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つくしは高畝の足元に歩み寄ると、頭を下げた。
つくし「はいっ、あたしがちこくをしちゃったから。しけんうけられないんだよね」
高畝「そうです、規則を曲げる訳には行かない・・」
と、言い終えようとした時である。
『それさあ、おかしくない?』と不服を述べ始めたのは、これから試験を受けようとしているるいであった。
るい「なんで?オレはだいじょぶで、つくしはダメなの?それ、さべつって言うでしょ」
高畝「花沢様は別でございます」
るい「それじゃあ、オレも辞める」
高畝「それは困ります」
つかさ「おいっ、なんでつくしはダメなんだっ。オレの大事なつくしをこまらせんなっ」
つかさは高畝に詰め寄るのだが、高畝は何故大企業の御曹司が此処に来て居るかが理解出来ない。
るいは海外生活を送っていた両親に連れられて、日本に帰国し英徳学園への編入試験を受けるのだが。
るいが試験を受けるのは『同学年の学力に値するか?』の査定でもある。
早くに言えば、大金持ちの息子であるので。
形ばかりの試験は受けなくても、入れるのだが、
つくしが試験を受けると聞いて、俄然興味が湧いたるいである。
るいはつかさの様な、疚しい気持ちは全く無い‼
只、出来の悪い妹の世話を焼く兄みたいなもんだ。
一人っ子で人見知りの強いるいは、海外生活を送る迄は幼なじみの『しずか』に猫可愛いがりをされた位だが。
お人形の様に美しいお姫様しか、知らなかった世界観。
此処の学園にも、しずかや幼なじみ達と久々に会うとは言っても。
いつもの代わり映えの無い世界な筈が、『小動物』を思わせる少女の出現。
インチキ同様な試験でも、受けようと必至なのだ。
つかさ「つくしが受けないなら、オレもやめるっ」
(何度も言うが元凶となったのは、つかさである)
つくし「もとはつかさが、あんなことっ・・・」
顔を真っ赤にしながら、小声でボソボソになってしまう。
つかさ「つくしかわいいっ」
つくし「つかさのせいで、あたしはしけん・・ウッウッ」
つくしはしゃがみ込んで、泣き出してしまう。
つかさ「つくし・・・オレがつくし受からせ・・・」
るい「つかさのせいで、オレもとばっちりは納得行かない」
つかさ「オレはつくしと一緒にいきたいんだっ」
現場の高畝は困り顔で、御曹司同士の言い争いを眺めるばかりである。

そんな中に置いて、マイペースな進は後半の試験に臨んでいる。
高畝に任せきりとして、もう一人の教官は進の試験を終わらせる事に集中していた。
『何でもいいんだけど、Shield eat insects matter of taste(楯食う虫も好き好き)だね』
進は相も変わらず、シャープペンを右手に乗せてクルクルと回転させている。

るいとつかさは、高畝を巻き込んで更なる言い争いに発展している。
るい「きそくはやぶるためにあるじゃん」
つかさ「つくしに受けさせないのは、だれが言い出したんだっ」
つくし「あたしはいいのに・・」
つかさ&るい「「つくしはうけろっ」」
高畝「私の一存では無理でございます!」

試験の立ち会い以外の、権限を持たないしがない主任の高畝。
彼は心労で、今すぐ立ち去りたい気分だった。
そんな中に置いても、進は驚異の集中力で試験を終えるのだった。

つくしとるいの試験はどうなるのか、それは仏陀の手のひらと同じ事であった。



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