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ガタガタと崩れ落ちるつくしの、華奢な身体。
鉛の如く重くて、立ち上がろうにも腰が砕けたように上がれない。
「あ・・・あたし」
「つくし・・しっかりして・・」
凪子は叱咤したいが、彼女はカウンターから身をのり乗り出すには限界だ。
「おい・・・つくしっ」
章太もつくしを奮い立たせたいが、何処か遠慮がちになっている。
「・・・・」
『行けっ、行くんだっ・・・つくし』と鼓舞したい気持ちがあっても、魂と身体がバラバラになり折れそうになるつくし。
そんな中店の自動ドアが開き、其所にやって来たのは女性客の悲鳴が上がる程のイケメン二人。
涼しい着物姿の男性と、妻らしき凛とした女性。
凛とした女性は、つくしを見るなり激しき音を立てて頬を引っ叩いた。
「つくし・・。何時まで、皆様に迷惑掛けはんの?」
「あ・・・優・・・紀っ」
優紀と呼ばれた女性は、つくしを奮い立たせるや腕を強く引き摺る形でつくしと共に店内から退出して行った。
「又、派手にやらはったなあ」
「もしや、西門総二郎さんですか?」
「此れは光栄と言えば、ええかな」
カウンターの凪子は、総二郎もだが先程見た女性の迫力に呆然としている。
着物姿の男性は、『茶道西門流』次期家元の『西門総二郎』と次期家元夫人でつくしの親友『西門優紀』である。
総二郎以上に、優紀の迫力に圧倒されていた。
凪子「あの方の迫力は、私も見習いたいです」
総二郎「堪忍な。あの迫力やから、どんな人間もたじろいでまうよってな」
総二郎は涼やかに笑いつつも、万札を2枚テーブルに置いた。
「牧野の勘定と、騒がせた侘びな。釣りは要らんわ」
凪子と後藤は、総二郎の迫力に口が開いたままである。

「あ・・・あんた、一体」
章太はつくしを連れ出されたまま、憮然としている。
「訳なぁ・・・取り敢えずな。牧野に付いて来れば?先に、優紀が連れてってしもたけどな」
総二郎は車を横付けさせ、章太を伴いつくしを連れた優紀の後を追う。
つくしは車内で、泣きそうになりながら俯くばかりであった。

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