背徳の女シリーズ

背徳の女〜我は御供なり〜3

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あたしは旬と繁華街近くに立っている、焼き鳥屋で夕飯を食べていた。
大○観音通りに面した、アーケードを抜けた一角。
普段は行かない場所で、しかし店は繁盛している。
老若男女が、マナーを気にせず美味しそうに頬張る姿。
10本位の串とビールをつまみに、旬とあたしは互いに乾杯しながら労った。
「悪いな。給料日前で、お洒落なレストランじゃなくて」
「別に場所なんか、気にせず美味しければ構わないよ」
かつてのあたしからは、考えられないけど。
そんな事は過去に置いてきたから。
「うーん、美味しいわ」
「中々値段の割には、お得感満載だろ?」
「そもそも、焼き鳥屋は侮れないスポットね」
ファミレスやら、回転寿司は馴染みなんだけどね。
「そうだろ?オレも最近ハマってるんだよ」
「昔っぽいし、雰囲気が暖かいわね」
お酒の臭いはあれだけど、あたしが家族と仲良く暮らしていた頃。
英徳でバイトしながら、学校通いつめだった。
大変だったけど、幸せだった頃。
今は生活に疲れてるのかしら。
お金よりも、有りすぎたから。
「つぐみ(つくし)ちゃんも、結構苦労してきたよね。手が女性の手ではないよ」
そんな事気にも止めなかったけど、固くなった感じがする。
此れを苦労してるような手に入るかは、あたしには分からない。
でも立ち仕事は学生時代から慣れてたし、今更な感じ。
「そんなに苦労したとは思わないの」
「つぐみちゃん、オレはずっと見て来たから。つぐみちゃん、結婚を考えて欲しいとも思ってるから」
「え?ど・・・それは?」
あたしなんかが、結婚しても良いのだろうか?





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