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「貴子さん、何時もなら直ぐに出てくれるんだけどな」
吉松は何度かスマホをタップしては、貴子に連絡を試みたものの。
留守電のメッセが虚しく返る音に、不安を抱えていた。
暫く歩いていると、何処からか親父らしき下手くそな歌声と喝采が聞こえて来た。
漁師町の飲み屋街に入ったようで、薄汚れたビールサーバーやらケースが無造作に詰まれている。
一件の店から、音痴な野太い声が建物から響いて来るも。
客を見送ったばかりの女は、司を見るなり色目を使おうとするも毎度のシカトでスルーする。
「何だよお、ちょっと男前だからってさ」
酒が入ってるのか、怒鳴り散らすと勢いよく店の扉をバタンと女は閉めた。
暫く歩くも親父らしき下手くそな歌声と喝采が聞こえて来た。
裏通りの道に入ったようで、薄汚れたビールサーバーやらケースが詰まれている。

電飾の看板は、年代物かヒビが入っている。
「此処ですね」
吉松は扉をノックするも、応答が無い。
ドンドンドンドンドン。
「貴子さん・・・吉松です、開けて下さい」
応答は無い・・・後から司も扉を開けようと、意気込んだ。
が、扉は難なくガチャリと開いた。
「開いてるとは、無用心だな」
「っかしいですね・・・」
司は一足早く中に踏み込めば、かすかに酒の臭いが漂う。
「古き良きの前に、こんな店があるんだな」
『ホテル・メープル』に設置されている『クラシック・ラウンジバー』『立ち飲み屋』の小綺麗さは全く感じない。
隣の飲み屋から、音程の外れた『演歌のデュエット』が聞こえて来る。
「此処が牧野の働く場所なのか?」
司は薄汚れたカウンターを見渡す。
奥のカラオケボックスに、人の足が見えている。
司は青筋を浮かべながら、急いでその場へ向かう。


其処で見たのは、カラオケボックスの器材に凭れる様に意識を失ったまま俯せる女性の姿。
つくしの叔母でもある『貴子』であった。

書いてる最中に、爆睡してました。
申し訳ございません。
繁忙期辛いですぅ。


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