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月日は経過して、英徳高等部の非常階段。
いつもの様に、類は欠伸をしながら階段に蹲ろうとした。
日射しが差し込むと、此処だけは暖かくなるからだ。
「ふわあ~。又クラブ行くのも、かったるいなあ・・・寝よ」
クラブではあきらや、総二郎が女を身繕うだけで。
類は全くどうでも良い。
「そろそろ、牧野来るかなあ?」
車の中で寝ようとしていたら、LINEの着信が来た。
大方つくし以外には、考えられない。
LINEの文面は一言で、簡潔に。
「今度こそ、司と別れるんだ」
のみだった。
「別れたけりゃ、勝手にしろだけど。牧野もあれで、結構早とちりするんだよなあ」
去年はSNSで、司が女とデートしていると書き込みがあったのだが。
それは司ではなくて、亜門の事だった。
亜門と司は良く見れば、似て非なるのにだ。
つくしは司を誤解して、暫くあきらの家やら桜子の家を転々としたが。
司に捕獲されて、元サヤに戻ったつくしだった。
そのつくしを見て、司の表情が締まりの無い表情だったのは今更である。
「せっかく、去年収まったのにな。又、牧野の早とちりで済んで欲しいよ」



つくしは泣きながら、非常階段へやって来る。
「花沢類〜。あたし、自信無いよお」
類はギョッとしている。
「自信て何の事言ってんだよ?」
此れと言われて、つくしはガラケーを類に見せる。
其所に写るのは、モデルの様に美しい女性が司とホテルから出て来る盗み撮りの写真であった。
「やっぱり、あたしは庶民だもん。無理なんだよお」
庶民云々の前に、人の睡眠時間を削るんじゃないと。
地平線の向こうに、叫びたくなる瞬間であった。
「司は牧野以外の人間は、判別出来ないと思うけど」

「昔、クッキー作って渡したのも時効だよね」

それはとっくの昔に時効じゃないのか?と、頭を抱える類であった。
「牧野のいけない所は、そこ。素直になる事から、進歩しないと」
意地っ張りな自覚症状は有るつくし。


司と数日前から、口を聞いてないつくし。
会うと自分の存在に、自信を持てない。
『只の男として見てくれ』と、司には言われた。
しかしF4とチヤホヤされ、『学園のアイドル』『世界に誇れる男達』は何処の世界でも存在感が半端無い。
「あたしはひねくれ過ぎなのは、分かってんだ・・でも」
滋さんの時でも傷付いたのに、相手は正真正銘の深層のお嬢様・・・。
桜子から聞いたんだけど、ミッションの学校を出た見た目はおっとりなお嬢様。
漫画の世界から、飛び出して来た美しいお嬢様。
静さんがおっとりしたら、こんな感じするなあ。
皆の憧れた理想の女生徒、司の隣を歩く姿は様になっている。

ガリ勉しか取り柄の無い普通以下の、最下層の女。
僻むのは好きじゃないけど、つくしが僻みかねない位に美しいお嬢様。


カフェテリアの何時も、司が座る席に自然とつくしも座っていた。
何時もは座らないのに、つくしはその席から司の表情や今迄見ていた景色を見たくなった。
『つかさ・・・あんたが大好きっ、あんたはあたしだけを見てくれるんじゃなかったんだ』
写真の中で写る美しい一組に、嫉妬した。



「つくし・・・探したんだぞっ。ババァと姉ちゃんが、つくしを連れて来いだとさ」
「あたしが行っても迷惑じゃないの?」
司の米神に、青筋が浮かび上がっている。
「あ?オレはつくし以外は、迷惑だからな」
「あたしはあんたの隣に居たら・・・」
「おめえは、こちゃこちゃ考え込むな。男達が隙あらば狙って、オレがどんだけ大変だと思ってんだ」
キョトンとするつくしの仕草、此れだけでも司は精神に宜しくなさそうなのを我慢する。
「オレは7歳の誕生日から、つくしと結婚するって決めてたんだからな」
「へ?まさかのあん時?」
つくしは自分の早とちりに、頭を抱えている。
「どうせつくしは、別れるとか考えてたんだろうがな。あいにく、オレにそんな気は更々ねえからな」
一人でグルグル考えていたつくしの悩みは、あっさり消滅した。
司はつくし以外の女性に、全く食指も沸かなかった。

写真の女性は、そもそもレズビアンのモデルだったのだ。

それからつくしの早とちりは、F4と桜子に認知されて行くのだった。
誕生日だろうと、クリスマスもバレンタインやホワイトデーも、二人は何時も一緒。

それがつくしと司の願い。
何時も互いが、プレゼントだから。



スミマセン(*_*)。
突然で申し訳ございませんでした。
前半の『take it easy』様ねの内容が、素敵なお話なのに後半が『しょっぱい』内容で読者様のダメ出しとブーイングが浮かんで来ます。


くるみぼたん様には、色々お世話になりました。
頭向けて眠れませんです。


ドタバタで、申し訳ございませんでした。








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月日の経つ速度を感じる、10月の終わり掛け。
新聞記事は一斉に『道明寺HD、大手半導体メーカー買収締結』を報じた。
このプロジェクトが稼働してからと言うものの、現地法人に詰めて交渉を進めはや2年。
敏腕秘書やババア・・・いや、社長か。
プロジェクトを締結して稼働したら、つくしの元へ早く帰る為にオレは必死だった。
旅立つ時につくしは、目を充血させていた。
今生の別れみたいな見送りだったが、つくしの元に帰ろうとひたすら。

季節は四季を巡り、秋から冬に掛かろうとしたある日。
執務室の窓にちらつく粉雪、つくしと別れて何年目の年越しになるのかを考えていた。
街頭のスクリーンは、例年よりも早い冬の訪れを力説してた。
つくしは風邪を引いてないだろうか?、体調を崩してないか。
「もうその様な時期でありますか?時の経つ事は早いものですね」
「それだけ年を取ったんだろうな」



フラッシュが焚かれる中、司と先方の社長が万年筆でサラサラとサインを描き『契約書』を交換し固く握手を交わす。
ハリウッドなら、良い被写体となるだろう。
しかしビジネスの場であり、パシャパシャとシャッターの切られる音ばかりが響く。
『フラッシュも眩しいが、つくしの笑う顔はそれ以上だな』
白い肌に大きな瞳が、自分を見るだけで至福の幸せである。
誕生日は迫っていたが、もうパーティーは辞退している。

今から帰国すれば、つくしと祝う事が出来るのかと。


と、考えては見るもそれは無理な話だ。
ジェット機は整備場行きで、民間機は手配出来ずじまい。

普通の会社員が休暇を取るのとは違う。
自分が行くとなれば、大名行列になってしまう。
警備の都合上とか、御曹司と言うのは楽ではない。
建物の下は雪がちらつき、何も見えなくなっていた。


諦めた様に、司は目をタブレットPCに向けていた。
メールのチェックに、余念がない。
ビジネスは待ってはくれない、今日も自分は駒として。


ふと目を歩道に向けた時。
真っ直ぐな黒髪の、大きな瞳のよく似た女性がチェスターコートで手を突っ込みながら歩いてくる。
司は目を反らせない。
つくしがこんな場所に来てるのは、誕生日のご褒美なのかと。
粉雪が更に激しくなる、ショートブーツで足を取られそうになっているつくし。


司は飛び出すなり、つくしを捕獲した。
車中に引き込めて、ありったけのキスをして。

目を開いたままのつくし。
何が起きてるのかも、分からないまま。
司にされるままで。


誕生日はつまらない日々だったが、今日の誕生日だけは神様に感謝した。

愛する女との誕生日は、至福の時間だろうから。




間に合ったあ。

司BDに間に合いました。
実は朝の6時にもう1話アップ、となります。



お楽しみ下さいましね。

司、誕生日おめでとう🎂。

と、言ってたら限定記事だったあ。
皆様ゴメンなさい(T-T)。







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完全消灯になった病室で、あたしは窓から見渡す夜景を眺めていた。
寝返りを打てないから、首を少しだけ傾けた。
景色はライトアップされて、写真の様に美しいのに。
あたしの心は、此処に無いみたい。
湿布を貼られて、痛みを抑えてるけど。
無茶苦茶したつもりは、なかったの。
知らないうちに、心は悲鳴を上げる日々だった。
普通の日々に戻って、彼らとは全く交流を持たない以前の生活。
逆にあたしは殻に、籠ってしまう嫌な人間になっていた。
皆はどう思っていたのだろう、思わせ振りな嫌な女に見ていたのかな。
「何でこの子なのよ」
「あたし達と何が違うの」


本当に何も変わらない普通の容姿の女。


と、考えてたらあたしは知らないうちに爆睡していた。
うつらうつら、寝返りを打てないから顔を左右に揺らすだけ・・・何か良い匂いがしてくる。
睡眠効果ではないのに、あたしが安心で寛げる匂い。
ずっと昔から、あたしの全てが馴染んでいる。
空気と同化した匂い、目を開いた時には余りにも整ったパーツの持ち主が睨み付けていた。
「キャッ・・・」
顔を背けようとしたら、顎を固定されてディープな接吻を取らされて又あたしは魚になっていた。
酸素を求めようとすると、絡み付いてあたしは同化していきそうで。

「痛っ・・・・痛いよぉ」
背骨が悲鳴を上げても、許してくれない猛獣な男。
極上な服装で、パーフェクトな全体像。
ダビデ像どころか、神様が降臨しただの悪魔が住み着いてるとか、全ての誉め殺しはこの御曹司の為にある。
「牧野・・・このバカ女」
「う、うるさいっ。あんたを呼ぶ・・・とか」
嬉しいけど、やはり素直じゃない。
耳を舐められて、赤くなって背中がゾクってしたらニヤリとしたあいつ。

司の策略に嵌められて、あたしは殴ろうとしたら全身に痺れが回る。
しかめ面するあたしは、痛みで泣きそうになる。
「卑怯だよなあ。泣きたいのは、オレの方だろ」

うん、そうだよね。
あたしが此れだから、類や桜子に言われちゃうんだもん。
「牧野は類に頼るからなあ。オレはのけ者なんだよなあ」
「そ、そんな事っ。あたしは別れてるんだか」
「お前はんな事言ってっけどな。オレは別れるとは、言ってねえな」
「何年も会ってない・・・」
「一人で話を勝手に終わらせんな、バカ女」
あたしはとっくの昔に別れたと思っても、司の中では別れたとかそんな単語が存在しないみたい。

あたしは勝手に妄想して、話を進めてる扱いになってた。

司の痛みは、あたしの心に傷みとなって残るんだね。
その傷みは甘くて、麻薬となってあたしの中で浄化されずに沈殿して行くの。

「牧野の痛みが無くなったら、抱き潰すからな。覚悟しとけや」
「ひゃあ、嫌だっ。あんた、底無しだもん」
「分かってんじゃねーか。覚悟出来てるよな、んな可愛い顔して待ってるんじゃな」
あんたの事だから、あたしが忘れても生まれ変わっても他人になるとも思えない。
「地獄の底だろうが、一緒についてってやるからな。有り難く思えよ。このオレ様がだ」
あんたに言われたい女性は、沢山居るのにね。


あたしのベッドに、潜り込んで来た司。
あたしを懐に抱えながら、目を閉じる。
「今度は逃げんな・・・」
唇を重ねながら、あたし達は当たり前に眠りへと誘われた。


此れでやっと、終わりだあ。
と、思ってたらブログ村がどえりゃあー事になってますわ。
もう、やりにくいったら無い。

勘弁して欲しいわ。




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Twitterで、松下優也なる方の写真が掲載された時のお話で書いてました。

他の話も書いてるので、誕生日前ですが。
お許しください。

2は途中迄書いて、消してしまいました。
泣きたくなったあ〜〜(;_;)。


皆が寝静まった丑三つ時の、満月が血を吸収するかの如く人々は古来から『血塗られた満月』を不吉な物として恐れて来た物である。
有る時は戦の前触れだ、干魃だ、流行り病が流行だと何時の時代にも不吉なる前兆と吹聴するのは常々だ。

が、そんな迷信を『世迷い言』『迷信なんざ信じるのは、愚者と変わらない』とのたまう者が此処に1人居る事。
世界中の女が一度は見たら、必ず何かしら印象に留めるこの非のうちどころの無いこの男。
美貌と財力と地位は郡を抜いてだが、多少性格に難を持つ。
世界経済の中心で、金と女を回す『道明寺HD』の総裁にして日本支社長。
『道明寺司』は赤い月に魅入られたのか、極上にして邪悪に包まれた笑みで口元を歪ませる。

道明寺家は今でこそ世界的クラスの企業だが、一方では『成り上がり』な一族とも揶揄する人々も居るのだ。
そんな事を気にする司ではない、過去に何をしたのかなんざ糞喰らえなのだ。
司は離れに有る馬小屋の跡地へやって来た。
祖父の代迄は馬がいたらしい、今は馬の代わりに猫が居るのだ。

猫は透き通る白い肌で細く、しなやかな手足。
丸みを帯びた桃尻から、蜜をだらしなくしとどに垂らして三角の形状を型どった拘束台に挟まれて。
腕は天井から垂れ下がる鎖の腕輪に繋がれている。

「道明寺・・・何なのよ・・此れ」
何度も愛撫された乳房も、オイルでヌラヌラと怪しい光に包まれている。
「よぉ、お姫様は今目が覚めたか」
「な・・何なのよ・・・離してよっ」
威勢だけ良いお姫様は、自分の状況を今一理解していない様である。
全身は散々散らした、司の所有物の証拠を示している・・・・にも関わらず。
「どうりで昨日は出来ない訳だよなあ。お前、他の男と食事行ってたからな」
つくしの顔を手で掴むと、司は邪悪な笑みを起こした。
他の男と言うが、つくしには職場の上司であり慰労の意味合いを兼ねて複数の仲間と行ってた食事会だ。
つくしは大きな目で、戸惑いを隠せない。
コロンの匂いにすら、恐怖を感じる。
「お前はオレのだと、何度も言ったよなあ。学校の勉強は首席でも、理解力は全くねえよなあ」
「そんなのっ。あたしは、誰かの所有物じゃないっ」
つくしは身体を捩って、今の状況から脱け出そうと必死になるものの。
腕を拘束され、拘束台を跨がされる形で足を拡げられている。
顔を上げるものの、司のそれから飛び出した白い液体でつくしの顔はベトベトになり苦虫を潰した表情だ。
それが逆に司の加虐心を高め、長い舌でつくしの顔を舐め回す。
「いやぁ・・・あ・・んっ」
舌打ちした司は、思うようにならないつくしに苛つく。
司は近くにあった、リモコンに手を伸ばすとswitchをMAXに合わせる。
電源をパワーに合わせて、レバーを倒す。
「ああ・・ん・・・ひゅん・・・ひいっ」

つくしは哭いたと同時に、強烈な刺激からクリトリスがひくついて失神してしまったのだった。
下の口に司は指を2本挿入すると、ザー○ンまみれとなった性器を型どったローターを取り出す。
前日から下の口へ挿入したまま、つくしは眠りこけていたのだ。
正しくは疲れ果て、意識を手放した・・・で。
ズプズプとひくつきながら、つくしの桃尻からは愛液が溢れ出してくる。
『未だ味わいたい』と言わんばかりに。
お腹を空かせた餓鬼の塊が、叫んでいる。
『あんたの象徴で、あたしのタンクを満たして』
上目遣いの大きな瞳からの涙と汗で、塩吹きな女。
下半身は天に付き上げ、今か今かと挿入を待ち構えている。
「今一度、お前は誰のかを知らしめる必要あんな。大事な案件であり・・・」
長い舌で蜜をピチャピチャと舐め回され、秘口にはローションを挿入される。
猫は狂ってしまう程に、叫びながら鳴き声を上げる。
股を広げられ、いきり立つペ○○を突き刺す。
再度乳首をコリコリと押し潰され、手の平でまさぐられる。
形を変え一人の女に変貌したつくしの唇は、紫のルージュを型どっていた。
怪し気な目の揺らめきは、司を更に猛獣へと誘う。
前から後ろから、獣の咆哮を上げながら二人は闇夜に溶け出して繋がったまま抱き合っていた。


「おい、旦那を中に入れやがれ」
ドアをガンガン足蹴りし、破壊しようと目論むも。
ドアからは司の衣服やら、私物に混じって骨董品として飾られていたナイフや蒔絵の施された懐剣が投げられて来る。
「つくし・・・機嫌直してくれ」
室内からは『エロガッパ』『強姦魔』『獣』と、司を罵倒する文言の嵐だ。


「チッ」と舌打ちしてみたが、目の前には秘書の西田とタマがジトりと睨んでいる。
「「司様(坊っちゃん)」」
明後日の方向に睨みながら、司はガシガシと頭を掻く。
暫くすると、シャワールームに消え失せた。



調子に乗りすぎたな、と思うもどうにも加減が出来ず・・・次期総帥は未だ未だ青かった。


ベッドのシーツを巻きながら、ふて寝するつくし。
しかめ面のまま、気だるさを覚えながら身を起こしたものの。
スペアキーで開けた司により、又してもつくしは第1ラウンドからゴングが鳴る。


それからつくしが解放されたのは、日暮れ時だった。

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あたしが意識を戻した時には、空調の行き届いた高い天井が見えた。
ベッドが若干傾いてるのはきっと、『パラマ◯◯◯ベッド』の『介護用の』だよね。
CM見てたらあのベッドか『フラン◯◯ッド』のも、良いなあと気になってたから。

意識が混濁してる時、あたしはパパやママと今は無くなった近所のスーパーで福引の列に並んでいた。
ママは何か面倒臭そうに、あたしの手を繋いでたなあ。
今、思うのは進がお腹にいたからだったんだ。
そのスーパーは数年後に、近隣の再開発や大型店の進出等で今は跡形も無い。
最近その場所に、タワーマンションが立ってると進から聞いた。
白いアクアリウムの天井と控えめながらのシャンデリア。
あたしの左手を握ってくれてたのは、色素が薄い茶髪でブラウンアイなビー玉の王子様。
クルクル髪のオレ様・・・じゃなくて、良かったかな。
『あ・・・れ?何で此処はまさか?』
類「牧野。ちゃんとした日本語喋ってくんない?司じゃないんだから」
つくし「ふぇ?・・・る、類?いたの?」
その奥には、ため息を付くお祭りコンビ。
つくし「此処はもしかして、類のお邸?」
類「と、でも言う?司が許す訳ないだろ」
あきら「英徳の大学病院。道明寺系列つったら、牧野の体調が悪化しかねねーだろ」
いやいや、あたしは交流を止めたんだよ。
もう他人なんだよ、何で居るんだろう。
あたしが関わったら、何か殺されそうだよ。
と、薄情な事ばかり言うあたし。
総二郎「どうせオレ達は、オマケだよなあ?」
あきら「心配して、損しちまったわ。お袋がケーキ焼いてくれたんだけどな」
二人とも呆れ顔で、でもケーキの一言には嬉しくなったあたし。

体は正直で、お腹が鳴って類がゲラゲラ笑ってるし。


暫くしたら、進がそろりそろりとやって来た。
つくし「進、あんたは余計な事言わないでよっ」
進「悪りぃ、救急車呼ぶより早いし」

あたしはひねくれてるのか、お礼も言えないの。
進は携帯に表示していた、類の電話番号へ緊急通報をしていたみたいで。
進は優紀にも電話をしたみたいで、その会話を近くで西門さんも聞いてたらしい。
と、なれば美作さんにも連絡が行ったんだって。
優紀の変わりに来たのは西門さんで。
桜子も近いうちに、来るみたいだと。
診断結果は寒さによる、血流の悪循環。
此処最近は寒さがきつくて、あたしは無理に無理を重ねてた事も気付かなかったの。


司と滋さん以外の、面子が揃うとあたしは暫しのお説教タイムとなった。
あきら「牧野はもっと、人を頼れ」
類「弟の選択は賢明だよ」
総二郎「貧乏性で体壊したら、元もこうもない」

類に言われた事。
「自分から、壁を作らない。もうちょっとしたら、司が来るし。このツケは司と取り引きしたから心配するな」
あたしは魚どころか、取引の材料扱いって。
桜子「当然ですよ。優紀さんは臨月なのに、お見舞いに行くと言って止めるのに苦労したんです」
桜子が花瓶に花を活けて、窓際の棚に置いてくれた。

あたしは優紀に何でも相談していたけど、優紀はもうすぐ人生を賭けた大一番を控えてるんだった。

あたしはひねくれ過ぎて、何しちゃったんだろう。
桜子は真っ赤な瞳で、怨めしそうに見てる。
桜子「先輩、水臭いじゃありませんか。あたくしはそんなに、頼れないんですか?」
違うんだよ。あたしには合わせる顔が無いんだよ。
類「オレが後で司に散々文句言われんの知ってるよね?」
あきら「オレも後で愚痴聞かされる身になってくれ」

ゴメンね。皆からあたしは、袋叩きされてる。
でも皆に言われる以上に、あたしを心配してる姿のない人の傷付く顔が想像出来た。


そんなあたしの淋しい表情を、額にデコピンしたり、頭をグシャグシャにしたり、胸を貸してくれたりした。


暫くしたら、皆は部屋を出て行った。
賽は託されたんだ・・・此処に居ないから。


「牧野、良い加減素直になりなよ」
と、言葉を残して。



やっぱり、出さないと駄目ですかね?


本日も起こし下さいまして、有り難うございます。
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嵐の休業発言、驚きましたね。

SMAPのもびっくりでしたが。




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拍手コメント・・ま◯◯ん様

お仕事、それは御曹司の相手ですよねえ←。
プレゼンの内容、する時の内容(爆)。
悠香の実話をほんの一部混ぜたお話であります。
基本はフィクションですので。



あたしがセレブな人達と別れ、世間並な生活を始めてから幾年の歳月が流れていた。

学生時代に資格を取り、それなりの仕事に付いて収入も付いて来てあたしは幾分は満足な生活を送っていた。
セレブな人達との生活は、刺激があって自分には見る事の無かった日々。
普通の家庭に生まれたあたしが、見れなかった出来事。

無駄を省き、時間や感覚を大事に掴む事。
出来る様で中々出来ない、考えられない事の連続。
あたしは学ばせて貰って、今はそれを実践しようと努力してる。

そんなある日。
あたしは派遣のバイトを兼ねながら、日夜を送っている。
会社員の収入は、マンションの賃貸料や必要経費で残らない。
貯金と保険料迄、差し引いたら全然暮らしてはいけない。
借金だけはしたくなかった。

あたしはかつて、大企業の御曹司と恋をしたのだけど。
御曹司のブレーン達の思惑やら、株主達に従業員の事を考えたら暮らす事が出来なくなった。


あたしは精神的にも、未熟だったんだろうな。
それを分かってくれたのは、かつては敵対していたあの人だった。
『メンタルを鍛えなさい』と突き放す様に言われた。
メンタルの前に、普通の人間らしい生活をしたいと言ったあたし。
『面白い存在だから、飽きないわね』
馬鹿にされた様で、まともな返し方だったから拍子抜けしたけど。
あたしは都心部から少し外れた、近県に引っ越した。


先日、先輩があたしを訪ねて来た時には。
『邸の掃除が大変なんだよ』と、愚痴られた。
翌日には、秘書さんが『執務室の視線に怯える日々です』と言って来た。
そんな事言われても、あたしは普通の生活をするしがない女なんだっつーの。



あたしは日々の仕事を終え、何時もと変わらないルーティンの日々。

帰宅して、夕食を作る支度を始めた時だった。
何時もより、2時間遅れて帰宅。
今日は寒波が襲ってるからか、身体がガチガチなのよね。

パソコンの仕事をしてるせいなのか、猫背に為ってる背中を伸ばそうと背筋を伸ばした時。
背中を強烈な傷みが、あたしを襲っていた。
腰から背骨の胸襟近くを、強烈な電流が流れるみたいな。
野菜を切っていたんだけど、あたしは包丁をキッチン台から流し台に落として。
踞りつつ半泣きしながら、意識を飛ばしていた。
『痛いよぉ・・・助けて・・』
携帯電話を取ろうにも、あたしは痛みに朦朧として。


ドアが開いて、誰かがあたしの近くに来たみたい。
ストーカーと、新聞購読の勧誘は要らないよ。

『姉ちゃん、どうしたんだよ。しっかりしてくれよ』
それは弟の声だわ。
あたしは、激痛で声が出せない・・。
死んじゃう位に、痛いんだよお。


弟は半分、パニックになってるみたい。
急いで携帯を取り出して、何処かに掛けてるみたいだった。

『はい、すみません。姉ちゃん、動けないみたいで。
魚みたいに、口パクパクしてるんです』


勝手な事言う弟だったが、今のあたしは口パクパクしか出来ない魚だった。


あたしが受ける皆の心の痛みよりは、痛くないんだろうね。




本日、悠香は背中に激痛で又々死にかけています。
それも二次のネタに使っている、たわけです←。

お越し下さいまして、有り難うございます。



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応援、激励頂きましたら幸いです。

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都心部の一等地に、天高くそびえ立つガラス張りの巨大ビル。
世界有数の企業グループの自社ビルとして、その名を知らぬ者は皆無な昼間のある日。
御影石のオブジェが目立つ隣に、建物の概要やら中に入る名前を羅列する白看板。
『道明寺HD・東京本社』とアルファベットの、筆記体。
嫌みな位に様になるが、この看板の奥を目指し日本はおろか世界中の若者が志願してやって来る。
毎年企業が実施する、『入社したい企業ランキング』で首位の座をキープしている。
受付嬢からして、モデル顔負けな美貌と品を感じさせる笑みで印象も悪くはない。
道明寺HDは、入社試験では東京○○ムで行うと言う狭き門である。
書類選考には、パソコンがサーバーダウンしかねない位の天文学な数字の応募。
削ぎに削いで、入社出来るのは数人である。
民放のアナウンサーより、宝塚の受験より難しい。
そんな中を合格するのは、将来を約束されたエリートでもある。
今日はその試験を突破した一人の女性が、一斉一代の営業会議でプレゼンを発表する事になってるのだが。
『法人営業部、第3課。牧野つくし』入社当時は、160,000人の中から合格した強者だ。
合格者は15人。
10600倍の超難関を抜けた、エリート女性である。
管理職から、下は派遣社員に清掃会社のシルバー人材に慕われている女性である。
分け隔てなく付き合い、誰にでも愛想の良い女性。
女性はともかくも、男性人気はダントツなつくしだが。
おくびに出さず、偉ぶらない態度が会社では評価されている。
毎日の様に、男性社員からも誘いを受けるのだが。
全て断って飲み会にも、参加しないミステリアスな女性である。


そんなつくしが、道明寺の社運を掛けたプロジェクトのプレゼンに参加すると聞いて社内でも評判になっていたのだが。
「牧野君は未だ到着してないのかね?」
担当部長の久間は、つくしの実力を高く評価している一人である。
頭頂が少々寂しく成りつつあるが、未だ40代後半の小太りな男性社員である。
つくしのプレゼンを楽しみにしていたが、未だに姿を見せない彼女。
普段は始業時間の15分前に、着席しているつくしがだ。
体調を崩したのか、緊急な事が起きたのやら。
社長の道明寺楓が、もうすぐ姿を見せるのである。
生きた心地がしない久間は、胃がキリキリしそうだった。
『牧野君の才能が今日1日で終わってしまうのか?』
「久間部長、牧野君は何時頃来るのかね?」
専務や取締役が、一斉にジロリと睨みを聞かす。
社内は魔女の到着に、ピリピリさが増して来ている。
珈琲を運ぶ女性社員すら、ピリピリ感に落ち着かなくなっている。


ガチャり。重厚な扉が開き、オートクチュールに身を包んだ魔女。
もとい『道明寺楓』が、秘書を従えて席に向かおうとした時だ。
「牧野さんは、如何なさいましたの?」
「もう到着する頃かと、思いますが」

凍り付くトーンに、ギクッとする部長や管理職。
一面に睨みを聞かすも、見えるのは映えない男性管理職の輩。
楓は悟った!
「又、改めるわ。撤収なさい」
「い・・・今何と」
「同じ事を言わせないで。仕事とビジネスチャンスは、待ってはくれなくてよ」
ピシッと一言告げるなり、楓は即刻退席した。
部長が急性胃炎で、搬送されたのは内密である。


楓はつくしを不憫に、思っていた。
そうなのだ、無表情を装っているが。
彼女はつくしの居場所を、何となく分かったのだ。

執務室に直行するEVの中、つくしはあられも無い格好で壁に貼り付けられていた。
だらけた腕にはブラの紐が絡まり、大きい背中に乗せられている。
ストッキングは裂かれ、されるがままにも見える。
「あ・・・もっ・・・はや・・・んっ・・」
EVの速度は、何時もよりゆったりと上昇している。
耳鳴りと息の詰まる空間に、つくしの手が何かから逃れようと乞う。
それをお見通しとばかりに蹂躙され、男の背中に腕を回され先端を含まれる。
何度もまさぐられていても、つくしはトロンとしながら雫を口から垂らす。
「イヤらしいなつくしは」

プロジェクトの一人に選ばれたつくし。
管理職の男達に顔見せする事が、気に入らない。
そんな事は分かっている。
学生だった頃とは違うのだ。
秘書に抜擢しようとすれば、『未だ早い』と却下された。
「もう・・・む・・・り・・・あ・・んん」
先端を震わせ所有印を散らせ、崩れるつくし。

つくしが晴れの日を迎えた笑顔、その裏に隠れる醜い感情。
副社長と言う役職が邪魔をして、つくしに会う事も許されない。
EVの帳から執務室への扉が開き、二人の交わりは此れからが本番である。

本能の赴くまま、つくしの中は司を待ち詫びて太い重厚な男性器を受け入れる。
寒気どころか、監禁されて歓喜する事も厭わない。

獣に変貌し、互いを貪る男女の奪い合い。

愛とは奪い合い、ウィンウィンを登り詰める事。

こうして自分達の世間体は失敗するも、互いを一人占めする。

それが獣の営み、奴らには似合う誉め言葉。



で、何が言いたかったんだろう。

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夜通しで行われた無制限の戦いは、つくしの睡眠撃沈に依り終了となった。

翌朝、鈍痛で全く動く事も苦しいつくし。
互いの体液でつくしの身体は、不快極まりない。
隣で満たされた司の顔に、苛つきを覚えベッドから追い出したつくし。
『何でこの男はスッキリしてるのよ』
自分ばかり受け身で、強姦された女の気分である。
『あたしって損してるだけじゃない・・』
「ってぇな。つくしは生理痛の日だったんか?」
「あんたは、生理痛に苦しんでもヤる時有るじゃない」
「あ?それで痛みが紛れんなら、良いんじゃね?」
舌打ちしながらも、起き上がると司は隣のシャワールームに快適に優雅な姿で消えて行く。
ドアに向かって、バスローブを投げ付けるつくし。
『あたしを何だと思ってんのよ。ちょっとは、加減をしてよねっ』
再びシルクの毛布を頭迄被り、俯せるつくし。


絶対に別れてやる・・と、宣誓してついでに念書でも覚書も書いてやると意気込むも。

ストレートになり、雫を垂らしながらつくしのふて寝するベッドに腰を下ろす司。
この雫を瓶に詰めてネットオークションに出したら、天文学的数字が出るんだろうと考えそうになるつくし。
「つくしも満更じゃねーだろ。ノリノリだったよなあ・・オレを離すどころか・・・」
「あんたやっぱり、死んでくれるかな」
「そのやっぱりは、期待してたって意味だよな。甲斐性なしじゃダメだろうが」
どれだけプラス志向になれば、こんな風に考える事が出来るんだろうと不思議でならない。
此れだけならば、只の厚顔無恥な馬鹿男であろう。
しかし司の違う所は、器が違うのだ。
世界的経営者としての顔を持ち、男女問わず一度虜にすれぱ引き込まれて羨望の的となり希望となる。
先日も途上国への、インフラ支援を積極的に行い政府や民間企業からの協力取り付けに一役買った事で表彰されている。
(司は面倒臭いの一言で、楓に丸投げしている)
「オレはつくしの事以外、どうでも良い」
と表面上はそれだけだが。
司は努力を積んでいるのを、つくしは知っている。
無下にしないのは、司を認めているからだ。
素直になれないだけ。


「あんたは、デリカシーが無さすぎるのよ」
「つくしはキョトキョトの果てに、ウダウダ悩んで類を頼んだろ?」
余りの的確な発言に、つくしは何も言えない。
確かに悩むと、直ぐに類を頼ろうとする傾向は有る。
「オレはつくしの意思を、金輪際無視すっからな」
つくしが掛けていた毛布を剥ぎ取りるなり、司はガバッと組み敷いて再度のラウンドに突入するのだった。


『世界中の女がなし得ない事、つくしは出来んだからな。有り難いだろ?』
誰も司を独占出来ない事、出来るのはつくしの特権なのだ。
意識を失っても、愛されるつくし。



此れが本能で生きる、司の生き様である。
敵は本能寺・・・と、先人は呟いた。
オレ様の本能が、人類共通の敵になる日も近い。
その司の敵は、只の女である『牧野つくし』。

凡庸の仮面を纏った、天性の『男殺し』な女は今日も司の閨に侍る。
甘い麻薬の花弁を匂わせる、始末の終えない女。


Ende


本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
やっとグダグダながら、終わりました。
毎回、書けなくてひたすら(T-T)。
お付き合い有り難うございました。


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つくしは一度、起きそうになるも目蓋が重くなり爆睡モードに突入した。

直ぐ側でつくしの仕種に、下半身を直撃されている不埒な男は当然だが面白くはない。
「こんなに良い男を侍らせといて、爆睡は許されねーよなあ」
胸を這うしなやかな指は、上を向き存在を表す蕾を二本の指の隙間に挟み指の肉厚で突いたり押し上げる。
「あ・・・んぁ・・・」
唇から紡ぐのは、感じるのか寝言なのか。
起きない眠り姫状態を良い事に、セーターを捲り上げ果実の周囲をわさわさとこねくり舌で食そうと考える。
「機は熟したから、食べ頃って事だよなあ」
心中でニヤニヤが止まらない。
見た目は無表情だが、内面はエロティックに変貌して行く。


『う~ん』
身動ぎしながら、胸元に虫がワサワサする感触から逃れようとするも。
抑えつけられてる?自分の体が、思う様に動かせない事へ不安を感じる。
目を恐る恐る開いて見れば、視界を占拠するのは自分が誰より欲した筈の極上男。
それもスイッチオンの、猛獣モードではないか。
「よぉ、オレ様を放置しといて自分は高いびきとはな」
「鼾なんかっ、してないわよ」
と、言ってはみたが・・爆睡から覚めたばかりでは自信がない。

胸元に所有の証を発見するなり、つくしは顔から火が出そうになるも。
「期待してた癖に、何しわを切りやがんだ」
しわではなくて、しらを切るの間違いを正したくはない。
司はつくしの食べ頃な唇に、唇を重ね合わせながら胸元を手でまさぐる。


「あ・・・あん・・・ふぅん」
つくしは炎が灯され、足をモジモジと動かしてアピールする。
司がスカートとショーツを下ろすと、大量の甘くもベットリした汁が吹き出している。
「あん・・・はぁ・・・ひゃあ・・・・あ」
「我慢出来ねえのかよ」

卑猥な発言をわざとらしく、耳たぶを舐めながら囁く司。

ブラをずりあげられ、潮が吹き溜まりの恥ずかしい格好。
司は自分が来ていた、トレンチコートをつくしに着せて邸に到着するなり東の西部屋へ運び込んだ。

その様子を一礼しながら、西田とタマはしてやったりな態度で二人を見送ったのであった。




本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
品が無いエセエロで、申し訳ありません(;_;)。
本人も読書しながら、必死に頑張っては居るのですが。
付け焼き刃はアカンですわ←。
司のバースデー、つくしのも終わらせんとアカンのに←。



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夢に迄見ていた愛しい女を取り戻した司は、首元に残る赤い部分に指を這わしていた。
『つくしはオレだけのだ』
初めて見た時には、そのへんの女と一緒だと思っていた。
容姿なら見栄えする人間は、世の中に幾らでも居る。
司に見初められたい女は、声を掛ければ世界中から名乗りが上がるだろう。
企業パーティーに姉や秘書(司に興味を示さない女性)等、をパートナーで参加する。
痛い位にアピールする、女と言う名前のハイエナ連中。
そんな見かけ倒しな女は、要らなかった。
『自分で稼がないで、親の金で贅沢三昧な坊っちゃんが赤札で暴力とか。チャンチャラ可笑しいわ。只の馬鹿と変わらないじゃないの』
『あたしは安い女じゃない。金持ちの御曹司を見れば、誰彼構わず尻尾振るなんてゲスと変わらないんだ』
つくしの誰にも媚びず、分け隔てなく付き合う態度は普通の男は勿論だが。
司の様なセレブ男性連中すらも、虜にした。


その辺りは省略するとしよう。


先程迄の車内は司が西田の首をもんぞと掴み掛かり、狭いブースが戦場と化していた。
『つくしが汚される』と暴れる御曹司、止めようにも助手席と密集状態にSP達は自分の命を惜しんでいた。
一番良いのは、つくしが止めてくれれば良かったのだが。
寝つきの良過ぎた彼女には、とても不可抗力であった。
西田は御曹司を理解していたからこそ、スリーパーホールドを掛けられても耐えなければならなかった。
『坊っちゃんにとって、牧野様に何かあったら末代迄祟られかねない』
それだけは回避したかった、懸案だったのだ。

安心した様に眠るつくしからは、甘く切ない匂いが伝わって来る。


司は直感のインスピレーションで、つくしの危機を察知した。
運転手を急かすも、運転技術は丁寧な元ハイヤー出身の運転手。
裏道を知り尽くしていたのが幸いし、急ぎつくしに付けているSPのGPSを調べた。
つくしの飲み会が開かれていたビルの、一部屋隔てている部屋には『YOGA教室』と『◯◯水彩画教室』の看板を掲げるテナント。

この教室の講師、ロシアの元工作員出身で『道明寺HD』に雇われているスペシャリスト。
SPの存在を、普段はひた隠しにしている。
何故なら以前、つくしにSPを付けていた事がバレてしまった。
大激怒したつくしは『一緒に風呂と寝るのは暫くダメ』と、部屋を施錠されて仕事が大いに滞った。
母の楓からは『ビジネスに専念しなさい』と発破を掛けられても、その時は落ち込んだのだ。
解禁された時は、三日間も寝室を占拠する有り様だった。


GPSでつくしの居場所を突き止め、急ぎ突入した時。
最低限の武器を持ち、女性化粧室。
(化粧室前には、SPが常駐し使用者をシャットアウトしていた)
ストーカーはつくしに馬乗りし襲い掛かろうとしていた正にその時。
司の理性と言うブレーキが、崩壊し犯人を完膚無き迄に殴った。
容疑者は虫の息になる手前であったが。
つくしに止められ、犯人は駆け付けた警察官に直ぐ引き渡された。
司は未だ殴り掛かろうとしていたが、つくしが立ちSP達が体を張って止めた。
容疑者を引き渡すと、つくしはタイル張りの床に崩れそうになるも。
つくしは司にお姫様抱っこで、その場所から離れたのだった。


女性化粧室に司が来た時は、まさかの覗きと間違えたつくし。

司に頭をポンポンされた瞬間、ポロポロと涙が出て来た。
司が戻るなら、それなりの服装にすれば良かったと思ったけれど。

化粧も崩れたけれど、それでも良かったと安心するつくし。
自分が馴染むあの場所に、戻る事が出来るから。

飲み会仲間がどうなったかは、知らない。
意識を手放してから、かなり時間が経過していたからだ。
つくしは身に覚えの有る、コロンの匂いに目を開ける事を躊躇っていた。
嘘だったらショックが、半端無いからだ。


司は中々目を覚まさない姫君の懐に、そっと手を差し込んだ。
柔らかい肌がしっくり来て、可愛らしさが倍増していくばかりだった。




終わらなかった・・・詐欺レベルになって来たなwww。


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