暫く止まってましたが、総優になります。
つかつく以外、アウトな方は閉じてくださいね。


私と三奈先輩に更先輩は、都心では見られなくなった甘味処『源絹之屋庵』に来ている。
此処は本店が『京都』にあって、茶道の流派からの贔屓も多い有名なお店。
が、サラ先輩は此処でも顔馴染みとあって。
三奈先輩と私は、驚くばかりである。
季節の和菓子が、一つで500円以上はザラなのに。
店主が『サラちゃんには、御世話になってるからさ』の一言。
色とりどりな和菓子を、重箱に詰めて風呂敷包みしてくれてる。
「凄いわよねえ。此処って、千家筋や歌舞伎関係でも御贔屓って聞いてるわ」
三奈先輩は、店内のディスプレイに釘付けとなっている。
「だって、店主を紹介してくれたのはジローなのよ」
「でもなければ、此処は敷居が高過ぎるわよ」
私ですら気後れしてしまう。
「いらっしゃいまし、お待ちしておりました」
私達の後ろにやって来たのは、西陣織を普段着に着こなす貴婦人の様な女性だった。
「明日使いはるお菓子を、取りに来たんですの」
風呂敷包みを持参し、後ろに付き添って居るのは使用人なのかしら。
私達の住む街の奥は、『高級住宅街』で知られる『松涛』との境に近い。
「凄いよねえ。あれって、セレブ夫人でしょ?」
三奈先輩は珍しいのか、口元を抑えながら小声で話し掛けて来る。
「伯母様。お久しぶりです、サラです」
チラと見た貴婦人らしき女性が振り返ると、キツい目線を少し緩めていた。
「サラさん、ごきげんよう。こないな場所で、道草であらしゃりますか?」
「いえ、利休忌の打ち合わせで・・・」
「あら、そうですねえ。早いわねえ、もうそんな時期になりまして?」
「はい。ジロー・・じゃなかった、総二郎さんがお稽古頂くんです」
「あの子は昨日も、朝帰りでしたのよ」
「お付き合いも有るんですよね」
「どうだか。いい加減自覚をお持ちに・・・」
と、貴婦人が更に良い掛けた時。
『家元夫人・・お時間が』
と、初老の男性が声を掛けて来た。
「そうね。では、此方へ届けてくれるかしら」
「かしこまりました」
店主は恭しく、最敬礼に頭を下げている。
貴婦人は男性と共に、店内を後にした。


その貴婦人は、何故か私の方を一瞬チラリと見ていたのだけど。
私は先輩の後ろで重箱の和菓子に見とれて、全く気付かなかった。


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