹂躙していたらしい。

狂宴は場所を変えて、夜毎催されている。
昨日はバックヤードのステンレス台。
査察名義で店を閉店するなり、あたしはその場所で犯される。
旬や家族の費用を捻出する代わりに、御供とされた。
あたしは道明寺HDに差し出された、現代の人身御供。
その帳は又狂おしい数々を伝えるであろう。

『お前はオレだけの物。輪廻転生しても、逃がさねー』

今日もあたしは、何処かの店舗で啼いている。






下書き同様な作品を、読んで頂き有り難うございました。
物足りないですよね。
此れを書いてたのは、去年の鬱寸前で活動休止中の頃でした。
なんで短いんであります。
背徳は現在、未公開が2つ有ります‼
が、未だ完成してないんです。
一つはもう少しで完成しますんで。
読んでやって下されば、幸いです。

只、つくしの人権は全くありません←。
それだけは、ご承知おき下さいまし。
このシリーズは、あくまでも『司さえ良ければ、後は全く知りません』なので。
そんなんでも宜しければ、是非ポチを通じて激励下さいましたら幸いです。





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短めですみません。



あたしは目を開いて、後ずさりしようにも・・・足は鉛の如く重い。
腕を引き摺るにも、散々イカされて力が入らない。
顔も胸元も、白い液が放出されて汚濁している。
足元を片手で引っ張られて、足を広げられる。
「あ・・・はぅ・・・あ・・ん・・・あ・・」
下の口を抉じ開けられて、ヒンヤリとする臭い。
赤ワインと精液が交じる匂いに、あたしは顔を背ける。
アイツは別のワインを、手に持っている。
高級ワインなのは、今更。
ヴィンテージ物を、躊躇なく開けるなんて。
「は・・・あ・・・ん・・・あっ・・」
飲み下せず、口からは殆ど零れてしまう。
ワインは飲み切れない、下の口からは溢れ出す。
アルコールと反応して、あたしはよがり狂う。
「食事にワインは大事だろ・・遠慮すんじゃね」
「あ・・・あぅ・・・やだ・・ん・・・あ・・」
トクトクと、ボトルから下の口に注がれていく。
段々熱くなり出して、酒に弱いあたしは泣き喘ぐ。
アイツは下の口に舌ずりして、ピチャピチャと舐める。
「おめーのと反応して、良い味になってんじゃんか」
アイツはあたしの胸元にも、ワインを溢して形の良い口に含んでいる。
もう終わって欲しい、あたしを辱しめたいのだけならば死にたくなる。
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間違って、削除してしまいました。
大変失礼致しました。
少し、進展した?

つくしがタマに連れられて、軟禁されているらしき納戸にやって来る。
南京浄らしき、古めかしい鍵がドアの前に鎮座している。
「すっごい、おっきいんだねえ。お宝みたい」
「さあね、。楓奥様のお気に入りの絵画を蹴ったて、押し込められたばかりだよ」
「つかさなんでそんな事するんだろう?」
「つくしが言うと、坊っちゃんも報われないねえ」
どんなに勉強が人より出来ても、つかさの気持ちは全く分かっていない鈍過ぎるつくし。
『もどかしいったらありゃしないよ』と、今や道明寺の関係者は殆どが、つかさの気持ちを察している。
と、言うよりは同情している。
「勉強ばっかり出来ても、どうかと思うよ」
「タマさんも勉強したいの?」
「つくしの方が先だろ?」
「期末は首席だったよお」
「誰が学力の方と言ったんだい」
タマはつくしの鈍さに、デコピンを繰り出した。
「キャッ」
「進君だったかい?、あの子の方がもう少し物事を分かってるってもんだ」
進は地元に戻り、英徳の男子校でみっちりと勉強の日々らしい。
それにも関わらず、公立学校に通っていた時の初恋の女の子と再会したとかで。
つくしよりも早くに、付き合い出したのだ。
「進坊っちゃんを見習って、ちっとは進歩して欲しいもんだねえ」
「つかさはなんか違うよねえ」
「優良物件だし、あたしゃお薦めするよ」
「はだかみられたんだもんっ」
「風呂に一緒だったと思えば、楽じゃないのかい?」
それこそ刺激が強くないのだろうか、とつくしが不憫に思えるから世の中は不思議なものである。
「タマさん、あたし・・・」

ガチャガチャと音を立てながらも解錠し、つくしはそっとタマの後ろから覗いてみる。
仁王立ちするつかさに、つくしは小さい悲鳴を上げる。
直ぐにタマの後ろに引っ込むつくし。
つかさはタマを睨むも。
つくしの大きな瞳を、反射的に見つけるなり。
「つくしっ、オレに会いに来てくれたのかっ」
タマを退けて、つくしに飛び付きそうになる。
「坊っちゃま。つくしを怯えさせるんなら、又軟禁ですよ。奥様や旦那様から、お灸を据えて来いとご許可は頂いてますからね」
つくしはガタガタ震えているが、つかさからは目を反らしてはいない。
「オレはつくしだけだからなっ」
「つかさ坊っちゃま?」
「プレゼントもパーティーも、つくしからのプレゼント以外はいらねっ」
つくしは道明寺邸の中心で、失神していた。
椿「つかさっ、あんたはつくしちゃんに何てことしたのよ」
楓「つかささん。貴方って人は・・・」
つかさは偶々帰国した姉の椿&母の楓により、再度納戸に軟禁されたのは言う迄もなかった。
タマ「何か坊っちゃんが、ちょっと気の毒な気もしなくないがね」
タマが止めるよりも早く、道明寺の女家族は強かった。
此れが道明寺一族の反映を、支えている証でもあった。
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