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殺気立つ車内は『何時死地へ向かうに等しい』、閻魔もダンテ(神曲)もセト(古代エジプトの死神)やはたまたハデスも近寄りたくはないだろう。
司の嫉妬心が首をもたげると、敏腕秘書も厚労官僚も黙りを決め込む。
今は巻き込まれて、内臓破裂にこそならないだろうが前科を圧力で消すレベルの司。
西田「司様、未だそうと決め付けるのは早計・・でもないですね」
白鳥「あ、そうなんだ。確かに、つくしちゃんならなあ」
司「名前呼ばわりするな。オレの特権だ」
西田「牧野様はどうにも、隙が有りすぎますのが・・」
司「学生の頃から変わらないな。あちこち、キョトキョトするのは」
白鳥「まあ、そこが良いんだよ。患者さんも安心してくれるし」
司「患者だろうが、関係者でも男はダメだ」
白鳥「子供が多いのに?」
司「男はダメだ。死に損ないのジジィもだ」
西田「牧野様が道明寺HDの株価と、明日を担ってらっしゃいます」
司「西田、善は急げだな」
「「・・・・・」」

つくしの未来は明るいのか、犠牲の精神を強いられるのかは目に見えている・・・のかもしれない。


つくし「間名瀬先生、如何しましたか?」
間名瀬「学会で使用する、資料を研究室に置き忘れて来たから」

シルバーの眼鏡に、やや色褪せた茶髪を撫で付けた『チョイ悪オヤジ』を匂わせるも白衣を着用すれば医師である。
間名瀬「心理カウンセラーも定着したとは言え、まだまだ知名度は低いから」
つくし「間名瀬さん、カリフォルニアに行かれるんですよね」
つくしは前屈みで上目遣いに見上げた。
彼は思わずつくしの腕を掴んでしまう。
間名瀬「牧野先生、カリフォルニアに一緒に来て貰う訳には」


「行くなら、てめえだけ勝手に行きやがれ」
つくしの体をかっさらい、本来の所有者に返却された如く身動き取れぬように抱き上げた。




「え?ち、ちょっと何?何であんた・・・そもそも何でいるの?」
「亭主が妻に会いに来て、何が悪いんだ❗」
「はぁ?あんたと何時結婚してました?あたしは、籍入れても居ないじゃないの」
「籍入れりゃ、良いんだな?相性も愛情もバッチリだしな」
「いきなり来て、何なのよ。そもそも、何しちゃってくれてるの」
研究室で夫婦漫才が始まったものだから、間名瀬は呆然としていた。
が、彼の表情は苦笑いで固まっている。
この二人の間には、自分は只の間男にしかならない事。
『完敗ですね・・・でも清々しい』
つくしが自分の前では見せない、自然な表情や柔和さ。
彼女は気付いてないのだろう、それだけは言わないでおこうと思った。

間名瀬の優しさと、人生の門出をひっそりと決意した間名瀬とはうらはらに。

「信じらんない・・・もう、知らないうちにSP付けつけてたとか、あり得ない。このストーカー」
「お前は男が途切れない日はないだろうが」
「知らないし。あんたの好きな女の人を選べば済むでしょう。世界中からエントリー来るわよ」
「女?只、工事しただけだろ」


この二人の劇場は、未だ続くのであった。



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