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黒服姿の集団から、頭一つ飛び出しているとても見覚えの有る男。

つくしは急いで扉を締めようとするが、ガタイの宜しい集団が『そうは問屋が下ろさない』とばかりに扉を開けた。
「卑怯じゃないのっ、いたいけない女性相手に」
黒服の壁集団は、サングラス越しに冷や汗で目を反らして申し訳なさそうにしている。

「それが天下の道明寺集団の・・やる事?」
高級なスーツを嫌みな位に着こなして、スマートに立ち尽くすも舌打ちする。
「やってる事が、反グレ集団と大して変わらないじゃない」
「てめえはオレの女だろうが」
「はあ?あたしは、普通の人とお付き合いしたいんです」
癖の有る髪とそんじょそこらのモデルが、束になっても安っぽくは見えない生まれながらの御曹司様。
「何処行きやがる?彼氏様を置いて行くのか」
「辛子の間違いでしょうよ」
「あ?甘い物に託つけて、男と密会すんだろ」

つくしの神経が、猫の毛並みの如く逆立つ。
「あたしは安い女じゃないって、何回言えば・・・」
適度にフットワークをこなすと、つくしは護身と言わんばかりに司の生殖器目掛けて蹴りを見舞う。
「ってえ・・・どっちが卑怯だ?大して変わんねーな」
「御曹司様だから?ちゃんちゃら、おかしいわよ」

時限の低い争いに、黒服集団もため息を付いた一瞬。
つくしは集団の隙間を這って抜け出し、一目散に走り出した。
「あたしだって、命も体も惜しいのよう」
誰かしらが服を掴もうとしたのも、つくしには想定内だったのか。

体をくねらせて、走り始めた。
足が絡まって、転倒しそうになったが上手く体制を取る。


『パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい・・、司は要らない』
つくしは脱兎の如く、隙間を這って逃げて行く。

司はボーッと見送る、黒い壁集団に葉っぱを掛けた。
「何ボケっと、立ってやがんだ。早く追えや」
「司様、相手は女性でございます。私達に分が悪くはなりませんか?」

今のご時世、下手な事をするとセクハラやパワハラで訴えられかねないのだ。
「だったら、相手が犯罪者やテロリストだったとしてもか。女性なら見逃せか?」
それが牧野から通用しねえ・・・と、言う司である。

牧野つくしの、偽者だと言うのだろうか。
しかしどう見ても、あれは牧野つくしである。
SP集団は迷ってばかりだが、司は舌打ちしながらつくしの後を追いかける。
運動する服装ではないのだが、アスリート並みの体力どころかアスリート以上の規格外な男が司なのである。

何をか持ってとしてかは、それは更に上な事である。

革靴に高級スーツ姿の男は、女相手に全速力で追いかけ始めた。
牧野つくしの、運命や如何に?
それは、誰も分からない懸案であった。
『令和の年号』ホテルメープルは、通常運転中である。



つうか、和の付く年号は余り宜しく無いんけどね。


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棺桶行きに、又近づきました←。

段々、年は取りたくないもんですが。



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