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道明寺奥の院・龍泉庵

花より男子のブログになります。一部のお話はブロ友様のみの公開です。一部記事にパス掛けてますので、ご了承下さい。

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敵は本能にあり〜6〜

ようやく空港に到着した司達は、係員の手筈で『ボーディング・ブリッジ』を下りる。
一台の車が横付けされていて、彼と秘書は馴染みの運転手が開いた扉に乗り込むと直ぐに発車した。
『関係者専用車輌通路』と書かれた白抜き文字の看板がデカく掲げられ、有刺鉄線の道沿いをひたすら車のスピードが上がる。
司はげんなりしたまま、切れ長の細くもはっきりした目線を雲海に泳がせている。
機内で地上に辿り着く迄の時間、司は嫌な夢見に襲われていた。
愛する女がうっとりな表情で、自分よりも容姿の劣る小男とキスを交わしているのだ。
それも如何わしい天蓋付きのベッドに、座り込んでだ。
『つくし、お前は何時からそんなのと付き合ってやがった?』
二人は司の存在を無視して、世界観に浸りきりディープな深いキスで舌を絡めている。
『ふざけんな、つくしはオレの女だろうが』
『あんたは住む世界の違う坊っちゃんだもの。あたしみたいな下界の女は、相応しくない。下界には下界に見合う人と付き合う。バイバイ、道明寺』
司の身体はつくしの座るベッドが遠ざかり、司はつくしを全速力で追いかけようとするも。

「司様、何時まで妄想の世界の住人でありますか?」
マニュアルの棒読みで、尚且つ心底呆れた様に呟く敏腕秘書。
左隣でタブレットをタップしながら、横文字を睨む西田は職務を遂行している。
「・・・・・」
「此れでは又、政略結婚を突き付けられる事でしょう」
秘書の言い方には、どうにも刺々しさが残る。
「その時はな」
不敵な笑みは、女性なら陥落間違いない筈だが。
西田とつくしには、通じるかは微妙な空気が漂うだろう。
「は?」
「二丁目デビューだな」
敏腕秘書は一瞬、転職をガチで考えそうになったものの。
かろうじて押し留まった。
天下の道明寺HD御曹司がゲイ、株価どころか世界経済と女性の結婚率が大暴落。
いや世田谷とNYの邸一帯、本社ビルは暴動が勃発するに違いない。


つくしは自分の女だと、何度つくしに言った所で今の状態では一方通行と変わらない。
つくしにどれだけ自分の所有印を付けていても、付ける程に不安が押し寄せる。
『こんなんなら案件を、成立させる方が楽だな』
ビジネスの古狸連中は、巧妙化していても策謀を巡らせるのはパターンが分かれば早い。
つくしにはそれが通用しない。
どんな人間にも、ありのままのつくしで接している。
時にはそれで司が、キリキリ舞いしている事にも気付いていない。
本能で動いて来た司だが、自分がこんなにも一人の女に振り回されるとはこの世の想定外でもあった。


その司を振り回す何処にでも居る、見た目は至って普通過ぎる凡人で華奢体型な小柄の女。
「牧野さん、僕は駄目ですか?」
「え?あたし・・・あの」
幹事の岩永から、つくしは熱い想いの籠った告白に戸惑うばかりだった。

『岩永君の手を取るべきなのかな?』と、つくしは人生の選択を迫られていた。
司はNY大返しから、間に合うのか。
全ては司の命運に、掛かっていた。



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  • posted by  
  •  
  • 2019.01/11 01:44分 
  • [Edit]
  • [Res]

>ふ◯◯◯◯ーンママ様 

いやいや、しっかり覚えておりますよ。
愛あるコメントは、きっと二人に通じてると思います。
でもウチが司を書くと何か、ガキ臭くなってまうんですよね。
カッコいい司は、程遠くで←。

コメントありがとうございます(^-^)。
又のご来訪を、心からお待ちしておりますね。
  • posted by 悠香 
  • URL 
  • 2019.01/11 06:35分 
  • [Edit]
  • [Res]

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