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久間部長は通院の帰り道に、近くのコーヒースタンドで軽食を取る事にした。

先日の胃痛で、薬を処方して貰った。
付き添った娘からは、『手間掛かるお父さんなんだから』と言われて小さく沈んでいた。

道明寺HDの『定例会議』が、よもや『ツルの一声』で中止となりツルこと『道明寺楓』に睨まれた時には生きた心地のしなかった久間部長。
それもその筈なのだ。
入社間もない『牧野つくし』が、まさかの会議不参加に顔面蒼白となった。
『道明寺HD』ではしがない部長止まりだが、それでも毎日規則正しい日々を送って来た。

部長や部下達の期待を一心に、プレゼンも念入りに仕事を覚えながら努力の日々だったつくしが。

その日に欠勤した上に、楓からも睨まれたと思った部長。

唯一救われたのは、『お身体を大事に労って下さい』と何故だかスーパーサラリーマンの西田を通じ、会社から見舞金の額が札束で来た事だった。

娘は道明寺HDの太っ腹に驚いていたが、入院部屋は個室で出勤扱い。
「お父さん、至れり尽くせりだけど。何かしたの?」

それは私が聞きたい、と思った久間部長だった。



執務室直行のEVは、牡と雌の匂いが充満しとても見れた物ではなかった。

道明寺の使用人を、出入りの清掃会社の制服に着替えさせ会社のEVを綺麗にさせた。
業者の中には、口の軽い従業員が『SNS』に上げたりヤりかねないからだ。
道明寺邸の使用人は、徹底したプロ使用人集団。
その彼らはEV掃除で、何となくは察しが付いた。

『坊っちゃんの執着は、半端では無いのだと』


当事者のつくしは、その日中は会社から何時どうやって出勤退勤したかは未だ謎に包まれている。


数日後。
HDは何時もの日々を、取り戻している。

牧野つくしの日課は、営業課の事務員としてパソコンの前でキーボードを叩くルーティンな日々。
スマホを首紐に掛け複数の営業マンを、フォローしながら久間部長や山南課長と連係して今日も鍛えられている。

新入社員の中でも、ダントツの成績だったにも関わらずつくしは閑散な部署に配属されていた。
『秘書課』『国際事業部』配属だけは、断固拒絶を示し営業部。
それも『営業企画部』の事務員扱いで。

つくしは先日起きてしまった不慮の事故に、悩み続けていた。
不慮の事故と言っても、『痴情のもつれ』と言うタチの悪い事故だった。
あの日は死んだ様に起き上がれず、気付いた時にはマンションのスプリングベッドの上で。
着ていた服こそ変わっていたから、驚いたのだが。
行為の残骸まみれよりは、下ろし立てのネグリジェ姿にホッとした。


しかし、此れはほんの序章に過ぎなかった。




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