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道明寺奥の院・龍泉庵

花より男子のブログになります。一部のお話はブロ友様のみの公開です。一部記事にパス掛けてますので、ご了承下さい。

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君と過ごした日々〜13〜

車は若干渋滞しながら、ノロノロと県道を走る。
県道に沿った高架橋との、出入口で玉突き事故があったと『電光板』が点滅する。
時刻は7時を過ぎ、丁度車の混雑する時間へ突入している。
環「参ったわねえ。幾ら平日じゃないとはいえ」
和樹「仕方ねえよなあ。普段じゃなかっただけ幸いだ」
四駆の車で幾分、高い車体の運転席と助手席に座り前方を睨む。
バッグの中に有る、包み紙を開く。
小さな固形物を、口に放り投げる環。
『HALLS』と書かれた飴の包み紙だ。
環「眠気覚ましに効くわあ」
つくしが倒れてから、環は一睡も出来ない。
自分は夜行バスでの移動は慣れてるが、つくしは初めての夜行バス。
休前日の夜行バスを初心者が利用するのは、そもそもが大変な事だ。
和樹「夜行バス慣れしてねえのは、辛いよなあ。オレらは全然だけどさ」
環「つくしさん、相当大変な事に遭遇してたのよね」
つくしは時折、何かを呟きをするのだが。
誰かと一緒に居るシチュなのか、名前を呼んでいるのか「・・・ょじ」「・・・・っ」とさっきから脈絡の見えない呟きなのだ。

車中では和樹が、窓を開けながら煙草を片手に前方を睨んでいる。
和樹「会社に連絡しとくかあ・・・」
車内に設置されたカーナビからは、ニュースを話すアナウンサーの声。


此処は高架橋に程近い、日赤救急病院なる回転灯が場所を表すも。
院内では県道事故の患者が、運ばれて来ててんやわんやである。
「重傷患者は此方に・・・」
「◯◯さん、何してんのよ。急いでっ」
怒号が行き交い、修羅場と化した院内は阿鼻叫喚だ。
看護士やら、医師が患者に付き添い治療に専念するものの。

次々とピストン輸送で運び込まれる患者に、医師達は心中げんなりであった。

車が動き出して、やっと目的地に到着かと思いきや。
回転灯の下辺りでは、ストレッチャーに乗せられたまま治療を受ける者や入口付近で座り込む若者の姿。
和樹は車を止めようとするや、救急センターの関係者が手を交差させる。
看護士「今、急患で立て込んでるんです」
和樹「え?ダメなの?」
看護士「県道の玉突き事故の患者さんで、とても無理です」
環「こっちも、発熱した患者をやっと連れて来たの。せめて、見て貰うだけでも」
看護士「他の病院にお願い出来ませんか?人手が足りない位なんです」
環「受け入れ拒否って、おかしくない?」
看護士「私達にも出来る治療範囲がありますから・・・無理」
と、言いかけた時だ。
直ぐ近くに爆音を鳴らしながら一台の、『ハーレー』が停車した。

タンデムシートから、腰を下ろすとメットをハンドルに掛けキーを掛ける。

其所には茶道を嗜む彼を、思わせる容貌の男性が看護士の女性につかつかと歩み寄って行く。
男「患者を追い返すのは、関心しないなあ。美和ちゃん」
美和と呼ばれた看護士は、彼の発言に苛つく。
美和「西門先生、今何時だと思ってるんですか?」
男「朝から美容に良くないよ。美和ちゃんさ、後で速水先生から雷落ちるの覚悟出来んなら構わないよ。急患はとりあえず、受け入れよう」
背後を見ながら、西門はつくしを背負う和樹に指をクイクイと動かす。
看護士ほ軽く舌打ちすると、院内に戻っていく。
環夫婦は車のエンジンを止めると、西門なる者に続いて病院の自動扉を潜り抜けたのだった。


つくしは目を閉じたまま、息が荒くなりフーフーと喉を鳴らしていた。
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  • posted by  
  •  
  • 2018.12/16 03:32分 
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  • [Res]

>ふ◯◯◯◯ーンママ様 

>こんばんは✨。
タイトル、実はあんまり気にしないで付けてます。
特に今回は、ポンと思ってたら付いた←みたいなですね。

今作は今迄で、かなり難しい話にチャレンジしてます?かね。
つかつくの部分が、全く見えないです。
もしやの類つく?、またまた総つく(NO総二郎)か、つかつくか全く違うつくしとオリキャラなのか。
そもそもが、二次よりはキャラでオリジナルを書いてますからねえ(笑)。
つくしが体調戻るのか、進みが遅くてすみません😣💦⤵️。
思い付くと筆早くなるんですが、中々ですかねえ。
是非とも、読んでやって下さいましね。
コメント、有り難うございました。
  • posted by 悠香 
  • URL 
  • 2018.12/17 22:30分 
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Author:悠香
花より男子の二次を書いています。
CPはつかつくか、総優の二刀流であります。
一部のお話には、パスワードを掛けてあります。
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