Jeden Tag ab dem Frühjahr Sturm〜 春の嵐から始まる日々〜(連載中)

Jeden Tag ab dem Frühjahr Sturm〜 春の嵐から始まる日々〜6

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従業員専用入口で、近くの化粧室に走り込む。
警備員の顔はひきつり気味になっているが、それは毎度の事である。
メイク前の女性は、見てはならないお化けを見る感覚だからだ。
つくし達の『企業営業部プランニング課』は、主に宿泊部署でのプランを出し合い営業部とのパイプを担ったりする部署だ。
オプションを企画したり、部署によってはツアー客向けのプランを企画する事等多岐に渡る。
旅行代理店との橋渡し的役割もあり、かなりハードな部署でもある。

化粧室へ走り、急いで支度をする二人。
奈穂子はメイクボックスを開くと、つくしを屈ませる。
首周りにタオルを巻き、ほつれた髪をブラシで解かしてお団子に纏め上げる。
「流石、奈穂子。手慣れてるよねえ」
「分かったから、動かないでよ」
スプレーを振り掛けて、バレッタで止めると完成する。
直ぐに頬っぺたへ、ファンデーションとチークを滑らせる。
眉を調えて、睫毛をカールして眉墨を軽く書いて完成させ。
最後はグロスを塗り終えて、タオルを叩くとメイクは終了した。
簡単なナチュラルメイクだが、公式の場所に出るには最低限で整った。
「ありがとう、助かりましたあ」
「じゃあ、キリマンジャロのホットを後でお願いね」
奈穂子にはコーヒーを奢る条件で、髪のセットをほぼ毎回お願いしてるつくし。
大抵は後ろでお団子にするだけでも、それすらも億劫になっている日々。
急いで化粧室を脱け出すと、早歩きで二人は正面玄関を目指す。
「つくしも大変だよね。毎日日付変更線越えでしょう」
「仕方ないよねえ。今はメープルもかなり、苦戦してるもの。プラン採用されたら、少しは楽になるかなあ」
「ホテルでメープルに泊まるって言ったら、ステイタスだったのよねえ」
「それは何時の話よ」
「まあねえ。それにしても、社長が来社とか聞いてないよ」
「楓社長じゃなくて、副社長の方みたいだよ・・」
つくしの目の前は、暗黒に包まれそうになっている。

思い出すのは、遥か昔の高校時代。
ほんの一時英徳学園なる、ブルジョア御用達の高校へ通っていたつくし。
些細なトラブルへ巻き込まれた上に、数ヶ月の『学費滞納』が響いて中退へ追い込まれそうになった事があった。
中退を『転校』と言う形で、穏便に済ませられたのはトラブルのきっかけを作った御曹司だった。
つくしは都立の進学校を経て、推薦で女子短大の最高学府に入学した。
その後は海外を渡り歩き、翌年には『ホテル・メープル東京・台場本店』に入社から5年。
あれから10年以上の月日が経過している。
「つくし。何があったかは聞かない。でも、昔は思い出のままで良いのよ。今は違うんだから」
奈穂子の心強い言葉に、つくしは今の生活に奮闘する事を心中で誓っていたのだった。






前の話と次の下書きを、削除忘れてました←。
春の暖かさでボケてまして、申し訳ございません。


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