Jeden Tag ab dem Frühjahr Sturm〜 春の嵐から始まる日々〜(連載中)

Jeden Tag ab dem Frühjahr Sturm〜 春の嵐から始まる日々〜7

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奈穂子にコーヒーを奢る条件で、髪のセットを毎回お願いしているつくし。
大抵は後ろでお団子にするだけでも、それすらつくしは億劫になる日々。
「つくしも大変だよね。今日はあんかけパスタどう?」
「いいねえ。近くに良い店有るからさ」
奈穂子もつくし程ではないが、残業続きの日々でも家事を完璧にこなしている。
既婚で小学校入学を控えた娘と、2歳の息子が居るのにである。
つくし達のマンション近くで、今時珍しくも一戸建てを購入し3世帯暮らしである。
「お弁当はダンナさん担当だっけ?」
「うん。ダンナ旅館の板前だったし。シフトが遅番だから。でも助かってるわ」
つくしは弁当を作る事も出来ない多忙さで、最近
はランチも外食の日々が続いている。

奈穂子の夫は、『メープル』のテナントに入っている日本料理店で副板長を勤めている。
社長でもある『道明寺楓』の目に叶い、店舗閉鎖に伴い今の職場へヘッドハンティング。
料理旅館『瑞兆』は、知る人ぞに知られた超有名店。
本店は京都にあり、著名人や文豪達に愛されて来た。
最初は偉人の妻子が営み出した、此方の旅館。
女将の秘蔵っ子と言われた奈穂子の夫と、当時の料理長が名古屋の千種で日本料理店を構えた。
名前や彼らの評判を聞きつけ、店は繁盛していた矢先。
本店の方で『食中毒騒動』が起きた。
その煽りは『風評被害』の形で表れ、只でさえ金額の高かった高級料理店。
ファストフードや、安い金額志向になりだした当時。
店舗は閉店となったが、その腕を高く評価していたのは『鉄の女』と『敏腕秘書』。
『メープル』の日本料理店は異世界への大抜擢。
実際に副板長の料理目当てに通う、宿泊者やファンもかなり居る。
最初こそ歪みはあったが、楓と西田のお墨付きともなれば無下には出来ない。
事実彼の腕は、更なる進歩を遂げている。
その形はランチ時の行列と言う形で表れている。
「良いなあ。あたしも料理の上手い彼氏欲しいなあ」
「料理男子って、最近多いでしょ。何なら紹介しよっか・・・って、私達を無職にするつもり?」
つくしの肩を叩こうと、奈穂子は早歩きで追いかけて来た。
「きゃっ・・暴力はんたあーい」

「牧野・・・谷口。ヤバいぞ、もうすぐ、副社長の車到着するみたいだぞ」
バーコードに近い頭の、中年太り気味なスーツの男性が後ろから声を掛けてきた。
部長の棚橋である。
「どうしよ、急ご・・・奈穂子」
「大変、副社長来るならロビーは人だかりね」
「既に人だかりの見物人になるから、安心しとけ」
案の定ロビーは、女子占有率の高い黒山の人だかりである。
「ハリウッドの俳優でも来るみたいね」
「皇族を出迎える、国民みたい」
つくしは後ろの方で、唖然としている。
奈穂子は欠伸をしながら、口元を抑えつつも。
「やっぱ今日のランチは、あんかけパスタにしようか?」
「そだね」
二人の関心は、未だ知らぬ副社長一行よりも昼のランチメニューだった。




ホンマウチの話は、司が中々出て来ないんがネックやんな←。
次回は出て来ます・・大名行列ですからwww。


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