ダックスフンドに乗る事は、流石にイヤがるつくし。
「何かさ、ものものしいからイヤだよお」
「つくし様、警備の都合上それは無理なお話で」
「お花見だよ。それでもダメなの?」
普通にお花見っつうのをしたい、だがそれはどうにも身分て言うものが邪魔をするのは仕方のない事だ。
「うまい食いもんたくさん、やっから・・」
「シェフさんのごちそうおいしいもんねえ」
テキトーに宥めて、何とかつくしを車に乗せる。
当然だが、恋人繋ぎでつかさは手を離さない。
暖かい日々のせいなのか?、その手は体温を伝わりドキドキする二人。
「何処の公園?」
「ばぁーか、んなとこは行かねーんだっ。オレ様のべっそうだ」
「正式には、道明寺の別荘になります」
西田のツッコミは、健在である。
運転手と西田に、男女のSP付きで二人を連れて行く事にした。
ダックスフンドになるが、ごちそうや花見のロケーションでつくしを渋々説得したつかさ。
「ふねとかでもよかったな」
「なら公園の方がいいよっ」
つかさが無理な方にばかり、返してしまうつくし。
可愛くねーなと思ってしまうも、あの大きな瞳に睨まれてしまうとそれすらもぶっ飛んでしまう位なつかさ。
つくしを見れば、既に夢の中に行ってしまったのか目を閉じてつかさに寄りかかっている。
息遣いが聞こえて、それだけでつかさは心臓がバクバクだ。
『おいっ・・オレは今すっげぇ、ヤバいかもしんねえっ』
小さくも薄く色付いた唇が少し開き、つかさを誘ってるようで。
全身の血が逆流して、違う意味で葛藤するつかさ。
『つくしがわりぃんだからなっ。可愛い・・』
つかさが何やら事を、起こそうとした時である。
「コホン・・・司様。軽はずみな行為は、お控え下さいませ」
咳ばらいでビクッとするつかさ、その弾みで起きるつくし。
「西田、邪魔すんな」
つかさは行為に及ぼうとするも、顔を防御するつくし。
「えー、つかさったらしんじらんないっ」
つくしは更にジタバタと逃げようとする。
「いーじゃねえかよ、キス位減らねーっ」
「イヤだよお。キスは王子様としたいんだよ」
つくしの頭では、何の刷り込みをすればその発想になるのだろうか。
道明寺邸の『シアタールーム』で、ディズニーばかりのDVDを見ていたせいだろうか。
「花見の場所迄、もう少し掛かります。牧野様、ゆっくりお過ご・・・しは無理そうですねえ」
西田が振り返ってみるなり。
小さいながら青筋を立て、機嫌の悪そうなつかさが西田を睨み付けていた。
つくしは顔を背けて、ふて寝している。
つかさはつくしの手のひらに、キスをしていた。





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