小っさい恋の物語(連載中)

小っさい恋の物語・・お花見とつかさ〜4〜

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水車小屋の中は、床暖房が効いて空調も快適さを保っている。
木目をテーブルにした断面には、重箱に包まれたお握りや卵焼き、唐揚げ等、行楽弁当でシンプルに用意されている。
サンドイッチや、搾り立てのジュース入り硝子瓶が置かれている。
つくしは手を洗い、着席する。
当然だが隣にはつかさが陣取る。
キラキラ目を輝かせるつくしに、つかさも幸せの笑みになる。
サンドイッチは、玉子サンドだが近くの農家から取れ立ての玉子を使っている。
○内庁と道明寺HD等、極一部セレブ御用達の契約農家だ。
「美味っしい~っ。こんなサンドイッチ食べた事ないよお」
厚みもありそれだけで、驚くつくし。
ツナサンドや野菜を挟んだシンプルな食べ物だが、つくしは美味しさの余り食べる度に感嘆している。
「美味しくて、あたし幸せだよ」
「そうかあ?ふつうじゃねー」
「つかさには、分からないもんっ。あたし、何時かレシピおそわろうかなあ」
「オレはつくしが作ってくれるんなら、すげえうれしいっ」
「えー、つかさのじゃないもんっ。みんなでたべたいんだよ」
「ちょっとまて。それにるいも入ってやがんのかっ」
「るいはおともだちだし、あたしの王子様だもんね」
つかさの気分が低くくなりだし、暴れだしたのは今更なお話である。

「牧野様、お願いです。坊っちゃんの機嫌を損なう御言葉はお控え下さい」
「だって、あたしはいつかおべんとう作ってみんなで食べたいって。言っただけだよっ」
「それは悪い事ではありませんが・・・」
何せつくしるいの名前を、出すのだからタチが悪い。
それ以外の事には、無反応に近いつかさ。
るいの名前が出てくると機嫌が悪くなり、邸の中で暴れるのだから困ったものである。
美味しい弁当に、デザートのスイーツをたらふく食べご満悦なつくしとは逆に。
テンションは下がりまくり、機嫌が悪いつかさ。
殆ど食べず単独行動で、付き添う大人達が困る羽目だ。
つくしは罪悪感を感じるどころか、『皆で食べる方が楽しいよね』と言い出す有り様だ。
菜の花が土手ぞいに絨毯を敷き詰めている。
つくしはオーバーオールで、麦わら帽子を被っている。
田舎から出てくる時にも、被っていたつくしのトレードマーク。
一瞬の風が頭上から帽子を川に落とす。
つくしは直ぐに追いかけて、川に入って行く。
「ぼうし、まってよぉ~。まってったらぁ」
しかし、つくしは気付いて居なかった。
帽子の浮かぶ場所からは、水嵩が急激に変化していた事に。

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