日本庭園を模した邸は、小堀遠州の庭園を模した物だ。
平日限定だが、庭園を開放して観光も初めたらしい。
日射しの熱さが思ったより強いのか、氷が少しずつ溶け出している。
「氷みたいに溶けたらどうしよ・・・」
「何がさ?」
「あたしの気持ち・・・道明寺じゃなくても・・・ね」

類はアルコールを一口含むも、気管支に入ったのか噎せ出してしまう。
「・・・・・」
つくしはキョロキョロと、辺りを見回す。
暫くすると、類の呼吸は少し早くなるもゆっくりと息を吐き出した。
「だ、大丈夫?花沢類」
「あんたはオレを殺すわけ?」
「ゴメンね」
「それは飽きた」
「だって暑くてね、氷がほら・・・」
かなり溶けて、液状化してしまい食べるには味が色々混じり物ばかりだ。
「取り敢えずは替えるか?」
シュンと沈むつくしの表情、口元はふてくされ気味。
スプーンが、容器でカランと音を立てて響く。
「あたし、類が大好きだよ」
「そこでオレをダシに使うの、いい加減止めてくれ?」
「類だから言えるんだもの」
「そういうのは、司に言ってやんな。その位の器は有るんだからさ」
「嫉妬の度に、あたしは生きてるか分かんないもん」
「だろうなあ、牧野は知らないうちに嵐呼ぶからな」
「え?そこあたし?何もしてないじゃん」
類は無自覚過ぎるつくしの言動に、欠伸をしながら顔をしかめた。
「だって、普通にしてるんだよ。挨拶したりするのは、当たり前じゃない?」
確かに世間では、挨拶をする事は何事に於いても大事な事である。
印象一つで、人生の選択が絡む事も有るからだ。
しかしつくしの場合となると、その事は違う意味合いも含まれるのだ。
つくしの印象で、世界はつくしを中心に動く事も有るから。
『玉の輿』で両親が散々騒いでいたが、玉の輿どころか『掌中の珠』な存在のつくし。
なのに肝心の本人は、全く分かってないと言う。

「どの態度で、そんな発言が出るんだか。早く引き取りに来・・・たみたいだ」

つくしは恐る恐る振り返ってみれば。
邸から戻って直ぐなのか、スーツ姿の司が青筋を立てたまま浴衣姿のつくしを睨み付けていた。


又しても、眠っておりました←。
今日もお越し頂きまして、有り難うございます。
此れ続くと、確実にエセエロになりかねませんねwww。

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