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道明寺奥の院・龍泉庵

花より男子のブログになります。一部のお話はブロ友様のみの公開です。一部記事にパス掛けてますので、ご了承下さい。

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Zeemeermin prinses weerspiegeld in de bodem van de rivier〜河底に写る人魚姫〜前編

それは未だ司が、日本支社で初めて片田舎の河川のインフラ整備に向かった時の話だ。


道明寺HDでは、片田舎の有る場所を観光の目玉にしようと考えていた。
司はやる気も無いし、仕事と分かっていても気乗りがしなかった。
道明寺HDは世界的に実績はあるものの、司の事は『ボンクラ御曹司』の扱いだった。
と、言うのも学生時代は、とにもかくにも喧嘩に明け暮れ女関係もテキトーに遊んでいた。
素人ではなく、その手のプロで後腐れ無しの女。
金で済む相手で、身繕ってのヤルだけの。
道明寺HDつう、バケモノ企業の御曹司に生まれただけで本気にならず中途半端に生きるだけ。
息はしてるが、死んでる様な物だった。
規格外の金持ちで、美貌の持ち主なだけだが。
何も興味の無い、妥協で生きるだけの淋しい日々。
そんな折に、母の楓から命じられたのは田舎の観光資源の視察だった。

この近くに有る河川、夜になると『人魚姫』が出るとまことしやかな噂が流れていた。
人魚姫の話は知っているが、あれはあくまでも海外の話だ。
ベルマーク?だったか、海外視察の次いでに見た記憶は片隅にあった気がした。


暑苦しい夏の夜。
よなよなパソコンを打ち込むのは、苦しい以外の何でもなく。
集中力が散漫になり、首を回しながら腕組みをする。
SPを後ろに連れ、あちこちの景色を見ながら散策する事にした司である。
西田は心配していたが、彼の気力がモチベーションに影響しては株価に返って来る事を危惧する。
道明寺HDの株価に何かあれば、西田は詰め腹を切るだけでは済まされない。
何十万の従業員と!家族の生活に、株主達の利益を守る事。
司を乗せた車は景色を散策しながら、走らせていた。
段々と地底から響く様な、大きな水の流れる音が司の琴線に触れて来る。
近くに滝が有るのか、河口が有るのか近づいて見る事にした。
「こんな田舎に人魚なんざいたら、観光ビジネスらしきでもなるな」
そもそも海外の童話が、何で日本の片田舎に変換されるのかが司には全く分からない。

この辺りは過疎化の並みが押し寄せ、高齢者と外国人観光客しか居ないのだ。
ビジネスに邁進し、いずれは政略結婚で跡継ぎを産ませる女に会わされるのも煩わしい司だった。

キラキラと光る星屑が、河底を照らしまるで金色の河に見えなくもない。


その金色の光が注ぐ中、何かが光り河底に向かう姿を司の切れ長の二重目が捉えていた。
雷に打たれた様に、離せない視線の先を泳ぐ人魚。
夜の帳に消えようとする、彼女を捉えて目が離せない司だった。

横文字はオランダ語になります。

本日も読んで頂きまして、有り難うございます。
頭の中で『西郷どん』のテーマが、エンドレスに流れてお話が此れになってました。

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