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自転車に乗って帰る事がとてもじゃないけど、あたしには体力的に無理そうだったから。

電車から下車して、駅の手摺りを伝いながらヨロヨロの状態。
スマホを見ながら、歩き始めて数分だった。

ながら歩きは良くない、それは分かっているの。

もしかして、と考えながら。

あたしが望む事は、皆が普通の日常で当たり前な出来事。

土鍋釜で白米炊いて、食卓を一緒に囲みたいの。

炊きたての白米と、焼き海苔と鯖を焼いて、仙台味噌の味噌汁、浅漬け、卵焼きは少し甘めで。

ちりめん入れた梅干しを、小皿に盛り付けて、ひじきを煮て、酢の物も入れるの。

彼は食べないんじゃないの。
食べる事に執着しないから、そのきっかけになるならあたしが最高の白米炊いて上げたいだけなの。


オカズもあたしが、最高級の食材で用意したら一口でも食べてくれるかな。

道明寺は嬉しそうな顔で食べてくれるのかな?

あたしは彼が美味しく食べる姿に、心が惹かれるのに。

意識を失って、そのままあたしはぷっつり切れた。


〜司Side〜

今日は運転手が何時もの、じゃなかった。
ギックリ腰で休職してしまったんだが、急遽の運転手は土地勘が乏しかった。

何時もの道を使わねえからか、イライラが募り車内で決裁書とにらみ合いを繰り返してた。
タブレットPCからも、メールチェックをしきりにこなす。

秘書は無表情を貫きながら、タブレットをしきりにタップする繰り返し。
ルーティンワークとは言え、帰国の途が最悪な出来事ばかりだったな。

女で抱き込むミエミエさも、反吐しかねぇもんだ。

其所へ来て、運転手は馴れない新入社員みてえなのだ。

急ブレーキ気味に、踏んだ運転手は顔をしかめてやがった。

「◯◯、何しやがる?」
オレがキレ気味に言ったせいか、運転手が小さくなってたな。
「も、申し訳ございません。」
コイツは直ぐに下車するなり、近くに行きずりの如く倒れている女に近づいた。


その辺の女ならば、無関心でシカトしてたが。


運転手が慌てる様な声を出しやがったから、舌打ちしちまった。
今頃、マンションで待っている筈だった愛しい女。

急ぎオレは女を保護する為に、下車して抱え上げた。



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