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つくしは呆然としながら、立ち尽くしたまま大きな目をキョトンとさせている。
夢屋君が小さく『可愛い❤️』と呟いたのは、聞かなかった事にする祐子。
クスクス笑う祐子は、ソバージュの髪に手を遣りながら『流石、類だわ』と感心するばかりである。

つくし「あの・・・類って?」
祐子「つくしちゃん・・・よね?始めまして、花沢祐子です。花沢がお世話になってます・・うん、可愛い」
つくし「花沢って・・・花沢類・・・?へ?何が」
祐子は類並みに、クックッと笑いながら声を抑えている。
祐子「あははは。・・・もう・・・面白いわ。つくしちゃん」
つくし「は?な・・・何か?」
祐子「類がつくしちゃんをね、気に入ってるの・・分かる」

祐子は化粧台に腰を下ろすと、一人で暫く笑い続けていた。
やがて祐子と夢屋君は、つくしを連れて近くの『ティールーム』へ向かった。
祐子「多分ね、類が来てるわ」
あっけらかんに、言ってしまう祐子。
驚いたのは寧ろつくしの方だ。
つくし「あたしが類に会うの、何とも思わないんですか?」
祐子「類が浮気でも?その位では、類はたじろがないわよ。寧ろ司君の暴走に付き合わされる方が、大変だから」
夢屋君「祐子先輩、英徳なんですう」
つくし「て・・・?じゃ、あたしの先輩ですか」
祐子「正式にはね、道明寺椿と同期なのよ。私は医学部で、椿は経済学部だったかな」
つくし「椿お姉さんと?」
夢屋君「ボクもそれ聞いて、驚きましたよう」
祐子「私が実家の病院継がずに、海外行ったからなあ・・。其所にティールームが、見えるでしょ」

夢屋君とはその後を考えて、取り敢えずはお別れしたつくしと祐子。

小さな『ティールーム』は、純喫茶の作りながらCDでジャズピアノが流されている。
ボックス席に向かい合って座る、類ともう一人。
紅茶のカップを取っ手を持ちながら、優雅に飲んでいる類。
その向かいでは、青筋を立てている御曹司様。
御曹司様を隣で見守っている、スーパー秘書。
類「司、少しは落ち着けば?」
司「此れで落ち着けるか」
類「牧野は一筋縄で行かないの、分からない?」
司「その余裕綽々なんが、気に入らねえな」
男性のシンボルで、ビジネスが出来る司からすればすまして紅茶を啜る類に苛つくだけなのだ。
類「牧野に責任取って貰えぱ、良いんじゃない?」
司「大事な息子は、労って貰う。牧野のご奉仕で」
ドヤ顔で言う司に、心底呆れ尽くす類である。
類「それは勝手だけど。その前に、パンケーキ食べられんの?」
コーヒーの入ったカップを、落としそうになり中身をスラックスに溢しそうになる司。
司「何でオレがパンケーキ食わなきゃなんねえ・・・」
類「牧野、パンケーキ食べたいみたいだから」
司「何で類が知ってるんだ?」
類「此処のスイーツ企画、オレが言い出したんだよ。それに便乗したのが、司のおふくろさん達」
司「ババァ、抜け目ねえな」
類「司もパンケーキ食べれば良いんだよ」

司は一瞬舌打ちしたが、直ぐにその表情を消した。
女性が見たら腰が砕ける様な、邪悪に満ちた笑み。
司「それ以上のが、有ったな・・」
類「何かその先・・・考えたくない」

つくしは『ドナドナ』で、ティールームへ護送されている気分だった。
『パンケーキ食べたい・・、パンケーキ食べたい・・メープル汚い』

つくしの人生、明日はどちらか?バラ色の未来が有るかは定かでない。


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