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道明寺奥の院・龍泉庵

花より男子のブログになります。一部のお話はブロ友様のみの公開です。一部記事にパス掛けてますので、ご了承下さい。

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嫁ぐ前に〜40〜完結編

「お前って、本当に始末の悪い女」
シュンとするつくしを見るなり、可愛いと思う司。
とても冷酷非情な経営者の顔は微塵もない。
「意地っ張りで、キョトキョトするわ、誰彼構わず愛想笑いしやがるし」
「あたし・・只のバカ扱い・・」
「バカだろ・・・こんなに良い男、振り回しやがるんだからな」
「自分でそれ言うかな?」
「あ?なら和也辺りなら、ありか?」
つくしの幼なじみの和也を引き合いに出し、司は少しでも自分に関心を持たせようとするが。
「ううん、それはちょっと嫌かも。類なら・・」
知らないうちに、地雷を踏んで落ち着く筈だった司の感情は刺を含み出す。
「てめえは何かってと、類を引き合いかよ」
「あたしの理想は、類だったんだもん」
司はつくしの背中をバックハグしながら、完全に二人の世界に旅立っているようだ。
「てめえは良い加減、オレの女って自覚持ちやがれ」
「やだ、オレ様な人は嫌いだもん」
「可愛くねーな、絶対ベッドの中で泣かしたる」
犬も喰わぬ何とかで、既に周りも白け気味だ。
盆踊りが痴話喧嘩の追走になり、観客は退場していた。


外野の野次馬な仲間達は、二人の痴話喧嘩を見せられて迷惑極まりなさそうである。
二人が別れでもしたら、と滋達は気を利かしたつもりだった。
何て事もなく、只の徒労に終わった結末。
寧ろバカを見たのは、彼らなのかもしれない。
滋「あたし、こんな二人に振り回されてたんだ」
桜子「滋さん、今日はあたくしもお付き合い致しますわ」
優紀「そうねえ、後で返して頂こうかしら?さしずめ、ビジネスで」
あきら「結局、あの二人に振り回されたオレらの心労って」
総二郎「この辺りやったら、オレの知り合いがえー飲み場所知っとる」
あきら「こんな田舎にかあ?」
滋「行こうよ、あたし疲れた。未だ飲み足りないっ」
滋と桜子は自分の黒歴史を思い出してしまい、恥を上塗りした様な気分である。
桜子「あたくしは、今日だけは嫌になりました」
総二郎「類は何処に行ったんだ?」
あきら「さぁなあ、よう分からんわ」
優紀「参りましょうか?つくしも大丈夫みたいですから」

今度こそ彼らは、期待外れな展開に拍子抜けして類以外はその場を立ち去って行ったのだが。


「オレもまだまだって奴だな」
「あんたはもういい」
「惚れ直したか?」
「冗談でしょ、あんたと一緒だと命持たない」
「毎日オレ様を堪能出来んだ。有難いと思え」
「嫌だ。アンタと心中なんて恥」
「世界中の女が望む極上の男、直々だぞ」
「知らないわよ。あたしはタイプじゃない」
「何だと、待ちやがれ鈍感女」

司はつくしを手中に収めると、顔中にキスを降らせる。
「もう、オレ様なんだから」
「黙ってろ」
顎を固定し、深く長いキスを静けさに包まれた会場で二人は交わしている。



盆踊りの会場は、三日月の明かりに包まれている。
祭りは終了したのであるが。
この二人は未だ終わっていない。


類「あー、未だ当分終わんないか?あそこの二人」
武志「完全に二人の世界だしな。で、武志。焼き物とワインのコラボも良くない?」

武志と類、雰囲気が何処となく似ている。
彼らは遠い縁戚関係でもあり、類は花沢物産の視察も兼ねてやって来た。
二人は冷酒ビンを鳴らし、酒を酌み交わしていた。
「焼き物にワインは悪い発想じゃないよ」
二人は詰まるビジネスの話で、その後も夜更け迄話していたのだった。



翌朝。つくしは世話になった、ミキや知り合い達に御礼を述べていた。


門の前にはリムジンが停められ、運転手が恭しく頭を下げている。
「NY行っても、忘れないでよ」
「ミキ達の事は、忘れないよっ。あたし達は友達だもん」


司と西田は一足先に、此処を出立していた。
「つくし・・・。元気でな」
武志は祭りに連れて来た娘と、一緒にやって来た。
「武志が類と、親戚だったの驚いたよ」
武志は娘と顔を合わせたままだ。
「色々有るんだって、NY行く事も有るかもな」
小さな娘は、手を振っている。
「お姉ちゃん、げんきでねっ」


つくしは車に乗り込み、町を後にした。




邸に付くなり、二人の間に甘いときが流れたかは後日の話。



この二人には程遠い様で、空気な間柄。
嫁ぐ前の一時、牧野つくしとしての残り少ない日々のお話。


fin

此処でシリーズは、終了です。
番外編を掲載して、終わりになります。
読んで頂きまして、有難うございました。



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Comment

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お疲れ様です!!
面白かったです!!(^^❤️
  • posted by ちはる 
  • URL 
  • 2018.09/10 01:14分 
  • [Edit]
  • [Res]

>ち○る様 

有難うございました。
その一言に、救われました。
次回作も良かったら、お付き合い頂きましたら幸いです。
コメント、有難うございました(^-^)。
  • posted by 悠香 
  • URL 
  • 2018.09/10 19:04分 
  • [Edit]
  • [Res]

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Author:悠香
花より男子の二次を書いています。
CPはつかつくか、総優の二刀流であります。
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