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あの日を思い出すだけで、未だに武者震いが止まらない。
近くを男性社員が通るだけでも、ギクリとする。
部署が『営業部』であるから、営業マンからの見積書を幾つも掛け持ちしているつくし。
その日も係長の『山崎』から、プロジェクトの見積りを頼まれていた。
彼は体育会系の社員だが、『帰国子女』であり爽やかな雰囲気を醸す男性だ。
つくしは特別に好意を持つ訳もなく、普通に接していたにも関わらず。
『執務室』から見積書提出の催促を受け、急ぎキーボードを叩いていた。
小さいプロジェクトのマネージメントだが、何故か指揮を取ったのはよりによって『副社長』の道明寺司。

山崎だけではない、男性社員の殆どが司に苦手意識を持っている。
司や楓に睨まれたと思い込み、上司の久間部長みたいに入院や通院中になったのも何人かいる。
部長は違うのだが、係長はつくしを頼りにしている。

あの時は何万倍の倍率を潜り抜けたつくしの、プレゼンを楽しみにしていた。
山崎は自販機の前で、ネス◯フェのバリスタコーヒーを注文していた。
口笛を吹きながら、今日のlunchは何にしようか考えていた。
スラックスのポケットに、手を無造作に突っ込んでいた時。
直ぐ近くから、足元をふらつかせながらつくしがノロノロと歩いて来た。

パウダールームを兼ねた、化粧室のドアが音を立てて閉まる音が聞こえる。
『どうしたんだ?顔が赤い・・みたいだな』
赤くて汗ばんでいるみたいだが、室内の空調は快適に保たれている・・にも関わらずだ。

山崎はつくしに向かって、歩いて行く。
つくしは小さく呻いて、壁づたいに歩こうとしたが転倒してヒールの踵が折れたらしい。

つくし「うう・・・」
山崎「牧野君、大丈夫かい?」
つくし「あ・・・山・・あぁ」
赤い顔で目を反らすつくしの儚げそうな大きな瞳に、山崎は自分が異性で有る事を痛感した。
山崎「何があったんだ?顔が赤いみたいだが」

事務員の制服から、汗が染みてガタガタと歯を鳴らすつくし。
山崎は医務室へ、連れて行こうとした。
それは至極当たり前の行為であり、決してつくしに疚しい気持ちを抱いてはいない・・・筈だが。
風邪を引いたのだろうか?、しかし彼女の赤く染まる顔に女を感じてしまうのは何故だろう。
意思の強い大きく円らな瞳は、山崎の心を温かく穏やかにさせる気持ちが芽生える。
『牧野君に恋心を抱かない男が、居るならばそれは既婚か余程の悟りを開いた人間だよ』
つくしは呻いたまま、顔を床に近づけていた。
時折、痙攣する素振りに胸元を手で隠しながら。


ポロポロと涙を溢し、微かに唇を広げるつくしは妖艶さを増している。

山崎が手を無造作に、つくしへ伸ばそうとした時だ。

屈強な人々が山崎の前に、壁として憚っている。
つくしの爆弾を隠す為なのかは、誰も知らない。

かの一人を除いては。


本日もお越し頂きまして、有難うございます。
此方は短編のお話になります。
宜しくお願い致します。

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久間部長は通院の帰り道に、近くのコーヒースタンドで軽食を取る事にした。

先日の胃痛で、薬を処方して貰った。
付き添った娘からは、『手間掛かるお父さんなんだから』と言われて小さく沈んでいた。

道明寺HDの『定例会議』が、よもや『ツルの一声』で中止となりツルこと『道明寺楓』に睨まれた時には生きた心地のしなかった久間部長。
それもその筈なのだ。
入社間もない『牧野つくし』が、まさかの会議不参加に顔面蒼白となった。
『道明寺HD』ではしがない部長止まりだが、それでも毎日規則正しい日々を送って来た。

部長や部下達の期待を一心に、プレゼンも念入りに仕事を覚えながら努力の日々だったつくしが。

その日に欠勤した上に、楓からも睨まれたと思った部長。

唯一救われたのは、『お身体を大事に労って下さい』と何故だかスーパーサラリーマンの西田を通じ、会社から見舞金の額が札束で来た事だった。

娘は道明寺HDの太っ腹に驚いていたが、入院部屋は個室で出勤扱い。
「お父さん、至れり尽くせりだけど。何かしたの?」

それは私が聞きたい、と思った久間部長だった。



執務室直行のEVは、牡と雌の匂いが充満しとても見れた物ではなかった。

道明寺の使用人を、出入りの清掃会社の制服に着替えさせ会社のEVを綺麗にさせた。
業者の中には、口の軽い従業員が『SNS』に上げたりヤりかねないからだ。
道明寺邸の使用人は、徹底したプロ使用人集団。
その彼らはEV掃除で、何となくは察しが付いた。

『坊っちゃんの執着は、半端では無いのだと』


当事者のつくしは、その日中は会社から何時どうやって出勤退勤したかは未だ謎に包まれている。


数日後。
HDは何時もの日々を、取り戻している。

牧野つくしの日課は、営業課の事務員としてパソコンの前でキーボードを叩くルーティンな日々。
スマホを首紐に掛け複数の営業マンを、フォローしながら久間部長や山南課長と連係して今日も鍛えられている。

新入社員の中でも、ダントツの成績だったにも関わらずつくしは閑散な部署に配属されていた。
『秘書課』『国際事業部』配属だけは、断固拒絶を示し営業部。
それも『営業企画部』の事務員扱いで。

つくしは先日起きてしまった不慮の事故に、悩み続けていた。
不慮の事故と言っても、『痴情のもつれ』と言うタチの悪い事故だった。
あの日は死んだ様に起き上がれず、気付いた時にはマンションのスプリングベッドの上で。
着ていた服こそ変わっていたから、驚いたのだが。
行為の残骸まみれよりは、下ろし立てのネグリジェ姿にホッとした。


しかし、此れはほんの序章に過ぎなかった。




本日もお越し頂きまして、有難うございます。
世間の休みに逆行して、ウチは相変わらず仕事でございます。


何時もは0時予約投稿なんですが、更新時間は不定期となります。
日中が仕事につき、申し訳ございません。



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ちょっと、間が空いてますが少しずつ動かします。
多分、先月の話だよなあ。



つくしの学生時代の後輩にあたる、三条(旧姓・現美作)桜子は自宅の洋館を一部改装して『喫茶店』を経営している。

桜子は祖母が特養老人ホームに入所したのを機に、邸を手放すかを考えていた。
大学を卒業と同時に、かねてから交際していた『美作あきら』と籍を入れる予定の彼女だ。
桜子は先月、双子を出産した。
結婚前に子供を産んだ事から、美作の関係者からは『デキ婚の女は、宜しくない』と非難の嵐だ。
あきらとは別れる予定もないし、順番が逆になっただけの話。
世界に名だたる美作あきらが、デキ婚と言われ世間はバッシングばかりだが。
「言いたい輩は、暇人と変わらないですわ」
母親になってから、更に逞しさが増した様だ。

その前後も親友の優紀が出産したりと、つくしは『お祝いばかりで大変』と言った記憶が有る。
「邸は取り壊しても、良かったんですけれど。税金対策も結構面倒ですから」
簡単に壊すのをつくしや優紀が止めたり、英徳や都の関係者等からも署名迄集めて来たと言うのだ。

未来の伴侶になるあきらからも、『喫茶店とかで、使ったりとか出来るんじゃないか?』
と言われた桜子。

毎日ではないが、気紛れに営業しながら邸を維持している。

「先輩、そろそろ良いお話は聞けないですか?」
「あんたは、いきなり人を捕まえてそれ?」
「あたくしは、先輩が道明寺さんと結婚出来ないのが不思議でなりません」
アッサムの高級茶葉で入れた紅茶を、口腔に含むなり噎せるつくし。
口元をペーパーで、抑えながらコンコンと咳き込むつくし。
「あん・・・た。な、何で道明寺・・・ゲホッ」
「花沢さんも、職場結婚なさったんですよ」
類を強調する辺りは、何か含みを持った言い回しだ。

類とは付き合うどころか、自分からは連絡もしなかった。
「いやいや、それは知らなかったから。あたしも連絡取ろうとかなかったし」
桜子はカップの取っ手を、細い指で優雅に掴む。
カップは桜子がお気に入りの、ロイヤルミルトン。
「花沢さんは職場に検診でお見えになった、女医さんとご結婚なさったのです」
桜子が分厚い女性向けの結婚雑誌を、つくしの手元に置く。
「あたくしも、何度かお会い致しましたよ。定期検診の時に」
「あー、双子ちゃんね」
「そうなんですよ。お義母様が、凄く可愛いがられてます」
桜子も何故だか、双子の女児だったからなのか。
あきらとその父は、苦笑いをしてるらしい。

つくしが頁を捲ると、フランス郊外の古城を背景に。
タキシード姿の類と、ローブデコルデに、長めの花柄なベールに映える金髪の巻き髪姿の女性。
紙面の二人からは、笑みに包まれて自分も幸せになれそうな気持ちになる。

「桐原祐子さんて、人なんだ。職業は花沢物産の総務部で、健康相談室赴任・・・へぇ」
文章を棒読みしながら、頷き気味に目線を動かす。

つくしの半身と言われる位に、類には考える事が読まれていた過去話。

「時が流れるのは、早いねえ」
「後は先輩だけです。優紀さんは、跡継ぎお生まれになってからもう三人のママですから」
「いや、未だ滋さん・・・」
「滋さんの前に、先輩ですよっ。変な人から告白とかは、止めて下さいね」
つくづく口先の悪い後輩とはいえ、無下に出来ないのが人の良いつくしたる所以。
『そもそも、道明寺となんか会う事も無いのに』

それを人々は『灯台もと暗し』と言うが、つくしには全くの他人事にしか聞こえてなかった。


お久しぶりに、まったりアップです。
少し続き書けそうだッたので、掲載してみました。
が、辻褄合わずですみません😣💦⤵️。


此れも既に完結させなきゃと、頑張って書き起こしています。

今、書いてるのは西田目線かな。
司も出したり、未だ少し続きます。
然し、パンケーキの続きも並行してるので。
複数進行形で、読みにくいと思いますが。
少ない読者様の、楽しみになって下さいましたら幸いです。








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追伸、Fママ様と先輩。

続き中々、書けなくてゴメンなさい。
◯◯◯4さん、何時も有難うございます。





気付いたら、GW前の繁忙期に突入しとったわ。


毎回、閑古鳥の埃まみれなサイトに足をお運び下さいまして。
有難うございます。

お久しぶりの悠香でございます。
平成終了迄、後少し。
で、新年号は『令和』ですかねえ。

因みに、新年号にはちっとも期待してませんが何か?

そもそも、和や安等が付いた年号はろくでなしな事がやたらと起きるんですよねえ。

期待すると、馬鹿を見るのが今のご時世。
失われた30年とも、言われてますねえ。
色々な意味で、サバイバルになるばかりですかね。

更新はお話を書けないのと、やはり週6労働がしんどい。
後は読書をしないと、未だ思考が大変ですかね。
ひたすら読書をしてますかね、珠に外出したりと。

外出も遠出したいんけど、人混みが凄くて嫌になります。
GWは更新したいんですが、中々訂正したりする時間が無いんですよねえ。
今は二次を読むのも、リンクサイトさんとお友達さん位。

連載の続きや、短編を下書きしてます。
ホンマ毎日も来て下さる方も居るので、申し訳ないなと思ってます。
GWに何か、アップ出来たらとは考えつつも。


皆様、素敵なGWをお過ごし下さいね。

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明日の0時に、続きのどれかをアップします。





















『パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい、あんたと(つくしを)食べたい』
()は、司の正直な気持ちである。


祐子「類、居るかしら?」
つくし「あたし・・・帰りたいなあ」
有無言えずに、ドナドナのBGMに乗せられて向かう二人。

お誂え向きに造られた『ティールーム』の扉を潜る。
類が直ぐ近くで、直立したまま待機している。
アクビをしながらも、その姿は絵になっている。

祐子に促されて、気の進まないつくしだったが。
取り敢えず連れて来られた感満載で、モジモジしてしまう。
類「牧野、奥に司待たせてるから」
つくし「う・・・行きたくない」
類「オレ、祐子連れて戻るからさ」

つくしはが祐子の後ろに隠れようとするが。
類がここぞとばかりに、肩を抑え込んだまま奥に連れて行く。
つくしを前方に立たせて、ジェンカでも踊らせる魂胆なのだろうか。

「えー、ちょっ・・あ・・・あたし」
と、あたふたするつくしであったが。
類はつくしに、諭すように笑った。
「牧野だけが、司を人間に出来るんだからさ」
祐子もその後ろから、付いて行く。
「つくしちゃん、道明寺さんとお幸せにね」
つくしの身体を軽く押すと、二人はそそくさとドアを閉めて、カードをドアに翳す。
カードはセキュリティカードだった。

二人はつくしがドアを開かない様に、電子カードでロックを掛けた。
つくしをティールームと言う名前の檻に、放り込んだ二人。
「「牧野(つくしちゃん)、じゃあな(じゃあね)」」
彼らはそのまま、ホテルを後にしたのだった。
「ちょっと、類。祐子さん、待ってってば~」
つくしの前には猛獣が、獲物を見つけたとばかりに近寄って来るも。
近くのテーブルからは、甘いクリームの匂いが漂って来る。

つくしは忙しなく動いていたせいなのか、お腹がグーグー鳴っていた。
つくし「うわあ〜、此れどうしたんだろ?」
目の前のスイーツに釣られて表情を輝かせ、並べられているクッキーに思わず手を伸ばしてしまうつくし。
此れが檻だったら、確実に閉まっていただろう。
「美味しい〜っ・・・幸せ過ぎ・・・あ」

スイーツの並ぶテーブルの前で、猛獣なオレ様がスタンバイしている。

高級スイーツの前で仁王立ちする司に、つくしが上目遣いでニッコリ笑う。
「あははは・・・美味しいね。道明寺」
その場しのぎで、テキトーに言うつくし。
「都合悪くなると、道明寺呼ばわりか」
「いやぁ・・あの・・・ね」
つくしの側に近づいて、がっつり首周りをホールドする司。
頭を振って、逃げようとするつくし。
「うーん、ギブだって」
つくしの目前に回り、拳を目の前に見せ付けられる。
『あたし病院送り・・・だよねえ』

つくしは目を閉じる・・・が、待てど暮らせど。

暫くすると、頭上に関節部分で小さく殴られる。
「痛いんですけど・・・」
「男の部分、殴られた身にもなれ」
「ですよねえ・・・・」
余りの他人事風なつくしに、司が睨み付けるも。
「あたし可愛いくないのに」
始末の悪い女の上目遣いに、司は自分の敗北を認めた。
本当は司の事が大好きなのに、絶対に口にしようとしない女。
『可愛いけど、始末に負えないな』
パーティーでも、会社でも、つくしは男性目線が半端無い。

つくしが蹴りを入れた部分は、道明寺の未来が掛かって居る?大切な場所でも有る。
「スイーツには目が無えくせに、毎回心配させやがる」
「だって・・・あんた、嫌いじゃん」

「うさぎ屋行ったじゃねーか」
「あれは無理してた・・・」
「甘い物はな。つくしと行く場所は、嫌じゃねーよ」
甘い物は苦手であるが、つくしと一緒ならば甘い雰囲気の場所でも天国になるから不思議なのだ。

「パンケーキ食わせてくれんだろ?」
一緒の隙間を付いて、司は甘さを醸し出すつくしの唇に引き寄せられる様に深く口付けた。
「んん・・ん・・」
つくしは酸素を求めようと、腕を上げようにもそれは司の背中に回されていて。

大きな瞳から、暗い世界は消滅して行く。


本日もお越し頂きまして、有難うございます。
次回が最終回になります。
更新時間が定まらず、皆様にご迷惑おかけしています。



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タイトルは勿論、『DA PUMP』のタイトルから、パクりですが。
内容は全く関係ありません。
昨日の続きは、近日中にアップ致しますね。
花見してたら、此方が妄想出来ました←。


『道明寺邸・世田谷通りお花見に参加の皆様。只今前方の白いテント内で、警察官の手荷物検査とセキュリティチェックを行っております』
今年は道明寺邸で、車通りの場所を一般公開する事になったのだ。
実は道明寺邸の敷地は、桜の名所で都心ではかなり有名だ。
(花沢邸は藤の花が、有名である)
京都で廃寺になる予定となった寺を、買い取っている。
寺は移築して、西門流や関係寺院に貸し出したりしている。
桜は世田谷にも、何本か移動したのだ。


沢山の見物客にごった返して、流石のつくしもビックリしていた。


つくしの素性は隠して、帽子にサングラスでパーカーにパンツとラフな服装で変装していある。
開催前は当然ながら、当主の司が『見世物はパーティーだけで、沢山だ』と言い出した。
が、妻の一言でそれは脆くも崩れ去った。

「せっかく、重要文化財並みの桜の木で並木道なのに。皆様に見て頂きたいものだわ」
道明寺邸の女主人にして、気難しい女嫌いだった司をまっとうな人間に戻した当主夫人。

「邸を見世物小屋にしたいのか・・・」
「誰も邸をお見せするとは、一言も申してませんよ」
妻と実母の楓に言われては、

皇居並みの敷地である、『道明寺邸』は幾筋もの道路が張り巡らされている。
今回は普段は開放していない、『世田谷南通り』の3キロ近い一本道を2週間だけ開放して欲しいと。
東京都と英徳学園史学部から、頼まれていた。

楓が勲一等の受賞と、つくしに第4子懐妊記念を兼ねてらしい。

世田谷南通りには、四季折々の桜や楓に欅やら植物も貴重な種類が沢山植えられている。
セキュリティとひたすら面倒臭い司は、そんな記念日はつくしと子供以外では関わりたくない。

本当はつくしだけである。
が、それは内緒だ。
この間もそれに託つけて、スキンシップを取ろうとしたら怒らせてしまった。

一緒に風呂も入れなくて、宥めすかして許して貰ったのだ。

勿論、息子共々労って貰えたから一安心した。


今日はつくしも一般人に紛れて、通りを歩いていた。

近県からはともかくも、海外からの観光客もカメラを片手に歩いている。

桜やら欅の木を木陰に、近隣の住民がカメラで撮影に急しいらしい。
道明寺邸の木々は紫外線を遮り、木漏れ陽が優しく照らす。
観光客も大木の壮大な姿に、ため息である。

人々は世間の経済活動に、疲労感を漂わせている。

その中で道明寺邸の桜並木道は、心の拠り所代わりとなりそうだ。

つくしは人々が桜を眺めつつも楽しみながら、談笑する姿に嬉しくなってくる。

司は桜の花びらが舞う中で、つくしの微笑む姿に愛しさが募って来る。

つくしは小走りに走る幼子へ、目を細めていた。

道明寺HDの次世代は、彼らに委ねられる。

つくしは司に肩を寄せられ、幼子とその父との代わる代わる表情を比べていたのだった。

その表情は誰よりも、優しい菩薩の様相で。


訳の分からない話で、申し訳ございません。
本日は花見をした折りから、思い付いたネタですが。
いやあ・・・とにかく、人の凄さに驚きました。
暑さでしんどかったですが、花見は良かったですねえ。

本日もお越し頂きまして、有難うございます。
読者の皆様に、桜の美しさが伝わりましたら幸いです。
桜よりもスイーツの話で、お友達様と盛り上がってましたが←。




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つくしは呆然としながら、立ち尽くしたまま大きな目をキョトンとさせている。
夢屋君が小さく『可愛い❤️』と呟いたのは、聞かなかった事にする祐子。
クスクス笑う祐子は、ソバージュの髪に手を遣りながら『流石、類だわ』と感心するばかりである。

つくし「あの・・・類って?」
祐子「つくしちゃん・・・よね?始めまして、花沢祐子です。花沢がお世話になってます・・うん、可愛い」
つくし「花沢って・・・花沢類・・・?へ?何が」
祐子は類並みに、クックッと笑いながら声を抑えている。
祐子「あははは。・・・もう・・・面白いわ。つくしちゃん」
つくし「は?な・・・何か?」
祐子「類がつくしちゃんをね、気に入ってるの・・分かる」

祐子は化粧台に腰を下ろすと、一人で暫く笑い続けていた。
やがて祐子と夢屋君は、つくしを連れて近くの『ティールーム』へ向かった。
祐子「多分ね、類が来てるわ」
あっけらかんに、言ってしまう祐子。
驚いたのは寧ろつくしの方だ。
つくし「あたしが類に会うの、何とも思わないんですか?」
祐子「類が浮気でも?その位では、類はたじろがないわよ。寧ろ司君の暴走に付き合わされる方が、大変だから」
夢屋君「祐子先輩、英徳なんですう」
つくし「て・・・?じゃ、あたしの先輩ですか」
祐子「正式にはね、道明寺椿と同期なのよ。私は医学部で、椿は経済学部だったかな」
つくし「椿お姉さんと?」
夢屋君「ボクもそれ聞いて、驚きましたよう」
祐子「私が実家の病院継がずに、海外行ったからなあ・・。其所にティールームが、見えるでしょ」

夢屋君とはその後を考えて、取り敢えずはお別れしたつくしと祐子。

小さな『ティールーム』は、純喫茶の作りながらCDでジャズピアノが流されている。
ボックス席に向かい合って座る、類ともう一人。
紅茶のカップを取っ手を持ちながら、優雅に飲んでいる類。
その向かいでは、青筋を立てている御曹司様。
御曹司様を隣で見守っている、スーパー秘書。
類「司、少しは落ち着けば?」
司「此れで落ち着けるか」
類「牧野は一筋縄で行かないの、分からない?」
司「その余裕綽々なんが、気に入らねえな」
男性のシンボルで、ビジネスが出来る司からすればすまして紅茶を啜る類に苛つくだけなのだ。
類「牧野に責任取って貰えぱ、良いんじゃない?」
司「大事な息子は、労って貰う。牧野のご奉仕で」
ドヤ顔で言う司に、心底呆れ尽くす類である。
類「それは勝手だけど。その前に、パンケーキ食べられんの?」
コーヒーの入ったカップを、落としそうになり中身をスラックスに溢しそうになる司。
司「何でオレがパンケーキ食わなきゃなんねえ・・・」
類「牧野、パンケーキ食べたいみたいだから」
司「何で類が知ってるんだ?」
類「此処のスイーツ企画、オレが言い出したんだよ。それに便乗したのが、司のおふくろさん達」
司「ババァ、抜け目ねえな」
類「司もパンケーキ食べれば良いんだよ」

司は一瞬舌打ちしたが、直ぐにその表情を消した。
女性が見たら腰が砕ける様な、邪悪に満ちた笑み。
司「それ以上のが、有ったな・・」
類「何かその先・・・考えたくない」

つくしは『ドナドナ』で、ティールームへ護送されている気分だった。
『パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい・・メープル汚い』

つくしの人生、明日はどちらか?バラ色の未来が有るかは定かでない。


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『パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい・・、牧野は鈍感』


店員の夢屋君は、『ホテルメープル』にアルバイトで雇われた現役の『大学生』なのだ。
夢屋君は将来、『ホテルメープル』のベーカリーショップに併設する『パティスリー柊』でパティスリーになる事。
が、英徳に通っている為『道明寺HD』に就職しろと、両親と喧嘩中なのだ。

が、『道明寺HD』云々の前に、夢屋君は悩みを抱えている。
あの御曹司様に、自分は睨まれてしまったらしいからだ。

ご承知とは思うが、『道明寺司』は大変好奇な・・・もとい高貴な御曹司様。
その御曹司様は、大変な女人嫌いで有名な方である。
司に近寄ろうとする女が後を経たない中、人伝に聞いた話であるが。
有る外資系の娘が、司に声を掛けたら『仕事以外の用はない』で終わったのだとか。
大使館主宰のパーティーでは、資産家令嬢や王室の娘等見た目もビジネスでも役立つ女性達が押し掛けたが。
秘書や実姉に、友人の妹等と同伴で敵もさるもので撃退されたのだ。
声を掛けても無視か、睨まれて終わっている。

御曹司に睨まれると、女性はおろか男性も『ゾッとするか不快になるか』のどちらからしい。

夢屋「ボク、道明寺さんに睨まれる事・・・してないですう」
完全なとばっちりであるし、夢屋君はピュアな青年だ。
只、今ハヤリの『植物男子』なる生態なだけで。

祐子「ハイハイ、っと。ん?携帯鳴ってるな・・」
小さいながらも、着メロを流すスマホをバッグから取り出す。
祐子「もしもし、何かあったの類?」

因みにスマホで通話する、この女性『青野祐子』と言う類のツレである。





その類が通話する場所の、大きめのソファーでドッカと長い脚を拡げるのは司である。
途中で股関が疼いた・・のではなく、類がやって来たのを秘書からの連絡で聞いたのだ。
「祐子?今、何処に居るの・・・あー、さっきの見つかったか・・・未だ?」
イライラモードで、ペットボトルのミネラルウォーターを開封する司。
その司を後目に、スマホで通話するのは司以上につくしのレーダーをキャッチしやすい『花沢類』だ。
らっぱ飲みをしながら、勢い良く口内に含む。
類「司、少しは落ち着けば?そんなんじゃ、牧野は逃げるよ」
司「蹴り入れられて、落ち着いてる奴がいたらお目に掛かりたいものだ」
類「相手は牧野だからさ。意固地なんだよ」
司の近くで待機する、敏腕秘書。
無表情だが内心は吹き出す、寸前だったのはナイショである。

類は先程の『祐子』を連れて、メープルにやって来たのはつい数時間前だ。
『ナポリ』で挙式を済ませ、披露宴を行う為に日本へ一時帰国をしたのだが。
『祐子』が『ホテルメープルに泊まってみたい』と、言い出した事からだった。
司「女連れで帰国とは、類も成長したもんだな」
類「祐子の事?ダービーマッチの会場で会ったからさ」

スウェーデン製の『チッペンデール』で統一された、この部屋は『短期滞在型・セミダブル』のシンプルな部屋だった。

祐子は通話を終えると、いきなりツカツカと歩き出す。
突然手前の化粧室のドアに手を掛け、勢い良く開いたドアの前で『キャッ』と声が上がった。





本日もお越し頂きまして、有難うございます。
寝落ちしてしまい、やっと書き上げました。
もうちょっとで、司とつくしは再会するかな。
最近、更新の時間がバラバラですみません😣💦⤵️。

時間掛かってますが、更新だけはと。
グダグダながら、何とか頑張ります。
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通常運転中の高級ホテルを、全速力で走り回る小柄の小さな女は長い廊下をひたすら走る。

EVに急いで乗り込み適当な階を押して、着いた階からの非常階段に繋がるドアを開いて逃げる段取り。

司は走りながらも、蹴られた場所が場所なだけにバランスを保つのが大変であったのか?

つくしを追って来る気配は、見えないようだ。
スキニーパンツに、桜色のニットで可愛いらしいつくしの服装。
男性客が見ていたら、ナンパは間違いなかろう。




パンケーキをたらふく食べた筈も、とっくに内臓へ消化されたか。
競歩ペースで早歩きをしながら、辺りを伺う。
宿泊専用フロアか、違うのか。

辺りを見回せど、誰も居ない。
モニターで見れば、何処に居るかは分かるだろうが。
パウダールームのマークを発見し、そのきらびやかなドアを開く。
サボンの匂いが、フロア内を占拠している。
つくしはトイレ側のドアに身を寄せる。
しっかりロックを施錠する。
パウダールームの奥に、フィッティングルームも有るらしく。

女1「さっきさあ、レストランでさ。道明寺司を見たのよ」
女2「マジ?、羨ましい。良い男よねえ」
女3「オーラが半端無くて。昨日さ、ロ◯◯ドをテレビで見てたんだけどさ。すっかり霞んだわよ」
女2「クリスチアーノ・ロ◯◯ドより、良い男?目の保養じゃない」
女1「パンケーキ食べれたし、来月からメニュー入るみたいよ」
女2「道明寺様、見たかったわよ」

女達の素性は分からないし、声しか聞こえては来ない。
大体はピーチクパーチクと、イケメンを見れば騒ぐ類いのミーハーな女友達同士と言ったところか。

女達から聞こえてきたのは、『パンケーキ食べたい・・パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい・・司と食べたい』
「「「司を食べたあ~い・・・キャア😆言っちゃったあ」」」

つくしはドアの向こうで、吹き出しそうになるのを堪えていた。
『おあいにく様、甘い物はアイツ大っ嫌いだもん。でもどうせなら、一緒に司も引き取って欲しいよ』

司の大事な部分に、勢いで蹴りを入れてしまったつくし。

桜子が見ていたなら、烈火の如く怒りまくっただろう。
『全世界の女性から、先輩は命が幾らあっても足りませんよ。道明寺さんの精子を欲しくて、国家予算のビジネスが世界で動くんです』と。

「考えたら、悲しくなって来るよなあ」
とは思ったつくしだが。
つくしとて年頃の女性である。

司と普通に付き合う事が出来ていたなら、悩む事は無い・・・いや悩むだろう。


『道明寺司』は稀に見る、スペシャルパーフェクトな男である。
『F4』の存在自体が、凄いのは分かっている。

然し、司が余りに規格外過ぎて・・である。


こんな自分では惨めになるし、嫌になってしまう。
後ろ指を刺されて、命を狙われるばかりな日々。


『あんたには、幾らでも相応しい女性が居るじゃないの・・・』

何も無い自分よりは、その気になれば良い女性を探して幸せになってよ・・・・。


つくしは完全に堂々巡りの自分の脳内へ、入り込んでいた。


「ちょっと、夢屋君。本当につくしちゃんを見たの?」
聞いた事の無い女性の声で、つくしの名前を言われて驚くつくし。

「本当ですう、ボクが嘘言うと思ってるんですかあ」

夢屋君は先程のパンケーキを、つくしのテーブルに運んできた男?であった筈だ。

「嘘言う?私の立場も考えてよ。類に怒られんの、私はゴメンだから・・・・」

類って、花沢類?この人は一体誰?

つくしの頭は更に、堂々巡りするばかりであった。


本日もお越し頂きまして、有難うございます。

爆睡してしまいまして、今の時間になってます←。


BS番組で『京都春の非公開観光特集』に、目移りして画面に釘付けでした・・・。

(←二次の続き書けよ)


垂れ桜とつくしに焦がれ・・・るエロ話(又、それかよ)の、妄想ばかりで。


進歩がなくて、すみません✨。


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黒服姿の集団から、頭一つ飛び出しているとても見覚えの有る男。

つくしは急いで扉を締めようとするが、ガタイの宜しい集団が『そうは問屋が下ろさない』とばかりに扉を開けた。
「卑怯じゃないのっ、いたいけない女性相手に」
黒服の壁集団は、サングラス越しに冷や汗で目を反らして申し訳なさそうにしている。

「それが天下の道明寺集団の・・やる事?」
高級なスーツを嫌みな位に着こなして、スマートに立ち尽くすも舌打ちする。
「やってる事が、反グレ集団と大して変わらないじゃない」
「てめえはオレの女だろうが」
「はあ?あたしは、普通の人とお付き合いしたいんです」
癖の有る髪とそんじょそこらのモデルが、束になっても安っぽくは見えない生まれながらの御曹司様。
「何処行きやがる?彼氏様を置いて行くのか」
「辛子の間違いでしょうよ」
「あ?甘い物に託つけて、男と密会すんだろ」

つくしの神経が、猫の毛並みの如く逆立つ。
「あたしは安い女じゃないって、何回言えば・・・」
適度にフットワークをこなすと、つくしは護身と言わんばかりに司の生殖器目掛けて蹴りを見舞う。
「ってえ・・・どっちが卑怯だ?大して変わんねーな」
「御曹司様だから?ちゃんちゃら、おかしいわよ」

時限の低い争いに、黒服集団もため息を付いた一瞬。
つくしは集団の隙間を這って抜け出し、一目散に走り出した。
「あたしだって、命も体も惜しいのよう」
誰かしらが服を掴もうとしたのも、つくしには想定内だったのか。

体をくねらせて、走り始めた。
足が絡まって、転倒しそうになったが上手く体制を取る。


『パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい・・、司は要らない』
つくしは脱兎の如く、隙間を這って逃げて行く。

司はボーッと見送る、黒い壁集団に葉っぱを掛けた。
「何ボケっと、立ってやがんだ。早く追えや」
「司様、相手は女性でございます。私達に分が悪くはなりませんか?」

今のご時世、下手な事をするとセクハラやパワハラで訴えられかねないのだ。
「だったら、相手が犯罪者やテロリストだったとしてもか。女性なら見逃せか?」
それが牧野から通用しねえ・・・と、言う司である。

牧野つくしの、偽者だと言うのだろうか。
しかしどう見ても、あれは牧野つくしである。
SP集団は迷ってばかりだが、司は舌打ちしながらつくしの後を追いかける。
運動する服装ではないのだが、アスリート並みの体力どころかアスリート以上の規格外な男が司なのである。

何をか持ってとしてかは、それは更に上な事である。

革靴に高級スーツ姿の男は、女相手に全速力で追いかけ始めた。
牧野つくしの、運命や如何に?
それは、誰も分からない懸案であった。
『令和の年号』ホテルメープルは、通常運転中である。



つうか、和の付く年号は余り宜しく無いんけどね。


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棺桶行きに、又近づきました←。

段々、年は取りたくないもんですが。



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