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『もしもし・・・お忙しい所を申し訳有りませんが、急ぎ此方へ来て下さいませんか?』
『若奥様、如何なさいました?』
『お義姉さんが、倒れたんです』
つくしは半泣きながら、受話器をタップして急ぎ『道明寺系列病院』に電話する。
『若奥様、落ち着いて下さいっ。至急、そちらに向かいますので。気を確かに持たれて下さいね』
受話器の向こう側から、逆につくしを諭して通話は切れた。
つくしは受話器を充電器の台に戻し、女性SPの若松とつくしとで椿の身体をベッドに横たえて貰った。
つくし「お義姉さん、痩せましたね・・・」
若松「はい。椿様はずっと、根詰めてらっしゃいました。お仕事といい、LAのご家庭共距離を置かれてるんですよ」
椿はホテル王のウォーレン氏と、学生結婚をしたとは昔本人から聞いてはいた。
しかし最近になって、離婚調停中と知って驚いたのだ。
元から政略結婚の一環であり、最初こそ理想の家庭を気付く為の努力はしていたようだ。
家族はウォーレン氏と、中学生の息子と小学生の娘。
若松「お嬢様は来たがってたんですが。日本語が喋れないのでございます」
つくし「日本語が分からないとは、辛いですよね」
若松「椿様はLAの豪邸に、住まわれていても、不自由なお暮らしみたいでした」
そんな事は全く聞かされていなかった。
何時も邸に到着するなり、『つくしちゃあ〜ん』と呼ばれてキツめの抱擁をしてくれる椿のイメージしかなかった。
つくし『ご無理をされてたんだ・・・。あたし、何も知らな過ぎる 』
つくしは目元を抑えながら、椿に心中で深く謝罪した。
若松「椿様は海外生活が長いですから、分からない事も多かったのではないでしょうか」
つくし「そうなのかしら。あたしもしっかりしなきゃ」
つくしは椿の手を握りながら、医者の到着を今か今かと待つ。

内線電話の着信が鳴り、つくしは急ぎ受話器を持つ。
着信はメイドからである。
メイド1『若奥様、お医師の吉川様と看護師さんが到着にございます』
つくし「直ぐにお通しして」
つくしは椿の幾分細くなった手を握ったまま、SP達に指図した。

コンコン。
つくし「どうぞ、お入り下さい」
黒いカバンを携帯している医師と白衣の女性が、後ろに立ちつくしに深くお辞儀した。


つくしは入室を促すと、二人は『失礼致します』と告げる。
医師は7年目の吉川と、5年目の松下祐子。
二人とは顔馴染みであり、彼らは手際良く準備を勧める。

吉川「鎮静剤を打っておきますので、先ずはゆっくりお休みになられるべきです」
つくし「あたしが、お義姉様を興奮させて・・・」
松下「若奥様がそんな事では、涼坊っちゃまに笑われちゃうわよ」
つくし「分かってるよ。涼はしっかりし過ぎてるから」
祐子はクスクス笑いながらも、直ぐに無表情を装う。
横たわる椿の右腕の、シルク地の袖を捲る。
慣れた手付きで、注射を打つ祐子。


椿は疲れが頂上に達していた事もあり、直ぐに眠り始めた。
吉川「暫くは起きないから大丈夫ですよ」
祐子「そうね。私達が見てますから」
つくし「有り難うございます」
若松「若奥様、そろそろ到着のお時間になります。直ぐにお支度を」
つくし「ゆっくり休んでる暇はないわね」

つくしは息付く暇もなく、若松からの呼び出しで部屋を後にした。




本日もお越し下さいまして、有り難うございます。
又もや爆睡してしまって、更新時間がずれてしまいました。
何とかアップ出来ましたので、楽しんで頂ければと思います。

因みに祐子さんは、類の妻で看護師をされてます。
(こ、此れが限界ですが。先輩良かったんでしょうか・・)

BD話、類誕は頑張ります←。


お話が少し長くなって来たのと、読者様からのご意見も考慮させて頂きまして。
後編の1なる、カウントから1話2話に変更致しました。
毎回見辛いパターンで、ご迷惑おかけします。






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つくしは取り敢えず、先ず涼を学校へ送り出す事にした。
涼「ママ、僕行かなきゃダメなの?」
つくし「涼は学校に行きなさい。ママの事は大丈夫よ」
涼「でも・・・」
聡い涼はつくしの事を、心配している。
つくしが躊躇しそうになった時だ。

西田「涼様のお役目は、学業第一です。道明寺の未来は、涼様がしっかりお勉強をなさる事にございます」
涼「そうだよね。パパみたいには、なりたくないから」
つくし「余計な事を言わないの。もう、誰に似たんだか」
西田は笑いを堪えながら、涼の後ろに付いて部屋を出る。
西田「将来が楽しみでございます」
大人の汚い世界を見せるには、未だ早い年頃でもある。
涼は不服であったが、学校に行く事は大事な役目でもある。


暫くしたら、タマの親族代理人の弁護士がやって来る。
二人が邸の正面玄関に、横付けされた車へ乗り込む。
運転手が扉を開ける時に、つくしは西田へ涼を頼んだ。
二人を乗せるなり黒塗りの車は、邸を後にした。


つくしは携帯を確認すると、桜子からのLINEを確認した。
桜子は明日、日本へ到着するとメッセにあった。
実家で祖母を乗せてから、会場で合流しようと。
斎場は府内の◯◯駅前、と書いてあり再度確認すると返信した。

メイドの一人を捕まえ、椿の様子を聞き出してみた。
メイド2「椿様は何も、お召し上がりにならないみたいです」
予想はしていたが、ため息しかないつくし。
シェフに頼んで、軽めで消化の良い物を作って貰った。

ワゴンには白湯の入ったポットと、ポトフ入りのボウルを乗せて。
つくしは椿の部屋をノックした。
「お姉さん、つくしです。ドアを開けて頂けませんか?」


椿はソファーに座り、放心状態で身体をダラリと投げ出している。
「お姉さん、何かお召し上がりにならないと・・・」
「つくしちゃん・・・有り難うね。でも食べたくないの」
「ではせめて、白湯だけでも」
椿は首を横に振ったままで。
椿の視線はテーブルの上に有る、フォトスタンド。
英徳学園のオートクチュール制服を、着用している高校時代の大人びた椿。
隣には椅子に座ったタマと、互いを見て笑う写真だ。
椿「入学式の日に取ったのよ。母はいて居ないもんだったわ・・・」
つくし「・・・・・・」
椿「皆、エスカレーターだったから。今更だけ・・・ど」
椿は俯いたまま、涙をポタポタと流しながらレースのハンカチを当てている。
このハンカチには曼陀羅模様の刺繍がちらほら見え隠れする。
その模様を入れたのは、タマだった。
この頃の椿は此れからの学生生活に、希望を持っていた事だろう。
スラリとしたモデルの体形は変わらないが、笑顔があどけない。
つくしはハーブティーを勧めてみる。
「タマさんが床でうつ伏せて倒れていたのは、ショックでした」
「私達がもう少し、配慮出来ていたら・・・と、思うとね」
椿は呻きながら、身体を震わしている。
「お姉さん、ご自分を責めないで下さい。体に毒です」
「タマは私達が死なせた様なものだわ」
椿はつくしが言えば言う程に、袋小路に入り自分を責めるばかりだ。
大声を出して立ち上がったと思うと、バランスを崩して
椿は卒倒してしまった。
『しまった・・・あたし、何て事を』
つくしは内線で、主治医と看護師を呼ぶ様に頼んだ。








本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
本来分は遅れましたが、アップなりました。


花粉症の到来で、鼻水が止まりません。
くしゃみも酷く大変でした。


いよいよ、話も少しずつ進み始めた次第です。


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あれは何年目の、春を向かえた頃だろうか。
熱が下がらず、ゴホンゴホンと咳き込み天蓋付きのベッドで司が寝込んでいた時だ。

『タマ、母さんは何時戻るの?』
初等科に入学して、間もなくの頃。
楓がビジネスを起動の乗せる為に、海外出張で積極的に仕事を始めたばかりで。
『坊っちゃん、奥様はお仕事に行かれてるんですよ』

司は何度か楓に駄々をこねるも、全て却下されている。
『それでも、道明寺の跡取りですか』の一言で。



元々が家族間のコミュニケーションに、乏しい一家である。


つくしは知らないうちに、眠ってしまったらしく体を捩って移動を試みるも。
『何処行きやがんだ』と、殺気を丸出しにした司に抑えられる。
無し崩しに事を及ばれては、背中には激痛が走っている。
内線電話で、『朝食の準備が出来ました』と言われたつくしは鉄拳をお見舞いする。
フラフラになりながら、ダイニングへ向かおうとするが。
そうは簡単に離そうとしないのが、司である。
『タマさんが見てるでしょ』の一言で、何とか留まらせて急ぎシャワーを浴びに行くつくしであった。


ダイニングでは涼が、つくしを今か今かと待っていた。
「ゴメンね、お待たせ」
と席に付こうとした時だ。
「ママ、赤くなってるよ」
つくしの顎の下辺りをチラりと眺めた息子。
息子はマイリュックから、バンドエイドを取り出してつくしに差し出した。
つくしの顔は熟したトマトになり、再度部屋に戻って行った。
それから、暫く音沙汰無しで戻って来ない。
此処迄は、道明寺邸の平常運転な日々と変わらない。
涼は一足早く、ダイニングで朝食を食べ始めたのだった。
食べ始めて10分後に、つくしは薄い化粧を施して席に着いた。
焼き立てのパンと、スープにサラダ。
何時もはつくしが台所に立つのだが、今日はそれどころではない。
長い一日は、未だ始まったばかりであった。





本日更新が遅くなってしまいまして、短いながらもアップさせて頂きました。
爆睡してしまい起きたのが、まさかの翌朝。
書いてる途中で、急ぎ保存しようとしたら『ログイン』画面で消えました。
半泣きどころか、頭が真っ白でした。
仕事有るのに、とにかく急ぎ此処迄が限界でした。
申し訳ありません。

今日は寝ない様に、頑張らなきゃ。
長くなりそうです・・・うん、タマさん好きだったから。



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この手の類いの話は、あくまでも想像であり二次と思って下さいね。

『そうだったんだ。タマさん、教えてくれなかったからなあ』
つくしはスマホの通話電源を、オフにして充電器の上に乗せた。
桜子は話こそ聞いてはいたのだが、美作家に嫁いでからは失念していたと言うのだ 。

桜子の祖母とタマは、同じ学校で知り合ってからの交流らしい。
70年近くの、付き合いだったと言う。
桜子の祖母は京都の由緒ある女学校出身で、タマは女学校の用務員で一時期働いていたそうだ。
同郷の話をきっかけに、四季折々の挨拶を欠かさず。
昔は京都の料亭等で、珠に食事をする事もあったのだと。
桜子の祖母は、タマが東京へ行く事を殊更悲しんだものの。
祖母も東京の三条家に嫁ぎ、文の選り取り等を交わして居たそうなのだ。
その祖母も足腰が弱り、最近は邸に籠りがちな事を桜子は心配していたらしく。


祖母と桜子は特別に参列を、許可されたのだが。
桜子はイギリスから、緊急帰国となるがそれは又別の話。
涼「ママ、桜子ちゃんとは何時会えるの?」
涼は桜子と、会うのが楽しみらしい。
つくし「明日以降なら、会えるわよ」
つくしは紅茶の『ストレートティー』を、オールドノ◯◯ケのティーカップに一口付けた。
涼は塾の英語の課題を、ダイニングに持ち込む。
テーブルに片っ端から、広げ片付け始めた時だ。
執事から『一行様が、ご到着なさいます。速やかに、お出迎えを願います』と、木製のドアをノックされる。
つくしと涼は立ち上がって、邸の入口へ向かった。


ジェット機が滑走路に到着し、総出で迎えた。
機内から降りて来た彼らは、ピリピリしている。
屈強なボディーガードが囲み、歩いて来る。
最初に椿がSPの女性に付き添われ、顔面蒼白になりながらヨロヨロと歩いている。
目線が定まっていないのが、ショックの大きさを伺い知る。
メイド達が複数、椿に声を掛ける。
つくしも声を掛けようとするが、椿は気丈に首を振りながら会釈をして室内へ向かって行く。
その後に西田が続き、涼に真っ直ぐお辞儀をする。
涼「西田さん、楓おばあ様は?」

西田「楓様は、次の訪問地へ一足先に向かわれるので」
つくし「そうなんですね」
涼「西田さん・・・お婆様とお話したい」
西田「・・・・そうですね。では、参りましょうか」
つくし「司はどうしたんですか?」
西田「睡眠薬を飲まれて、機内で眠っていらっしゃいます。そろそろ、お目覚めかと」
つくし「ではあたしが、一緒に降りた方が良いのですね」
西田「そうして頂きますと、助かります」


楓は機内で涼の顔を見るなり、安心したのか、抱き締めてポツポツと言葉を交わした。
涼の姿に在りし日のタマを見たのだろう。


つくしは眠りから覚めた司とキスを交わし、不安を隠す様に『恋人繋ぎ』をしてタラップを下り出す。
司も椿とは違うが、不安定さを滲み出している。
つくしが居なければ、昔の暴力に明け暮れる司が甦ってしまいそうで。
『つくし』と小さく呟き、華奢な手に力が込められる。
つくしは敢えて、何も言わなかった。
二人は噛み締めながら、ゆっくり歩き邸へ向かった。

一方の涼は西田と連れ立って、機上の楓を見送っていた。




本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
ちょっと延びてしまいまして、申し訳ないです。
丁寧に出来る限り、慎重に表現や毎回の間違いをしないようなお話にと思ってます。
しばしお付き合い下さいましたら、幸いです。




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急ぎ道明寺系列病院医師と、警察関係者で何故か『公安部・青山望』が呼ばれて鑑識名目の捜査を受ける事になった道明寺邸。
青山望は類の縁戚なのだが、極秘に類を通じて呼んだのがつくしだった。


タマは何時もの様に、部屋から向かおうとした形跡でそのまま亡くなっていたと言う。
青山は弁護士を、呼ぶように言って来た。
終活ノートに挟まれた遺言書が発見されたので、それを確認して欲しいとの事だった。
道明寺HDの法務部から弁護士が呼ばれ、警察関係者と共に出向いたりと多忙な日々が始まって。
遺言書には道明寺の家族宛て、親戚筋へのとそれぞれを用意させていた。

数時間後弁護士から、つくしは驚愕する事を伝えられる事になった。
道明寺の家族が、帰国の途に着いたからその時に言うと思われていたにも関わらず。
つくしは涼と最低限の身支度をすると、弁護士が遺言書を開封して読み始めた。
ダイニングではつくしと涼の親子と、使用人頭が呼ばれる。





タマの遺体は司法解剖の結果、『心筋梗塞』と判定された。
死後硬直が始まって、数時間後だったそうだ。

そして遠方にいたタマの親戚筋と言われる人が、『遺体を引き取り、直ぐにでも荼毘に伏したい(要は火葬にしたい)』との事で明日にも上京するとの事だった。
つくしはせめて『司や楓達の帰国後にでも』と言ったのだが、親戚筋は頑なに固辞して一切を受けたくないと弁護士を通じて言い出したのだ。
『告別式も自分達のみの密葬の形にしたい』と、つくしは泣く泣く引き下がるしかなかった。
司と楓、姉の椿は『呉越同舟』なジェット機に乗り合わせて慌ただしく帰国の途に付き始めたと言うのにだ。




ジェットの機内では。
タマの死に目にも会えず、道明寺で総力上げての本葬を翻されショックを受けたのは椿だった。
司はタマを自分達なりに、盛大に送り出そうと思っていたのだ。
道明寺邸で長い間勤めてくれた、タマへの御礼の意味合いもあった。
まさかのタマの親族から、申し出の辞退と道明寺関係者参列拒否を弁護士からの伝達。
機内で失神した椿。
皮肉な事に参列を拒否された楓が、椿に付き添っている事となった。



つくしはタマの関係者の、弁護士との再三のやり取りを通じて頼み込んだ。
その結果。
親族代理人の弁護士から、密葬の形で2日後に行う事へ変更をしたとの事だった。
つくしは道明寺関係者の参列を、何とか頼みに頼んで交渉を重ねた結果。
道明寺関係者は、息子の涼とつくしのみ参列を許された。
涼とつくしには、牧野家側の参列者の形でと言われた。


後の参列者は桜子の祖母と桜子、西田のみだ。
司やF4等が参列すると、警備だメディア等が来てややこしくなるから困るとの事。
(西田は個人的に、参列する事を許された。しかし道明寺の名前を一切出さない条件で)

タマで商売をしようとする物が、絶対に出て来るからそれを警戒してるようだった。

道明寺の名前が、厄介者扱いをされたのがつくしには何よりも悲しかった。
つくしもかつては道明寺で、その扱いをされた。
それでも司が居てくれたから、今の自分の居場所が有る。
つくしは複雑な心境だった。
『タマさん、司と椿お姉さんを見守って下さい』と祈るしか出来なかった。



本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
又もや爆睡😪💣💤していました←。
急ぎ編集し、何とかアップであります。
後編がちと長くなるので、しばしお付き合い下さいまし。


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 このお話は全くのフィクションです。
巷の出家騒動とも、全く関係ありません。


優紀は正直困ってしまった。
 総二郎から熱い想いを打ち明けられたが、戸惑いしかない。
つくしが司から告白された時も、命掛けで妨害され自分の家族や友人の家族も巻き込まれた。
優紀の家族もである。
バレンタインとは菓子メーカーが、勝手に盛り上がっているだけの話である。
にしても、自分の見た感じはともかくも女性のはしくれである。
「修行に出たら、暫く女の子らしい格好も出来ないのに」
今、優紀は京都との行き来する生活である。
修行僧として参加しているが、僧籍取得の予定は無い。
にも関わらず、女性ながら髪を剃髪して参加する気合いの入れようだ。

その優紀は行き付けの理容室にやって来た。
「マスター、剃って下さい」
臨済宗建○寺派の副住職でもあり、総二郎とは顔見知りでもある坂本崇は優紀の髪をずっと剃髪している。
「もう少しの辛抱で、修行は終わるよ」
崇は棚奥にある刈布を持参し、優紀の腕を通した。
直ぐにシャンプーの入ったボトルを優紀の頭に掛けて、洗髪を始めた。
「勿体無い様な気もする」
「何がですか?」
「折角女性に生まれたならば、伸ばしたりも出来るのに」
「修行が終わっても、私は剃髪しますし。何か今更伸ばしたいとも思わないし。こんな私を西門さんが受け入れられるとも思わないんだけどな」
「そんな奴ではないとは思うが。しかし、総二郎があんなにも嫉妬心丸出しとは。拙僧もびっくりした」
台を倒して、再度洗髪を念入りに行う。
「何も私なんかでなくたって、女性は選り取り見取りでしょうに」
優紀は何処か計算しているような口調で話す。
「それを分かっていて言うか。確かにタチ悪い、総二郎でなくても。男性ならば皆思うわな」
が、どうも優紀は分かってないようである。
「こんな坊主みたいな女にですか?」
風貌は坊主だが、尼さんは美人が多いと崇も考えている。
「優紀ちゃん。女の子ではあっても坊主頭は、余程自信有るか美人でないと無理だよ」
洗髪を終えると、タオルで頭を包み温める。
毛根もスムーズで剃れるようにする為である。
「そうなんですか?」
「総二郎の事だから、今頃落ち着かないかもな。優紀ちゃんはチョコ渡さないの?」
「そうですね、終わったらチョコレート以外の物を考えてみます」
手に取ったシェービングクリームを頭に広げると、手馴れた手つきで剃刀をジョリジョリと音を立てながら優紀の頭を剃り始めた。
寺で使ってる剃刀を使うのは、彼女に対する礼も込めてである。
「又暫くは毛の無い生活だね」
「慣れましたから。良いんです」
やはり普通の女性とは、何処か違うと感じた崇である。
「崇さんは?彼女さんから頂きますか?」
「昨日貰えたけど、甘い物は無理」
優紀は微笑するばかりであった。

翌日総二郎は優紀を見て、目が固まっている。
つくしの隣で一休さんのような、スキンヘッドの優紀。
「アタシもビックリしたんだけどさ。明日から、京都の寺で修行に戻るんだって」
「優紀ちゃんには、つくづく驚かされるな」
「此れが今の私自身ですから」
今の優紀は大胆不敵な女性に変わってる、と総二郎は驚くばかりであった。
だからこそ、優紀を自分だけの女にしたいと野望が沸々と湧いて来る。

自分は茶道を極めるしかない、と総二郎は決意を新たにした次第だ。

優紀が総二郎に送ったのは、何かを明かしてはいない。
が、総二郎の中で優紀は、最愛の女性になるのは時間の問題らしかった。
何時の日にか、連理の枝のように二人は寄り添って行くのであろう。


前のサイトのイベントで、珍しいお話で在ります。
総優は本当に久々で、中々書く余裕が無いので。
読んで頂きまして、有り難うございます。


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本日からタマ(ドラマ編)の追悼話を、考えてみました。
良かったら、お付き合い下さいね。
後編はつかつく?で、追悼する内容の予定になります。


その日は全てが悲しみに包まれて、読経が流れる中。
小さい子どもが泣き叫びながら、棺の前に蹲っている。

数日前。
日本間へいつもの様に、涼が走って行こうとする。
つくし「涼、お行儀が悪いでしょ」
涼「良いじゃない。今日はテストで、苦手な古文で満点だったんだから」
道明寺家の跡取り息子の涼は、中等部へ進学を控えてテスト三昧の日が続いている。
未だ3年だが塾通いをしながら、勉強に励んでいる。
家庭教師よりも、近くの塾に友人達が通って居るのだ。

つくし「しょうがないわね、分かったわ。後から、ママも行くからね」
涼はタマをとても慕っている。
司とは折り合いが悪い涼は、タマと仲良しだ。
食事を終えるとタマの部屋で、日本茶と煎餅を食べるのが楽しみだった。
つくしは涼の肩を持ちたいが、司は息子にも嫉妬心が湧くので表立って言えないのだ。

涼は制服を脱ぎ散らかしながら、急ぎタマの部屋を叩くも。


何時もなら『ハイハイ、坊っちゃま。お待ちしておりましたよ』とドアが開いて呆れるタマの声がするのだ。

今日に限っては、シーンとしている。

涼は日本間の扉を開けようとするも、鍵が開かないので通り掛かったメイドに声を掛けた。

涼「タマ、何処なの?」
メイド1「タマさんは、日本間でお休みになってますよ」
涼「おかしいなあ、反応無いんだけど」
メイド1「この時間なら、未だ起きてらっしゃると思いますが」
時計は17時になろうとしている。
道明寺の邸には、古時計が時間毎に年代物の音を聞かせてくれるが。
何時もは涼やつくしの機嫌を伺ったり、メイド達を指揮するタマの姿が無い。


涼「ママ・・・ママ?」
子供特有の高めの声で、涼はつくしの元に走って行く。
つくし「何?大声出して❗寝てるのかもしれないじゃない?」
涼「ママ・・・、お部屋を開けて。お願いだから・・」
つくし「涼、どうしたのよ」
涼「ママ・・・、僕不安なんだってば」
つくし「パパと言い、どうしてこうも我が儘なのよ」
つくしは部屋の管理担当をしている、執事の徳永を呼んだ。
徳永は義母の楓付きで、道明寺邸に入った勤続40年のベテラン執事だ。


徳永「若奥様、坊っちゃま。如何致しましたか?」
つくし「徳永さん、申し訳ないのですけど。涼がタマさんのお部屋に用事が有るみたいなの」
徳永「はあ」
涼「お願い、タマさんのお部屋を開けて」
徳永「一応、個人情報保護法が・・・」
つくし「それはあたしが、責任を取ります。何なら、司にはあたしから話をしますから」
其所迄言われては、徳永も開けない訳には行かなかった。
タマの部屋は、昔の銀色の錠前で幾分寂れている。
ジャラジャラと、鍵を纏めた束を揺らしながら徳永はタマの部屋の鍵を解錠する。



ガチャンと、大きめの音でドアを開いた時だった。
涼は先陣を切って、入って行く。

炬燵の近くにタマが、うつ伏せて倒れている。
涼は驚愕したまま、座り込んでしまう。
涼「タマ・・・タマ~ッ」
徳永「女中頭様、坊っちゃま。奥様に急ぎ知らせ・・・」
慌てふためいた徳永は、血相を変えて部屋を飛び出して近くにいたメイドを呼んで来た。


涼の泣きそうな声が、室内で空しく木霊するばかりだった。




本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
ドラマ編のタマさん、佐々木すみ江さん逝去。
ショックでしたねえ。
春男パパを演じた、俳優さんも亡くなってますし。

佐々木さんと言うと、ウチは『おんなの道は一本道』の菊本(天璋院篤姫)なんですよ←。
此方ドラマ、実は松田翔太も出てるんですよね。
それから徳川歴代将軍は、家茂公贔屓←。
二次のタマさんとしては生きてますが、ドラマのタマさんは又別ですね。



どうぞ、ご冥福を申し上げます。






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道明寺Jr.の涼君から見た、タマとのお別れ。
後編はタマと、司とのお別れです。



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西田がタブレットを再度開こうとした時、若干色褪せた女性の写真がヒラヒラとベッドの下に落ちてしまう。

手を動かし、ベッドから下りようとするも・・・。
同時に入口のドアが開き、女性が駆けよって弾みで声を掛けて来た。
「何してるの?無茶しないで、休まなきゃ」
先程迄つくしとカフェで、会話をしていた七海である。
「叔父さんは目を離すと、直ぐに仕事の虫になるんだから」
「そんな事はない、昔はもっと働いていたから」
「お母さんの事は気にしないで。私、大丈夫だし」
「七海はしっかりしている方だ。私はそんなに心配はしてない」
「道明寺財団で、英徳迄通わせて貰えたし。結婚式も挙げさせて貰えたの。叔父さんが優秀だからって、誇り高いの」
「そうなのか?」
「道明寺司の敏腕秘書。ダンナも階級2段階昇格したし」
「それは良かったな」
「税金が上がったって、嘆いてたけど」
此処に居るのは、普通の叔父と姪である。
年に一度帰国しているのは、未だ良い方なのだ。
七海の夫は『外務省の北米課』の第2部で、この休みが終わったら又出国する予定なのだ。
「ママの分迄、私生きてるし。此処にね」
七海はお腹を擦りながら、西田に微笑む。
「私。来年来る時には、この子を連れて来るから」
「良かった。無理は駄目だ」
「今回は体力使わないの。接客は先輩も居るから」
「先輩?」
七海は腕を組みながら、近くに落ちたライトパープルのショールを拾う。
「あ・・・」
西田は拾おうとする七海を、制止しようとしたが。
「大丈夫。そんな柔な子じゃない」
お腹に宿る子供へ囁く様に、七海は優しく話し掛けた。
「先輩って、どんな人なんだ?」
「ん?興味有るの。・・・もしかして、再婚したいとか」
西田は吹き出しそうになるも、辛うじて堪えた。
「どんな人かによるよ」
「働き者でパワフルだよ。皆に人気有る人で、何時も笑っているの」
「それはお会いしてみたいものだ」
「姉さ・・・いや。お母さんみたいな、人だったんだな」
「そうなのかもね。今、思い出すと」
西田は自分の若かりし頃を思い出しながら、天井に目をやった。


「先輩。此処の紅茶はあたくしが、セレクトした茶葉を使用してますの」
「うん、香りが良いよね。お店の雰囲気も、申し分無し」
つくしは自分を呼び付けた後輩に、拉致されて連れて来られたのは洋館を改装した紅茶専門店。
家主は三条桜子。
つくしを異常な位に慕い、美作あきらと婚約を間近に控える美人実業家だった。




本日もお越し頂きまして、有り難うございます。
昨晩、又もや北海道で地震が起きてしまいました。
読者様や書き手様で在住の皆様には、お見舞い申し上げます。
1日も早く、心健やかにお過ごしなられる日を申し上げます。



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 『優紀ちゃんがあんなにも色香のある女性になってたとは・・・』
 正直総二郎は、想定外な程に驚くばかりだった。
 友人のつくしは、男女双方から人気があるのは知っている。
 その親友に眼中すら無く、ましてやその逸材を見抜けなんだとは、自分の沽券にも関わる問題である。
「参ったよなあ」
 優紀を見てからは、結局真悠子との食事も何処か上の空で早目に切り上げたのだ。
落ち着かない総二郎は、行きつけの「メープル」のバーに向かう。
何時ものバーカウンターでは、F4仲間の美作あきらが一足先に酒を飲んでいる。
「おうどうした、色男」
「自信失くしちまうよなあ、優紀ちゃんの変貌ぶりに驚いてよ」
「あー、牧野の親友だっけか?結構評判になってたんだよな」
「知らねえのはオレだけだったのかよ」
「牧野も目立つんだけどな。それもあったんだが、元々男性人気は圧倒的だったんだわ」
総二郎に負けない位に、女性を見てるあきらならではである。
「牧野の陰になってたからなあ。が、あれは彼氏いてもおかしくはないな」
「その辺の男と優紀ちゃんって、それは納得行かねえ」
ニヤニヤしながら、あきらは総二郎を肘で突く。
「七股の男が年貢の納め時か。女好きの仲間としては淋しいわな」
「うるせえよ」
「昨日オレも会ったけどさ。坊主なのにすげえ似合ってるし。ありゃあ、余程の自信と美貌がないと痛いぜよ」
ストライクゾーンに入らないあきらでさえ、ベタ褒めする優紀の存在。
総二郎は優紀に彼氏が居るのか気になって、強めの酒を浴びるように飲むだけであった。


翌日総二郎は優紀に会う為だけに、幼馴じみの『西脇更』が主催する茶会に急遽客として参加する事にした。
が、当然ながら客ではなく、直ぐに主人側とされてしまったのは仕方のない話だ。
「相変わらず抜け目ないな」
「二郎が来るなら、券の売上違うから」
更はちゃっかり、長机に『若宗匠来場』と貼り紙をしている。
「更。今日は優紀ちゃん来るのか?」
「うん、二郎も気になってたんだ。優紀ちゃん目当ての男性も増えてるからね」
その優紀は僧侶の姿の男性と、連れ立ってやって来た。
「あれ?優紀ちゃん、お坊さんの彼氏連れかしら?」
更はニコニコしながら、優紀を出迎えた。
「更先輩。今日は知り合いと一緒でのお招き有難うございます」
更は総二郎をチラっと眺めると、案の定顔が引き攣っている。
「珍しい物見たわね」
「アイツは何時から・・・優紀ちゃんと」
「あら二郎知り合いなの?」
「同じクラスの奴だ」
総二郎は決心した。
優紀はオレが最初に女にしたんだ・・・・と。
何かを決したように、茶会は緊張に包まれながらも厳かに始まった。
その後の茶会は和やかに行われ、ましてや西門の次期家元が主人役と言うサプライズもあり。
女性客を中心に、更の株は確実に上昇した。
優紀は更の片付けも手伝い、裏方としての役目を立派に果たした。
「更・・・悪いな。優紀ちゃん借りても良いか?」
「ハイハイ。ごゆるりと」
総二郎は優紀の手を取ると、離れの茶室に優紀を拉致した。
「優紀ちゃんはオレを挑発してる?」
突然腕を引っ張られた上に、目と鼻の先に迄顔を付けられて優紀は固まっている。
「何でそんな風になるんですか?」
「暫く会わないうちに綺麗になったじゃん。流石のオレも焦ったわな」
「私は只の学生です。珠にお寺で修行とかに参加してますけど」
「此処まで余裕無くなったのは、正直優紀ちゃんが初めてだよ」
優紀は戸惑ってしまっている。
「男連れとかな、何時からすけこましみたいな事するようになったんだ?」
完全に総二郎の口調からは、何時もの余裕は無い。
「それは西門さんらしくない発言ではありませんか?私はモデルのような容姿でも、ましてや令嬢でもありません」
「いけない女性になったな。見た目は坊主つうか尼さんでも、尼さんは結構美人が多いんでね」
人差し指が優紀の項を辿るだけで、優紀は小さく声を上げた。
『アッ・・・』
総二郎に寄り掛かりながらも、優紀は深く唇を塞がれ舌を絡められてしまう。
「オレは優紀を自分だけの女にしたいだけだよ」
「私でなくても・・・ア・・・・ンッ」
息も絶え絶えに成るほどに再度の深い接吻に、優紀は気付かないうちに色香を醸し出している。
が、今は耐える総二郎である。
目を潤ませ、俯く優紀に愛しさを感じる。
この日はそれ以上の事は強要しなかった。

時期を外したアップで、スミマセン✨







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Rだしはっきし言って、意味ありません。
大分昔のお蔵入りした話、ブロ友様有り難うございます。
尚、深いツッコミは無しでwwww。


それは突然降って来た話だった。
名門『英徳学園高等部』から、就職を希望して間もなくの事。
父親が突然のリストラにあい、直ぐにでも住み込みで働ける場所をつくしは探していた。
近場では仲間達に見つかりたくなくて、『機関従業員』で仕事を探した。
即日に決めて荷物を纏めると、携帯を変えてアパートも解約。
おかっぱの髪型で小柄だと直ぐ分かるから、ベリーショートにして更にツーブロにした。
スカートを棄てて、パンツのみを数枚持参して夜光バスに乗って岡山の山間部へ向かう。
大親友の優紀には言いたかったけど、確実にバレるから内緒のまま。
つくしは名前も、『牧野つくし』を止めて『川鍋つぐみ』と改名した。

鈍行電車を乗り継いで、送迎のバスに乗ると全てをリセットするように目を閉じた。


それから10年近い年月を経過し、つくしは現場にも慣れて仕送りも出来るようになった。
契約社員に昇格し、職場でも皆と仲良しになれた。
3年前に取引先から視察団の一人として来ていた、「梶原俊樹」を知り合いから紹介されて付き合い出した。
俊樹は役職者ではなかったが、ささくれていたつくしを穏やかに包んでくれた。
つくしとは4歳違いで、つくしは何時も笑顔で日々を静かに送っている。
「そろそろ、結婚を考えないか?」と、市街地のカフェでつくしは俊樹から告白された。
「うん、落ち着いてきたし。子供も欲しいしね」
つくしは結婚する事を、ごく当たり前に信じていた。
漸く普通の花嫁修業に備えられる、待ち遠しかった。

数日後。
倉庫で在庫の移動を上司の『水田』から頼まれて、商品を抱えて移動の最中だった。
つくしは前方から、歩いて来る集団を発見した。
担当メーカーの社長と、倉庫のセンター長を挟んで前から引率者するのは上司の部長。
それはSPと秘書を引き連れた、見覚えのある奴。
特徴ある髪型に、最高級のブランドスーツで固めた細身ながら彫刻のように整った男。
つくしは同僚の『大橋』と仕事をしていたが。
大橋に仕事を頼むなり、静かに踵を返して歩いて来る集団に気付かれぬよう倉庫の別室に移動した。
「な・・・もう、私は静かに穏やかに暮らしたいだけなのに」

息を潜めながら、匍匐前進した。
「もう、行ったかな。俊樹とランチする時間迄ちょっとあるかな」
ポケットから携帯取り出そうとしたその時。

後ろからいきなり、羽交い締めにされて口許を強く押さえ込まれた。
「俊樹?テメーは、彼氏に隠れて浮気とはいい度胸してんな。挨拶すらしねぇのは、社会人としてはなってないな」
「ど・・・・道明寺。アンタが何で今・・・」
「今・・・だあ?NYに託つけて、姿消すとはな」
「仕方・・・ないでしょ。私は普通の生活をしたいだけ、もう直ぐ結婚」
と言い出した時だ。
腕に力が入りながらも、司はつくしの顔を振り向かせて深く口付ける。
つくしは苦しみながら、司から離れようともがきまくる。
「アタシは牧野つくしじゃないっ」
「なら、実力行使しかねーな」
司は、ドアのカードキーを施錠するとつくしの上にのし掛かる。
聞き分けない子供のように、暴れ捲る。
舌打ちした司は、つくしが弱い項をスレスレに触れる。
小さいながら、声を上げそうになる。
「ン・・・ンンッ」
細い指は、顎に触れながら下に下がる。
Tシャツを捲し上げ、形の良い膨らみを揉む。
ブラのホックを外し、姿を表した頂きを口に含み転がす。
つくしは涙を浮かべながらも、声を上げそうになる。
「声聞かせろ」
「誰が・・・・アン・・アッ」
「強情も今のうちだけな」
其々を含みつつ、手は薄い茂みに到着する。
桃の淵を触れられ、声は止まる事が出来ない。
茂み付近の密に指を潜入されて、更に声を上げようとした瞬間。
『つぐみ、何処行ったのかしら』
『アイツ弁当食べようって、誘ってくれたんだぜ」
俊樹がつくしを探して、付近をうろついている。
それを見逃さない司は、蜜が溜まる泉に指を差し込む。
つくしは小さいながら、声を上げる。
司を退けようと奮闘するが、パンツとショーツを脱がされてしまっていた。
知らず知らずに、指を口に差し込まれて本数を増やされた。
「たっぷり含んどけよ、痛いのはオメーだからな」
クリトリスに指を差し込まれ、つくしは理性を手放した。
「ア・・・・イッ・・・ア・・・」
「イイの間違いだろ」
つくしは悔し泣きになりながら、最後の抵抗をするも腰を押さえ付けられて動けない。
司はスラックスを下げると、膨張した自身をつくしの泉に当てた。
つくしの足を肩辺り迄折り曲げて、挿入を繰り返し開放した。
その行為は何度も繰り返しては、つくしに想いを注いだ。

つくしは、シャツを申し訳程度に纏う以外は全身隈無く所有印だらけになっている。

俊樹との結婚どころではない、つくしは司を忘れた筈なのに。
振りほどけなかった。
見つけられてしまった。
「アンタは悪党以外の何でもない」
「あ?オレが悪党なら、お前は悪女だな」
「何で・・・アタシが悪女よ」
「このオレ様を、未だに惚れさせてる位の女だしな」
「アンタがその気になれば、皆寄ってくるわ。アタシじゃなくても、幾らでも」
「お前程、タチ悪ィ悪女は他には居ねーだろ」
司が妖艶な笑みを浮かべれば、つくしは円らな瞳に邪悪な笑みで司に口付けた。
『そう、アタシはアンタを独占したいの。アンタはアタシを独占したいなら、アタシはアンタだけを欲しいの』
結局つくしは、司との泥沼化にハマりあまつさえ懐妊してしまうのであった。
其れを堕胎したのは、後日の話である。


本日もお越し下さいまして、有り難うございます。
一番最初に書いた、エセエロ。
アップしようと思ったら、完成出来ず‼️


最初に書いた、エロ。
3年前に書いたので、下手ではありますが。
時効と言う事で、良かったら笑って下さいね。






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