急遽の再掲載につき、読まれた方はスルーでも大丈夫です。

あたしの名前は、石岡つぐみ。
昔は『牧野つくし』と言う名前もあったが、市役所で戸籍を変更して名前も変えた。
名字は姓名判断の先生に、名前は手を加えただけ。
自分の名前を捨てる事に抵抗は無かったし、あたしは生まれ変わろうと思った。
過去が壮絶で、もう自分にウンザリしていたから。
あたしは愛と言う物を過去に求めたけど、連日の借金督促やら強姦未遂に巻き込まれて自殺を試みた。
親の借金に入院費用、弟の住宅ローン等で想像以上に金が掛かり過ぎてしまった。
あたしには、失う物・・・次はこの身体・・だけ。
嫁に行く迄、大事にしておこうと。
色々付き合ったりしたけど、あたしは一線だけを守って来たから。
「明日はオーナーが査察に来るんだが」
「此方は黒字経営では無いのですか?」
「あー、言ってなかった?数ヶ月に一度のオーナー視察が有るんだ」
余程の事でなければ、この御時世はチェーン形式の方が楽であると。
店員はあたしと、ホール担当の沙羅ちゃんと奈南ちゃん、夜専門の孝君。
珠に夜はあたしもホールを手伝う。
トントンの利益だけど、出来たらボーナスや昇給もしたいとは旬の提案。
確かにそうなのだ、ランチタイムの人数も欲しい。
が、人手不足と安月給ではどうにもならない。
エリアマネージャーの旬では、限界があった。
オーナーからの査察次第では、此の店は畳まなければならない。
「オーナーって、どっかの会長さんみたいな人ですか?頭がハゲ上がってて」
「つぐみ(つくし)ちゃん、二時間ドラマとか見すぎじゃないの?遣り手の若いオーナーらしいよ」
旬はゲラゲラ笑いながら、ポンポンとあたしの肩を叩く。
「つぐみちゃん、夕飯食べない?美味しい焼き鳥屋有るから」
あたしはお腹がグーグー鳴ってる事すら、気付いてなかった。
何て正直な身体なんだろうかと。
「あ・・・そうですね」
あたしは店舗の戸締まりを確認する、旬は出入口を施錠してあたしの手を繋いだ。
「あの・・・」
「危ないし、オレも用心棒位は出来るからさ」
その腕を頼もしく思いながら、あたしも握り返して夜の市街地に向かって行った。


その後ろ姿を、一台の車越しから睨み付ける影と視線。
あたしはそんな事つゆとも、知らなかった。


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