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それから、2ヶ月が経過した。
体力も快方に向かい、つくしは個室の椅子に座ってヘアカットをしていた。
ずっと寝ているだけで、何も出来ない日々。
何故か髪は以前より伸びるのが、早くなった感じで。
桜子の経営するエステサロンから、ヘアメイクアーティストとエステティシャンを呼び寄せていたのだ。
桜子は開口一番に、『先輩、お手入れしましょう』の一言で。
つくしは無頓着で通す、と言ったが即却下されたのだ。
『どうせなら、花沢さんみたいなシャギーを入れて短めにしてカラーリングしましょう』
それから三時間を要して、カラーリングで赤を入れたブラウン系の色に。
ツーブロックで刈り上げ、女の子らしさよりは男装の雰囲気を醸している。
類がつくしを見るなり、吹き出して笑う事がつくしは面白くない。
つくし「どうせ、女らしくないですよーだ」
類「牧野が新しく生まれ変わった感じする」
桜子「以前の雰囲気では、分かってしまいますから。次はエステですからね」
なんだかんだで、終わってから6時間は経ってしまっていた。
ぐったりしているつくしを連れて、類はレストランに向かう事にした。
ライトパープルのニットワンピースに、ショートブーツ。
オフホワイトのモヘアコート、ピンクサファイアのピアス。
金額だけなら、ひっくり返りかねないだろう。
「安心して、請求は司になってるから」
つくしはブーツで足を捻りそうになるも、類が抱き上げて耳元で又一言呟いた。
「やれやれ、手の掛かるお姫様だな」
つくしは暴れようとするものの、羽交い締め状態で身動きが取れない。
「襲う瞬間写メして、司に送信するのも悪くないな」
途端に大人しくなるつくし。
「絶対、面白がってるよね」
「うん、牧野はおもちゃだから」
大きな目を潤ませながら、視線を反らすつくし。
「そうやって、泣くのは司の前だけにしといて。オレやあきらだと、司が又キレたりで始末に終えないんだから」
「何時から、類まで西門さんや美作さんになったのよ」
「総二郎もあきらも、オレには友人だし。司とのイメージが強過ぎたのかなあ」
類と司が気付けば、つくしの中では存在が大きいからなのか。
学生時代からか、司とは揉めてる事ばかりだ。
しかし三年寝太郎だった?自分には、あきらや総二郎との接点が多いのだ。
何はともあれ、類はつくしの耳たぶに付けたピンクサファイアのピアスへ手を伸ばした。

つくしは類のしなやかな指に触れられて、ちいさな体に電流が走る位にドキッとしたのだった。


今年も、あと僅かになりました。
悠香はラスト迄、仕事に終わる日々でした。
ラストの日も更新に追われながら、『笑ってはいけない』を楽しみに待ってます。

お仕事も家族サービスの方や、家事育児に勤しむ読者の皆様におかれましては、この駄文サイトに足を運んで下さった方には感謝でございます。

年中無休で更新のサイト様が増える中、ウチはゆっくりと更新に邁進であります。

皆様、良いお年をお迎え下さい。




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端から見れば、世間の殆どは『鉄の女』『経済界の女帝』と彼等は思うだろう。
道明寺HDの陰の女帝でもある、『道明寺凛』。
シンガポール支店の支店長であり、アジア統括部のトップである。
楓とは一卵性双生児であるが、似て非なる点はビジネスに対する貪欲さか。
凛子は楓とほぼ同じ時刻に生まれたが、直ぐに養子へ出されている。
当時楓の父に仕えていた、中国人の夫婦に子供が出来なかったと言う事だった。
その子供として育ち、香港やシンガポール等でそれなりの苦労をしながら勉強した。
『道明寺HD』に入社してからは、香港や上海の支店でキャリアを積んで。
姉の楓が社長であった事は、凛子の更なるコンプレックスとしてずっと頭にあった。
その楓の人格を変えたのは、かつて司に人間らしさと愛する事を教えたつくしである。
あれほどビジネスに邁進の楓だったから、道明寺の儲けは天文館的であった筈が。
段々と綻びが目立って来ている、最近は楓も夫の死の真相を知り悲歎に暮れたりと老いの様相が出て来ている。
司は楓にババアと反抗していたが、様々な事から老いた母に同情をも覚えていた。
「そんな事をしてまで、会社を守りたいかなんてのを決めんのは自分自身の問題だ。んな事に指図はされたかねーよ」
凛子はクックッと、笑うが完全にバカにしてる感じで不快以外にない。
司「てめえの指図は受けたかねえな」
凛子「貴方にそんな悠長な時間はないでしょうよ。せっかく、マリアナとのお膳立てを崩壊させるとは。よく覚えときなさいよ、御曹司だからって甘い顔をしたらその顔に傷を付けてやるわ」
司「ヤれるんならな、女狐」
凛子は司目掛けて、バカラの花瓶を投げ付ける。
それは大きな音でSPの足元近くにて、粉々に砕け響いた。

バカラの花瓶には、赤い薔薇が活けてあった。
薔薇の花は、水溜まり部分で花弁から形が崩れてしまっていた。
凛子の姿はない。

司の不快さは、頂点に達していた。
薔薇をつくしに送る司には、つくしへの危害を与えると警告をしてきたものだ。

「てめえが簡単に手出し出来る女じゃねえ。つくしには絶対に触れさせんな」
金や会社の利益に見境すらなく、つくしに迄危害を与えようと企む連中を司は叩き潰そうと決意した。


やっと、お膳立てがな、何とか出来・・・た筈?
もう己の文章力不足を、嘆きまする。
本日もお越し頂きまして、有り難うございます。




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やっと仕事の目時が付いた時には、時刻は20時を過ぎていた。
りえちゃんとあたしは、近くのファミレスでクリスマスの雰囲気を楽しむ事にした。
去年は飲み屋さんで、会社の仲間内でドンチャン騒ぎしたんだよね。
でも今年は家族や彼氏彼女と、パーティーをするんだとかで。
独身状態なのは、あたしとりえちゃんだけ。
りえちゃんも来年には、ひょっとしたらかもしれない。
あれ以来道明寺からは連絡もない。
前迄はメールやら、電話で数分もあった。
誕生日とクリスマスに、纏めてプレゼントを送ってくれてた事もある。
でも仕事が多忙になったのか、全く連絡もない。
それは分かっているし、自然消滅ともう一緒と思っているから。
あたしも散々振り回されたし、イベントの最中に秘書さんから連絡が入って中断なんて事もあった。
ラストは今年のハロウィーンに、準備した食材等を廃棄した時。
料理やドリンクを準備して待っていたのに。
どうしてもNYへ戻ると言われて、仕方なく廃棄となって。
翌日、パパラッチのカストリ雑誌には『大手広告代理店の令嬢と密会』なる表紙を飾っていた事。
あたしは道明寺と、電話で言い争いになって切ってしまった。
以来、番号も変更してそのマンションからは引っ越した。
プレゼントされた服を着て、職場に行ったら『男漁りしてる』と言われた事もある。
その職場は色々な情報を拡散されて、あたしは依願退職に余儀なくさせられた。
で、今の職場に転職したんだ。
あたしは道明寺から頂いた服は、チャリティーオークションに出展した。
仕事にも着て行けないし、婚活して親に孫を見せたいと焦りも出て来ていたから。
F4との事は過ぎた思い出として、明日も仕事に邁進しなきゃと自分に言い聞かせた。


あれから道明寺とも連絡は、一切取る事を止めた。
喧嘩になって、ずっと恨む様になったらもうおしまいだから。
あたしは何時から、こんなつまらない女になりさがったんだろう。
自分が悲しくなってきた。

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司「何だと、姉ちゃんの所持品に盗聴器が仕込まれてた?」
西田「よもや、椿様のSPに工作員が混じっていたとは」
西田は調査書と印字された、レポートを司に手渡した。
司は目にするなり、手中で握り潰した。

椿に付いていたSPの死体を、公安に調査依頼をした。
公安調査庁からの返答は『身元の分からない工作員』と、返答が来たからだ。
所持していたパスポートの写真と照合するなり、司法解剖の手前で顔面の皮膚に縫合跡を発見したと言う。
パスポートの名前では『松本尚志』と記載されていたが、松本尚志なる人物は別人として存在していたのだ。

松本尚志なる人物、西田が再度確認を取るとパスポートが盗難される被害届を出していたと言う。
司「SPに偽物を混ぜていたとは、道明寺も舐められたもんだな」
マリアナとの政略結婚は破談となり、マリアナ側には30億の慰謝料と司が資産として所有していた「オーストリア」のリゾート物件を合わせて離婚に同意した。
誓約書と念書を交わし、マリアナはマスメディアやネット等には暴露しない事を条件にしている。

数日後道明寺邸からは、身柄を保証する条件も付帯した。
わずか数日後の離婚。

離婚を急いだのには、訳があった。
父親の毅は長らく病死とされて来たが、此処に来て毅は殺害されたと新事実が明らかになったのだ。
毅の心臓には致死量の『ニトログリセリン』を投与したとうり、つまりは毒殺されたのだ。
表向きは『看護士の医療ミス』とされたが、道明寺系列の院内で起きたテロである。
その暗躍に手を貸したとされるのが、道明寺HDのシンガポールアジア支店。
アジア支店の支店長は、道明寺楓である。
しかし楓は毅への殺害関与はしていない。

其所で浮かび上がって来たのは、シンガポール支店の専務であり取締役の陳凛々こと道明寺凛。
瓜二つの、双子の妹だ。
楓のフィクサーであり、策士みたいなものだ。
司「親父だけで飽きたらず、つくしに迄危害を加えようとすんならオレはシンガポール支社を潰す」
司はペントハウスの一棟を、売却している。
西田「今は証拠集めと、牧野様や椿様の身辺警護です」
司「オレ様を怒らせるとは、良い根性してっからよ」
只でさえつくしが、類と一緒なのも気に入らない。
西田「司様、牧野様はご無事でありますから」
司は西田の一言にキレ、西田を締め上げようとした時だ。

司の体は西田から剥がされ、ドア近くに放られたのだった。
「相も変わらずね、貴方と言う方は」
コツコツとハイヒールの音が、室内に響いて来た。


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クリスマスbirthdayが間に合わず、去年掲載出来なかった一昨年のお話。
かなり読者様も、入れ替わりましたんと。
誕生日のネタを上げられず、申し訳ないなと。



今日はあたしが生まれた日。
とは言っても、最近はやれ仕事だなんだのでそんな事は言い出しにくい日々だった。
久々に世間並みの休日となり、一部は出社してるけど休みを取れた。

で、何でか隣で眠る最悪の奴も休みを取れたみたいで。
明け方に来て、そのまま置物のように眠る。
半月近いプロジェクト、短めではあったが不眠不休で終わらせられたと言い終えるとそのまま眠り始めた。
シャワーも浴びず、貪るようにあたしを抱くと眠ったまま起きない。
何時もはあたしの方だけど、今回は何でか司がそんな状態だ。
どうしたんだろう、あたしは此処に居るのに。
「つくしの胸ん中は癒される」
と言われた事がある。
大したグラマラスな形じゃない、鶏ガラに近い。
桜子や滋さんみたいな、ボンキュッボンなスタイルでもない。
優紀のようなしっとりとする雰囲気でもない。
なのに、コイツはありふれたあたしが良いと。
クルクル巻き毛の特徴ある髪型で、どんな女性をも一度見たら虜にする美貌。
でもあたしの男。旦那様って奴。
出会いは最悪だったけど、困難を乗り越えて結ばれた。
「煩くて寝らんねー、けど落ち着く」
「も・・・なら、離れてよっ」
「オレの定位置だから、譲んねー」
「ホンマに俺様」
「ホンマって誰だ?」
「本当って言おうとしたの。優紀が関西弁喋るから移っただけよ」
やっと手に入れた世界でたった一人の愛しい女。
つくしは薬箱のようなもんである。
本当の薬ではなくて、オレにとっては薬箱のように何でも治してくれる。
仕事が上手くいかず挫折しそうになっても、コイツがいてくれさえすれば立ち向かえる。
オレに不可能はないからな、そう言えるのはつくしが存在してくれるから。
つくしの居ない世界は、生きる意味が無いに等しい。
コイツを守る為に生まれて来た、つくしと自分の子供は何にも変えがたい存在。
そのつくしが生まれた特別な日。
金も名誉も何も望まなかった、自分だけを望んだつくし。
黒い大きなつぶらな瞳を泣かさないように、オレが大事に守る。
運命共同体な自分達。


此れからもずっと一緒だよね・・・・。
プレゼントよりも、あんたが居るならあたしはそれが何より嬉しい誕生日だから。



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椿は何時もの服装よりも、地味なパンツ姿でやって来た。
化粧を施しては居るが、控えめにしてるのか冴えない表情だ。
体型とオーラこそは、目を引くがやはり何処かキョロキョロと視線が泳いでいる。
椿「桜子さん、先日はどうも」
桜子は会釈をしながらも、手元に置いて有る如意棒?を椿に翳す。
椿「どうしたの?」
桜子「御姉様、失礼しますわ・・・」
椿が携帯する、エル◯スのバッグを引ったくる桜子。
椿のSPの睨み付ける中、桜子は棒から発される電磁波を椿の前で聞かせる。
桜子「御姉様、これはどう言う風の吹き回しですか?」
椿は唇を震わせている。
椿「どういう事?」
桜子「仕掛けられてますわ、盗聴器が」
椿は慌てて、バッグの中身をひっくり返す。
エ◯メスの高級バッグの底に、縫い付けられた跡が見えたのだ。
椿「此れは何処から何の真似?」
SP達は顔を見合せるなり、その一人の顔つきが変貌し後ろへ逃亡を計るも。
すぐさま周囲から偽SPは抑え込まれた。
椿「説明して貰おうかしら」
が、ほんの隙を付いた瞬間だった。

何かが光り桜子と椿は、叫ぶ。
「「伏せて」」
偽SPは遥か向こうから放たれた銃撃に、絶命していた。
SPが応戦しようと計るも、狙撃手から更にお見舞いの銃撃から身を守る事に精一杯であった。

その時間はわずか数分だったが、何時間にも長く感じた桜子達だ。
椿「司がペントハウスから、姿を消したみたい」
桜子「ついでにそのペントハウスは、売りに出されたみたいですね」
椿「何故、それを知ってるの?」
桜子「あきらさんから、連絡来たんです。道明寺さんは、何処かに潜伏なさってるみたいです」
椿「流石、あの子達の絆はダテじゃないわね」
桜子「道明寺HDの問題は、根子が深いみたいですから」
椿「つくしちゃん、体の方は?」
桜子「最近、ようやく復帰出来る様になったみたいです」
桜子はティーポットから、紅茶をミルトンの白磁に注ぐ。
一口飲み、毒味をした。
桜子「先輩は花沢さんと、西門先生が守っています。道明寺さんの切り札であり、アキレス腱になる先輩は格好の獲物になりかねません」
椿「道明寺って名前はね、色々な意味で巨大な化け物みたいな物なのよ」
桜子「道明寺さんが、以前名前を捨てたいとおっしゃってましたね」
椿「司じゃなくても、私も名前が無ければ学生時代の彼と生きる道があったと今も思い出すけど」
桜子「旦那様は?」
椿「健在よ。私を大事にしてくれるし、感謝してるわ。でもそれだけしか、印象にはない」
政略結婚の道具に利用された椿は、寧ろ道明寺の名前から解放された今こそ道明寺を憎む気持ちが強い。
桜子はティーカップを、ソーサーの上に下ろす。
桜子「スナイパー迄用意なさるとは、手が込んでますわね」
椿「司は上手く逃げおおせたのね」
桜子「道明寺さんはきっと、復活なさいますわ。その隣には、先輩が寄り添っていらっしゃる」
椿「そうであって欲しいわ。司の隣にはつくしちゃん以外は、考えられないの。道明寺の名前で苦しむのは、私の代で終わりにして欲しいわ。」
椿は銃撃の痕跡が残る、ガラスの破片に視線を落としていた。



司が出て来れなあい・・・こんなハズでは(*_*)。
次回には出て来るかな。
本日はつくしの誕生日ですねえ。
一昨年掲載したお話を、正午にアップしますね。
両方とも、誕生日には終わらず・・・年越しになりそうですわ。

こんなんばかりですが、本日もお越し頂きまして有り難うございます。



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「牧野さん、この間の返事を聞かせてくれない?」
先月あたしは1つの恋もどきなお話を、終結した。
怒涛の高校生活は、今迄何もなかったあたしを成長させてくれたんだよね。
セレブな友人達と付き合っていたら、自分自身を高めたり自分が知らなかった部分を見つけたりして。
勉強も頑張ってこれたし、マナーやら習い事やら色々教えてくれたから。

茶道は小さい時からの親友の優紀と一緒に、『茶道・西門流』で稽古に参加させてもらった。
最初は和菓子に釣られながらだったなあ。
正座が出来なくて、足が痺れる度に優紀に笑われてた。

テーブルマナーは、『美作テーブルマナー教室』に通って婚活パーティー等で困らない様にみっちり習ったんだ。
フランス語やドイツ語等は、花沢類から。
それは4年後を見据えた道明寺との、約束を果たしたいのと。
世間に揉まれても、自立して生きて行ける様にと頑張ったあたし自身の為。

しかし道明寺の立場は、巨大企業の御曹司にして次期総帥。
あたしが思っていた以上に、会社は『内憂外患』に苦しんでいたみたい。
『鉄の女』と呼ばれた『道明寺楓』の後継者になるべく、複数のプロジェクトの陣頭指揮を取る。
メディアやネット社会でも、彼の名前が踊るたびに。
あたしは何が有るのかと、気が気でならない。
先月も何処の国の王女様が、見初めただのと無責任に書いて騒いでいた。
親友の優紀からは『つくし、信じるんだよ』とLINEで何度も言われてたし。
後輩の桜子も、会社の営業がてらあたしの様子を見に来るんだ。
滋さんからは食事の誘いと、合コンやら男性を紹介してくれるんだけど。
あたしはどうにも気が乗らなかった。
道明寺は誌面だけなら、何百と結婚間近だの結婚を前提条件のお付き合いだと。
黙っていても、勝手知らないところで騒がれてる。
パーティーでのツーショット等は、スーパーモデルクラスの女性と仲睦まじい様子で。
ネットではNY在住の女性と名乗る書き込みで、道明寺がメープルで女性を同伴していただの空港にて見かけたと面白おかしく書かれてる。
やはり人気者だし、世界中の女性が憧れる『F4』の中でも群を抜いて人気が高い。
分かってるんだけど、あたしは心が痛くなる。


向坂さんから真剣交際を、申し込まれた時には傷心してたのかな。
あたしは付き合いを、何故か承諾したんだ。
普通のお付き合いをしよう、F4と言うフィルターを剥がして向き合える人だったから。
婚活パーティーで知り合って、あたしはお食事したり飲みに行ったりしていたんだ。
でもやっぱり、駄目だったんだ。
「向坂さんはあたしには、勿体ないです。あたしを好きになってくれた事には感謝してるんです」
感謝してる、良い人で気遣いも出来るし。
面白くて優しくて、珠に手料理も美味しそうに食べてくれたな。
一人暮らしも初めて2年経ってるし、楽しくなった頃。
悪くない、心地良かったのに。
どうしても受け入れる事を、あたしの細胞が空気が何かが受け入れようとしなかったんだ。




仕事やら色々あって、完全に爆睡してました。
もう1話は書いてなくて、ゴメンなさい。
此方のみのアップですが、何とかアップしました。


何時もお越し頂きまして、有り難うございます。


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彼らと過ごした時は、あたしにとっては美しい思い出であり宝物でもあるの。
その反面で言われたくないと言う気持ちが有るのも、一理あるんだ。
つくし「雑誌で何を言うのかは知らないけど、全部を信用してはダメよ」
舞「牧野先輩は英徳出たんですよね。もしかして、知ってたりしますか?」
つくし「記憶無いわよ。英徳は出たけど、普通クラスだったからね」
あたしは彼らと知り合いなんだけど、実際は先輩だったからさ。
りえ「伝説のF4とか、もう会いたかったですよ」
つくし「雲の上みたいな方達だし、全員彼女さんも居るでしょうよねえ」
何年前の話を根掘り葉掘りするんだか。
皆が興味を持つとは、あたしだったら考えたくない。
りえ「あたしも彼女になりたいわよねえ」
つくし「理絵ちゃん。夢うつつになる暇あったら、○○さんの納期調べて有るかしら?」
りえ「へ?あー、忘れてた。牧野先輩、現実に戻りたくないよお」
商品が到着する事を、楽しみにしている客も居るんだ。
あたしは仕事して、お金を頂いてるから。
彼らの話にときめくのは構わないが、仕事とは別の話だよね。
つくし「結局、こんなもんなのよね」
毎日の日々は彼らとの接点等は無い。
昼休みが終われば午後の仕事で、又多忙な時間帯がやってくる。
あたしはひたすら静かな日々を過ごしていた。


休日の今日は、皇居の『乾通り』を見物に行く事へした。
両親が上京して、見に行く事もなかったからだ。
紅葉の有る邸は死ぬ程見て来たが、今は行く用事を作りたくもない。
千恵子「つくし、あんたの結婚は未だかしらねえ」
春男「まあまあ、ママもそんな事」
千恵子「ご近所の皆さんは、もう子供が小学生なのよ。玉の輿も消えちゃったわねえ」
そんな事言われたってねえ・・・・。
あたしに過剰な期待されても困るんだけどな。

つくし「タマ先輩元気なのかなあ・・・」
車の激しい通りを歩きながら、あたしの周りを子供連れの家族や若いカップルが笑顔で通り過ぎている。
コーヒーショップのスタンド席から、紅茶の入ったマグカップの取っ手を摘まむ。
玉の輿狙って、成功するとは限らないんだし。
今は離婚率も高いんだけどね。
一応、付き合ってる人は居るの。
あたしだってね、年相応の女性なんだから。


何でこんな事を力説しなきゃ、ならないのかな。




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(;´゚д゚)ゞ知らないうちに、公開なってました。


何故物事とは思った様に、進まない物なのだろうか。
つくしは類から聞いて、びっくりしている。
司とはあの時に覚悟を決め、別れるつもりで自分を差し出したつもりだった。
あたしの事は忘れて欲しいこの日を最後に、と願ったのにである。
道明寺HDの内部対立等、つくしには知った事ではない。
司と離れて生きる、前の状態にリセットするだけが自分達の知らない場所で想定外を起こして行く。
類「牧野がそう思っていても、司の立場ではそれは無理なんだよ。悪あがきした所で、問答無用でジ・エンド」
つくし「それって、命を奪う?」
類「それがオレ達の世界の掟。ヤクザの世界じゃないけど、金や異性に地位を守るのはそんなもんだよ」
つくし「道明寺は家を捨てたいと、言ってたよ」
類「それで捨てられてんなら、とっくにこの世には居ないよ」
つくし「道明寺は望んだ訳じゃないじゃん」
類「株主は普通の投資家だけじゃない。如何わしい輩やら国の行政機関が絡む事もあるんだ」
金を稼ぐ事が肉体労働や、汗水垂らして働くイメージしかないつくし。
つくし「道明寺はもう離婚するの?」
類は紅茶を飲みながら、遠い目をしている。
類「オレ達はそれを、当たり前に生きてるから。家業を継いで、養うのはそんなものだよ」
つくし「可哀想だね。道明寺、ううん。だけじゃなくて、家に縛られるあんた達は」
つくしの瞳からは、涙が溢れている。
類「オレ達の役割は、家を残す事なんだよ。潰すのは恥みたいなもんだから」
つくし「道明寺が何をしたの?結婚がダメならば、離婚・・」
類「マリアナの後ろには、ヨーロッパ王室や国家主席クラスが付いている。道明寺HDだと、シンガポール支社の支社長が仲介してる」



一方此方は桜子のN市にある店舗兼事務所である。
桜子とエリアマネージャーであり、実質オーナーの美田園真美がタブレットPC片手にスクロールしている。
桜子「美田園さん、此方を月末に納品して下さいね」
桜子はエステサロンで使用する、美容商品をAbemaTVの通販番組で宣伝している。
担当に美田園を指名し、毎週ミーティングを重ねていた。
美田園「かしこまりました。社長、反響も凄いみたいです」

美田園はミーティングルームを出て、店舗に向かった。
桜子は携帯を取り出すと、慣れた手つきで電話帳をタップし始めた。
桜子「もしもし、ご無沙汰しております。桜子ですわ、御姉様。此方に参りますの?」

桜子の通話の相手は、道明寺椿であった。


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つくしはソウルメイトでもある、類の車で最近オープンしたオープンカフェにやって来た。
花沢物産と桜子の共同プロデュースのカフェは、南仏と白金のセレブリティ気分で楽しめるカフェだ。
珈琲豆や、茶葉に拘った桜子や花沢物産らしいセレクトだ。
当然ではあるが、つくしと一緒の時は貸切状態である。

つくしが外出に辺り、類は総一郎から条件を出されている。
SPは必ず付ける事、興奮させたりは控えて欲しい事だ。
類が一緒だから、尚更であるが。
つくしの気分転換になれば、と総一郎が提案したのだ。
つくし「嬉しい。ずっと部屋にこもりきりだったから」
類「ベッドと友達も、悪くないだろ?」
類の趣味が睡眠である。
必ず8時間取ると公言している類の事だ。
つくし「だって頭も首も痛くなるし、シャワーも浴びれなかったんだもん」
何よりアルコールの臭いが、院内に居ると言ってるもんだ。
外出も中々出来ず、身元のはっきりしている人間でなければ許されなかったつくし。
類「三条も来たら、賑やかになるだろ。本当なら家族を呼んでやりたいけどな」
つくしが入院した時に、本来は牧野一家を呼びたいとも考えたのだが。
今のつくしが完全な体調ではないのは勿論、司が絡むとなれば危険な身と曝しかねないからだ。

道明寺HDは窮地に立たされている。
現役幹部が『インサイダー取引』を指南した疑いで、『強制捜査』が入ったのだ。
事実上のトップである楓は、国会から証人喚問を要求されている有り様である。
しかしアメリカ政府等から、司法取引を条件に楓の身柄は逮捕だけは見送られているのだ。

類「牧野・・・体調、大丈夫?」
太陽の光を浴び、色素の薄い類の髪が更に茶髪に写る。
つくし「大袈裟なんだからあ。でも此処のパン、美味しいね」
焼き立てのクロワッサン、タマゴサンドイッチにつくしの顔は幸せそうである。
類「シェフが拘り抜いて作ってるんだよ。水から小麦から、その位は普通でしょ」
材料は極力国産に拘り、値段もなるべく抑えているのがウリである。
つくし「あたしだけで良いのかなあ」
類「あえてそうしてるんだよ。でないと、危ないからな」
つくし「危ないって、あたしは普通の女だけど」
類「牧野のその言葉も、聞き飽きた。牧野はそう言うけどさ、司のアキレス腱でもあるんだ。今は未だ行動を起こしてないから」
つくし「行動って?まさか、結婚して幸せになった訳・・・・」

つくしは心の底から、司と彼女の幸せを願っていた。
それが持たなかった事に、複雑な心中を抱いていたのだった。




又もや爆睡←。ゴメンなさい(*_*)。
夜中にお越し下さる、読者様には申し訳ないであります。
読んで頂きまして、有り難うございます。



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