優紀との楽しいお喋りも、あっという間に終わった。
スマホの呼び出しで、織部君から呼び出しを受けて近くの飲み屋さんに向かった。
ちびりちびりと熱燗を、煮込みでよろしくやってる織部君。
「牧野、こっちだよ」
「ゴメンね。待ったでしょ」
変わらないんだよね、中学の頃から。
スポーツ万能で、女子生徒も憧れていた織部君。
あたしは未だその頃、全然その手の話は興味も無かったから。
高校時代の織部君は彼女がいたし、あたしにも付き合っていた人がいた。
「ウーロン茶で良いよな?アルコールは止めとけよ、弱いから」
「うん、遅くなるとね」
ウーロン茶が運ばれて、小さく乾杯をした。
「あの広告代理店、大変じゃないのか?」
「確かにね。仕事だから、とは言えね」
「企画は女でもキツいんだからな」
「分かってるよ、心配症なんだから」
織部君は優しいんだよね、でも嬉しいよ。
「牧野はがむしゃらに頑張るの良いんだけど。身体は女なんだから、無理すんなよ」
「そこだけ女扱いって」
「あの会社は幾ら道明寺系列だからってな・・。上の評判が良くないからな」
そんなのどの会社にも、有る話じゃないのかな。
「あそこは今、道明寺の御曹司が有名だからな」
「いやあね。秘書課の女性に手を出しただとか、凄い都市伝説でしょ」
確かに一度だけお使いで、秘書課には行った事が有る。
非のうちが無い、天女様を眺める感じだった。
「ネットも毎日凄いよな」
御曹司の追っかけみたいなのが居るらしくて、昨日は女優で一昨日は資産家の女性。
その前は、どこかの国の皇女様だの。
国賓クラスの方が、御曹司を追いかけるとはどんだけ凄いのだろう。
女性遍歴はまさに桁外れだった。





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