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道明寺奥の院・龍泉庵

花より男子のブログになります。一部のお話はブロ友様のみの公開です。一部記事にパス掛けてますので、ご了承下さい。

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嫁ぐ前に〜36〜

司の機嫌は、ブリザード状態だ。
SPの汐里がノコノコと戻って来た時には、西田が居なければ半殺しにしかねなかった位に。
司は相手が女だろうと、容赦はしない。
但しつくし以外の女に、対してである。
目前の輪の中で、表情をクルクル変えるつくし。
手拍子を叩き首を回し、その都度に項が丸見えになる。
足を動かせば、白く細い足首や丸みを帯びた腰が揺らされる都度。
野郎の視線は嫌が応でもつくしの身体に、目線が釘付けになっている。
つくしに近寄ろうと言って、司は盆踊りなんて柄ではない。
そもそも浴衣を着てないのだ。
青筋を立てながら、腕組みで見る事しか出来ない。
『あの鈍感女を見ていいんは、オレだけなんだ』
しかし冷静なSPがしっかと見張っている。
「司様。つくし様の前です。此れ以上のマイナスイメージはお控えください」
「てめえの主人は誰だ?」
「出過ぎた事を申しまして、申し訳ございません」
汐里は謝罪こそしてるが、何処か飄々としている。
西田が司の元に戻って来れば、司は不機嫌そうに目線をつくしに向けている。
シレッとしている辺りは、慣れているからなのか表面上は無表情ではあるが。
「あ?アイツに何かあったら、纏めて覚えとけ」
『世界的企業の御曹司なお人が、此処迄冷静さを失うとは』
西田と汐里はヤレヤレとばかりに、呆れるばかりである。

繰り返すが、司は世界中の女を虜にする程の男だ。
女は選り取り見取りであり、中には自分から声を掛けて来る強者もいる。
更に上を行く者は、パーティー等の見合いにセッティングして売り込む輩も居る。
しかしそんな計算女と尻軽女は、それなりの報復で倍返しの熨斗を付けて返して来た。
社交界もビジネス界も、司の顔を見れば媚びる女狐や阿魔にハイエナの魑魅魍魎。
過去には実母が息子を政略結婚の道具に、利用しようとした事もある。
実母はあの『道明寺楓』であり、先日トラブルになった『マーガレット・スミス』と並ぶアメリカの有名人だ。
『マーガレット』は(社交界の女王)だが、楓は『世界経済の女帝』である。
その血を引く司も『冷酷非情な美貌』の遣り手と、揶揄されるのだが。
それはアメリカや、大都市圏ならではの話だ。
のどかな田舎では、そんな喧騒も忘れてつくしの事ばかり考えてしまうのだ。


此方はもう一つの集団が、会場の櫓下で屯している。
桜子「先輩は、相変わらず殿方の視線を独り占めですのね」
あきら「桜子、ちゃっかり浴衣で着てきたんだな」
桜子「あら、そう言ってるあきらさんは?」
あきら「オレは普段着の方が楽だから」
あきらはカジュアルなジャケットに、ジーンズとラフショットの服装である。
桜子は薄桃色の絞り柄で、隣に座る総二郎と浴衣でスタンバイしている。
総二郎はオペラグラスを持ちながら、周囲を見回すと。
総二郎「優紀は・・何処か・・・ん?」
優紀らしき女性を見つけたらしく、尚且つ何か面白い物を見つけた表情だ。
桜子「西門さん、如何しましたの?」
総二郎「優紀の周りに、類と滋が来てはるみたいやわ」
優紀の隣には、滋と類が囲んでいて滋が片方の手をブンブン勢いよく振っている。
桜子「滋さん達どうなさってました?」
総二郎「アイツはホンマ大河原の娘なん?しんどい恥ずかし」
桜子「確かに・・はしたない」
あきら「総二郎・・・向こうの出てるな」
総二郎「昨日迄、茶屋の古狸と芸者遊びや」
桜子「優紀さんが知ったら、一悶着ですね」
総二郎「知っとんで・・」
あきら「何も言わないんだ、優紀ちゃん」
総二郎「倍返し待っとる気するわ」
桜子「そうですとも。奥方が只、黙ってるとは思えませんわ。優紀さんは、ああ見えてかなり怖いですよ」
総二郎は苦笑いするばかりだ。


盆踊りにロックミュージックが使用され、大喝采である。
その間武志は、太鼓の手を止め辺りを見回していた。
櫓の上に太鼓は台を乗せて、鎮座している。
階下からつくしの踊る円形を見守る。
汗に髪が貼り付き、肩に掛けたタオルで拭う彼女は艶めいている。
盆踊り会場の本部からは、アナウンスが流れる。
『只今より、10分間の休憩に入りまあす』

その本部でアナウンスされたマイクに向けて、つかつかと歩いて来る小柄な女。
まさかのつくしだった。


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Author:悠香
花より男子の二次を書いています。
CPはつかつくか、総優の二刀流であります。
一部のお話には、パスワードを掛けてあります。
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