小っさい恋の物語(連載中)

小っさい恋の物語・・二人だけの誕生日〜31〜

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何時誕生日になるんだろう・・・・遠い目www。

知らないうちに、ウトウトしていたつくしは頭を抱えながら大きな目をしぱしぱとしながら開いた。
「ねすぎちゃったかなあ・・あたまいったいよぉ」
コブを抑える様に、てっぺんを抑えながらも首を振りながら煎餅布団から身を下ろす。
「今、何時位なんかなあ~」
煎餅布団の心地良さで、気付いたら爆睡していたらしい。
未だ寝ぼけてるせいなのか、欠伸をしながらドアを開く。
「もとのへやにもどろうかなあ~」
キョロキョロしながら、そっと音を立てず一人通れる位の幅を開く。
つくしは身を乗り出しながらドアの隙間から、這い出して静かに締める。
ガタンと、大きめな音に思わず身をすくめる。
忍び足と慣れない歩き方は、まるで『忍者ロボット』の実験敢行であろう。
外は星空の海に、今にもUFOが飛来しそうだ。
『ほけんしつをおもいだすなあ』
宇宙人よりも怖い、保健室の出来事。
ガタイの大きめな男子生徒の集団に、拉致された手の卑猥な感触を思い出して武者震いするつくし。
足を早め、近くの部屋のドアノブを捻る。
鈍い音をしながらも、開く。
つくしは指差し確認をしながら、ぶつぶつと呟きながら歩いて行く。
大きめな音でドアが閉まると、誰か居るのではないかと身体をすくめる。
「うわっ、びっくりしたあ~」
そこには大きな絵画が飾ってあるらしい。
真っ暗な絵画に光が反射する。
人物画?らしき絵画の視線が、つくしを睨み付ける如くに光る。
『キャッ』声を上げようにも、上がらずに後ろへたじろぐつくし。
その瞬間に隙間風がつくしの背中に感じ、急いて部屋を出ようとするものの。
腰が抜けて座り込んでしまうつくし。
暗闇の幻影で見えるのは、容疑者となった教師達や男子生徒のいくつもの顔がつくしを取り囲む。
『イヤあ・・・あたしにさわらないでよお』
幻影達の魔の手は、つくしの身体へむやみやたらとまとわりついてきた。
「いやぁたすけて~、つかさ・・・つかさあっ。いやだあ」
つくしは身を捩って逃げようとするが、暗闇に映るのはつかさ・・・ではなく逮捕された教師や男子生徒達の顔ばかり。
『つくしちゃん・・先生がねぇ。生まれたまんまの身体を調べてあげるよ・・』
『やーい、つくしっ。はだか見してくれんだろっ。AVみたいな体制してみろよっ』
『卑しい乞食は、はだか見せてお金稼ぐんだぜ。一回ヤラセろや』
身体に幻影の彼らの卑しい視線が、絡み付きつくしは気が狂いそうになる。
「イヤだよぉ・・・たすけて~。つかさあっ・・、怖いよぉ・・・」
肖像画の視線は光りに反射し、睨まれる錯覚に陥るつくし。
「ああぁ〜、怖いよ‼つかさあっ、あたし一人ぼっちになりたくないよぉ助けて・・」
涙と鼻水でグチャグチャになりながら、つくしは力の抜けた小さい身体を起こそうとするが。
こういう時に、思う通りに動かない自分の身体。
つくしはあらんかぎりの力で、つかさの名前を叫んだ。
『こっちではだかみせやがれっ』
『卑しい乞食が、道明寺さんに纏わり付かないでよ』
『自分の身体売って、媚びるんじゃないよ』
負の感情に打ち負かされ、つくしは発狂寸前に陥ってしまうのだった。





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