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数日後、つくしは精密検査を受けた。
血液数値や、心拍数に異常は見られず脳にも全く影響はなかった。
晶「良かったわ、つくしちゃん。一時期は心肺停止したから、焦ったわよ。奇跡って、本当に有るのね」
つくし「うん!じいじや麻季ねえちゃんに、あってたんだよ」
千恵子「つくし、あんたは未だそんな事言うの?」
千恵子は信用していない、迎えに来た春男も戸惑っている。
春男「まぁ、見たんだろうね。危うく霊安室行きは、勘弁しておくれ」
進「幽体離脱って、凄いんだな。よく戻れたなあ」
つくしは椿が用意した、セレクトショップの袋から女児向けの服に着替えていた。
麦わら帽子は着用出来ないので、白いつばの少し大きめな帽子に薄いピンク生地のワンピース。
つくし「お姫さまだあっ、あたし・・いいのかなあ」

楓「椿が着せてと、頼んでたみたいだわ」
ドアが大きく開くと、息を切らせてつかさが入って来た。
当然だがつかさは、周りを全く見てもいない。
つかさ「つくしっ」
つくし「つかさ、どうしたの?なにかあった?」

つくしは毎度であるが、何か騒がしい事件でもあったのかキョトンと立っている。

つかさ「おまっ・・・かわいいっ。すぐつれていっていいだろっ」
楓「つかささん、貴方って人は。行きなり、入って来るなりそれですか?」
つかさ「んだよ、ババァ・・」
ババァの一言に、すかさずつくしから一発殴られる。
つくし「つかさ、おかあさんだよ。ババァなんて、酷いよ」
つかさ「ババァ以外、見つかんねーからだっ」
つくし「おかあさんをババァって言うなら、あたし一人で帰るからっ」
つかさの手を離し、強く睨み付ける。
普通の少女ならどうでも良いが、つくしのそんな姿すらつかさは愛しいのだ。

舌打ちすると、後ろから鉄拳でお見舞いするつくし。

つかさ「・・・・。悪かったよ、お・・・ふく・・・ろ」

蚊が飛ぶ位の小さな声で、つかさは楓をそう呼んだ。


楓「貴方にはほとほと、呆れるわね。つくしさん、支度は出来たようね」
つくし「うん、おばちゃん。ありがとう」
楓「あたくしは、此処でお暇させて頂くわ。NYの邸もオフィスも、留守には出来ないから」
背後で待機する秘書や晶と連れ立って、出口に向かう楓。

一家は揃って楓に深く、頭を下げる。
楓はつくしへの可能性を、感じたのだろうか。
楓「つくしさん、今すぐとは言わないわ。いつか、NYにいらして」
つくし「あたし?」
つかさ「つくしとなら、オレもいくっ」
楓「つかさは暫く要らないわ。先ずは常識を身に付けて頂戴」
つかさ「つくしがオレんだっ」

当然で有るが、つくしに殴られたつかさ。

尤も過ぎる発言に、その場にいた人々は頷くばかりであった。
(つくし以外の牧野一家を覗く)

つくしは恥ずかしくて、下を向いている。
「つかさ、バカじゃないの?」
「なんでだよっ」
「おかあさんのはなし」
「んなの、聞かねっ」

つくしの知らない間に手を恋人繋ぎされ、車に乗り込む。
千恵子がSPらしき男性に、何やら頼み事をしている。



二人を乗せた車は、木の生い茂る森に到着する。
其所には錆び付いた門が、開いて彼らを待ち受けていたのだった。


そろそろ、終わりが見えて来ました。
もう少しお付き合い頂ければ、と思います!
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いよいよ本番当日。
つくしは西の角部屋で、タマ特製の握り飯が入ったバスケットと、紅茶の入った細長い紺色のステンレスボトルをトートバッグに詰める。
「つくし、一生懸命やるんだよ」
「先輩・・・。あたし、運動センスゼロだけど、後悔はしたくないんです」
たまはつくしに気合いを入れるよいに、柿ノ木で作った杖で尻をピシリと叩く。
「下手くそな踊りするんなら、道明寺邸に戻るんじゃないよ。しっかりおし」
「痛ぁ~い。先輩・・・つくしは、頑張って来ます」
ガウチョパンツに、花柄のタンクトップにお団子頭の柊色のローヒール。
つくしは運転手と共に、車へ向かおうとした。


車の中では、司がそっぽを向きながら乗り込んで隣のシートを叩く。
『普段はあたしより、後に乗るのに・・可愛いな』
クスクス笑うつくしに、司は真っ赤になりながら青筋を額に浮かべている。
「オレは見たくねーよ」
つくしは司の隣にしぶしぶながら、乗り込む。
司はパーティションを上げると、つくしの首筋に所有権を付ける。
「何しちゃってくれんのよ・・・此のバカ男・・キャ・・・もう・・・ダメって・・・」
「オレに隠して行こうとした、お前が悪いんだからな。ボケ女は、こんなんでも足りねーよ」
「運転手さんが見てるってば・・・」
「お前はオレだけに見せてればいーんだ」
不毛な会話を乗せた車は、会場の公園に向かう。
車中で特大の拳を見舞ったつくしは、ボルテージをMAXに仲間が待機するテントに入った。
首筋の虫刺され?を桜子に指摘されるや、つくしは大きめのバンドエイドを貼り付けて着替えて円陣を皆と組む。
「泣いても笑っても今日が最後。女子パワーで、皆で乗りきろ・・・」
「おー」
客席には、沢山のスタンディング客で押し寄せている。
舞台袖には、F3や滋の姿も見える。
類がつくしに向かって、指を突き出す。
つくしはピースマークを出しながら、とびきりのスマイルを類に向ける。

つくし達の発表が始まると、スタンディングの客が興奮するように床を叩く。
躍動感溢れ出るつくしの顔に、建物屋上からニヤケる主人。
余りの露骨さにお付きの敏感、もとい敏腕秘書は咳込む。
「んだよ西田。」
「道明寺の御曹司ともあろうお方が、締まりの無い顔では頂けませんな」
「・・・・・・」
「此れでは先が思いやられます」
既にヤラれてんだよ・・・と思いつつも、口には出さない。
つくしの足に、男性が飛び付きそうになる。
司は今にも走りそうになるが、屈強なSPに取り押さえられる。
『クッソー、アイツ夜は寝かさねーからな』
「司様、手が止まってます」
司が隣で秘書に睨まれながら、つくしを監視していた事はオフレコである。


「○○チームでした。今一度、大きな拍手をお願いします」

「先輩・・・、上手く行きましたね」
桜子の労いすら、つくしの耳には入ってない。
それ程に夢中で、全身全霊に踊りまくった。
歓声と拍手に包まれ、つくし最後のダンスパフォーマンスは幕を閉じた。
「打ち上げはブッチするつくし?」
滋が行き付けの飲み屋に皆で、行こうと提案しているが。
「気持ち・・・だけね。あたしは止めとく」
先程からスマホの着信履歴が、半端無しに増えている。
「だよね。司が呼び出してるからね」
「・・・・・」
「そうですね。道明寺さんが、待ってるみたいですし」
「道明寺さんて・・・まさかの?」
女子達はつくしを、蚊帳の外で話を続けている。
「旦那様を放置はダメだよつくし」
滋にダメ押しを受けて、つくしは待機する見知った黒の高級車に近づいて行った。

「おっせーよ・・」
乗り込むなり、司から腕を引っ張られてバランスを崩すつくし。
「キャ・・・もう、乱暴なんだから」
「乱暴はどっちだよ?ベッドの中・・・」
(不適切発言に付き、割愛しまーす)
「アンタなんか、大嫌い」
「それは後で聞いてやるから、邸戻るぞ」
車は静かに邸へ向けて、発進した。

「道明寺」
「何だよ、しけた面で」
「ありがと。今日は心行く迄出来たから・・・」
「オレ様が此処迄生きた心地しねーの、初めてだわ」
「大袈裟なんだよ。皆で一つの事やり遂げただけなんだから」
「仕事以外は無理だな」
司はつくしが戻るや、髪や額やら労いのキスをする。
「もう、汗や埃が凄いんだってば」
「なら、オレ様が洗ってやるから」
「死んでいいから・・・」


その後つくしが無事に安眠となったかは、八百万の神様も知らない。
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つくしの大きな瞳が瞬きをしながら、天井一面を見回す。
麻季やじいじの姿はなく、母の千恵子や弟の進。
楓とタマの姿も見えるが、医師の晶の隣に椿。
つくしが頭の角度を変えると、つかさが直ぐ側に居る。
つくし「びっくりしたよぉ」
つかさ「オレの方が・・びっくりすんだろっ」
つくし「ごめん・・あり・・がと」
大きな家の御曹司なのに、つくしだけを見るのは信じられない。
つかさは大きくなれば、きっと自分からは離れて生きて行かなくなる事を自覚する日が来るのに。
つくしには近い様で、一番遠くに行く存在となるつかさに出会ったキセキに感謝していた。


つくし「ねえ、麻季ねえちゃんにあったんだよ」
千恵子はつくしの発言に、しかめ面をする。
千恵子「つくし。あんたは何言い出すんだよ」
つくし「麻季ねえちゃんや、じいじに会った・・」
千恵子「じいじはつくしも、お葬式に出て骨拾ったでしょ」
つくし「そうだったかなあ?」
千恵子「麻季はつくしがこんなだった時に、亡くなったわよ」
つくし「麻季ねえちゃん?居ないの?」

千恵子の話によると、麻季は臨月を間近に迎えた春の日。
買い物に向かう途中、飲酒運転の車にはねられて命を落としたのだと言う。
蛇行運転と、かなりのスピードで即死の上に引き摺られて無惨だったそうで。
当時の夕刊にも掲載されたのだとか。
犯人はその場から逃走し、時効の数日前に捕まったと話題になったと言う。
「赤ちゃんが可哀想だったわ。男の子だったのよ、生きてたら進と変わらない位で」
つくしの瞳からは、涙が零れていた。
「麻季ねえちゃん、お・・・ねえ・・ちゃ・・わぁあ・・・おね・・・えちゃあん・・・っ」
麻季は淋しい中で、ずっとつくしに訴えたかったのだろう。

つくしの悲しみは、叫びに代わる。
タマや椿に、進はもらい泣きをして啜り泣く。
つかさはつくしの小さな手を、握りしめてつくしの顔を覆う。
一人冷静な晶はつくしの腕に注射針を打つ。
鎮静剤を入れ、つくしを眠らす為だ。
つかさ「つくしに何したんだよ」
すかさず楓に、頭を殴られる。

楓「つくしさんを、休ませなさい。貴方が居ると、つくしさんは落ち着けないのよ」
椿「そうね、つかさと邸に戻りますわ」

つかさは不服ながら、椿やタマと共に邸へ戻る事になった。
つくしが生還する事は、出来たから。
彼女が生きる道には、何時もつかさが居るから。



おかしいなあ、そろそろ終わる予定なのに❗
皆様からの、コメント有り難うございます。
凄く励みになります。
此方も応援のポチを、是非とも宜しくお願い致します。


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ドラマ『ブラックペアン』との、コラボ話になります。 尚、ドラマとは全く関係ありません。 世良先生目線のお話になります。 その後のカンファレンスに参加した僕は、余りのショックか話が殆ど上の空だった。 患者さんに投与する、薬剤を勘違いしたり。 薬の名前を間違い、医療ミスをうっかりしでかしてしまう所だった。 当然だが、渡海先生と垣谷先生からは厳重注意だった。 黒崎助教授からも、『世良弛んでるのか』と絞られた。 笑ってる牧野先生の顔が、愛らしくてクルクル変わる表情に僕も癒された。 誰にも分け隔てない態度に、院内では職員も患者さんからも人気が高いのに。 特別室の患者さんの中には、牧野先生に回診を指 名する方も居るそうだ。 「世良君、らしくないな。もう少しで、人殺しの仲間入りでした」 えぐい発言をしてくれるなあ、高階(小泉孝太郎)先生。 猫田「世良・・お前って、邪魔通り越してバカ‼」 渡海先生の容赦無い言葉に、凹みまくる僕。 世良「何も其所迄・・・」 藤原先生が、庇ってくれそうに取ったのだが。 藤原「今更知ったなんて、世良先生らしいですよ」 猫田「だから、渡海先生にバカ扱いされんだ」 看護士の猫田先輩は、更に容赦しないもんなあ。 渡海「猫ちゃん、コイツに言っても馬だ」 猫田先輩は頷くなり、寝る場所を探す旅に出てしまう。 (最近知ったのは、同じ天才肌の医師に寝る場所を探す人が居た事・・割愛な話だが) 渡海「お前じゃ、牧野先生は無理だあな」 世良「そんなの誰が決めたんですか?」 渡海「あ?オレに決まってんじゃん。それにな、お前クラスの男じゃ・・・無理」 クックッと、腕を組んで笑う渡海先生。 何気に、饒舌なのが怖い。 渡海「そんなに牧野先生・・、欲しいなら・・・。あの男引き摺り下ろしな」 渡海先生が待合室のテレビ画面を、クイッと指差した。 CBSニュースで、『ロイター通信』と表示されている。 何処ぞの国家元首が、フラッシュの雨を浴びながら黒装束の男達を従え、画面から強烈なオーラを漂わせながら歩く姿。 高級海外ブランドのスーツに、スラリとした体型から頭一つ飛び出したサングラスの男。 特徴有る天パーの巻毛は、ビジュアルに色を添える。 その男と対面する様に、握手するのは○○国の第1王子。 世良は圧倒されていた、汗が滲み出し画面に見いったまま。 「あれに・・勝てんの?」 どや顔で嫌み丸出しの渡海先生。 藤原さんも呆れ顔で、僕を眺めるばかり。 世良「誰ですか・・・今の?」 渡海「お前・・・世の中の邪魔」 助け船を出してくれたのは、花房さんだった。 花房「道明寺財閥の御曹司・・って、知りませんか?」 世良「オレセレブじゃないから」 とんちんかんな反応に、花房さんも苦笑いする。 北島「世良、お前の天然には脱帽した」 同僚の北島も、僕の発言にポンポンと肩を叩く。 高階「世良君はもう少し、世間と言うのを知った方が良いですね」 世界的御曹司と、牧野先生?何かよく分からないんだけど。 高階「道明寺財閥からは、スナイプやダーウィン開発に多額の寄付を頂いてるのですから」 黒崎准教授「西脇教授や佐伯教授にも、経済界の女帝と御曹司から大変な期待をされているのだ」 完全な敗北と器の違いに、僕はお先真っ暗だった。 「今更」 シュール過ぎる、渡海先生が一番大人だった。 それから、牧野先生はNYに有る『道明寺系列』の病院への栄転となったらしい。 挨拶がSkypeを通じて、発表となった。 表向きは介護と看護を、理学療法からの観点で本格的に勉強したいとの事だった。 画面を通じて、強い信念を持ち話す姿。 食堂で会話したあの時本人とも、同一人物とは思えなかった。 ボクと一緒に画面を見いっていた、花房さんはアッと小さな声を上げた。 世良「どうしたの?花房さん」 花房「牧野先生・・良かったぁ・・」 看護士A「ホンマや・・長かったわなあ」 看護士の女性達が、口々に嬉しそうに話している。 世良「どうかしたんですか?」 看護士達 「「「はぁ~っ」」」 花房さんが気まずそうに、ボクを見ている。 花房「直接聞いて下さいね、牧野先生に」 狐に摘ままれた僕は、辺りを伺うばかりだった。 数日後、僕は地方の診療所への赴任が決まった。 何故?とは、誰も聞かない。 見聞きした事を、拡散させない事かも。 SNS拡散しても、本気にしない・・いや、僕の医師生命が危ういから。 牧野先生には、幸せになって欲しいよなあ。 サヨナラ、僕の初恋と女神様。 イヤ、何時かは認めて貰える医師を目指して。 僕は今日もオペ室で、腕を磨くから。 道明寺何とかは無理でも。 渡海先生には、追い付きたい・・・かも。 「コラボ」のお話は、此れでお仕舞いです。 ネタのお話は、書いてます。 近日から『ブラックペアン』『花のち晴れ』『花より男子』の一部キャラでお話を上げる予定です。 此方は連載予定となりますんで、宜しくお願い致します。 『ジェネラル・ルージュの伝説改訂版』です。 叱咤激励のポチを、宜しくお願い致します! 皆様からの、ポチ応援が何よりの励みです。 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
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椿は特別室に殴り込むなり、つかさをつくしの足元に引っ張ると一緒になってつくしに抱きつく。 「つくしちゃんっ、このバカな弟をおかしな方に持って行かないでっ。世間でゲイ扱いされかねないのよ」 タマは遂に椿迄おかしくなってしまったと、杖を付きながらも楓を見てみれば。 「椿お嬢様も、つかさ坊っちゃんもつくしをこんなにも・・」 「つくし・・あんたって人は」 一番泣きたい千恵子が、冷静で居るから不思議な光景である。 「姉ちゃん、戻ってくれよお」 進もこのままでは、戻れない。 つくしは足を上げようと、橋に腕を掛けるが。 「じいじ、麻季ねえちゃん。あたし、いけないよっ」 「つくし、ならば私達が力ずくで引っ張るよ」 じいじと麻季の力が先程より、桁外れに強くなる。 じいじと麻季の力に、恐れをなすつくし。 つくしの頭に響くのは、煩い位に何度も聞いた懐かしい声。 「つくしはオレだけのなんだっ。かってなこというなっ」 つくしを暗闇の世界から、連れ出したのは我が儘で性格が難しい子供。 御曹司と呼ばれてるが、つくしにしか興味持たない変わり種の子供で。 『つかさ?ねえそのこえは、つかさ?』 クルクルの髪を、珠につくしが興味持って小さい指に絡めてケラケラ笑う。 「おまっ・・・痛ってぇよっ」 「だって、ぐるぐるなんだもんっ。やわらかいっ、わたがしみたいだあ」 つくしはつかさの後ろや、周りで何時もニコニコ笑える様になり明るくなっていった。 「オレがつくしを、ぜったいにまもってやる・・」 「はだかが・・・」 何時もつくしは、その話になる度に俯いてポタポタと滴を落としていた。 「バカだなっ」 「つかさの方がバカだよっ。あたし・・・よりも、かわいいのたくさんだよ」 「つくしが一番可愛い」 「おかしいよ」 つかさの家には、綺麗な少女が沢山来る。 夜毎のパーティーに着飾る、少女を一杯見てるのに。 つかさのハートを射止めたくて、家を背負い自分の欲望を達する為にありとあらゆる計算で。 『そんなやついらねーんだよっ。つくしだけなんだっ』 つかさの心の叫びが、天に通じたのか。 閉じられていた瞼が、ピクピクと動き出す。 つくしの大きな瞳に、生気が伴ったのだった。 背景を変えたりして、文面が見辛くなり申し訳ありません。 慣れてない部分も有り、平にご容赦の程宜しくお願い致します。 初日は沢山のご来場有り難うございます。 皆様からの、ポチエールが励みです。 宜しくお願い致します。 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
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『ブラックペアン』と花男キャラで、コラボしてみました。 双方のストーリーとも、フィクションです。 医療ネタも二次なんで、全くありません。 世良目線のお話ですが、只のつかつくもどきです。 しかし、世良つうとウチは『公則』か『修蔵』なんですよね←。 (年代とオタクバレとんな) 研修医として一生懸命やって来た、けれども手術現場で全く役立たずな僕は悩みが増えるばかり。 一人前の医師として、やって行けるんだろうか。 最近は直ぐに辞める人も増えてるし。 帝華大にヘッド・ハンティングされた、医師も居るけど。 毎日渡海先生から『邪魔』と、罵られ『パワハラじゃないのか?』って思うもう一人の自分。 天使と悪魔が、交互に脳裏を過る。 「世良先生、こき使われてますね!」 僕の2年後輩な花房さんが、毎回声を掛けて労ってくれるのも同情なんだろうか。 「私も猫田先輩に、毎回怒られてますから。牧野先生の治療室で癒されて下さいね」 花房さんもなあ・・猫田先輩に、同じ境遇だし頑張らなきゃな。 僕は先日、初任給で購入した『セ○コー』の時計を顔面に翳す。 「いっけねー、牧野先生・・待たしてるな」 花房さんとの世間話に、花を咲かせてたらアポの時間を過ぎてしまってた。 不味いな・・・先輩を、待たせるなんて僕はまたやらかすのか。 確か・・『心療外来』の部屋は、仮眠室の近い部屋って事は・・・? この後にカンファレンスの資料、纏めなきゃいけないのに。 取り敢えず、急いで行こう・・・とした時。 僕の素直過ぎる感情は、歩の速度が落ちていた。 仮眠室のドアが開くて、中からは今尤も会いたくない『渡海先生』が出るなり大きな欠伸を噛み殺してる。 上下黒スウェット、寝起きみたいだ。 「あんだよ・・又、邪魔しに来たかよ」 「渡海先生は、関係ありませんから」 僕が来たのは『心療外来』であって、渡海先生には用無いのに。 「邪ァー魔ッ」 「牧野先生・・に」 「だから、お前は邪魔・・・」 何なんだよ・・・、そんなに僕が気に入らないなら異動願でも何でも書いてやる・・。 人を何だと思ってるんだ。 僕は渡海先生の、ストレス解消人間じゃないんだ。 僕は心療外来のドアに立つと、少し入口が開いていてドアを開けようとドアノブに手を掛けた時。 『・・・ンッ・・・フ・・・つか・・』 女性の喘ぎらしき声が、奥から漏れて来る。 『てめえ・・浮気か、良い根性だな』 此処は心療外来?で、僕が行く時間の・・・筈? こんな昼間だよな?、僕は四つん這いになりながらドアを様子見でコッソリ覗き込む。 『つく・・し・・クッ』 牧野先生は、白い肌を露出し足を開き椅子の前に立つ男に膝まずいて加えてる。 頼り甲斐の有る先輩医師が・・・まさか、男の前で膝まずいて、それをくわえるとか・・・。 牧野先生の洸惣とする姿に、僕も条件反射で前を抑えてしまっていた。 渡海先生の『邪魔』が、この時ばかりは本当だったんだ。 食堂にいた牧野先生の姿は、幻だったんだな。 重いショックで、僕は心療外来部屋からフラフラと立ち上がり走り出した。 夜勤が始まると言うのに。 夜の裏庭で僕は自分が、普通の健全な男子だった事にこの時ばかりは後悔した。 牧野先生があんな、表情出来るなんて・・。 この日で僕は大人になった、頭を殴られた位にショックな出来事で。
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およそ2ヶ月ぶりな再開で、忘れられてそうですがwww。 心電図のモニターからは、警報音から『ピー』の 非情な音に変わる。 つかさはつくしの小さな体を、揺さぶる。 「つくしっ・・ずりぃーぞ。つくしはオレを残 していくのかっ」 千恵子『つくしっ、道明寺さんの声聞こえ ないの?ママより先に死ぬなんて、親不幸でし ょ。パパも進も、つくしを待ってるのよ』 何だか、つかさの勢いに推されているのだが。 そんな事は知らず、つくしは麻季と小さな川の前 にやって来た❗ 朱塗りの太い丸太に、擬宝珠へ手を掛けるつくし。 病室では楓やタマも到着し、進はつかさの後ろで 声を張り上げる。 「姉ちゃん、オレが勉強しないからかよっ」 それとは又違う・・・とは、言えない大人達。 つくしの前には『三途の川』が、豊かな水を放流 し溢れて来る。 「わたるの?」 きょとんとするつくし。 「つくし・・あたいやじいじと、いつも一緒に居 られるんだよ」 麻季が手を繋いだまま、つくしに言った。 四季折々の花が咲き、川の向こうからはじいじや つくしの顔なじみの人々がつくしの前で笑う。 「つくし・・何も苦しむ事なんてないんだ。此処を渡るだけじゃ」 じいじもつくしを手を差し伸べている。 「そうだね、あたし・・つかれた」 つくしは華奢な身体で、色々な事と戦って来た。 裸の写真で学校の生徒や、教師達からの屈辱は幼 い心に陰も傷も落とした。 その苦しみから漸く楽になる、つくしを悪く言う 人は存在しない。 『パパとママ・・進には、ゴメンねって謝るよ』 家族があの世に来るのは、未だ先の話だろうから。 つくしは小さな身体を、前に渡ろうとした時だ。 「あれ?あしが・・・うごかないよっ」 「何してるんだよ、つくしはドン臭いな」 「麻季ねえちゃん・・・そんなの・・・おかしい」 心臓を何度もマッサージする晶に、つかさは何故 か足を抑えている。 「つくしっ。晶がな、こんだけやってんだっ」 「加藤先生・・チャージ完了しました」 「離れてっ」 ガクンッ、つくしの体がベッドに跳ね上がる。 つくしは動く気配が、全く無い。 瞼も開かない。 つかさはつくしの足に乗っかり、必死に抑えるも。 「つかささん、何してますの」 「坊っちゃん、降りて下さいましよ」 「うるせえっ、つくしが死ぬなんてゆるさない。つくしはオレを置いてくなら、とりもどすんだっ」 正気とは思えない息子の凶行?に、楓が唖然とする。 タマはつかさを引き剥がそうとするが、つかさは梃子でも動かない。 「つくしをころすんじゃねえっ、つくしがしぬんならオレがころしてやるんだっ」 SPが必死でつくしから、つかさを引き剥がすと 楓の命令でつかさは病室を追い出されてしまった。 正気ではない?息子に、ほとほと愛想を尽かした母は頭が痛い。 体育座りで部屋の隅で泣くつかさに、ジェットで邸にやって来たのは姉の椿。 「我が弟ながら単純なんだから、・・・呆れるわよ」 「姉ちゃん迄、つくしをころすのかよ」 白黒を付けたがる弟に一発お見舞いする椿。 「んな訳ないでしょ。つくしちゃんは、あたしの妹にするんだから」 弟にも困ったもんだが、媚び売り女達は尚更不要である。 姉は核実験以上の、爆弾発言を弟に落とした。 「あんたがゲイになったら、絶縁するわよ」 「オレはつくしじゃなけりゃ、ケッコンしねえよっ」 それはそれで、道明寺HDクラスの富裕層には由々しき問題なのだが。 「いくよっ、私の手を煩わせないでよ」 椿のパワフルさに後押しされ、つかさは再度病室に殴り込む勢いでダックスフンドに押し込まれた。 復帰のお話にしては、中途半端でスミマセン! 此のお話、半分忘れてました←。 次回でこのタイトルは、終わりにしたいです。 ランキングに参加して、恥さらししとりますが。 皆様からのポチが、何よりの励みです。 宜しくお願い致します。 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
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『ブラックペアン』と『花男』キャラ(ウチの話)で、コラボして書いてみました。
世良目線になります、よくあるパターンですが。
ドラマの話とは、全く関係ありません。
あくまでも二次。
気が向いたら、読んでやってねwww。





「もう、渡海先生は横暴だな・・・」
昨日の手術(オペ)で、僕は渡海先生にこき使われてクタクタだった。
患者さんは、70歳のお婆ちゃんで開腹手術だった。
僕と同僚が助手として、参加したんだけど。
同僚が術野を作る事に手こずり、黒崎助教授から雷が落ちたのをスタートに。
時間は推すばかりだし、佐伯教授からは術例の課題を出されたりと今日は疲労困憊だ。
『邪魔』の一言で、渡海先生のダメ出しはとどめ刺されたし。
同僚の川上さんから、『世良さん、大丈夫ですか?』だもんな。
昨日も一昨日も、その前も、考えたら2週間はこんな状態。
体育会系な部署でも、今はパワハラが叫ばれるこの時世。
普通の企業なら、コンポライアンスがだのと始まるだろうな。
踏んだり蹴ったりな日々が、後何日続くんだろう。


大学の医学部をギリギリ卒業し、僕は念願の研修医になれた。
しかし現実は、甘くなかった。
僕が一体何をしたのか、あの渡海先生に目を付けられて。
『オペ室の悪魔でありながら、天才と呼ばれる』渡海征四郎先生。
手術現場に送り込まれ、助手として立ち会わされる日々。
先輩医師からは睨まれ、同僚からも妬まれるわ。
密かに好意を持ってる花房さんと、距離も出来てお先真っ暗過ぎる。
佐伯外科医教室でも、白い目で見られてる。
「渡海先生・・・恨みますよ・・」



数日後。
僕は昼飯の時間食堂で、一人座り心地のしない席でカレー定食を食べていた。
テーブル席の端で、俯きがちな僕。
渡海先生と居るのが長いせいか、視線があちこちから光っている。
今の僕は見せ物小屋の、パンダ扱い。
花房さんは僕と入れ違いに、1時間後の昼休み。
先輩の猫田さんが、寝不足による体調不良で14時出勤だからとか。
「だから何時も、居ないのか?」
看護士としては、有能なのに低血圧ってどうなんだろうなあ。



「此処、空いてるかな?」
カレーライスに、デザートの『ライチゼリー』をトレイに乗せてる。
白衣でベリーショート、大きな瞳の女性。
プレート名は『牧野・・つくし』?
あれ?この人・・同じ研修医なのかな?
「君今度入った、研修医クンかな?」
へ?上から目線だし、僕より年下じゃないの?
ピアスがピンクダイヤのプラチナ?もしや、一点物?
「あ・・・世良ですけど、貴方も研修医ですかもしかして?」
「と、言いたげだね。あたしは、世良君よりも4年先輩なんだな」
へ?僕は童顔だけど26なんだよな。

僕はそんなに、有名人なんだろうか?
渡海先生付きなら、イヤでもそうなるか。
首を振りながら上目遣いって・・・。
苦笑いする彼女に、何かドキドキする。
「てっきり、研修医と思ってました。すみません」
「やっぱりねえ。猫ちゃんにも、言われんのよう」
猫田さんとも知り合いなんだ、この人結構交友関係幅広いんだ。

少年みたいで華奢な感じだし、思わず守ってあげたくなる。
「世良君は佐伯教授の、生徒さんになるのかな?」
スプーンを掬いながら、牧野さんは僕を見やる。
「そうです、佐伯教授は凄いですね。教え子なんて、とんでもない。出来が違い過ぎます」
「そりゃあねえ、佐伯教授は理事長選を控えてらっしゃるもの。あたしも研修医の頃には、お世話になったものよ」
佐伯教授は理事長選を、控えてるんだよな。
「そうなんですか?」
「学生時代にね、医学部の担当教授だったから・・うん、レポートしごかれたもの」
当時は威厳有りだったのかな・・と、思いながらも。
「佐伯先生の授業なら大変ですよねえ、外科は毎回大変ですよ」
「でも今はかなり丸くなられた方だもの」
牧野さんの食べる姿、萌えそうだ。
「もう美味っしい・・朝も食べ損ねたし、おばちゃんの作るカレーライス最高」
昔に比べたら、格段に美味しいのよ・・・って?
カレーライスにミニサラダ、シンプルメニュー。
でもルーに拘り有るからか、小麦粉から作る本格派のたかが病院の食堂メニューだ。
職員とネットで知った一般市民は、このカレー食べたさに通うファンも居る。
僕もその一人。
「牧野さん、心療内科・・行ってもいいですか?」
僕は牧野さんの、大きな瞳に吸い込まれていた。
普通の女性だけど、華奢な身体つきなのに頼り甲斐有りそう。

「何か悩み事?・・もしかして、渡海先生?それとも黒崎助教授にいびられた?のかな」
「手術に立ち会わされたんです・・でも。術野作りが遅くて、垣谷先生や渡海先生からも圧力でした」
カレーライスの食べる速度が、早くなってるのか銀のスプーンを掬うのも急いでるな。
口をせわしなく動かすのが、リスみたいに可愛いな。
「新人さん・・・モグモグう・・・んっ、渡海先生や黒崎助教授なら同情しちゃうなあ」
「此れじゃ、ゲッソリしちゃいますよ」
学生の研修医みたいな容貌で、年上に見えない牧野先生。
水の入った紙コップをイッキ飲みで、気付いたらゼリーをそこそこに食べ終えた牧野先生。
牧野先生は、高級そうな皮表紙の手帳を開いてる。
シャープペンも、CO○○Hのロゴって勤務に使う代物?
謎の先生だよな。
かなり書き込みしてありそうだし、ほぼスケジュールが書き込まれたり・・あちこち何かしら書いてあるみたいだ。
「じゃ・・2時間後なら、空いてるからどうぞ」
牧野先生に相談して貰ったら、きっと何かが開けそうだ。
花房さんも良いけど、牧野先生も素敵だなあ。

そんな僕でも、牧野先生なら脈が有ると思ってみたくなった。

脈・・・上は125で、下は65www。
じゃないわな・・・有る?んかwww。
ドラマを見ていたら、思い付いて書いていました。
『チーム・バチスタ』シリーズの前になるので、前に書いたお話と連動を考えてます・・・が。
渡海先生・・・難しいです(笑)。

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背景を変えたりで、大変ご迷惑をおかけしています。
何やろ?エラい見にくいんは、前そうでもなかったんけど。
申し訳ありません。
2018.06.18 心配です。
此処最近、頻繁に地震が起きて今朝は関西地区の地震。 京都はよく行く場所でもあり、先々週も行ったばかりでした。 大阪も京都も、ようく行く場所なんで。 関西地区の読者様には、心よりお見舞い申し上げます。 昨日は群馬でも有りましたし、ちっさいのウチの住む場所にも有りました。 どうか何事もなく、心やすらかにお過ごしになら はれますように。 何も出来ませんが、東の方からお見舞いと御祈念申し上げます。
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